最新オンエア情報
- 2019. 9.30
- レバンガ折茂選手が今季限りで引退
バスケットボールBリーグ1部のレバンガ北海道・折茂武彦選手兼運営会社代表が今シーズン限りで選手を引退することがわかりました。
あす夕方に札幌市内で記者会見する予定です。折茂選手は49歳。Bリーグの現役最年長選手で、今年1月に日本出身選手初の通算1万得点を達成しました。
折茂選手は1993年に実業団のトヨタ自動車に入団。2007年にレラカムイ北海道に移籍しました。長年、日本代表選手としても活躍しました。
11年にレラカムイの後継チーム、レバンガ北海道を自ら設立し、前例のない選手兼理事長に就任しました。
- 2019. 9.27
- 増税目前 冬物売れるも悩み...
来月からの消費税増税を前に、札幌の百貨店では高額な冬物衣料品が売れています。ただ、新たな悩みも出てきているようです。
札幌市中央区の大丸札幌店。駆け込み購入を意識し、冬物コートの特設売り場を目につきやすい1階に設けました。来店客が続々と足を止めます。客は「ちょっと気になっていたので、増税よりも先に買っておこうかなと。値段は10万ちょっと位ですかね」、「ほしい物があれば少しでも安いうちに買いたい」と話していました。わずか1時間で10万円超のコートが7着売れました。滑りにくい冬靴やストールなども、例年より前倒しして陳列。売れ行きは好調ですが、増税後の売り上げの落ち込みが不安材料です。
売り上げの落ち込みを抑えようと、不要な衣類などと引き換えに割引チケットを提供するキャンペーンを実施。話題のお店も呼び込みます。「全国で初めて化粧品のドルチェ&ガッバーナがオープンします」(大丸札幌店販売促進担当・清水康弘さん)。増税後の客離れをいかに防ぐかが課題です。
- 2019. 9.26
- 札幌都心部に赤ちゃんと親の憩いのスペース登場
子育て中の母親などに気軽に街中へ出かけてもらおうと、札幌中心部の交流スペースで無添加の離乳食などを販売する催しが開かれています。
札幌駅南口の旧札幌西武跡の一角に開設された『離乳食ステーション』。札幌駅前通まちづくり株式会社が企画しました。同社の柴田未江さんは「子どもが騒いだりとか周囲の目が気になったりもして、(都心部に)行きづらいと思う方もいる。そうではなく、街中は子育てを応援しているし、ウェルカムだという気持ちをこういう取り組みでPRしたい」と話しました。
会場では道産野菜にこだわった無添加の離乳食などを販売。離乳食を試食するなど、あすまでの2日間、親子で参加できる交流会を開催します。参加した親子の幼児は「食べ物も食べた!おいしかった!」。母親は「子育てしていると街に出る頻度は減るけど、こういうイベントがあるっていうだけで、一歩踏み出して来ようかなと思える」と話しました。別の母親は「私の買い物も、ちょっとこういう所に寄るだけで(子どもが)機嫌よく待っててくれる」と喜んでいました。主催者は、親同士の交流の場としても利用してほしいということです。この催しは来月10日までです。
- 2019. 9.25
- マラソン五輪代表選手が千歳合宿スタート
マラソンの東京五輪代表がきょう千歳で合宿を開始しました。猛暑が予想される東京五輪ですが、千歳をなぜ合宿地に選んだのでしょうか?
千歳入りした一行は、市長を表敬訪問するために千歳市役所を訪れました。メンバーは今月15日の選考レースで東京五輪代表に内定した中村匠吾選手や前田穂南選手らと日本陸連強化委員です。
選手たちはきょうから4日間、市内の陸上競技場を拠点に練習を行います。来年の五輪直前にも千歳で合宿を行うことになっています。
日本陸連の強化委員会は、千歳を合宿地に選んだ理由について「気象コンディションがよく、夏でも過ごしやすいのが一点。もう一点は東京からのアクセスが非常に良いこと」と話しました。来年の五輪直前の千歳合宿で選手たちは、昼間に短い距離を走って体を暑さに順応させ、涼しい朝晩に長距離を走り込んで総仕上げする予定です。
- 2019. 9.24
- 代表チーム元コーチらがラグビー教室
ラグビーワールドカップの熱戦が続いています。そんな中、代表チームの元コーチや選手たちが24日、札幌で大学チームらを相手にラグビー教室を開きました。
指導したのは、フィジーとオーストラリア代表チームの元コーチや選手ら10人です。両チームはそろって今回のワールドカップに出場。網走と江別で合宿をし、21日には札幌ドームで対戦しています。ラグビー教室には東海大や北大の選手のほか、高校の指導者ら約30人が参加。「フィジカル面がすごい」、「ワールドカップのおかげで交流できた」と話し、貴重な時間を楽しみました。
練習では、トスやパス回しのほか、スクラムハーフからボールを出して前に進む基本動作を繰り返しました。ボールを落とすと、全員で腕立て伏せをするユニークな練習も。参加者は、選手同士の意思疎通が何より大事だと学びました。
- 2019. 9.23
- 韓国人旅行者減 影響緩和の対応動く
日韓関係の悪化で、日本を訪れる韓国人旅行者が減っています。道内では企業への影響を和らげるための取り組みが動き出しています。
観光庁によりますと、先月日本を訪れた韓国人旅行者は、前年同月に比べ48パーセント減少。道内では今月から日本と韓国を結ぶ航空路線の便数が大幅に減り、今後も運休などが見込まれています。
札幌の狸小路商店街のホテルにも、影響が出てきています。「今年度は韓国客の予約がかなり伸びていたが、7月以降、キャンセルが増えている」(からくさホテル札幌・大西花奈副支配人)。韓国人旅行者がいなくなった訳ではありませんが、当初見込んでいた伸びは期待できなくなったといいます。「SNSに投稿しにくかったり、日本に行っているよと友達に言いにくいという韓国のお客さんは多い」(大西副支配人)。からくさホテル札幌は、家族やグループで泊まれる部屋を増やし、稼働率低下に伴う売り上げの落ち込みを防いでいます。
こうした中、影響を緩和するための新たな動きが出てきています。北洋銀行は、道内全店に企業や個人事業主を対象とした相談窓口を開設。宿泊や飲食といった観光関連の業種を中心に、資金繰りを支援するための緊急融資を始めています。「観光はすそ野の広い産業。今の状況が長引くと影響が及ぶことが考えられるので支援態勢を整えていきたい」(北洋銀行フィナンシャルマーケティング部・酒井岳人主任調査役)。最大1億円を融資する仕組みで、来年3月末まで相談を受け付けます。
- 2019. 9.20
- ラグビーW杯開幕 札幌も熱く
アジア初のラグビーワールドカップ日本大会。きょう(20日)の開幕に合わせて札幌にも大型スクリーンを備えたファンゾーンが開設され、盛り上がりを見せています。
「ラグビーワールドカップジャパン、最高!」(外国人ファン)。札幌の中心部、大通公園では、大型スクリーンで熱戦を楽しむことができる「ファンゾーン」が開設されました。入場無料で会場は2千人ほどが立ち見できる広さです。札幌での試合に出場する各国の名物料理やビールが味わえます。ファンゾーンはJR札幌駅の南口にもあります。海外からのラグビーファンは「私たちにとっては素敵な日本滞在です」と喜んでいました。
市内のホテルでは、きょうから3日間限定のラグビーバーが営業を始めました。店内はフィールドをイメージさせる人工芝を随所に施し、大型画面で観戦できます。担当者は「飲み物は一杯500円で楽しめますので、ビール飲みたい方もぜひいらしていただければ。様々なラグビーに関する情報をご用意しています」と話していました。
- 2019. 9.19
- ラグビーW杯直前 選手を「おもてなし」
ラグビーワールドカップが20日、始まります。道内では、札幌ドームで試合をする国の選手を歓迎する催しが相次いでいます。
網走では13日、フィジー代表の歓迎会が開かれました。日本舞踊が披露され、選手はお返しに、サイン入りのTシャツを贈りました。
江別では18日、オーストラリア代表の歓迎会があり、三好昇江別市長がラグビーボールをかたどった焼き物をチームにプレゼント。きょう19日は札幌で、トンガ代表への歓迎会が開かれ、ムックリの演奏やアイヌ民族の伝統舞踊が披露されました。選手たちも歌をうたい、会場を盛り上げました。
札幌ドームでは21日にオーストラリアとフィジー、22日にイングランドとトンガがそれぞれ対戦します。
- 2019. 9.18
- サンマ漁船転覆 男性1人心肺停止で見つかる
きのう午後、根室の納沙布岬から東側におよそ610キロ離れた太平洋上で、十勝の大樹漁協所属のサンマ漁船が転覆しているのが見つかりました。乗組員8人が安否不明で、きょう午後2時ごろ、船内から乗組員とみられる心肺停止の男性1人が発見されました。
転覆したのは大樹漁協所属のサンマ棒受け網漁船「第65慶栄丸」です。きのう午前、根室の落石漁協から根室海上保安部に、漁船との連絡が途絶えたと通報がありました。船には船長の敬礼寿広さん、船主の花川慶一さんら40代から70代までの8人が乗っていました。いずれも安否は分かっていません。
現場周辺ではけさ、救命いかだが見つかりましたが、人は乗っていませんでした。釧路海上保安部は現場周辺に巡視船を派遣、ダイバーが船体をたたき中から反応があるかを確かめる作業を行いました。第65慶栄丸は今月12日に漁に出て、きょうにも根室の花咲港に戻る予定でした。記録的なサンマの不漁を受け、例年よりも2倍ほど遠い場所で漁をしていたということです。「日本の200カイリにもロシアの海域にもサンマがいないので、遠洋の公海を目指して出漁した」(大樹漁協・神山組合長)
