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2017.12. 4
ちょっと力んだ...久々の読み聞かせ

先日、子どもの小学校で行われた

「読み聞かせ」の催しに参加してきました。

   

これまで仕事、私事を問わず

結構な回数をやらせてもらっていますが、

今回は約2年ぶりとなりました。

読み聞かせ正面②.jpg

   

読み聞かせは毎回、

いい緊張感と向き合う機会です。

   

NGの許されない一発勝負。

まさにライブの面白さと難しさを

リアルに味わいます。

   

子どもは眼力(めぢから)が強いので、

視線が一斉にこちらに向くと、

読み手の心の動きが見透かされているような

妙な圧力がかかってきます。

(実際に見ているのは私の顔ではなく、絵本なのですが)

それらと葛藤しながら、

状況によって予定した読み方をとっさに変えるなど

あれこれと技巧を駆使していく。

前日の夜には、

結構ドキドキしたりします。

   

何より、書かれた文字を追いかける

「読む」行為ではなく、

子どもたちの心に、

少しの波紋が生まれることを願って

「語りかける」という行為は、

毎回、自分を見直すことにつながっています。

   

今回は、これまでで最も年齢の高い、

小学6年生に向けての読み聞かせでした。

今までで一番、精神年齢が高い子どもたちを前にするのは、

一層プレッシャーを感じ、

それはまた、新鮮なプレッシャーでした。

読み聞かせ側面①.jpg

   

今回読んだ...いや、語ったのは

「さよなら 動物園」。

桂三枝師匠(現・文枝)が作った創作落語を

絵本にしたものです。

絵本正面.jpg

    

笑いの中に、人間の自然や動物に対する

身勝手さなどがちりばめられた

奥の深いお話です。

絵本見開き.jpg

  

最大の課題は、上方落語なので

登場人物(動物)が関西弁であること。

「ニセ関西弁」ほど興ざめすることはないので、

アクセントチェックをしながら練習しました。

   

落語の軽快さ、楽しさを損なわないように、

それでいて、ちょっとメッセージ性も込めながら、

かつ、15分以上はかかる作品なので、

途中でへばらないよう(悟られないよう?)に、読み切る。

思った以上に、ハードルが高い作品でした。

読み聞かせ側面②.jpg

  

正直、読んでいる最中に

「あれ、練習のときより、力んでいるかも」と

感じることが何度かあり、

「いやいや、もっと柔らかく。

まずは笑ってもらわないといけないんだから」

ときにブレーキをかけ、ときにアクセルを踏みながら

読み進めました。

読み聞かせ正面①.jpg

   

読み終わった直後、

担任の先生が子どもたちに放った第一声の

「面白かったえねぇ」が、

念を押すような感じに聞こえて

「もしかして、子どもたちがつまらそうにしているのを感じて

無理やり『面白かったです』と言わせようとしているのか?」

と少々、勘ぐったりしたのですが、

特段、そうした反応は出なかったと後で耳にし、

とりあえずホッとしています。

(ひょっとしてそれも、気遣いだったりして)

   

今回、先生には撮影にも協力していただきました。

ありがとうございます。

  

この日、外は日中も氷点下でしたが、

読み終わって教室を出たときには

相当な身体の火照りを感じました。

毎回味わう、心地よい火照りです。

読み手、いや、伝え手としての原点を感じる、

忘れてはいけない火照りでもあります。