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2012.12.21
ことばの未来を担う、きみたちへ①~読み聞かせ編~

自分が発することばを使って、

自分の、あるいは誰かの思いを届ける―

そんな当たり前のはずの、

でも、当たり前すぎて忘れがちな

楽しさや、幸せを知るきっかけづくりを

ささやかながらお手伝いしたい。

ことばを生業とする立場として思っていたところ

ふとしたご縁から、あるお話をいただきました。

 

TVhのお隣にある

中央小学校から

子どもたちに絵本の読み方を指導して欲しいという

お話をいただいたのです。

ミニ児童会館で

ご近所の方たち向けのお祭りの催しの一つとして

「読み聞かせ会」を行うことになったといいます。

 

 

これまで、中央小の子どもたちには

何度か同様の指導をした経験があります。

http://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2011/09/post-33.html

http://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2010/09/post-21.html

 

久しぶりに訪れた教室。

待っていたのは3、4年生の6人。

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みな、自分たちから読み聞かせへの参加を

希望したそうです。

「伝える魅力」が芽吹いている子たちに

一つでも、新たなきっかけを知ってもらおう。

そう思わせる、輝いた眼をしていました。

 

選んだ絵本は

「ターちゃんのてぶくろ」(おおしま たえこ著)の

DVD版「動く絵本」(チルビー社)。

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すでに何度か練習をしていて

しっかりと内容をとらえている読み方ができていました。

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あと一歩、前に進んで欲しい。

何を言おうかが頭の中を駆け巡り、

思わず出たのが

「ことばに、色をつけてみよう」

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しまった、と思いました。

 

抑揚、速度、声の高低に

もう少しメリハリをつけて欲しいという意味だったのですが、

子どもへの指導の表現としては、抽象的すぎる。

彼女たちの頭の中が混乱してしまうのでは、

せっかく浮かびつつある自分たちのイメージが

崩れてしまうのでは、と思いました。

    

そんな大人の狭い発想を、

子どもたちの可能性は、

悠々飛び越えていきました。

本当に「色がついて」いたのです。

みるみるうちに、登場人物に

物語に入り込んでいくのが

手に取るように伝わってきます。

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担当の先生も、目を見張っています。

 

ともにした時間は1時間ほどでしたが

スポンジのように、目には見えない「感性」を吸収し、

自分のものにしていく姿に

こちらの心が大きく動いた1時間でした。

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その後の練習について、報告をいただきました。

仲間同士で

「こんな言いかたはどうかな?」

「ここはもう少し、ゆっくり言ってみたら?」と

話し合いをしながら進めていたそうです。

伝える側と、伝わる側、

両方のアンテナを伸ばしながらの練習。

とても素敵なやりかたをしてくれていると思いました。

 

ことばに「色」があること。

色を、相手に伝えること。

その経験を、未来の自分に、生かしてほしいと願います。

みんな、発表会、楽しんでね。