周辺の海域で漁をしていた漁師によりますと、波はかなり高い状態でした。「転覆した船は29トンと小さい。うねりに飲み込まれたような感じだと思う」(漁師の男性)。現場周辺にはきょうの夜、特殊救難隊が乗った巡視船が到着する予定で、あすも捜索活動が続く見通しです。
- 2019. 9.17
- HIV男性内定取り消し 札幌地裁が賠償命令
HIV感染を理由に内定を取り消されたのは違法だとし、道内の男性が内定を取り消した病院を運営する社会福祉法人に対し330万円の損害賠償を求めていた裁判。札幌地裁はきょう、慰謝料など165万円を支払うよう命じました。
訴えによりますと、男性は過去にこの病院を受診した時のカルテでHIV感染を知った病院側から内定を取り消されました。男性は就職の面接の際、HIV感染の事実を伝えていませんでした。
判決で札幌地裁の武藤貴明裁判長は、「感染は極めて秘密性が高い情報で他者への感染の危険性も無視できるほど小さく、申告する義務があったとは言えない」として、病院を運営する社会福祉法人・北海道社会事業協会に165万円の支払いを命じました。
判決の後の会見で原告の男性は「(HIV感染者への)社会の認識が少しずつ変わっていけばいいと思う」と話しました。一方、北海道社会事業協会は「現時点(17日現在)ではコメントできません」としています。
- 2019. 9.16
- 敬老の日 各地でイベント
敬老の日の16日、函館の五稜郭タワーでは65歳以上の人たちを無料で展望台に招待する催しが行われました。
渡島管内と桧山管内に住む人たちを対象に、1980年から毎年行っている恒例の催し。16日は営業開始と同時に多くの人が足を運び、函館の街並みを一望しました。訪れた人は「きれい。桜の時期だったらなおいい」、「楽しい」などと話していました。
一方、札幌の円山動物園では、ことしで26歳になるオスのホッキョクグマに、札幌のホテルの総料理長から、好物の馬肉やスイカなどをケーキ風にアレンジした料理が贈られました。おいしそうに食べる様子に、子どもたちも満足気でした。
- 2019. 9.13
- 小樽の酒蔵が実りの秋に新イベント
小樽の酒蔵で実りの秋に日本酒と食べ物を一緒に楽しめる初めてのイベントがきょうから始まりました。後志の観光と産業を盛り上げる狙いもあります。
小樽の田中酒造がきょうから始めた「酒と美味いもん祭り」。日本酒14種類と後志管内を中心とした食品加工品30種類を展示販売します。酒蔵で働く女性酒造技能士たちが企画しました。企画をした田中酒造の酒造技能士、林明李さんは「後志のおいしいものをいっぱい見つけて頂いて地元の方と観光客の方においしく頂いてもらいたいなと思います」と話しています。酒ごとに合うおつまみの提案もしています。
「(飲む)辛口のお酒なんですけど。非常にさわやかな辛さ、そしてこれに合うのが、こちらピリ辛の鮭とばということなんですが。(食べる)このピリ辛と辛口のお酒の辛さバランスが抜群ですね。夢のコラボです」(小澤良太アナウンサーのリポート)
初日から多くの人が訪れ、試飲と試食をしながら味を確かめていました。男性客は「お魚あり、お肉あり、海鮮もありでお酒も進みますし、どんどん食べたくなりますよね」と感想を話してくれました。この催しは今月23日まで開かれています。
- 2019. 9.12
- 札幌中心部に新娯楽・商業施設
再開発が進む札幌の大通エリア。この地区できょう、新たな娯楽施設のオープンや商業施設のリニューアルが相次ぎました。札幌・中央区の狸小路にきょう開店した娯楽施設。神奈川県中心にインターネットカフェを運営する企業がネットカフェにカラオケやeスポーツコーナーを備えた複合店を道内に初出店しました。ダイス札幌狸小路本店の漆原雄介店長は「狸小路商店街と駅前通りのクロスした一番いい立地」と話します。ダーツやビリヤードなども含め追加料金なしで楽しめます。シャワールームやコインランドリーも備え、観光客の利用も見込みます。漆原店長は「外国人の方の利用も見込んでいるんですけど、札幌にはコンサート会場なども多いので、イベントに参加した方にも利用していただきたい」と狙いを話します。
一方、2020年度の開業45周年に向け売り場面積のおよそ6割を段階的に改装中の札幌パルコ。新たなセレクトショップが入居し、5店舗が改装しオープンしました。「海外の方にも人気のこちらのブランドなんですが、目立つ1階に場所を移し、スペースも大幅に広げ、靴以外のアイテムも多くしました」(岡田純記者のリポート)。海外でも人気のファッションのセレクトショップなどを集め、札幌駅前の商業地区とは違う店づくりをめざします。札幌パルコの山本崇店長は「高感度な、ファッションに興味のある方、または海外の観光客の方を狙った」と話します。来年3月には雑貨店などが入る5階から7階を改装します。
- 2019. 9.10
- 世界の高校生が札幌で「津波サミット」
世界中の高校生が集まり、災害や防災について考えながら交流を深める取り組みが、きょうから札幌で始まりました。国連が2015年に、11月5日を「世界津波の日」に制定したことを受け、翌年から毎年開かれています。
今回は44の国や地域からおよそ400人の高校生が参加しました。道内では初開催です。高校生たちは、1993年の北海道南西沖地震で津波が発生し、198人が犠牲になった奥尻島などを事前に視察。この日の会場では、津波から命を守り、被害を少なくする対策などについて考えました。
参加者からは「ハザードマップが古いままで、新しいものに変わっていないという課題ある」(奥尻の高校生)、「自然災害はいつ、どこでも起こりうる。こうした取り組みはとても大切です」(インドネシアの高校生)といった声が聞かれました。
- 2019. 9. 9
- タクシー・金星自動車が「事前確定運賃」導入へ
札幌のタクシー会社、金星自動車は配車アプリを使って料金を乗車前に確定させる新制度「事前確定運賃」の認可を北海道運輸局に申請しました。対象は、札幌と千歳のおよそ200台です。
利用者は、スマートフォンの配車アプリ「Japan Taxi」で乗り降りする場所を入力。ルートと運賃を自分で選ぶことができます。「選択すればそれ以外の料金は一切もらわないので料金面の安心感がある。アプリを使うので言葉が分からなくても乗車地・降車地を指定して料金まで確定できるので外国人にとっては非常に使いやすいのでは」(金星自動車 小笠原誠専務)。
運輸局によりますと、締め切りのことし7月末までに申請したのは金星自動車だけでした。認可されれば、金星自動車は来月1日にもサービスを始める予定です。
- 2019. 9. 6
- 震災から1年㊦ 復興へ動く被災地
胆振東部地震から1年。特集の2回目です。親族を失った農家や町の移住者が再起に向けて前を向く姿を取材しました。
「去年は9月6日で時がストップしてしまった。ようやく今日から時間がスタートするのかな」。町内のコメ農家山本隆司さん。去年の地震で13ヘクタールの水田のうち3ヘクタールが土砂に埋まりました。農機の大半も使えなくなりましたが、国の支援金などを使って何とか今年の営農にこぎつけました。しかし今年、水田には父や母、妹の姿はありません。「亡くなった両親に見せたかったというか。あの世で見ててくれればよいなと、やはり感無量な感じはある」(山本さん)。今は、町のみなし仮設住宅で1人で暮らしながら水田に通っています。間もなくひとりきりでの収穫が始まります。「父の作ってきた酒米を継続して震災後も店頭に並べることができそうなので、少しは(父達も)喜んでいるのではと思う」と山本さんは話します。
移住政策に取り組む厚真は多くの町が人口減少に悩むなかで地震の前の年は人口がわずかに増えていました。移住者の一人、村上紗希さん。「8月20日火曜日時刻はお昼の12時を回りました。こちらは臨時災害放送局あつま災害エフエムです」(村上さんの放送でのアナウンス)。去年4月に移住し、役場の災害エフエムでDJをしています。地震後、恵庭の家族からは帰ってくるように言われたといいます。「自分ひとりだけ離れるという選択肢はなかった」(村上さん)。まちの魅力を発信するライターとしても活動する村上さん。去年7月からは町の中心部に厚真産のコメや野菜を使ったカレー店を毎週1回開いています。食材は、農家に足を運んで自ら確認します。
町が生産量日本一を誇るハスカップ。仕入先の農家は畑が土砂に埋まる被害にあいました。「このピンク色は山口農園さんというハスカップの第一人者の農園の人がやっていて、そのハスカップを使って漬けています」(村上さん)。店のお客さんは「おいしいです。うまいです。すごく凝った味付けだね。辛味があとでピリッとくる」と感想を話してくれました。村上さんは外からの目線でこれからも町の情報を発信したいと話します。「震災があった町とか、土砂崩れがあった町というのではなく、こんなカレーがあるんだとか、こういうプラスの情報を発信していけるかなと」(村上さん)
胆振東部地震から1年の話題はあす午前11時からのけいナビでも詳しくお伝えします。
- 2019. 9. 5
- 地震から1年㊤ 大規模停電の教訓は?
