放送番組審議会TVhについて一覧

TOPよりよい放送をめざして放送番組審議会

第279回 放送番組審議会 概要

日時 2017(平成29)年6月13日(火)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

委員(8名)

蟹江章委員長、関寛副委員長、坪田成子委員、そ ら委員、藤原弘明委員、氏家和彦委員、林田直子委員、田並公成委員

会社側

関口尚之代表取締役社長、富浦浩一専務取締役編成担当、小野秀司常務取締役報道制作局長、村山文晴編成局長、遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)、山岸寿之報道制作局チーフプロデューサー、渡辺しのぶ報道制作部副部長

議題 「けいざいナビ北海道」
(2017年5月20日(土) 午前11時00分~同30分放送分)
委員の意見の概要

 回を重ねている番組だけあって、普通ならなかなかテレビには取り上げられない部分にも焦点を当て、モノづくりのメーカーの思いや熱意をしっかり伝えている。映像の強みをしっかり生かし、番組を見て理解してもらうことで、北海道の企業を応援する役割を果たしている番組なんだと感じた。

 他の特番でも話したことが有るが、番組を見てほしい人たち、社長さんたちや起業家の人たちが、見ると面白そうだなと感じてくれる。社長さんが気になる、起業家さんが気になる、経済活動している方たちの先端の人たちが気になるような番組であるために、放送前からホームページやSNSで感心を引ける情報を流し、盛り上げて放送に至るといったやり方をした方が良い。

 番組の中で、売上高が非公表とあったが、非公表なのであれば売上高と言う項目は初めから出さなければよいと思う。何となくその店が上手くいっていないんじゃないかといった印象を受けてしまう。その部分に触れないでも、話は進められるだろう。

 全般的に非常に解り易く作られていたと感じた。しかし、せっかく日経新聞のコメンテーターが出ているのだから、磯田アナの話にオウム返しするような流れではなく、問題提起をして、課題や成果についての話になるべきだろう。TVhの経済番組に日経のコメンテーターが出ているんだから、頷いているのではなく「いやいや、ここはこういうことをすれば、もっと良くなる」といったような話が有っても良かったのではないかと思う。

 構成や切り口は解り易く、見る側が整理しやすかった。しかし、プラスアルファの提言のようなものが無いのが残念だった。美味しいものを提供するということは、ある意味当たり前のことで、そこに何かを加えるかということが、お店にとってもTVhにとっても、独自性が出て、付加価値も増すのではないか。

 番組の最初と最後のアナウンサーの方のしゃべりが、そっぽを向いて話している。演出なのかもしれないが、正直気になるというか、ちゃんと視聴者を向いて話してはどうか。
 トップの逸本は、読んだ人物の話なのか、本の話なのか、どう聞いてもその人物の話の様で、タイトルと内容が合わず、混乱した。このような作りにしたいなら、人物の話が有って「ちなみに一番お勧めの本は何ですか」と聞いた方が、解り易いのではないか。

 特集で三つの事例を紹介していたが、それぞれが長すぎると感じ、全体的にゆるい印象を持った。もう少し一つ一つをコンパクトにまとめたうえで、事例の数を増やすなどしたほうが良い。

 今回のお菓子の特集は、なんとなく「北海道のチカラ」のミニ版のような感じがした。それこそ報道番組という形をとるのであれば、他のテレビや新聞では取り上げないようなテーマで、問題提起や、問題提起から進んで独自の解決策を提案するような番組であってほしい。新鮮さを感じられる独自の視点というものが有って良いと思う。

 今回は和菓子を切り口に、売り上げの増をいかに図るか。その工夫をケースとして見せる。経済的な視点、経営戦略を紹介できていたと感じた。この番組には何人かのコメンテーターがいるが、その時のコメンテーターの出来によっても、番組のイメージは随分左右される。ぱぱっとコメントできるなら良いが、下を向いたまま読んでいるようでは、説得力が無くなってしまう。

※ 次回の放送番組審議会は、7月18日(火)開催予定です。

第278回 放送番組審議会 概要

日時 2017(平成29)年5月9日(火)15:30~
出席

委員

蟹江章委員長、関寛副委員長、坪田成子委員、そ ら委員、箱石文祥委員、藤原弘明委員、氏家和彦委員、林田直子委員

会社側

関口尚之代表取締役社長、富浦浩一専務取締役編成担当、小野秀司常務取締役報道制作局長、村山文晴編成局長、遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)、山谷哲夫報道制作部副部長

