寒さを楽しむ【矢部順子】

先日、念願の流氷観光に行ってきました。
紋別で流氷砕氷船「ガリンコ号U」を体験できるツアーに参加。
札幌からの日帰りバスツアーで、片道4時間以上の強行スケジュールでしたが、
体力と気力でチャレンジしてきました。

行く途中、上川の「アイスパビリオン」にも立ち寄りました。
一年中、厳冬の世界が体験できる施設で、
施設内は氷点下20度の世界が広がります。
さらに、旭川で1902年に記録した、日本の観測史上の最低気温
氷点下41度の冷気を10秒間浴びることもできます。
寒い時期に、なぜお金を払ってまで寒い思いをしてしまったのか・・・
後から軽く自己嫌悪に陥りましたが、良い思い出になりました。

その後、いよいよ紋別へ。
この日は快晴で、オホーツク海はまばゆい日差しを浴びて輝いていました。
肉眼では岸から流氷は見えませんでしたが、
「きっと沖には白い流氷の帯が待っているはず!」
と期待してガリンコ号Uに乗船。
するとすぐにアナウンスが流れました。

「きょうは、流氷本体は近くにありません」

えっ!?
そのために来たのに・・!
他の観光客からも、落胆の表情が分かりました。

しかし、沖へ進むと、本体から離れたと見られる
流氷の塊がポコポコ浮いているではないですか!

「すごい!」

観光客は我先にと甲板へ上がり、流氷を写真に収めていました。
流氷は見ることができて満足しましたが、
ガリガリと流氷を砕く醍醐味を味わえず残念でした。

帰りの車内、添乗員さんからは
「前の週は大荒れで欠航、きのうは流氷が近くになかったので、
ちょっとでも見られたのはラッキーですよ」と言われましたが、
悔しい思いは変わらず。

来年は網走の流氷観光砕氷船「おーろら」にも挑戦しようと、
早くも意気込んでいる私なのでした。