胆振東部地震からあすでちょうど1年。2回にわたり震災関連の特集をお伝えします。1回目は北海道全域が停電したブラックアウト後の企業の対応を取材しました。
「去年の地震直後、こうしたガソリンスタンドには燃料を求めて車が行列をなしていました」(阿部力記者のリポート)。地震直後の停電で市民生活が完全にマヒ。ガソリンスタンドで車が、携帯電話を充電できる場所にも市民の行列ができました。企業や病院、自治体も非常用発電機を動かしましたが、燃料が足りません。燃料販売会社でその時何が起きていたのでしょうか?
「給油の要請は電話を中心として後を絶たない。なかにはあれっ、何だったっけと。油種の種別であり、数量が分からないという所が確かにあった」(北海道エネルギーの柏倉健太郎経営企画部部長)。震災を機に、この会社は1年かけて客がどんな種類の燃料をどれぐらい必要とするか、データベースにまとめる作業を行ってきました。さらに「(震災前の燃料の備蓄は)北海道全体で必要とする量の3日分。震災後には1週間分の在庫を持っている」(柏倉部長)としています。災害時に住民が頼れる場所として国はガソリンスタンドを「住民拠点SS」として全国で整備しています。柏倉部長は「停電時に(非常用発電機で)車2台の給油が同時に行える」と説明します。「店内にある携帯電話の充電も同時にご利用いただける」(柏倉部長)としています。地震発生時、住民拠点SSは道内に303カ所でしたが、今年3月末には463カ所と1.5倍ほどに増えました。一方、札幌市は災害時に電源となる車を供給してもらうためトヨタ自動車など自動車大手4社などと災害協定を12日に結びます。
- 2019. 9. 4
- ワークマンプラス 道内初上陸
行列のできる人気店が、北海道に初上陸です。作業服だけでなくカジュアルウェアも販売するワークマンの新店舗が5日、札幌と旭川、江別の3カ所に同時オープンします。
そのうちのひとつ、「ワークマンプラス札幌新川店」で4日、オープンに先立って内覧会が開かれました。店内には、おなじみの作業服、作業用品に加え、様々なカジュアルウェアが並びます
「おしゃれなアウターで、カラーもいろいろありますね。肌触りもいいですね。高そうに見えるんですが、値段は税込み2900円です」(小澤アナウンサーのリポート)
このコーディネート、靴とパンツ、上着まで揃えて6700円。女性用は帽子、靴、インナーウエアまで含めても1万円を切ります。さらに、ジーンズには作業服で培った技術を生かしたはっ水機能を施しています。担当者に低価格の理由を聞きました。「価格をあらかじめ設定してから機能を盛り込んでいる。工場も閑散期を狙って生産している」(ワークマンスーパーバイズ部・森池翔マネジャー)
これまでに先行オープンした全国の店の販売額は135億円に上っていて、女性の来店も多いといいます。今後1年間で、道内でも10店以上を展開する計画です。
- 2019. 9. 3
- 運休続く札幌・藻岩山のロープウエー 事故原因を検証
先月24日に「札幌もいわ山ロープウェイ」のゴンドラが緊急停止した反動で支柱に接触し乗客2人が軽いけがをした事故で、原因を調べる検証作業がきょうから始まりました。
事故を受けロープウエーを運行する札幌振興公社は先月27日から運転を休止しています。原因を調べるため、きょうから公社とメーカーが北海道運輸局の立ち合う中、検証作業を始めました。
事故当時、保安装置が過度な重量を検知しゴンドラが緊急停止しました。検証では当時を再現してゴンドラを運行するほか、速度や重さを変え保安装置に異常がないかなどを調べます。
「お客さまの安全を第一に考え、事故原因の究明と安全管理を徹底してまいります。この度は大変申し訳ございませんでした」(札幌振興公社・早坂英司管理部長)。検証作業はあすも行い、5日に報告書をまとめる予定ですが、運行再開のめどは未定です。
- 2019. 9. 2
- 胆振東部地震の復旧状況を現地説明
去年9月の胆振東部地震で大きな被害が出たダムや農業用水路などの復旧工事現場をきょう、北海道開発局が報道陣に公開しました。
地震がなければ去年完成していたはずの農業用の厚幌導水路は...「直径2メートルある導水管ですが、地震の大きな揺れでも接続部分が外れにくくなっています」(阿部記者のリポート)
去年の地震で総延長の3分の1にあたる10キロほどで、管が外れるなどの被害が発生。今年の農業用水は川の水を利用するなどして対応しました。厚真ダムは地震後、土砂崩れの影響で貯めた水を放流できなくなりました。これまでに土砂や倒木を撤去し、大雨の際にも放水が可能な対策工事を行っています。
厚真町内で最も大規模な土砂崩れが発生した幌内川では、せき止められた水を逃がす水路と市街地への土石流を防ぐための砂防ダムが2か所設けられました。「これから恒久対策としての工事が本格化していく」(室蘭開建の山本清二次長)いずれの工事も2023年に終えるとしています。
- 2019. 8.30
- 北電が震災1年を前に厚真火力の点検作業公開
北海道電力は去年9月の胆振東部地震による大規模停電=ブラックアウトから1年を前に苫東厚真発電所4号機の中間点検の様子をきょう報道陣に公開しました。
「こちらでは4号機の中間点検が行なわれています。こうして分解して点検が行われるのは極めて異例のことです」(阿部力記者のリポート)。北電は今年7月から11月までの126日間、電力需要が高まる冬を前に苫東火力4号機の自主点検を行なっています。去年9月の胆振東部地震では潤滑油に引火して4号機で火災が発生するなど発電所に3基あるすべての発電機が停止。ブラックアウト発生の最大の原因となりました。中間点検では950人の作業員が発電機のタービンを分解し、揺れに強いボルトやボイラー管の交換をするほか、通常の2倍の時間をかけて損傷の有無や機能と作動状況も確認します。苫東厚真発電所の村山淳所長は「冬が来る前にきちんと設備対策を行なっていきたいということ。これから冬に向かって安定して電力を生産できるように。そういう気持ちで取り組んでいる」と語りました。北電は1号機の中間点検を今年春に終えています。来年度中には2号機の点検も実施するとしています。
- 2019. 8.29
- 農業女子マルシェ 2年ぶり開催
去年の自然災害を乗り越え再開です。道内の女性農業者で作るグループが生産したユニークな野菜などを販売するイベントがきょうから始まりました。今年で5回目ですが去年は台風と胆振東部地震で中止しました。カラフルな軽トラックを使った売り場には女性ならではの視点で生産したユニークな見た目の野菜や味自慢の農産物や加工品が並びます。
女性客は「楽しみに来ました。スーパーとかデパートに売っていないのがあったり、あと新鮮でしょ」と上機嫌な様子で話してくれました。出品した岩見沢の佐伯佳代子さん。去年の台風で3棟のビニールハウスのうち2棟が倒壊しました。「(ビニールハウス)1棟は復旧しまして、もう1棟はこれから。昨年マルシェ自体も開催できませんでしたので。皆さん相当熱が入っている」と語ります。この催しは東急百貨店札幌店であさってまで開かれています。
- 2019. 8.28
- "シブコ"フィーバー続く
全英女子オープンで優勝したプロゴルフの渋野日向子選手があす開幕するニトリレディスのプロアマ戦に参加しました。
2週ぶりの日本ツアー出場となる渋野選手。プロアマ戦ではニトリホールディングスの似鳥昭雄会長やノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑さんなど豪華なメンバーとまわりました。急性副鼻腔炎で体調不良が心配されましたが和やかな雰囲気のなかスマイルシンデレラらしい笑顔を見せていました。
ラウンド後の記者会見では...