議題 「北海道のチカラ スイーツから始まる みやげの真価論」
(2017年4月29日(土) 午後7時54分~8時54分放送)
委員の意見の概要

 菓子業界は、北海道経済を支えていると思ってきたので、関心が高かったし、トップメーカーに新たな動きが出ているところまでしっかり取材していて、見ごたえがあってとてもおもしろかった。
 進行役のタレント東貴博さんと磯田アナのテンポが軽妙で、視聴者の疑問を解く言葉をうまく引き出していた点も、満足できた大きな要因だった。

 雑誌のようなランキングものも出てくるのかなといった期待感を持って見始めたが、それはすぐに裏切られた。しかし、さすが経済に強いTVhが作るとスイーツもこんな番組になるんだと、深く感心させられた。実に充実した内容だった。「北海道のチカラ」シリーズの次回作に、今から期待が高まる。

 スイーツを中心とした北海道土産の、次のお土産のあり方をSNSなどの情報を活用して、新しい商品開発やヒット商品づくりを目指すヒントをこの番組の中で言いたいのかなと思ったが、全体的に総花的で、踏み込みが浅く、物足りなさを感じた。新しい動きなども紹介され、参考になるのだが、その先のもう少し知りたいと思うところが抜けていた気がした。

 古くから北海道を引っ張ってきた菓子メーカーは、全道にお店が有り兄弟弟子のような感じでしたが、進化したところ、撤退したところと変化していった。番組の中で、日経の石鍋さんが、第一世代、第二世代、第三世代と北海道の菓子の変遷を簡単に説明していたが、その辺りをもう少し解るように盛り込んでいれば重みが出たと思う。

 経済的な背景を読み解き、展望する番組だとしても、北海道の美味しいスイーツが登場しているのだから、素直に「美味しい!」と、食べるシーンが有って良かったと思う。

 北海道のお菓子は国内はもとより、海外にも認められていることは良く解るが、そのお菓子の元になる原材料が、北海道は非常に優秀で豊富だということ。北海道は、優秀な原材料を生産しているということもしっかり扱って欲しかった。

 最初から最後まで非常にテンポよく、興味深く見られた。元気、意欲、活力というものを前面に押し出した、気持ちの良い、後味の良い番組だった。「北海道のチカラ」というものを感じさせてくれる番組になっていた。今更ながら、今回の番組で、SNSの活用も含め消費者ニーズをどう捉えるかが大事なんだと再認識させられた。

 番組の視点が、バラエティーに富んでいて、盛りだくさんで、様々な年齢層が見やすい良い番組だ。ただ、ビジネスマンの視点からすると、掘り下げ不足という気もした。軸の整理というか、例えばマーケティング・開発・原料・製造・PR・物流が、どこまで北海道なのか。データがあると、もう少し解り易い経済番組になったのではないかと思う。

 「北海道のチカラ」シリーズというのは、TVhのパワー、得意分野を最大限に活かせるシリーズで、安心して見ていられる。
幅広い分野を取り上げたことで、多くの気づきや知らなかった情報が得られ、非常に面白かった。北海道土産は今までスイーツしかなかったが、そのスイーツを進化させることで、北海道の土産だけでなく、食や観光の真価が現れるといった製作者の思いが理解できた気がする。

 「北海道のチカラ」第四弾がきっとあると思うが、こうした良い番組を作っていって欲しい。

第277回 放送番組審議会 概要

日時 2017(平成29)年4月11日(火)15:30~
出席

委員

蟹江章委員長・関寛副委員長・そ ら委員・藤原弘明委員・氏家和彦委員・林田直子委員 ※レポート提出(坪田成子委員)

会社側

関口尚之代表取締役社長・富浦浩一専務取締役編成担当・小野秀司常務取締役報道制作局長・村山文晴編成局長・遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)・及川靖報道制作局次長・佐藤一博報道制作部副部長

議題 「ゆうがたサテライト道新ニュース」4月3日、4日、7日放送分
(月~金曜 第1部16:50-16:54 / 第2部17:15-17:25)
委員の意見の概要

