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2017.8. 2
Summer Is Here~夏は来ぬ

「夏が来たなぁ~!」

と思わず声が出る瞬間は

皆さんはどんなときですか?

   

いつからかは覚えていないのですが

私にとってはこの光景です。  

ピヤシリ全景.jpg

青い空白い雲、生き生きとした緑の木々、

そこにそびえるジャンプ台。

白く染まった真冬の景色の中で行われる

代表的な競技であるスキージャンプだからこそ、

それが夏そのものの景色の中で行われていると、

「そうだ、今は冬の正反対の季節なんだよ」

と、逆説的に夏であることが強調されるのです。

    

これまでは札幌の宮の森や大倉山の大会で

感じることが多かったこの感覚。

今回は先月29、30日、

士別市朝日町と名寄で体感してきました。

平昌五輪まで7ヵ月となった中で行われた

「全日本ジュニア&レディースサマージャンプ朝日大会」と

「サンピラー国体記念サマージャンプ」を取材しました。

女子では高梨沙羅、伊藤有希という、

昨季W総合1、2位の「2枚看板」が、

高梨.jpg高梨ジャンプ.jpg

有希.jpg有希ジャンプ.jpg

男子も葛西紀明、伊東大貴、竹内択

ソチ五輪メダリストがこぞって出場。

葛西ジャンプ.jpg葛西.jpg

大貴.jpg大貴ジャンプ.jpg

竹内ジャンプ.jpg竹内.jpg

まだまだ「本番」は先の話ではありますが

オリンピックシーズンの第一歩にふさわしい

日本ジャンプ界の「顔」が揃った大会となりました。

    

士別も名寄も、

ジャンプ台などの施設面が整備されていて、

多くの選手が合宿などで訪れていることもあり、

ジャンプに対する関心が高い街。

下川町や上川町など、

五輪選手を輩出している町からも近く、

選手の親戚や友人たちも多く集まっていて、

会場はさながら「夏の町民運動会」の延長のような雰囲気。

この生活感のある空気は、とても心地がいい。

ピヤシリ観衆.jpg

日々の暮らの中にウインタースポーツが溶け込んでいて、

選手たちを温かく育んできた、

そして今も育んでいることが伝わってくる。

本来シーズンではない夏の時期だからこそ、

競技との心の距離の近さがより垣間見えるのが

またいいんです。

   

名寄では、冬のスポーツを下支えする

この方にも再会。

去年4月に名寄市の嘱託職員となり、

特別参与・スポーツ振興アドバイザーを務める

1994年リレハンメル五輪ノルディック複合団体金メダリスト・

阿部雅司さん(中央黒のポロシャツ)。

阿部さんお仕事②.jpg 

阿部さんが名寄に来る経緯については、以前こちらで書きました。

この日は名寄のコミュニティFMの方が

場内アナウンスを盛り上げるということ

阿部さんは選手たちを取材して、

その情報をCの方に伝えるという仕事もしていました。

阿部さんお仕事.jpg

本当に地道な仕事ですが、

同時に、五輪の金メダリストが

こうした手作り感あふれる大会運営に携わっているところに、

この地の、ウインタースポーツに対する懐の広さを感じました。

   

更に、「夏だなあ!」と感じるひとコマ。

飛び終わった選手の手前に、

悠然と羽を休めるトンボが。

トンボとジャンパー.jpg

「飛んできたのかい?俺も飛んできたところだよ」

と言葉をかけているようにも見えて、

何とも心が和みました。

   

本当に飛ぶのは、これから。

7ヵ月後、平昌の空で

一番遠くに飛ぶ人は、果たして誰か...。

   

強い日差しの中で日焼けしながら

そんなことを考えるのもまた

夏の楽しみだったりします。