渋野選手)「(体調は)もう大丈夫熱ははかっていないけれどたぶん大丈夫かなと。(調子は)気持ち的にはいいんですけど体が追いついてきてません。」最後は、万全な体調ではないがベストを尽くすと決意を語りました。
渋野選手)「今週は自信がないので予選落ちしてもしょうがないかなと最後まであきらめずにしっかりやりたいと思います。」大会は明日開幕し、北海道出身の菊池絵理香選手や小祝さくら選手の活躍も期待されます。
- 2019. 8.27
- あおり運転 道内でも警戒
全国で多発し社会問題にもなっている「あおり運転」。道内でも、あおり運転を警戒する動きが出てきています。
茨城県の常磐道で起きたあおり運転殴打事件で、警察は今月18日、指名手配していた男を逮捕。その数日後には、大阪府堺市で急ブレーキを繰り返すあおり運転をした僧侶の男が書類送検されました。そんな中、道警は...
「道東道の占冠周辺です。今ここで、あおり運転などの危険運転の取り締まりが空と陸から行われています」(岡田記者のリポート)
道東道の追分インターチェンジから十勝清水インターチェンジまでの約100キロで緊急の取り締まりをしました。この区間は追い越し車線がない片側一車線。普段からあおり運転などに対する通報が多いといいます。「今後ろからあおられていて、前の方で急ブレーキをかけられたという110番通報が多いです」(道警高速道路交通警察隊の加藤貴公中隊長)
通常は陸上だけですが、全国で多発する危険運転行為を受け、上空のヘリと連携し取り締まりました。道内でもこれらの危険行為に関する110通報は増加傾向で、道警はきのうだけで「車間距離不保持」など3件の指導を行いました。こんな声も聞かれました。「さっきね、トラックが前でふらふら運転していたので、パーキングエリアに休憩に来ました。そういう車には関わらないようにするのがが一番」(茨城からの観光客)
取り締まり区間では、ドライバーへの啓発活動もしました。道警は、相手を思いやった運転をするよう呼び掛けています。
- 2019. 8.26
- 今後に期待...サンマ大型船が花咲港で水揚げ
道東沖サンマ棒受け網漁の主力となる100トン以上の大型船43隻がきょう、根室の花咲港へ戻り、今季最多となる473トンを水揚げしました。
大型船の漁は今月20日に始まり、全55隻のうち太平洋の公海で操業した43隻がきょう未明、花咲港へ戻りました。花咲港では100トン未満の中型船が今月22日に初水揚げしましたが、水揚げ量はわずか17トンと低調でした。ようやくのまとまった量の水揚げで、関係者は今後の回復に期待を寄せています。「少なくなってはいると思うけどいないことはない。うまく見つけて魚に当たれば取れるかな」(地元の漁師)
花咲市場の競りでは、型が良かった去年には及ばなかったものの、1㌔当たりの最高値は594円でした。サンマは早速根室市内の鮮魚店に並び、1匹200円で売られました。
- 2019. 6. 7
- 夕張でめろんのテラスがオープン
夕張メロンとステーキの食べ放題で毎年人気の、めろんのテラス。あすからの営業開始を前に報道陣や観光関係者に一足早く公開されました。今年で3回目となる「めろんのテラス」には厚谷司市長も駆け付け夕張メロンをPR。「甘いです。初競りで500万円の評価いただいただけのことはある」と感想を話していました。めろんのテラスといえば、甘味たっぷりで、みずみずしい夕張メロンと...絶妙な火加減で焼き上げられたステーキの食べ放題が魅力。料金は大人税込み3000円、小学生が2100円、4~6歳が1000円です。今年はさらに、めろんのテラスが札幌にも登場。今月27日から2会場を設けて1日200人限定で受け入れます。本家の夕張では今年、地方発送用の限定商品も用意。糖度13度以上の厳選メロンを特別な木箱で届ける最高級品です。メロンの包装などを手掛けるホクユ―パック(夕張市)の野田慎也社長は「常温で熟成させるが(高級箱で飾り)見ても楽しめるのも夕張メロンの魅力にしたい」と話しています。今年4月の坑道火災で遅れた石炭博物館のオープンもあすの予定。行楽の季節、夕張を訪れてみてはいかがでしょうか?
- 2019. 6. 5
- 日本郵便装った不審メール...道内にも
荷物の不在通知を装い、偽のホームページへと誘導する不審メールが出回っています。先月には日本郵便を装った不審なメールが、道内で初めて確認されました。巧妙なその手口を取材しました。
きっかけは電話番号宛てに送られてくるショートメッセージサービス(SMS)です。先月、郵便物の不在通知を受信した函館市の女性が、表示されたURLから日本郵便を装う「偽サイト」に誘導され、説明に従って操作したところ不正なアプリをダウンロードさせられました。偽サイトは本物そっくりで、とっさに見分けるのは困難です。街頭では「本物との違いが分からない」、「郵便とか宅配便だったら信用して開いてしまいそう」という声が聞かれました。
偽サイトへアクセスしてしまうと、アイフォーンの場合はIDやパスワードを盗まれ、アンドロイドの場合は不正なアプリを入れられてしまう恐れがあるといいます。
実際に函館の女性のもとには身に覚えのない電話が相次ぎ、それがきっかけで警察に相談したということです。
一方で、佐川急便やヤマト運輸など大手の宅配業者を装う同様のメールが去年から道内にも出回っていて、道警への相談件数はこの1年間ほどで665件に上っています。このうち、プリペイドカード代金を支払わされたなどの被害相談は39件で、申告のあった被害総額は約126万円です。
「こういったものが来た時に安易に信用してURLをクリックしない。ちょっと面倒かもしれないですけど、送信元の企業の公式サイトを確認してもらう。実際にこういったサービスがあるのかないのか、真偽確認を自分自身でしなくてはいけない」(道警サイバーセキュリティ対策本部の石川学指導官)
道警は、不審なメールが届いた場合はすぐに警察に相談するよう呼び掛けています。
- 2019. 6. 4
- 中高一貫校にアクティブ・ラーニング専用施設
北海道の学校では初めてとなる生徒が主体的に学習を行う、いわゆるアクティブ・ラーニング専用の施設が江別市の中高一貫校に完成しました。完成したのはアクティブ・ラーニング専用棟「コタン」で平屋建て、延べ床面積はおよそ945平方メートルです。コタンにはスマホをインターネット回線に効率よく接続するための400回線のワイファイが備えられ、大型モニターに生徒や教師が情報端末のスマホやタブレットで必要な情報をリアルタイムで表示することができます。高校3年生の平島竹琉さんは「きれいですごく開放的な環境で話しやすい場所がある前提で頭もすごく働くし教室の時と比べると集中力が違うと感じている」と感想を話してくれました。
また、いすに座り授業を受ける従来の受け身型の学習と違い生徒が主体的に学ぶスタイルのアクティブ・ラーニングでは...「座ると思考や発想やアイデアが出ない。50分間の授業を立ってやります」(立命館慶祥中学校・高等学校の久野信之校長)。さらにノートや黒板ではなく机や壁に自分の考えを書き出し、掲示することでプレゼンテーション能力を磨きます。久野校長は「どんどんどんどん生徒たちは直接机の上に書く。これは思考が広がる。そして、自分自身の新たな発見につながる」と強調しています。施設名のコタンにはアイヌ語の集落という意味のほか、「ともに」を意味する英語、コーポレーションの頭文字と探究の探を組み合わせ、生徒も教師もともに学ぶという願いが込められています。
- 2019. 6. 3
- 回復?道南スルメイカ初水揚げ
今季の道南のスルメイカ漁が解禁となり3日、函館漁港に初水揚げされました。水揚げ量は、不漁だった昨年とほぼ同じでした。
2日午前に松前沖へ漁に出た函館市漁協所属のイカ釣り漁船16隻が3日早朝、函館漁港に戻りました。初水揚げの量は1400キロでした。地元の漁師は...「いや、良くない。例年と一緒だわ。薄いわ」。
午前5時半に始まった初競りでは、小ぶりながらも鮮度の良い「いけすイカ」の最高値が、1キロ当たり5200円と昨年を900円上回りました。
仲卸業者は「魚体はまだ小ぶりだが、昨年以上に豊漁になって浜が活気づいてくれれば」と話しています。
不漁の影響で、函館のスルメイカの取扱量は5年連続で前の年を下回っています。市場関係者は「今年こそは豊漁に」と期待しています。
- 2019. 5.31