 事件事故中心ではなく、道民目線で見たTVhらしい経済に軸を置いた作りは、見易かったし親しみを持て、とても良いと感じた。
 アナウンサーの髪形には、もう少し気を使うべきではないか。この時間帯で誰に見てもらうのか。主婦の時間帯だとすれば、そういったことも当然意識すべきだと思う。女性の場合、共感したいという見方もあるので、アナウンサーの良い雰囲気は大事。チャンネルを替えられない努力は、ニュースにも必要だ。

 第一部、第二部と、東京からのニュースを挟んでの放送だが、ストレートニュースよりも話題ものを取り上げる傾向があり、ニュース番組としてみると違和感を覚える。「さきどりまなぶん」は、誰に見せたいのか良く解らなかった。子供にとって難しい言葉遣いや、話すスピードが速いので、改善が必要だ。
 東京からのネットニュースでは、アナウンサーやコメンテーターの登場時にモットーや趣味のスーパーがそれぞれに出され、とても面白い工夫だと感じた。こういった良いところは、一連のローカルニュース部分でも取り入れたら良いだろう。

 日替わりで担当するアナウンサーによってトーンががらりと変わってしまうが、短い時間での淡々とした進行が、TVhらしさを感じた。
 東京からのニュースの中で、キャスターを紹介するコメントが画面下に出てくるのは、他に類がなく、素朴さを醸し出していて良かった。

 スタジオの作りがテレビ東京のスタジオと統一感があり、良かった。ただ、構成が分かり辛かった。全国のニュースに移ると言っておきながら、ローカル第二部の予告を続けているので、東京からのニュースと思って見ているため混乱する。それでいて、突然東京のニュースに切り替わる。また、第二部に入って予告で見た映像が放送されたので、一度見た映像だったので、とても不思議に感じた。ニュース項目の表示方法も、入れ替わったりしてかえって分かり辛い。
 短い番組で、細切れ感もあり、CMの多さを感じた。

 時間帯的に、シニア層が大きなターゲットだと説明するのであれば、字幕でフォローしていることは良いと感じるが、コーナーによっては表示される文字情報が小さかったり、天気予報の警報注意報などはお天気カメラ映像にたくさんの文字情報だけが並んでいて分かり辛い。地図情報を加えるなど、ターゲットを意識した作りが必要だ。

 ニュース項目を表示する割に、第一部ではやらずじまい。第一部で扱うのか、第二部で扱うのか、分かり辛いので、きちんと説明してはどうか。

 天気予報の部分で、地名にローマ字表記をしているのは、他では無い取り組みでインバウンドのことを考えれば良いと感じた。

 番組の構成で、どのように見せようとしているのか良く解らなかった。ニュース項目を強調するような色付けも、統一性が無く色もまちまちで意図が解らない。ニュース終盤の振り返り部分は、何のために入れているのか解らなかった。ニュース本編で、取材映像が長いわりに、視聴者が知りたい情報に時間を掛けずに天気予報に切り替わったりしていたので、視聴者本意の伝え方を意識してほしい。短いニュース番組で、街中の状況と山の上のゴルフ場の季節感が合わず、なぜこのタイミングでゴルフ場の融雪剤散布をニュースとして扱ったか意図が解らなかった。

 ニュースのヘッドラインに出しておきながら、読まないものがある。ニュースでは扱っているのに、振り返りのところでも同じ項目だけ読まないといった意図的なのか何なのかわからない、あまり意味のない行為は、見ている者として、とても変だと思う。
 全体的に詰め込み過ぎている。特に、さきどりまなぶんは、あんなに短い時間なのに何故二ネタもやったのか。無理に詰め込み過ぎだと感じる。いっぱいやりたいのは分かるが、詰め込み過ぎで消化不良をおこす。絞り込んでいった方が、見ている方としては、すっきりと印象に残ってまた来週も見ようという気になるだろう。

 アナウンサーに表情が無く、ドーランも濃かったりする。無表情でカメラを凝視したままニュースを読むのは狙いなのか。もう少し表情があっても良いし、プロンプターに頼り切らず、手元原稿に目を落とすことがあっても良いんじゃないかと感じる。今の状況だと、見ている側は息が詰まる。厳しい表情で読まなければならないものもあるだろうが、そうでないものは表情を付けるべきだと思う。

