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2013.1.24
会社魂のたましい⑨中西印刷(札幌市)

明治元年(1868年)、

箱舘戦争の中にあって

榎本武揚や土方歳三の姿を撮影した写真師・田本研造。

のちの北海道開拓事業の記録写真も残した

この、日本における写真家の草分け的存在の弟子として

写真を学んだ人物から、会社の歴史が始まった―。

 

歴史好きには思わず身を乗り出すようなストーリー。

とはいえ、

「本にしたいようなお話ですね」は釈迦に説法。

なぜならそこは出版事業も手掛け、幾多の実績を残している。

 

印刷業と出版。

紙に書かれたものを作り出すという意味では

関連しているように見えるが

全く性質の違う仕事である。

「印刷業の将来を考えたとき、

“自分たちで考え、提案し、生み出していく”という

スタンスを社内に構築していく必要があると思ったんです。」

当時の思い出を語る林下英二社長。

「畑違いゆえの、痛い目にもあいましたが」

 

北海道初の写真製版所としての強みを生かし

美術作品の作品集の印刷を

数多く手掛けてきた。

美術品の価値を正確に表現する。

美術館の学芸員と

シビアな意見交換をたたかわせてきた。

「私があちらの立場でしたら

イヤになるだろうな、ということも正直申し上げてきました」

苦笑交じりの学芸員。

「しんどい仕事でしたけど、

その緊張感の中で重ねた経験が

会社の財産なんですよね。」

目尻を下げる、営業担当の責任者。

 

現在は電子書籍事業にも携わっている。

「時代とともに、技術の進歩とともに

社会に求められるものも変わるのは宿命です。

もともと、グーテンベルグの発明から始まったことですからね」

とまた、会話に歴史のスパイスを加える林下社長。

 

「北海道という地方で100年以上

印刷、出版に関わってきた会社として

“文化の地産地消”を担うということが

大切な役割だと思っています。」という

中西印刷の会社魂は

1月27日の「けいざいナビ北海道」で。