- 札幌中心部の老舗娯楽施設が閉店
およそ100年にわたり映画やボウリングといったレジャーを道民に提供し続けた札幌の娯楽の殿堂が
来月2日に閉店します。レジャーの多様化に加えてあの地震の影響もありました。 札幌の繁華街すすきのそばにあるスガイディノス札幌中央店。1918年に須貝興行がつくった芝居小屋「札幌座」が前身で、およそ100年にわたり北海道の娯楽の中心的存在でした。スガイディノスのゲームオペレーション1課の小林朋広総支配人は「僕自身も学生のころから劇場だったりとかボウリングだったりとか幅広く使わせてもらっていたので、今振り返ってみるとここで働いているのが感慨深い」と振り返ります。戦後の映画ブームに始まり1960年代のボウリング人気、そして1970年代後半のインベーダーゲームなど時代を彩る娯楽を提供してきました。ゲームをしにきた男性客は「古いゲームがなかなか今は、こういう所でないとやれないんですけども。もうこれも時の流れかなというのはどうしてもありますよね」と話してくれました。別の年配の男性客は「小さいころちょっと父親に連れてこられた思い出があります」と感慨深げです。余暇の楽しみ方が広がり業績が伸び悩んでいた事に加え、胆振東部地震の影響も... 「老朽化はしていて耐震補強の件だったりとか去年の震災などでこの建物ではお客さんの安全確保が難しい」(小林総支配人)。閉店後、市内中心部で再開する方針ですが、具体的な計画は未定です。小林総支配人は「最後しんみり終わるのではなく6月2日までは精一杯イベントを実施しているので皆さんと楽しんで笑顔で終わりたい」と話しています。
- 2019. 5.30
- 札幌の20代2人が卓球場オープン「気軽に楽しんで!」
日本人選手の活躍で、最近話題に上ることが多い卓球。競技人口が増える中、
初心者でも気軽に楽しんでもらおうと、札幌の20代の2人が卓球場を開きました。
卓球場を開いたのは、苫小牧市出身の木村亘宏さん(24)と京極町出身の吉川睦美さん(21)です。
木村さんは道内の大学生チャンピオンにもなった実力者。卒業後は東京のIT企業に就職しましたが、
道内で卓球にかかわる仕事がしたいと、先月に卓球場を開きました。
卓球場を開設したことについて、木村さんは「北海道全体をみると本州に比べて、卓球をする環境も人もそろっていないので、まず初めに札幌から始めようと思った」と話しています。開業資金は二百数十万円。そのうち76万円はクラウドファンディングで集め、卓球台3台と最新の卓球マシンなどを設置しました。
吉川さんは現役の大学生で、卓球の全国大会に出た経験もあります。「何をするにも初めてのことばかりだった。起業に不安はありましたが、周りがやったことがないことを経験できるうれしさや楽しさがあった」と振り返っています。2人はコーチとして教室も開いています。
野球など多くの種目は、少子化などの影響で競技人口が減っていますが、卓球は2017年までの10年間で5万人ほど増えました。札幌市の体育館では、卓球で利用した人の数がこの5年間で1・3倍となっています。
この背景には、卓球が生涯スポーツとして子どもから高齢者まで気軽に楽しめることがあるほか、オリンピックなど国際大会での日本人選手の活躍が追い風となりました。この卓球場を利用している女性は「ハードなスポーツだと年を取ってからなかなか難しいと思ったので、卓球ならできると思った」と話していました。
当面は5割の稼働率を目指し、コーチも増やす予定です。木村さんは「卓球教室だけじゃなくイベントや大会も開きながら、新しい卓球の楽しみ方をいろいろな人に伝えていきたい」と思いを新たにしていました。
- 2019. 5.29
- 北海道経営未来塾 今年も始動
道内の若手経営者を育てる「北海道経営未来塾」の第四期生の入塾式がきょう札幌で開かれました。今期の目標は北海道から世界へです。北海道経営未来塾の長内順一塾長は「第2のニトリ、それから第2のアイン、ここを目指そうとした未来塾の原点に立ち返って今回は活動していく」と述べました。第四期生は道内の若手経営者35人で、長内塾長からひとりひとりに入塾証書が手渡されました。塾生は来年3月までの間、アークスグループの横山清社長ら政財界の第一人者から経験を学び、意見交換するなどします。第一期から参加している入澤拓也塾頭は「昨年から取り組み、実行できなかった海外視察の話。6月2日から行く」と語りました。来月にはアメリカのシアトルなどを訪問し、マイクロソフトやボーイング、アマゾン、スターバックスといった世界的な企業を見学する初の海外視察も行います。
世界を目指す塾生の意気込みは?
「東南アジア、最高の人口を抱えるインドにも進出をしていきたい。それらの国の人たちに北海道の魅力を伝えていけるような拠点を現地につくっていく」(グラフィックホールディングスの山本壮一社長)
「当社の従業員にも海外で生活するという経験をしてほしいと考えアメリカに1店舗、店を作りたい。海外視察で新しい情報を勉強できればと思う」(野尻雅之どんぐり社長)
- 2019. 5.28
- 海外観光客をドライブに 道内の官民が連携
年々増える北海道を訪れる外国人観光客。レンタカーを使う海外客のデータを活用し、道内観光に生かすための官民の会合がきょう、札幌でありました。
北海道を訪れる外国人観光客は半分以上が道央に集中し、ほかの地域にどのように呼び込むかが課題です。道内で外国人旅行客がレンタカーを利用する数は4年前の4倍と急増しました。道開発局は去年、レンタカーを使う外国人向け情報アプリを開発、運営会社と協力し、車で道内を周遊する外国人の動向を調べました。アプリは英語など3か国語に対応し道内の観光地やドライブルートなどを確認できます。去年は2540人の国籍や移動経路、滞在地や滞在時間などのデータを集め、分析しました。北海道開発局開発監理部の宮崎貴雄さんは「ドライブ観光をしている外国人旅行者の皆様は、他の交通手段を含めた観光客全体と比べて、より長い期間、そして地方部に多く訪問していただいてる」とみています。きょうは道内の自治体や観光協会などから100人ほどが集まりました。参加した倶知安町観光課の担当者は「今までですと道内でも道央圏からの観光の人が多い認識だったが、データをみて道南の方からニセコに流入している方が多い(ことがわかった)。ドライブルートとして考えながら(サービスを)提供できたら」と話しました。
- 2019. 5.24
- 人気落語家28人が競演 初のさっぽろ落語まつり
三遊亭円楽さんら東西の人気落語家28人が競演する「さっぽろ落語まつり」が、きょうから3日間の日程で始まりました。
落語まつりは、今年開局30周年を迎えたテレビ北海道の記念事業として開催。三遊亭円楽さんがプロデュースしました。立川志の輔さんや林家木久扇さん、桂文枝さん、笑福亭鶴瓶さんら東西で活躍する28人が勢ぞろい。江戸落語と上方落語の魅力をたっぷりと楽しめます。円楽さんは「話ってのは生に限りますので、とにもかくにも幕が開きます。開いたらその芸人の空気、その芸人が醸し出す香りを味わっていただきたい」と来場を呼びかけていました。
札幌市中央区の札幌文化芸術劇場「hitaru」をメイン会場に3カ所で開催。3日間で計13公演が行われます。初日の公演を見た来場客は「人気の落語家さんたちが一堂に会するというのが楽しい」「生のステージってのは違いますね。マクラから本題に入るまですごく面白い」などと、満足そうに話していました
3日間ともチケットの売れ行きが好調で、来年も5月に開く予定です。
- 2019. 5.23
- 札幌駅南側の大型再開発が始動
棚ざらしとなっていた札幌駅前の旧五番館西武跡地の大型再開発がようやく始動します。きょう、近隣も含めた地権者が再開発の準備組合を設立しました。
「札幌駅の目の前にあるこちらの地帯。今後どのように開発されるかが注目です」(玉木亜美記者のリポート)。1906年(明治39年)に北海道初の百貨店として「五番館」が営業を始めました。その後、札幌西武が経営を引き継ぎましたが業績悪化で2009年に撤退。建物を持っていたセブンアンドアイ・ホールディングスが2011年にヨドバシホールディングスに売却し、建物は取り壊されました。その土地を含む、およそ9900平方メートルの16の地権者がきょう、札幌に集まり再開発の準備組合を設立しました。札幌市がつくる「札幌駅交流拠点まちづくり計画」をもとにヨドバシ主導で再開発を進めます。高層ビルに高級ホテルや災害時にも稼働できるオフィスフロアなどを検討しています。北海道新幹線の2030年度延伸を見据え開発を進める見込みです。