第276回 放送番組審議会 概要

日時 2017(平成29)年3月14日(火)15:30~
出席

委員

蟹江章委員長・関寛副委員長・坪田成子委員・そ ら委員・箱石文祥委員
藤原弘明委員・氏家和彦委員・林田直子委員

会社側

関口尚之代表取締役社長・富浦浩一専務取締役編成担当・小野秀司常務取締役報道制作局長・村山文晴編成局長・遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)・及川靖報道制作局次長・竹本満報道制作部課長代理

議題 「ニセコルール 守り人の闘い」(2017年3月5日(土) 午前10時30分~11時00分放送)
委員の意見の概要

非常にうまくまとめられている番組だ。しかし、番組が淡々と進んでいて、主人公の生きざまがあまり響いてこない。本来ならドキュメンタリーとしてもっと強く見る者の心に訴えるところが有って良いはず。

ニセコには命を守るためのルールがあるというのが軸になっているが、他国に比べ厳しいルールだという外国人スキーヤーの一言は有ったものの、比較する材料・情報が希薄だったので、分かり辛かった。結果的にニセコルールを明確に打ち出せなかったように思えた。

全体的に脚色はあまり感じられず、自然体な姿が捉えられていて、主人公の飾らない山への愛情を通して海外の人を受け入れている姿が紹介されていて良かったと思う。

とても感動した。雪崩の壮絶さも解ったし、北海道にはこんな過酷な仕事をしている人がいることを知って、とても勉強になった。主人公の進めているニセコルールがなかなか大きく広がっていかない実態を打開するために、主人公の思いを共有し、私たちも番組やインターネットを介して活動の輪を広げていければと思った。

人の命を守るために、こんなに頑張っている素敵な人がいるんだということを知って、感心した。番組取材の中、ルールを守らず立ち入り禁止区域でバックカントリースキーをしていたニセコ在住の外国人が雪崩に巻き込まれ死亡事故が発生したことで、自問自答し苦悩しながらも解決策を見出していく主人公の姿が伝わってきて、素晴らしかった。

エンディングのナレーションは非常に良かったし、脚色の無い主人公の最後のコメントも良かった。背景の音楽もマッチしていて、すっと入ってきた。
ただ、主人公がどうしてここまで辛い思いをしながらも人の命を守る活動を続けているのか、ここに至る部分の彼の人生をもう少し掘り下げることで、もっと見えてくるものがあるのではないかと思う。

人の命を守ることに対する主人公の思い入れの強さ。自分のことよりも周囲の人のことを考える主人公への信頼。雪崩事故から命を主人公に救われた青年の話。国際的なリゾート発展の陰には、このような地道な貢献があることを紹介した良いドキュメンタリー番組だと感じた。

ルール違反に対する闘いで、場合によっては、こんなルールは要らないんだと言う人もいると思う。そういった正論と正論がぶつかるような部分が出てくると、主人公の考え方「遊びで死んではいけない」ということがもっと鮮明に出てきたかもしれない。自己責任論に関する話をさらっと済ませたが、もう少し突っ込んで「自己責任じゃない・自分だけの問題ではない」という主人公が言いたい部分の対立関係を出せれば、本当の意味で訴えたい闘いというか、ニセコルールの意味というものがもう少し鮮明になっただろう。

主人公が、あの年齢で毎朝5時前に起床し、雪崩事故防止のための危険を伴う仕事をされている。ある意味、属人的な役割と努力だと思える。それが貴重であればあるほど、継承していくことについて、主人公本人は今どう考えているのか。例えば、継承する人たちを育てるということをどうしているのか、いないのか。それについて主人公がどう考えて、どう行動しているのか知りたかった。

第275回 放送番組審議会 概要

日時 2017(平成29)年1月17日(火)15:30~
出席

委員

蟹江章委員長・関寛副委員長・坪田成子委員・そ ら委員・箱石文祥委員
藤原弘明委員・氏家和彦委員・林田直子委員

会社側

関口尚之代表取締役社長・富浦浩一専務取締役編成担当・小野秀司常務取締役報道制作局長・村山文晴編成局長・遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)・石崎秀哉報道制作局報道制作部主任

議題 「平成のON 連覇への挑戦」(2017年1月7日(土) 午後7時00分~8時00分放送)
委員の意見の概要

番組冒頭の作りが、その後の本編をとても楽しみにさせるほど強く引き込んでくれる作りになっていて、非常に良かった。実際に1時間の番組が短く思えてしまうほど、とても面白い内容だった。

