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2011.4. 4
始まりの季節に見つけた言葉たち

新しいことが始まる、春。

いつもなら

草萌ゆる季節に合わせて湧く

期待と不安の入り混じった

むずがゆくも甘酸っぱい空気を

それなりに楽しみにしているが、

今年はなかなか、そういう気持ちになれない。

身を引き締め、前を向くための言葉が欲しい気持ちになっている。

 

徒然なるままに探し当てた、言葉の数々。

 

その一

学生時代、アナウンサーになりたいと学んだ

専門学校の流れを汲む養成塾の

ホームページ冒頭の言葉。

 

地震発生後、多くの卒業生が

全力で現場の情報収集と放送にあたっていて

地震後の状況や生活や生きるために必要な情報を伝え、

元気や勇気を届ける立場にあります。

アナウンサーは「社会貢献」の一員です。

アナウンサーは
一生を懸ける価値のある、やりがいを持てる仕事であると同時に、
厳しい現場に身を置くことにもなります。

そんな卒業生の姿を見守りつつ
『心ある言葉を放つ話し手』
『社会に貢献できる人材』を
これからも送り出していきます。

精一杯、いまを生きます。」(一部省略)

 

その二

選抜高校野球で決勝を戦った

両校の選手たちが残した言葉。

(いずれも「Number」氏原英明氏のコラムより)

 

「もともと僕たちは若生監督から

タイムリーを打ったりしても

ガッツポーズ等の表現はしないようにと言われています。

試合は僕たち一人ではできない。

相手がいるからできるので、敬意を払うということです。

ただ、今大会は震災があった中で開催された。

そのことを考えると、いつも以上に徹底しようという気持ちがありました」

九州国際大付高主将・高城俊人選手)

 

「僕たちのプレーが被災地に勇気を与えると言われますが、

僕たちのプレーで勇気を与えることはできないと思います。

むしろ、被災地の方々の強さに

僕たちは勇気をもらっているんだと思います。

被災地の方々に勇気をもらったこの大会は、

日本中が助け合うためのきっかけになる大会だと

思っています。」

(東海大相模高主将・佐藤大貢(ひろつぐ)選手)

 

 

その三

「ミスターバスケットボール」と称され

90年代から20年近く

日本の男子バスケットを牽引し

先月、引退を発表した

佐古賢一の言葉。

(バスケットボールライター・小永吉陽子氏のインタビューより)

 

「コートで結果を出すためには

小手先の技術だけではなくて、

人間として成長していくことが必要。

今の自分と、昔の体が動いた自分が戦ったら、

間違いなく今の自分のほうが結果を出せる。

バスケットというのは、

得点や目に見える以外でも結果を残せる競技。

そういう意味では、

バスケットを通して人間力が上がっていくことが必要になる。

『人間力を高めていくこと』が、

日本のバスケット界の今後の結果につながっていくと

僕は信じています」

 

各書き手の方々には

勝手な引用、深くお詫びいたします。

誰かに知ってもらいたい気持ちが抑えられませんでした。

 

センバツの開会式の選手宣誓で

創志学園・野山慎介主将が発した言葉は

「生かされていることに感謝し

全力でプレーすることを誓います」

 

言葉を生業とする者として

もっともっと

言葉の力をこの身に蓄えたいと思う。

 

凛と、背中を伸ばして

生きていかなくてはならない

春だから。