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大原美術館展

コラム【みてござる】

08.12.09
リーグ優勝には「有」と「翔」の力が必要だ

それはある種、突き放した言い方のようにも聞こえた。
「厳しいんじゃないですか?」

4度目の契約更改を終えた12月1日、2年目の来季に飛躍が期待される中田翔について問われた、ダルビッシュ有のコメントである。

「本人は『ダルさん、自分、来年ホームラン30本打ちますよ!』とか自信あるようなこと言ってるけど…」
「一軍出場なしの選手だっていう気持ちで必死に練習すれば…可能性はあるんじゃないですか?」

最後にフォローこそしたものの、中田本人に伝わることを承知で、あえて厳しい言葉を発した。

春のキャンプで「あんな選手見たことない」と話すなど、かねてから中田の実力は認めているダルビッシュ。それでも、ルーキーイヤーを2軍で過ごす苦い経験をしてなお、どこか甘い見通しを語る19歳に、甘えは無用と感じたに違いない。

その1週間ほど前。11月23日。ファンフェスティバルが行われた札幌ドームのブルペンで、1年目のシーズンを終えた中田にインタビューする機会があった。

「自分の中でプロの世界を甘く見すぎてた」
「周りからたくさん注目してもらって、自分自身テングになってたところもあるし…」と反省の言葉が次々と口をついた。

しかし、「(春の自分とは)だいぶ違うと思います。すごく変わったと思います。ハイ」と語る仕草からは、まだまだプロの世界で生き抜くべく必要な覚悟は、伝わってこなかった。

翌日、洞爺の湖畔にて行われた選手会納会。まだお酒を飲むことを許されない中田は、ビール瓶片手にヒザをつき、一人一人に、ていねいにビールをついで回った。

大人の階段を一歩ずつ登る19歳・中田翔。すでにハタチになっている来秋、優勝祝賀会の輪の中心に、ビール瓶を派手に振り回す中田の姿があることを、願ってやまない。

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