ヨドバシカメラの藤沢昭和社長は「可能な限り早くオープンできればいい。駅前をにぎやかにしたい」と話しています。札幌市の秋元克弘市長は「大通の南側も(再開発の)動きが出ているので、しっかり札幌市としてサポートしたい」と語りました。
- 2019. 5.22
- 空飛ぶウミガメ 道内初お目見え
「空飛ぶウミガメ」と呼ばれる世界最大級の総2階建て旅客機エアバス「A380」がきょう、訓練飛行で新千歳空港を訪れ、報道陣に公開されました。
「機体にウミガメの絵が描かれたエアバスA380がいま新千歳空港に到着しました」(斉藤和浩記者のリポート)。全日本空輸が日本の航空会社で初めて導入しました。520席を備え、機体にウミガメの親子を描き、内装もハワイをイメージしています。全日空北海道支社総務課の前田幸宏マネジャーは「ANAはリゾート路線の拡大を考えている。乗った瞬間から機内でハワイの楽しさやわくわく感を感じてほしい」と話しています。ファーストクラスはドア付き個室で、エコノミークラスには横並びの3~4席分をベッドのように使える「カウチシート」を導入。あさってから成田とハワイを結ぶ定期路線で運航します。
- 2019. 5.21
- 地元企業と連携 江別市が「立ち会議」導入
道内の自治体が珍しい取り組みを始めました。
江別市が地元企業と連携して「立ち会議」を導入しました。事業予算は「ゼロ円」、会議を効率化する働き方改革だけでなく、地場産業の育成にもつなげたい考えです。
江別市では、今年4月から若手職員の提案で椅子に座らず立って会議をする「スタンドアップミーティング」を取り入れました。民間企業が立ち会議を導入するケースはありますが、道内の自治体が取り組むのは珍しいということです。
江別市役所を取材した今月中旬、7月に市内で開催されるイベントについて話し合う立ち会議が開かれていました。参加した職員の一人は「立ってやると、フランクな感じで会議が進められると思うので、いろんなワード(言葉)が出たりする」と話していました。
これまで1時間ほどかかっていた会議は、ほぼ半分の時間で終わるといいます。また、相手との距離が近いため、資料の共有ができ、ペーパーレスにつながるなどのメリットもあります。ある職員は「会議に要する時間が短くなったので、疲れも感じなくなったのかなと思っている」と手応えを口にしていました。
会議で使っているこのテーブル、実は理科の実験などに使われている、高さ調整ができるものを無償で借りたもの。学校家具メーカー「イチムラ」の江別工場でつくっています。
学校の椅子や机の道内シェアは7割で、江別を代表する企業の一つです。市はテーブルを借りる代わりに、使い勝手に関するアンケートに答え、今後の商品開発に役立ててもらいます。イチムラの担当者は「オフィス向けの商材がないので、立ち会議のテーブルだけではなく、付随する商品の開発につなげていければ」と話しています。
市は今後、地場産業の活性化につなげたい考えです。担当者は「江別にはいろんな企業がたくさんあるので、そういった商品を広くPRしていく上では行政でも積極的に支援していきたい」としています。
- 2019. 5.20
- 厚真のコメ農家 亡きいとこの水田で田植え
去年9月の胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町のコメ農家・佐藤泰夫さんが、土砂崩れで亡くなったいとこの田んぼを受け継いで今年の田植えを始めました。
ビニールハウスの中で青々と育った稲の苗。地震による土砂崩れでハウスの一部が壊れ、苗を育てるスペースが減りました。そのため、これまでの3倍くらいの量の種をまいて、わずか2週間で苗を育て上げるという栽培法に挑戦。苗を密集して育てることで、去年と同じだけの量を確保しました。佐藤さんは「苗も何とか順調に育って植え付けるまでなりました」と話しました。
大切に育てた苗を植える場所は、去年の地震で亡くなった、いとこの正芳さんの田んぼです。苗の育て方を変えたことで、新たな田植え機械も必要となりましたが、メーカーがデモ機を提供。今年は「ななつぼし」を、およそ5・4ヘクタールに作付けします。佐藤さんは「道や土地改良区が復旧作業を真剣にやってくれて何とか用水も通った。あとは希望を持ちながら出来秋を迎えたい」と前向きに語りました。
JAとまこまい広域によりますと、厚真町では173戸の農家が去年より120ヘクタール少ないおよそ1450ヘクタールで作付けします。作業は今月いっぱい続きます。
- 2019. 5.17
- 創成川イーストで新しい食イベント
札幌中心部の創成川のほとりの公園で女性が企画し、女性をターゲットとした道内産の食材を生かしたユニークな新しい食のイベントがきょうから始まりました。
この催しを企画しを企画したのは広告などを手掛ける札幌の会社の女性社員です。「札幌では今まで女子をターゲットにした食イベントはなかった。トレンドの発信は女子がすべてだと思います」(イベント企画会社、ブロスの鈴木奈美絵ディレクター)
道産の肉を使った料理やお酒のほか、人気のタピオカタジュースなどおよそ10店舗が出店しています。「こちらでは道産のワイン34種類を楽しめるということで私も飲んでみます。フルーティーで飲みやすいです」(玉木亜美記者のリポート)
明るい色の装飾を施しテントを張るなどし、写真映えを意識しました。人工芝を敷いて子連れの女性も気軽に立ち寄れる雰囲気にしています。会場はおしゃれでゆったりできるイメージから創成川公園を選びました。男性客も訪れています。「(創成川公園は)川もあって空もしっかり見えてテレビ塔も見えますし、あと今、創成川イーストがすごい盛り上がってるところもあるので、すごい女子がトレンドと思っている場所ではないのか」(鈴木ディレクター)。昼からにぎわいをみせています。来場者からは「すごく食べたいものとか売ってる。飲み物もおしゃれで、これは女子受けするなと」いう声が聞かれたほか、「おしゃれでインスタ映えっぽいなと思いました」(別の来場者)との感想もありました。
第1弾の催しは27日まです。30日から来月9日までの第2弾はニンニク料理がテーマです。2回合わせて1万人の来場を目標にしています。
- 2019. 5.16
- 公海サンマ漁 今年から通年操業に
今年から通年で操業できるようになったサンマ漁。根室の花咲港ではきょう、北太平洋の公海で漁を行う大型漁船がおよそ千キロ先の漁場を目指して出港しました。
公海でのサンマ漁は、ロシア排他的経済水域でのサケ・マス流し網漁の禁止に伴い、2016年から国の補助を受けて試験的に行っていました。今年は水揚げ量や流通時期の制限をなくして本格操業します。合わせて18隻が二つのグループに分かれて出漁します。
花咲港ではきょう午前10時ごろ、根室などの大型サンマ漁船5隻が家族や関係者に見送られながら出港しました。漁場までは2日ほどかかる見込みで、取ったサンマは洋上でロシアの船に販売するほか、一部は国内で水揚げして流通させます。出漁した第53進洋丸(根室漁協所属)の船主・木根繁さんは「取れたサンマは花咲港を中心に入ってくるが、缶詰原料が主体となると思う。期待している」と話していました。
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、本部・東京)によりますと、日本近海での不漁を背景に、水産庁が今年3月、操業期間を8月~12月とした省令を改正したことで、通年で漁ができるようになりました。8月から本格化する道東沖のサンマ漁への影響を懸念する声もありますが、今後、公海での漁が定着するかが注目されます。
- 2019. 5.15
- 道内ガソリン価格 4週連続値上がり
道内のガソリンの店頭販売価格が、4週連続で値上がりしていることが分かりました。
石油情報センターによりますと、今月13日時点での道内のレギュラーガソリンの店頭販売価格は1リットルあたり149.3円と、前の週の148.9円と比べて0.4円値上がりしました。アメリカによるイラン産原油の全面禁輸措置の影響で、日本の石油元売り各社の調達コストが高い状態が続いています。
来週は一旦値下げに転じるとの見方もありますが、中東の情勢次第で先行きは不透明で、家計への影響は少なくなさそうです。
