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TOPよりよい放送をめざして放送番組審議会

第335回 放送番組審議会 概要

日時 2023(令和5)年1月26日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(8名)

横山百香副委員長、中井令委員、小林剛史委員、長内和彦委員、中川竜委員、八木渉委員
※議題番組に関するレポート提出:久保淳司委員長、吉田聡子委員

会社側

石川郁専務取締役報道制作担当、名倉孝雄取締役編成担当・放送審議室担当、西澤孝司編成局長、堤大輔報道制作局制作部課長代理(議題番組担当プロデューサー)

事務局

斉藤凌(放送審議室長)

議題 『終わらない目標 札幌のスピードスター 小柏剛』
(2022年12月30日(金) 15:20~15:50 放送)
委員の意見の概要

地元局のスポーツ番組は、いまやファイターズ一色。コンサドーレに焦点を当てた当番組は貴重で、新鮮だ。

「スピードスター」という言葉からは「スポーツ」を連想できず、人名があっても選手であることを知らなければ、何の番組かわからない。もう少し、わかりやすいサブタイトルはなかったか。

一方「終わらない目標」は、終盤で「誰かのためにやるという終わらない目標」という本人のコメントを引き出しており、小柏選手の人柄がわかる言葉だ。番組構成も密着取材の「人もの」として素直なつくりで、共感を呼ぶ。

全体の時系列が分かりにくい。時間設定が目まぐるしく前後し、いつ何が起きたのか、追いかけられなかった。

サッカー選手のケガは選手生命に直結するが、その焦りや葛藤がよく表現されていた。それを感謝の気持ちに変え、頑張る姿も伝わった。小柏選手の素顔を上手に切り取り、30分の中で彼の人間性にも迫った、素晴らしい番組だ。

小柏選手が「W杯をどんな思いで眺めていたか」か、を引き出して欲しかった。残酷な質問になるが、正念場の年にケガを繰り返している彼にしかない要素なので、そこに触れないのはもったいない。

実家での会話から、プロデューサーと選手の近しい間柄が見て取れた。信頼感はインタビューの内容や空気感に顕著に現れる。普段から丁寧な取材や対応をされているのだろう。息の長い取材はローカル局ならではの強みだ。

大がかりな機材や資金が優れた番組を作るのではない。明確な意図と視点、取材対象への愛情と制作者の資質がいかに大切か。これからのコンテンツづくりに必要なものを改めて感じさせてくれた。

※ 次回の審議会は、3月下旬開催の予定です。

第334回 放送番組審議会 概要

日時 2022(令和4)年12月22日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(8名)

久保淳司委員長、横山百香副委員長、中井令委員、吉田聡子委員、小林剛史委員、長内和彦委員、中川竜委員、八木渉委員

会社側

桑田一郎代表取締役社長、石川郁専務取締役報道制作担当、名倉孝雄取締役編成担当・放送審議室担当、西澤孝司編成局長、伊藤学報道制作局制作部専任チーフプロデューサー(議題番組担当プロデューサー)

事務局

斉藤凌(放送審議室長)

議題 『旅コミ北海道 じゃらん de GO!』(第1269回)
(2022年12月3日(土) 18:30~19:00 放送)
委員の意見の概要

20年、1200回以上も続いている人気番組としての安定感がある。長年やっている番組なので、同じことの繰り返しになっているのでは、と心配したが、視聴者を飽きさせない工夫もあり、安心した。

バイキング形式の料理の紹介だが、フードロスの想起に繋がらないよう、カメラアングル等にひと工夫欲しかった。

レポーターは、食レポも上手で、おいしいそう。清潔感も十分、食べ方もきれいだが、3人とも女性だったので、男性や、複数人でのレポートを入れるなど、多様性が欲しい。

内容的に仕方ない面もあるが、レポーターのコメントが“被って”しまっている。別々のレポーターとはいえ、ディレクターは全てに立ち会っているはずで、違うコメントの指示ができるはずだ。また、各コーナーが同じ構成の繰り返しになっており、どうしても既視感が生じる。1つ1つの見せ方を変えるとか、工夫できないものか。

取材現場での新型コロナ対策は依然として求められていると思うが、上手に編集されており、コロナ禍の制約を感じさせない番組になっていた。

新型コロナを契機に、外食や旅行、レジャーなどの楽しみ方も変わってきている。時代の要請に合ったマナーや楽しみ方といった情報を、今後も発信していっていただきたい。

※ 次回の審議会は、1月26日(木)開催の予定です。

第333回 放送番組審議会 概要

日時 2022(令和4)年11月24日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(5名)