タイトルの「平成のON」で、一気に番組への興味をそそられた。普段見られない選手の姿を垣間見られたばかりか、日本シリーズ直前の中田選手実家での中田選手を中心に集まった大谷選手他多くの若手選手の姿は、TVhの番組プロデューサーがいかに信頼されているかを実感できる驚きの貴重映像で、本当に素晴らしい番組だ。

番組には勢いも有り、内容は非常に面白く、ここにカメラを入れられること自体凄いと思えるものだった。ただ、栗山監督が中田選手に三冠王を求めている話のところでは、コアな野球ファンだけが見ている番組ではないのだから、見ている者の欲求を満たすという意味でも、今季の中田選手の成績など側面情報が有っても良かった。また、大谷選手は、今季パリーグのMVPに輝いたのだから、その辺の話が有っても良かったと思う。

「平成のON」という言葉が解らなかった。昭和の野球を見てきた人には、それだけで何を言わんとしているか伝わるものが有るのだろうが、平成のONと付けたということは、昭和のONもあったのだろうと思ったくらいで、ピンとこなかった。
ただ、中田選手の苦悩を丁寧に描き、栗山監督の目も通しながら、深いところを見ることができた。欲を言うなら、大谷選手のこの番組で初めて明かされるような話が有ったらもっと良かったと感じた。

とても洗練された素晴らしい番組に仕上がっていて、本当に楽しめた。ただ、中田選手が起したシーズン中の大事件については、少々煽り過ぎの感も有り、内容が明らかになった時にやや拍子抜けした感もあった。
ナレーションも、この番組にあの感じのナレーションが必要だったのか少々疑問を感じた。

中田選手が引き起こした大事件とは何なのか、強く引き込まれた。その事件の真相部分に迫る中で、中田選手や栗山監督の素晴らしい姿に心を打たれた。よくここまで深い取材ができたと、感心した。中田選手が若手選手を結集させる存在だということを中田会の映像以外でも見せて欲しかった。

番組冒頭から引き込まれた。北海道の人たちが今一番見たい旬なものをその思い以上に、えぐるように見せてくれた素晴らしい番組だった。中田選手の言葉をあそこまでよく引き出せたと感心したし、それだけの人間関係を築いてきた制作陣は素晴らしいと思った。
今後に更に期待したい。

第274回 放送番組審議会 概要

日時 2016(平成28)年12月6日(火)17:00~
出席

委員

蟹江章委員長・坪田成子委員・そ ら委員・箱石文祥委員・藤原弘明委員・林田直子委員

会社側

関口尚之代表取締役社長・富浦浩一専務取締役編成担当・小野秀司常務取締役報道制作局長・村山文晴編成局長・遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)

議題 「2016年1年間放送した番組を振り返って」
委員の意見の概要

今年の春からスタートした「マチュアライフ北海道」や「10試合以上放送のコンサドーレ中継」は、地域に根ざした新たな試みとして広く話題になった。マチュアライフ北海道は、身近な人が登場したり、取り上げられた職業等でも、関心を集めたし、コンサドーレ中継への取り組みは、さまざまなところで話題に上り、充実しているTVhの姿を感じられた一年だった。

「絶対に行きたくなる!北海道ラーメン30連発」は、さすが旅コミ北海道が土台にあるだけあって、本当に良くできた番組で面白かった。この番組は海外にも番組販売されたそうで、どんどん北海道の美味しいものとか素敵な場所を売りこんでいければ、北海道自体の経済効果にも番組が大きく関係していくことになるだろう。更なる積極的取り組みに期待したい。

特番の「北海道のチカラ なまらインバウンド」は、北海道におけるインバウンドのパワーをさらに発展させ、北海道の可能性、広がり、経済の活性化への期待の高まり。それぞれの立場で活躍する人たちが、連携しネットワークを作っていくことが成功のポイントだと示してくれた良い番組だった。

番組に興味を持って見ている者としては、11月に放送された「北海道の魅力再発見!INAKAのススメ」などは、見ていてもっといろんな情報が知りたくなった。道内外の移住の割合や、年代は?衣食住に繋がるライフライン情報は?など、さほど深堀しなくても広がりのあるライトな情報をしっかり示すことも必要だと感じた。