- 2019. 5.14
- JR北海道 苗穂駅北口で初のマンション開発
新たな収益の柱にする考えです。JR北海道が苗穂駅の北口でタワーマンションの開発に着手しました。今月25日にモデルルームを公開します。
「マンションができるこちらの場所はJR苗穂駅の目の前で、隣には大型商業施設があります」(玉木記者のリポート)
開発を手掛けているのはJR北海道と大手不動産デベロッパーの大京、住友不動産の3社です。マンションは27階建て、延べ3万4500平方メートルで、道内最大級の300世帯が入ります。間取りは1LDKから4LDKで、価格は3000万円台から4000万円台が中心。最上階は1億円台です。JR苗穂駅や商業施設のアリオ札幌につながる予定です。
地震への備えから、振動や衝撃を和らげる建物にします。JR北海道がマンション開発を手掛けるのは初めてで、こうした分野を鉄道事業の落ち込みを補う事業へと成長させる狙いです。
「マンション開発というのもひとつ大きな収益の柱になると考えている」(JR北海道の小山俊幸副社長)
ことし7月から販売します。完成は2021年の1月です。
- 2019. 5.13
- 屯田兵発祥の地で菜園づくり
国の指定史跡である札幌の琴似屯田兵村兵屋跡できょう、地元の町内会などが野菜の種まきをしました。琴似は道内で屯田兵が初めて入植した地です。開拓の苦労を肌で感じ、感謝するための行事で31回目です。暖かい日差しの中、およそ150平方メートルの庭園にくわを入れ、ジャガイモやタマネギ、枝豆など当時、栽培したとされる6種類の種などを植えました。琴似屯田子孫会の伊藤献一会長は「明治8年にね、作物を植えてね、まずは自分のひとりひとり食べるものをここで採ったんだなぁというそういう考えにふけるというかな」と感想を話してくれました。9月上旬ごろの収穫を見込んでいます。
- 2019. 5.10
- JR北海道が運賃値上げを国に申請
JR北海道は10日、ことし10月の消費税増税に合わせ、運賃を平均9・1パーセント値上げすると国に申請しました。
改定後は、初乗り運賃が30円上がって200円となります。札幌駅から新千歳空港駅までの運賃は1150円となります。
定期券も値上がりし、札幌‐新札幌間の場合、通勤定期は1万980円、通学定期は大学生8240円、高校生は7490円となります。JR北海道の運賃の値上げは、23年ぶりです。「当社の最大限の経営努力を前提にご利用の皆さまにも負担をお願いしなければならない」(JR北海道の綿貫泰之常務)
特急列車の運賃は据え置きます。
値上げにより、年間40億円の増収を見込んでいますが、今後も年間で400億円を超える営業赤字が見込まれていて、経営の厳しさは続きそうです。
- 2019. 5. 9
- クルーズ船争奪戦 小樽に2隻同時入港
海外の旅行客を乗せた大型クルーズ船2隻が小樽港に同時に初寄港しました。道内ではクルーズ船の寄港が増え経済効果を期待して争奪戦が始まっています。
「こちら小樽港にはきのう入港したバイキングオリオン号。そして、今朝入港したコスタセレーナ号。豪華客船2隻が寄港する珍しい光景が見られました」(阿部力記者のリポート)
小樽港に入港しているのは最新鋭のクルーズ船「バイキング・オリオン」と11万4000トンと大型で2000人を超える客が乗る「コスタ・セレーナ」です。「いくつかの美術館に行って。買い物をして。主人は列車が好きなので小樽駅にも行く予定」(米国から来た乗船客)。寄港している間、乗客たちは小樽運河やガラス工房を巡る小樽観光を楽しんだほか、札幌などへバスツアーに向かいました。地元では彼らの消費意欲に期待を寄せています。小樽の田中酒造の阿部晃一さんは「バスで市内観光される方、またはフリーで回られる方が結構歩かれていますので、そういった面では経済効果があると思っています」と話しています。
北海道に寄港する豪華客船の数は増えていて、去年、函館が27回、小樽が21回で続くなど誘致合戦が繰り広げられています。
- 2019. 5. 8
- 初当選の渕上さん 道議としての目標...
心と体の性が一致しないトランスジェンダーであることを公表し、先月の道議会議員選挙で初当選した渕上綾子さん。議員としての目標を聞きました。
札幌市東区から出馬した渕上さんは、31歳の時に性転換しました。前職はダンサーでした。
「ステージで踊って接客をする、いわゆるショーパブと呼ばれる業種です」(渕上さん)
同じ性的マイノリティの人たちの中には、社会での働きにくさを感じている人が多くいるといいます。「体を悪くして寝たきりになったりとか、生活保護を受給したりとかあるいはひきこもりとか、ひどい人は自殺をしてしまう」(渕上さん)
そんな状況を変えることが、道議選出馬の原動力です。「LGBTの人が活躍できるビジネスを立ち上げようと考えていたが、政治の世界からアプローチができたら 市民の皆さんが暮らしやすい社会をつくっていけるのではと思い今回、立候補した」(渕上さん)
道内には、性同一性障害を診断できる医療機関が不足しています。こうした問題を解決し、誰もが暮らしやすい社会にすることが政治活動の目標です。
「トランスジェンダーの人向けの外来がすごく混雑している。そこを何とか解決したい」(渕上さん)
女性として、子育ても経験したいと話す渕上さん。手腕に期待が掛かります。
- 2019. 5. 7
- 札幌三越で「横浜中華街展」
人気のお店が大集合です。横浜の中華街の魅力を伝えるイベントがきょうから、札幌三越で始まりました。
イベントは去年に続く開催で、神奈川県内の人気店が出店しています。会場には熱々に焼かれた小龍包やシュウマイ、豚の角煮などがずらり。中華の総菜や弁当も並び、店頭で職人が腕を振るう様子を見学できます。
スイーツや飲み物も充実。色鮮やかなドラゴンフルーツとココナッツを使った「杏仁プリン」や、中華街を歩く若者に人気の「タピオカミルクティー」も販売しています。
イートインコーナーでは、出来立てを味わうことができます。来場者の評判も上々です。「知らない所のいろいろなお店があって面白いです」。今月12日までです。
- 2019. 5. 6
- 10連休最終日、交通機関が混雑
皇位継承に伴うゴールデンウイーク初の10連休もきょうが最終日。空港やJRの駅などは思い出や土産を手にしたUターン客でにぎわっていました。連休中、公共交通機関では大きな混乱はありませんでした。
北海道の空の玄関新千歳空港の出発カウンターなどは飛行機の搭乗手続きをしてふるさとを後にする人たちで混雑していました。
記者の質問「10連休いかがでした?」
Uターンの男性「いやー、もう現実に戻れないですね。マレーシアに行って北海道の地元に帰ってきました」
子連れの女性「(10連休は)短かったですね。あっという間でした」
女の子「楽しかったです。いっぱい遊んだりした。また(北海道に)来たいです」
航空各社によりますと、きのうがUターンのピークで北海道から本州などへの便はきょうも大きな混乱はなかったということです。
飛行機と同様にUターンラッシュがきのうと予想された新函館北斗と東京を結ぶ北海道新幹線ですが、上り、下りいずれも乗車率は100%を下回るなど大きな混雑はありませんでした。
乗客の母親「五稜郭公園でお花見したね」
子ども「楽しかった。やっぱりお花見かな」
男性客「僕は9連休ですね。ゆっくりできましたね。久しぶりになんかのんびりできたので良い骨休めにはなりましたね」
ネクスコ東日本によりますと、高速道路でも連休中に目立った渋滞などは発生しなかったという事です。
- 2019. 5. 3
- 桜満開 令和最初の花見でにぎわう
ゴールデンウイーク10連休も後半に入り、残りあと4日。札幌の円山公園ではジンギスカンなどを味わいながら令和最初の花見を楽しむ人たちでにぎわっています。「こちら円山公園ではエゾヤマザクラやソメイヨシノが咲き誇り、一部では散り始めています。公園内にはおいしい焼き肉のにおいが充満しています」(阿部力記者のリポート)。きょうの札幌は午後2時過ぎに19.8度を観測し、過ごしやすい陽気となりました。札幌の桜の名所、円山公園では多くの市民が桜を見に集まり、にぎわっていました。
訪れた市民からは「年に一度ここに来ることにしているから」「(桜は)ちょっと思ったより。もう散ったんだろうか」といった声が聞かれました。市民は思い思いの場所で令和の桜をめでたり、道民のソウルフード、ジンギスカンを味わい春の陽気を楽しみました。