横山百香副委員長、中井令委員、長内和彦委員、中川竜委員、八木渉委員
※議題番組に関するレポート提出:久保淳司委員長、小林剛史委員、吉田聡子委員

会社側

桑田一郎代表取締役社長、石川郁専務取締役報道制作担当、名倉孝雄取締役編成担当・放送審議室担当、西澤孝司編成局長

事務局

斉藤凌(放送審議室長)

議題 『脱炭素の未来~北海道から広めたいこと~』
(2022年9月19日(月・祝) 14:50~15:20 放送)
委員の意見の概要

番組構成はオーソドックスで、わかりやすく安心。脱炭素の取り組みをタイムリーに紹介する入門番組になっている。

技術的、経済的な課題など負の側面にもスポットライトを当て、全体を俯瞰するようなテーマにも触れて欲しかった。

30分に詰め込みすぎた感もある。難解な用語も多く、初見では理解しきれなかった。

視聴者が「SDGs」や「脱炭素」、「カーボンニュートラル」を正しく理解しているとは限らない。誤解を生まぬよう、ビジュアル的に見せる工夫や、詳しい解説が必要だ。

特に、バイオマス発電のCO2排出量差し引きゼロや、パームヤシ殻の輸入で生じるCO2まで相殺できるのかは、疑問が残ったし、解説が欲しかった。

進行役の矢部太郎氏は、堅いテーマであっただけにバランスを取る意味で適任。笑いの要素もあり、やわらかい雰囲気になった。

サツマイモの栽培拡大から温暖化に結び付けたのは、簡潔で分かりやすかった一方、説得力に欠けていた。

※ 次回の審議会は、12月22日(木)開催の予定です。

第332回 放送番組審議会 概要

日時 2022(令和4)年10月27日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(7名)

久保淳司委員長、横山百香副委員長、中井令委員、小林剛史委員、長内和彦委員、中川竜委員、八木渉委員
※議題番組に関するレポート提出:吉田聡子委員

会社側

石川郁専務取締役報道制作担当、名倉孝雄取締役編成担当・放送審議室担当、西澤孝司編成局長、田本健朗(報道制作局制作部・議題番組担当プロデューサー)

事務局

斉藤凌(放送審議室長)

議題 『長州&船越 札幌ラーメンおやじ旅~コロナに負けない開店1年目の人気店~』
(2022年9月23日(金・祝) 10:05~11:00 放送)
委員の意見の概要

ストレスなく、シンプルに楽しめる質の高い番組。キャスティング、お店の選定、構成など、全てがうまくはまっており、番組自体の構成もよく考えられている。

出演者2人の組み合わせがとても新鮮。ナレーションも、うまく弄ったり突っ込んだり、それでいて、しつこすぎず程良い。

紹介店を開店1年以内に限ったことで既視感のある有名店が外れており、新鮮味があった。コロナ禍中に敢えて開店した店を取り上げたことは、時流に合っており、良かった。

前半の長州氏の台詞を伏線として、後段の「飛び上がりはしないが、立ち上がるうまさ」でうまく回収したのは、偶然かもしれないが、秀逸。

プチ情報のコーナーは、ほとんど記憶に残らず、必要だったか疑問。店主の苦労の取り上げ方が浅いと感じる部分があったので、そのあたりをもっと深堀りしてほしかった。

タイトルが「おやじ旅」だが、「旅」感は出ておらず、もっと工夫が必要。

「人気店」というが、貸し切り状態での撮影だったので、人気状況が分かりにくかった。普段の行列の状況や常連さんのコメントがあればよかった。

※ 日本民間放送連盟の「放送基準」が改正されることに伴ない、テレビ北海道「番組編成基準」を、2023年4月1日付にて改定する諮問につき、「可」とする答申をいただいた。
※ 次回の審議会は、11月24日(木)開催の予定です。

第331回 放送番組審議会 概要

日時 2022(令和4)年9月22日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(8名)

久保淳司委員長、横山百香副委員長、中井令委員、吉田聡子委員、小林剛史委員、長内和彦委員、中川竜委員、八木渉委員

会社側

石川郁専務取締役報道制作担当、名倉孝雄取締役編成担当・放送審議室担当、西澤孝司編成局長、山谷哲夫報道制作局制作部長(議題番組担当プロデューサー)

事務局

斉藤凌(放送審議室長)

