ゆかいな道東旅【矢部順子】

街中の緑も濃くなり、すっかり道内は観光シーズンですね。
道内の観光地をめぐろうと、6月はじめ、
札幌発1泊2日の道東の旅に行ってきました。
初日は旭山動物園、そして2日目は上湧別町のチューリップと
滝上町の芝桜を回るツアーです。
この旅は、あるひとりの方のおかげで、とっても楽しいものに
なりました。

それは、ツアーの女性添乗員さん(たぶんベテラン…)です。
出発当日の朝、待ち合わせ場所の駅に着いた途端、携帯が鳴りました。
見知らぬ番号です。
「もしもし?」
「あっ!矢部さんですか?添乗員です。
矢部さんしか携帯がつながらなくて…実はバスが20分遅れるんで、
同じツアー客と思われる方々に、遅れることを伝えてもらえませんか?」

一瞬びっくりしましたが、相当焦っていると見て、私が代わりに
「すみません、このツアーのみなさん、バスが20分ほど遅れるそうです」
と伝えることに。

ようやくバスが到着。
気を取り直して、目的地の道東へ出発です!

旭山動物園では楽しく動物たちを見ることができ、
その後、宿泊地の温泉地近くになったときのこと。
ツアー客の若い男性が
「コンビニって近くにありますか?」と添乗員さんに質問。
「ありますよ。歩いてもね〜…」
なんだ、近くにあるなら私も買い物に行こう…と思った次の瞬間、
「25分くらいで行けますから」とサラッと一言。

「25分!?」
せっかく観光で来ているのに、それはちょっと辛いのでは?
しかし、添乗員さんは
「若いですからね。大丈夫だと思いますよ」。
そういう問題ではない気がしますが…

2日目、宿泊地の温泉を出発してほどなく、
添乗員さんがきょうの内容を話し始めました。
「きょうは、上湧別でチューリップを見て、その後…あらっ!?」
その一言に、ツアー客全員が添乗員さんに注目しました。
「ごめんなさい、説明している間に、観光名所通り過ぎちゃったわ」
これには車内中が大笑い。みなさんもさすがに
添乗員さんのキャラクターがわかってきたようです。

今年は暖かい日が続いたため、上湧別町のチューリップは
半分ほど終わってしまっていました。
しかし、それでも色とりどりの花が私たちの目を楽しませてくれました。
斜面一面がピンク色に染まった滝上町の芝桜も
見ごたえがありました。

家に帰って思い出すのは、花よりも添乗員さんの顔。
4日後も同じツアーに添乗すると言っていたことを思い出し、
そのときのお客のみなさんの顔を想像するのでした。
添乗員さん、ゆかいな思い出をありがとう!!