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2010.9. 7
残暑の中、読み聞かせin新琴似保育園

思い出してみると、

夏とか冬とか関係なく

新学期というのはいつも

ちょっとしたけだるさに包まれていた気がする…

などと回想に耽りながら

今回「読み聞かせ」におじゃましたのは

札幌市北区の新琴似保育園。

“動く絵本”チルビーのスタッフの方々と一緒に実施しました。 

事前の打ち合わせ、リハーサルの最中、保育園の方から

「会場、暑くないですか?」と気遣いの声。

「大丈夫ですよ、扇風機も回ってますし」

「でも、子どもたちが入ってくると、あまり役に立たないんですよ」

…そうだった。

子どもは常に、熱を発しているのだ。

何人来るんだ?50人?60人?

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集まったのは、100人を超える子どもたち。

扇風機の風は、もう届かない。

 

「チルビー体操」からスタート。

ステップして、ジャンプして、

「そこまで目いっぱいしなくても」

というぐらい、彼ら、彼女らは全力で体操する。

しかも、3回連続。

 

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容赦なく、熱が放射されていく。

というところで、「しんじおにいさん」の出番。

 

今回は事前の説明から、

スタッフ全員が

「おにいさん、おねえさんたちがきてくれました~」と、

紹介されてしまったので、

連帯責任というか、意志統一がされていたので

開き直って、おにいさんが登場です。

 

 

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今回読んだのは

宮西達也さんの「おまえ うまそうだな」。

「大藤さんに合う作品だと思いまして」と

チルビーのスタッフが選んでくれたものでした。

アンキロサウルスとティラノサウルスの物語。

恐竜のお話なので男の子たちはひときわ目を輝かせ

聴きはじめます。

 

 

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親子、特に父親と息子のつながりと旅立ちを描いた

この絵本は実に奥が深い。

予め家で練習のため読んだのですが、

しんみりとした気持ちになり

「これは、当日はあぶないな」と思っていたら、

案の定、読み進めるうちに感情が高ぶり、

ちょっと胸にこみ上げるものが…。

 

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ふとみると、子どもたちの中にも

ちょっと眉をハの字にして、

少し目を潤ませている(ように見えた)子の姿も。

 

ワクワクから、ホロリへ。

こんなに感情を動かす作品はお見事です。

読み終わったときの拍手は

明らかにこれまでの読み聞かせのときのものとは

違っていました。

 

読み手のみならず、会場全体が

宮西さんの世界に染まり、

このときだけは、暑さを忘れていました。

 

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後片付けを済ますと同時に

額や背中が再びじわっと湿り出す。

別のイベントで来ていた着ぐるみに

子どもたちは大喜びで群がっていましたが、

着ぐるみの身を案じたくなる暑さが

戻ってきたところで、お別れでした。

 

「心頭を滅却すれば火もまた涼し」ではありませんが、

感情移入はときとして体感温度を変えてしまうのかと

思い知った経験でした。

 

新琴似保育園のみなさん、

素敵な絵本を用意してくださったチルビーのスタッフのみなさん、

そして大切なものを教えてくれた宮西さん、

ありがとうございました。