議題 『そらフェスから世界へ~SDGsの聖地いわみざわ~』
(2022年8月11日(月・祝) 14:55~15:25 放送)
委員の意見の概要

SDGsをわかりやすく伝えたい、という“思い”は伝わったが、もっと説明が必要だった。また、番組の趣旨をもう少しクリアに伝える必要がある。

サブタイトルが、いま一つだ。「世界」にどう繋がるのか、岩見沢がなぜ「聖地」なのか、見えてこない。

リポートは危なげなく安心感があったが、番組がそれだけで構成されており、VTRによる説明がなかった。事前取材VTRで紹介すべき事柄もあったはずだ。

SDGsを連呼する割に、中身は「環境」の話ばかりだった。SDGsは「環境」だけではない。例えば、障害者の社会参加を紹介しているのに、その場面ではSDGsに触れていなかった。

イベントの紹介としては成立しているが、番組としては、意外性、面白みに欠けている。“学び”が前面に出すぎて、“楽しさ”が足りなかった。

※ 日本民間放送連盟の「放送基準」が改正されることに伴ない、テレビ北海道「番組編成基準」を、2023年4月1日付にて改定することにつき、諮問した。
※ 次回の審議会は、10月27日(木)開催の予定です。

第330回 放送番組審議会 概要

日時 2022(令和4)年7月28日(木)
新型コロナの感染拡大状況を踏まえ、書面による代替開催。
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(レポート提出:8名)

久保淳司委員長、横山百香委員、中井令委員、吉田聡子委員、小林剛史委員、長内和彦委員、中川竜委員、八木渉委員

事務局

斉藤凌(放送審議室長)、遠藤静哉

議題 『けいざいナビ 応援どさんこ経済』(第620回)
(2022年6月18日(土) 11:30~12:00 放送)
委員の意見の概要

素材が面白く、話題性が十分あり、その読み解きもしっかりできていた。

サブタイトルにキャッチーな言葉が並び、経済に興味がない人でも気になるタイトルが目を引いた。

出演者の「役得」に対する視聴者の視線は厳しい。「番組のために特別に用意」は不愉快に感じた視聴者も多かったのではないか。

牛の“ゲップ”のメタンガスの温室効果や、放牧によるCO2削減などは、あまり知られていない一方で、説明不足の面があり、誤解を招くおそれがある。

杉村太蔵氏の「専門家ではないが、素人でもない」丁度よいバランスが、心地よさにつながっている。杉村氏と平本教授のやり取りは安心できる。

番組を長年続けるのは大変だろう。模索も伝わってくるし、気づきも多い。スタンダードな構成ながら、経済番組の本質に真摯に取り組んでいる。

※ 次回の審議会は、9月22日(木)開催の予定です。

第329回 放送番組審議会 概要

日時 2022(令和4)年6月23日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(6名)

久保淳司委員長、末長守人副委員長、横山百香委員、吉田聡子委員、長内和彦委員、中川竜委員
※議題番組に関するレポート提出(2名):中井令委員、小林剛史委員

会社側

飯田伸二専務取締役編成担当・放送審議室担当、石川郁常務取締役報道制作担当、西澤孝司編成局長、田本健朗(報道制作局制作部・議題番組担当アシスタントプロデューサー)

事務局

斉藤凌(放送審議室長)、遠藤静哉

議題 『今夜大賞決定!YOSAKOIソーラン2022 THE FINAL』
(2022年6月12日(土) 18:30~21:00 放送)
委員の意見の概要

他局が全国ネットのレギュラー番組を放送していた中、北海道のテレビ局としての存在意義、役割を誠実に果たしており、毎年放映すべき番組だ。

過剰な盛り上げに走らず、堅実な進行だった。演舞をしっかりと伝えるという姿勢が一貫しており、視聴者ニーズに応えていた。

MCの2人は安定感ある進行ぶりで、親しみやすさもあり好感が持てる一方、前回まではゲストが出演しており、その分今回は淡泊すぎた。

リポーターが機能していない。関係者の肉声は今年の祭りを考えるうえで、重要な要素だ。

放送時間がギリギリでハラハラしたが、しっかりと時間内に収めており、メディアとしての責任感や誇りを感じた。

大賞受賞チームのインタビューが無かったのは残念。生放送には間に合わなくとも、インターネットで続けて配信するなどの工夫があっても良いのではないか。

参加チームのデータをQRコードから検索できるようにしたり、SNSで受賞チームへの祝意などを募って流すなどしてもよかったのではないか。

※ 次回の審議会は、7月28日(木)開催の予定です。