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2011.2. 1
冬の日に こころ温める 読み聞かせ

凛と身体を引き締めてくれる冷気を抜けると

そこは、頭の先からふわりととろけるような

程よい暖房の効いた空間。

 

およそ5か月ぶり、

久々の「読み聞かせ」の会場の空気は

ささくれ立つ大人の心を程よく童心に返してくれる心地よさだ。

 

今回の会場は、手稲区の

「手稲札幌アカデミー」。

黄色い建物が、白一色の外の景色の中に映えていた。

 

出番の前に

動く絵本でおなじみ、チルビーのスタッフの方が

子どもたちと元気いっぱいのダンスタイム。

 

暖かい部屋にさらに熱気がこもり

少しのぼせたような表情の子どもたちがいるタイミングで

「しんじおにいさんを呼んでみよう」のコール。

 

おにいさん?? 

登場した瞬間に子どもたちに脳裏に走る疑いの念は

このふんわりした空気に冷や水を浴びせることになるのでは?

怖さが頭をよぎる中、

白々しく

「おにいさんだよー」と言いながら登場。

  DSCF5703.JPG

幸いに、ダンス直後の興奮で

そういった些細なことを気に留める様子もなく一安心するも

、後ろにいた数名の保護者の方は

眉をハの字にしていたような気も…。

 

そんな視線にはそしらぬ顔で

まずは「深呼吸」で息を整えたあと

「TVhって何チャンネルか、知ってる?」

と、お約束の広報活動で程よく“熱さまし”をして

いざ、読み聞かせ開始。

   DSCF5704.JPG

 

今回は、年明けの1月の実施ということで

「十二支のおはなし」(作:内田麟太郎 絵:山本孝)

を読むことに。

   DSCF5706.JPG

十二支の動物とその順番がどう決まったか、という

大人なら内容はある程度は知っている話で

難しくなさそうに見えるが

なにせ登場人物が多い。

12種類の動物に加え、猫に神様、門番もいる。

どう変化をつけて、子どもたちの頭の中が混乱しないように伝えるか。

色使いや表情のデフォルメが強い絵なので

それに負けないような声のインパクトも意識した

濃密な約10分間の「格闘」。

 

読み終わる頃

子どもたちの汗はすっかりひき、

入れ違うように「おにいさん」の全身は火照っていた。

     DSCF5709.JPG

動物たちの姿を

目を丸くしながら見つめる子どもたちの顔を見ると

知らず知らず、身体の奥のほうから力が湧き上がる。

このチカラは、なかなか他の仕事では得難いものです。

 

手稲札幌アカデミーの皆様、

大人社会の様々な煩わしさに振り回されて

少々お疲れ気味の「おにいさん」に

力を与えてくれて

ありがとうございました。

 

ちなみにこのあとは

「けいざいナビ北海道」の

コメンテーターでお世話になっている

海老名誠先生の最終講義を聴講に

小樽商大へ。

「発展するアジアとともに生きていく」という

なんともアカデミックな内容を

明快かつ平易に講義していただき、

目から鱗がたっぷり落ちました。

 

午前は伝え手として、

午後は聞き手として。

刺激の多い、冬の1日でした。