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- 2018. 6. 7 放送
- 民泊解禁直前、道内の動きは
一般住宅などを年間180日を上限に有料で旅行者に貸し出す民泊の営業が今月15日に解禁されます。道内でも、個人や企業からの届け出が相次いでいます。
住宅宿泊事業法のもとでは、届け出が受理されれば誰でも民泊営業ができます。きのうまでの道内の届け出は札幌市が396件、札幌市以外が105件で、先月中旬から急速に増えています。
十勝の足寄町にあるこちらの住宅。神奈川県から移住してきた夫婦が、来月の営業開始に向け準備しています。料金は一泊3000円。儀間雅真さんは「自分たちで気軽に泊まれるのはいくらか考えた時に3000円くあいが泊まりやすいかと」と話しています。雄大な自然を生かし、エゾシカ猟を体験できるツアーも計画。ホテルよりも安い値段と独自のサービスで観光客を呼び込みます。
こうした動きに既存のホテルは。からくさホテル札幌の山田芳之支配人は「将来どうなってくるかは分からないが、今のタイミングでは(宿泊料金を下げる)考えは持っていない」と話します。ホテル不足で需要が高い状態は今後も続くとみて、民泊営業解禁後も今の料金を据え置きます。
一方で、ある懸念が。「清掃をしていただく方々、施設を管理していただく方々の不足感は今もものすごい。そこ(人材確保)がバッティングするのではないか」(山田支配人)。ホテルと民泊との間で今後、人手の取り合いが激しくなる可能性もあるとみています。