今年の前半は、番組も詰め込み過ぎだったり、目線が定まっていないものもあったが、後半は主張もはっきりしてきたし、見せ方も洗練され、番組の作り方も充実してきたと感じる。マチュアライフのような新たな試みも、ずいぶん内容が良くなっていると評価できる。

「マチュアライフ北海道」はシニア層に焦点を当て、「北海道再発見!INAKAのススメ」は、働き方改革を先んじて取り上げていた番組ともいえる。そういった、シニアとか働き方改革とか社会の大きなテーマに焦点を当てた番組作りというのは非常に重要なこと。働く女性にとって、特に子供を持って働く女性を元気づけたりサポートできる、そんな番組が有っても良いと感じた。

ローカル局は、地域と共存していく存在であると思うので、「マチュアライフ北海道」のような個性的な番組を打ち出しつつ、北海道の魅力を全国に発信する経済バラエティー特番なども重要なコンテンツとし、TVhらしさを更に打ち出してほしい。

第273回 放送番組審議会 概要

日時 2016(平成28)年11月1日(火)15:30~
出席

委員

蟹江章委員長・関 寛副委員長・坪田成子委員・そ ら委員・箱石文祥委員・藤原弘明委員・氏家和彦委員・林田直子委員

会社側

関口尚之代表取締役社長・富浦浩一専務取締役編成担当・小野秀司常務取締役報道制作局長・村山文晴編成局長・遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)・高梨真人報道制作部担当部長

議題 「北海道のチカラ なまらインバウンド」(10月15日 午後7時54分~8時54分放送)
委員の意見の概要

ドローンを利用した定山渓の秋の風景は、本当に美しくて、番組に北海道らしいイメージの効果を与えていた。

出演していたタレントや専門家、海外出身の方など、それぞれの立場の方がそれぞれの持ち味をもって意見を出していたことが、とても分かりやすく、言葉も生き生きしていた。今までの経済番組からまた一つグレードアップしたなと感じた。番組内容は本当に濃いものだった。

ニセコのようなインバウンドの成功例だけでなく、釧路や八雲のような地域に合った新たな取り組みも知ることができた。今や爆買いツアーから様相を一変した観光の過ごし方、日本人の感性とは違った外国人が求める目線なども理解できる作りになっていて、新たな取り組み方が必要となりつつある今、北海道が力を発揮するための参考となる番組といえる。

SNSを利用した発信力の大きさ、強さに驚いた。インバウンドのキーワードのひとつといえる。

北海道をゾーンに分けて、特色化して紹介し、中期・長期滞在につなげていくといったことも、一つの提案としてできるのではないかと思った。

「北海道のチカラ」として注目した企業や地域はどういった理由から選択したのかが知りたかった。また、取り上げられたところが本州企業だったり、外国の方が外国人のニーズを知った上で商売をしていたり、実際に北海道で展開されているものの、何となく北海道のチカラと言い切れるのかと、寂しい気持ちになったし、疑問も残った。

番組を見ている視聴者が利用体験してみたい欲求に対する情報性。登場人物の言葉に説得力があった納得感。また、番組には沢山の要素が詰め込まれていたが一つ一つの話題に過不足が無く、テンポ良く繋がっており、番組に引き込まれるほどおもしろかった。

北海道の未来の希望を感じさせる良い番組だった。少子高齢化、過疎の中で需要喚起・誘致に力を入れているわけだが、どうしても暗いニュースが多い。しかし、この番組のように北海道の未来・希望・発展を見せてくれることが、可能性、期待感、予感を感じさせてくれる。ビジネス的見地だけでなく、北海道の視聴者が元気になれる内容だった。

番組で取り上げたところは、道外・海外企業だった。このことについてのコメントや扱いが無かった。これでは、一次産業の北海道、二次・三次・付加価値全部道外・海外に持って行かれているといった内容に見えた。このことについて、北海道のチカラとするために、問題意識を持って、そういった目で切り口を設けなかったのか。最も考えるべきところを欠いてしまっている。

こういった見応えのある良質な番組を多くの方々に見ていただくためには、新聞のテレビ欄もそうだが、テレビに映し出す番組表(EPG)の情報に、魅力的な内容をやわらかく示すことが重要だと思う。時代は正に、テレビ画面上で様々な情報を検索する時代に入っているわけで、経済番組狙いの視聴者以外にもすそ野を広げていくために重きを置くべきと考える。