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2012.12.26
ことばの未来を担う、きみたちへ②~専門学校編~

ことばで、こころを伝えること、

こころが伝わることのきっかけづくり。

これまで幼稚園や保育所、小学校などで

絵本の読み聞かせを通じて何回か行ってきましたが、

この師走、今まで経験したことのない年齢を対象とした

新たな機会をいただきました。

 

  

「札幌放送芸術専門学校」の

冬の特別授業「ウインターセミナー」で

タレント、声優などを志す学生の皆さんに

特別講師をさせていただく機会を得たのです。

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いい意味で怖いものなしに

未来の自分を信じることのできる年ごろ、

(それこそが彼らの特権でもある)

しかも、将来は同じ土俵で“勝負”してやろうと目論んでいる

若者たちに、何を伝えることができるのか。

いままでの自分の仕事への取組みを

「お手並み拝見」と試されるような重圧を感じながらの

“90分一本勝負”でした。

   2012_12_03④.jpg

テーマは「フリートーク」。

これまた一歩間違えれば抽象的な話になりかねない

危険で、奥の深いテーマ。

そんなに簡単にフリートークの極意がわかれば

誰もこの世界で困らない。

これまで思ってきたこと、実践してきたことを

飾らずに話すしかない、

と開き直って臨むに至りました。

    2012_12_03②.jpg

後ろのホワイトボードには

「フリートーク  不自由さ」

という文字が見えますねぇ。

逆説的な、なぞかけのような、

思わせぶりな表現ですが…

あれやこれやと己を顧みて

偽らざる、素直な思いで彼らに語りたい

結論がこれでした。

 

思い出すとまた頭の中が沸騰してしまうので

詳細は省きます。

 

彼らにどれほど、伝わったのでしょうか。

とても不安です。

普段の「フリートーク」と括られた仕事を

終えたときと同じ不安です。

     2012_12_03①.jpg

話を終えて、改めて思います。

しゃべることを生業にしているといわれますが、

さりとて魔法のようにうまくしゃべれる

処方せんなどを持っているわけではありません。

毎度毎度、むき出しの自分と向き合い

恐れおののき、壁にぶち当たり、悶絶し、

ときに血も凍るような思いをしながら

それでも、意を決して、マイクの前に立つ。

その連続なのです。

 

それでもなぜしゃべるのか。

いつの日か、彼らと、膝を突き合わせて

思いをぶつけられる日が来てほしいと思います。

お互いに、人にものを伝えることを仕事とする

同志として。