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2016.2.22
麺マン

ラーメンの生みの親として知られる札幌の竹家食堂。

北海道大学の前にあったその食堂は今は存在しないが、当時、店で使われていた食器は今も残っている。

それがこれ。

 菊水4_rs.jpg菊水8_rs.jpg

 

裏には竹家という文字も。

大正時代のもので、現在のラーメンの器より小ぶり。

おそるおそる持たせてもらうと、ずっしりと重い。肉厚なのだ。

 器の所有者は江別市の製麺会社「菊水」の社長 杉野邦彦さん。

「当時の日本人は今よりも食が細かったので器も小さかった」と説明してくれた。

器は出前を頼んで返し忘れた人の納屋に偶然残っていたという貴重なもの。

菊水2_rs.jpg

竹家食堂の器を手に話す 菊水 杉野社長

 

この杉野さんのアイデアがすごい。製麺会社社長という立場を活かし当時の竹家食堂の味を再現した即席ラーメンを開発、器のイミテーションを大量に作りセット販売した。今でこそ同じような種類の商品をよく目にするが、これは昭和61年の話。珍しさもあり百貨店で販売してヒットしたという。

 さらに、竹家食堂にまつわる話を調べ、本も出版。この本と即席ラーメンをセットにしたパッケージを作る。しかし、これは「書店で食品は販売できない」と言われ泣く泣く断念したという。

菊水6_rs.jpg

発売には至らなかったという、本とラーメンを一緒にした商品がこれ  

アイデアを形にする行動力がすさまじい杉野さん。

現在、菊水は全国の製麺メーカーで3位の売り上げを誇る。杉野さんの売れる麺商品への挑戦が今、確固たる地位を築いている。

 「この竹家食堂の器。手に入れた最初の頃は、趣味のカメラケースに入れて保管していたんですよね。でも鑑定士に器を見てもらったら、百万円以上の価値があるということで、鑑定士から頼むから桐の箱に入れてくれと懇願されました」

経営者として結果を残す杉野さんは人間味にあふれた魅力的な人でもある。

製麺会社の2代目として、子供のころから麺と共に生きてきた杉野さんはまさに“麺マン”。

その情熱は来月6日のけいざいナビ北海道で詳しくご紹介します。