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2011.11. 8
内なる旅の終着駅

勉強ができる人よりも

お金をたくさん稼ぐ人よりも

高い社会的地位に立っている人よりも

スポーツで秀でた人に

心からの敬意を抱くようになったのは

幼稚園ぐらいからかもしれない。

 

陸上100mインターハイ茨城チャンピオンの兄の背中が

いつも遠かった。

そして自分にはその才能に恵まれていないことを

かなり早い時期に知ってしまっていた。

 

自分がアスリートになれないのなら

その凄さや素晴らしさを伝えたい、

それがせめてもの自分への慰めだと思った。

 

そのうちに

なぜスポーツが人の心を動かすのか

感覚的なものだけでなく

自分なりに納得できる理屈を欲するようになった。

 

その答えに到達するには

まだまだ道半ばだとは思っているが、

少なくとも、今答えのようなものとして抱いているのは

「優れたアスリートのパフォーマンスには

その人を育んだ文化が映し出される。

スポーツに感動するのは

その背景にある、人の営みに感動すること」

だと思っている。

 

この価値観は

スポーツに関わる仕事をするとき

決して頭から離れてはいけないと

心に決めてきたことであり、

今はスポーツという分野に限らず

自分という人間の

最も普遍的な考え方のひとつになっている。

 

その考えを

「カタチにしなさい」と言われたような日々。

同時に

自分にとってとても大切なものに

どのように近づき

どのように関わり

どのように表現するか、

間違えれば

天に唾することにも

自分を裏切ることにもなる、

そんな思いと

つねに葛藤してきた。

 

半世紀以上の歴史の扉を開き、

「アジア最速の女性スプリンター」として

前人未到の未来へ挑んでいる

陸上短距離・福島千里選手の原点となった、

故郷・幕別と、帯広での日々。

 

日本スピードスケート界史上最年少

15歳で五輪代表の座を射止め

着々と更なる飛躍の時を刻んでいる

高木美帆選手と

「スケート王国・十勝」の歩み。

 

日本のカーリングの“聖地”とも呼ばれる

北見市常呂に

5年ぶりに帰郷して新たな挑戦を続ける

五輪2大会出場の本橋麻里選手と

「ロコソラーレ北見」のメンバーたち。

 

取材させていただいた時間のみならず、

そこに到達するまでの過程すべてが

自分の内面を巡る旅のようでした。

 

そして、旅の終着駅が近づいています。

 

帯広・北見・網走エリア開局記念特別番組

「大地に抱かれたアスリートたち

~彼女たちを支える北の街・人・想い~」

 

11月12日(土)午後4時~午後4時55分放送です。

 

もちろん、一つの旅の終着駅は

次なる旅の始発駅、ですけど。