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2010.9.29
教えることは、学ぶこと

個人的に毎回、とても楽しく(ちょっとスリリングに)

関わらせていただいている「読み聞かせ」の活動がきっかけで、

新たな経験をさせてもらう機会をいただきました。

 

地域の子どもたちの学びや遊びの場として運営されている

児童会館という施設が、各所にあります。

Vhのお隣にある中央小学校のミニ児童会館の皆さんが、

中央区内の児童会館の合同行事で「絵本の朗読」をすることになり、

その指導をさせていただいたのです。

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「絵本の朗読」を、自分が行うのではなく

ひとに教える、

しかも、小学生に。

けっこう、深い仕事です。

 

題材は香山義子さん作・画の

「どうぞのいす」。

読み聞かせで一緒に活動することも多い

チルビーの「動く絵本」を使い

登場する動物たちやナレーターの役を決め、

それぞれのパートをDVDに合わせて朗読します。

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頭の中をいろいろなアイデアが駆け巡りましたが、

最初に子どもたちに最初に言ったことばは

「正解とか不正解はないからね」

でした。

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「よりよく読む」ための技術や、法則性はもちろんあって

ある程度はかみ砕いて伝えはしましたが、

そうした技術の習得のみに走って欲しくないと思っていました。

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「私が伝えたいこと、わかってもらえたかなぁ」

「こういうことがいいたかったの?

こういうふうに私は感じたけど」

「じゃあ、こういうふうに言ってみるね」

 

こうしたことを繰り返しながら

「相手の反応を感じ取る」

「声を出して、人に“思い”を伝える」

そして、「思いが伝わったときの喜び」を

体験する。

 

そこから

「口から出る“音”の良し悪しではなく、

生身の人間が持つ

『伝えたいというエネルギー』を

身体全体で発すること」の楽しさを

何より感じて欲しいと思ったのです。

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こうしたことは、

朗読のみならず、

ことばを使ってのコミュニケーションすべての基本となることであり、

大人になってから改めて身につけようとしても

なかなか難しいことですから。

 

当日までに2回、指導したのですが、

みんなの声や話し方だけでなく

表情が変わっていく様子を

見ることができました。

 

登場人物がうれしいときには

うれしい顔を。

悩んでいるときは、悩んでいる顔を。

気恥ずかしさを取り払って

感情に合わせた表情をすることで

明らかに言葉にも「体温」や「感情」が

湧いてきたのを感じました。

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サッポロファクトリーで行われた

本番には立ち会えなかったのですが、

いただいた写真を見る限り、

「読むことを身体全体で楽しむ」

そんな雰囲気は伝わってきます。

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無限の未来を持つ子どもたちに

どんな可能性の“種”を蒔くか。

教えることは本当に難しい。

そして何より、自らの学びにつながることを

実感しました。

 

中央小ミニ児童会館の皆さん、

おじさんによい学びのプレゼントを

ありがとうございました。