「カンパーイ! 令和最高! 最高です!」(ジンギスカンを楽しむ市民のグループ)。Qきょうは何時くらいから?「朝7時から」(男性)Qなぜ7時から?「場所取りですね」(同)。別の男性は「すごく楽しいですね。天気も良くて。バーベキューできてすごく楽しいですし。お酒がとにかくおいしいですよね」と話してくれました。
公園の管理事務所によりますと、円山公園の桜は既に満開を過ぎていますが、花見はあと数日、楽しめそうだということです。円山公園で火を使えるのは明日、5月4日までで午前9時から午後8時の間となっています。
- 2019. 5. 2
- 令和元年 お得なウエディングプランも
令和元年がスタートし2日目です。札幌のホテルでは新元号を記念し、結婚式をお得に挙げられる特別プランを提供しています。
「ホテルエミシア札幌」では、挙式と披露宴がセットになった総額80万円相当のプランを半額の40万円で提供、きのうから受け付けを開始しました。「令和元年に結婚式を挙げる方や、入籍したけれども結婚式を挙げていない方も幅広く使えます」(ホテルエミシア札幌ウエディングプランナーの横山久美さん)
さらに、披露宴のデザートビュッフェやウエルカムドリンクの費用、大型プロジェクターの使用料、新郎新婦の宿泊費などが無料になります。「ホテルの地下1階にスパがあり結婚式当日まで
ご利用いただける「スパフリーパス」という5大特典を付けさせていただいている」(横山さん)
きのうの令和初日には多くのカップルが婚姻届を提出しました。
令和元年という特別な機会に、お得に結婚式を挙げてほしいと呼び掛けています。「赤字ぎりぎりでやらせてもらっている。より多くの方にご利用いただきたい」(横山さん)
特別プランは、年内の挙式が対象です。
- 2019. 5. 1
- 令和元年 道内も歓迎ムード
新たな時代の幕開けです。元号が平成から令和へと代わり、1日午前、天皇陛下の即位の儀式が行われました。平和な世の中を望む声が、道内でも高まっています。
「国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望いたします」(天皇陛下のお言葉)。皇居で即位の儀式に臨まれた天皇陛下。国民に寄り添い、象徴としての責務を果たすお考えを示しました。
道内を訪問される機会の多かった天皇陛下の即位と、それに伴う改元。道内も歓迎ムードに包まれています。さっぽろテレビ塔の前では、多くの人たちが改元の瞬間をカウントダウンで祝いました。
道南では、平成から令和へと変わる瞬間を、列車の中で祝うイベントも。乗客の反応は...「みんなでわっとやるのが楽しかったです。素晴らしい令和を迎えられました」、「平成のいい時代を、令和に入ってからも続けてほしいと思います」、「みんなでカウントダウンを過ごせたことが楽しかったです」、「思い出に残る、記念に残ることだと思います」。
札幌市内の区役所などでは午前0時以降、カップルが続々と婚姻届を提出。新たな時代に永遠の愛を誓い合いました。
「新たな気持ちで、身が引き締まる思いですね」(入籍した夫)、「平成はうれしかったこともつらかったこともあったので、一区切りつけて新しい気持ちで次の人生を歩んでいきたい」(入籍した妻)。中央区役所には、正午までに123組が婚姻届を提出しました。
一方、札幌の百貨店では、令和を記念したお菓子などの福袋を求め、開店と同時に多くの買い物客が足を運びました。「今日は、令和初日でお買い物にまいりました」(買い物客)。売れ行きは、まずまずだということです。
平成元年にリニューアルオープンした大丸藤井セントラル。改元の節目にちょっと変わった催しをしました。「書初め大会が行われていまして、書いたら実際に飾っていただけるということです」(小林記者のリポート)。
ゴールデンウイーク中の子どもたちも、「令和」の書初めに挑戦しました。「令の字が難しかったです。100点中60点くらいです」(小学生の児童)。
新たに迎えた令和の時代は、多くの道民の期待とともに動き始めた様子です。
- 2019. 4.30
- 平成最後の日 即位の儀式の馬具メーカーが道内に
平成はきょうが最後の日。宮内庁の依頼を受けて令和の時代に新しい天皇陛下が即位される儀式で使われる馬具を制作した会社が砂川にありました。
「陛下からいただいたものがこちらですね」(ソメスサドルの染谷昇社長)。砂川にある日本唯一の馬具メーカー、ソメスサドル。ショールームには皇室から下賜された杯が展示されています。「かなり広いお部屋に通されまして、このほかにお酒であるとかたばこですか、いただきまして、製作した職人に配りました」(染谷社長)。今から30年前、時代が昭和から平成に変わった時、ソメスサドルは即位の儀式で使われる馬車用の馬具を製作しました。宮内庁から依頼があった理由とは?
「皇居の中にもですね屋内馬場が、室内馬場があります。そういう所でも日頃、皇室の方々が馬に乗られていましたので、そういう所でも鞍(くら)を作らせていただいたりですね。そういう関わりは(皇室と)あったんです。かれこれ40年近くなりますね」(染谷社長)。平成から令和に変わる今回も宮内庁が製作を依頼。工場内には奉納したものと、ほぼ同じ馬具がありました。「使う革はイギリスから輸入している。強度の問題があってはならないということで最高の、世界で最高峰の革を使う。これは皇居を訪れる外国大使の馬車用で献上したものにはさらに...(天皇陛下用のものは金具の)めっきも金めっきなんですね。完成品を改めて見てみますと、自ら手がけたとはいえ近寄りがたい雰囲気がありましたね」(染谷社長)
技術ある北海道の職人がおよそ7カ月かけて最高の材料で作り上げた馬具。気になるお値段は?「馬具の予算的なものはどのくらい?」(記者の質問)。「これは公表されていませんのでね。控えますけども」(染谷社長)。「それなりの(金額)?」(記者)「はい」(染谷社長)
昭和から平成。そして平成から令和へ。時代が変わっても馬具職人の確かな技術はしっかり受け継がれています。「2回にわたって関わらせていただいたので 改めてですけど名誉ある仕事をさせていただいたなという思いですね」(染谷社長)
奉納した馬具はこの秋、伊勢神宮での令和天皇の親謁(しんえつ)の儀という儀式で使われるということです。
- 2019. 4.29
- 書店に平成コーナー 令和関連も
元号があさって、「平成」から「令和」へと変わります。札幌の書店では平成のベストセラーや「令和」の出典となった本のコーナーが設けられ、人気を集めています。
紀伊國屋書店札幌本店は特設コーナーをつくり、平成の30年間のそれぞれの年に売れた上位3冊を集めました。中でも、平成19年に300万部を超えるベストセラーとなった「女性の品格」が売れているということです。「平成の各時代のベストセラーがここに来れば一目で分かるので、ぜひ来ていただきたい」(紀伊國屋書店札幌本店の志村和紀課長代理)
店内には、平成に代わる新元号「令和」をテーマにしたコーナーも。出典の万葉集は、文庫本を中心に関連本25種類ほどを並べています。令和元年のカレンダーや皇室関連の本も人気だといいます。令和ブームはしばらくの間続きそうです。
- 2019. 4.26
- 道内ガソリン価格上昇 10連休中は...
ガソリンの価格がじわりと上がっています。10連休中の家計に、影響しそうです。
石油情報センターによりますと、道内のレギュラーガソリン1リットル当たりの価格は149円で、2週連続で上がりました。
アメリカの禁輸措置の影響で、イラン産の原油を輸入できなくなり元売り各社の調達コストが上がっているためです。あすからの10連休を前に、不安が広がっています。
利用客は...「いろいろ大変かなとは思います。あまり上がり過ぎると」
店側も心配です。「遠出を控えるとか、自宅で過ごす人が増えると需要が減ってきてお店としても影響が出てくる」(北海道エネルギー札幌大通SSの森浩治所長)
石油情報センターは「今のところ価格が下がる要因は見当たらない」とし、しばらくの間上昇し続けるとみています。
- 2019. 4.25
- 北海道ベースボールリーグ 発足へ
野球の新たな独立リーグ「北海道ベースボールリーグ」の設立会見が、きょう札幌で開かれました。
独立リーグは富良野と美唄を拠点に2チームで始め、来年の4月末にもリーグ戦を予定しています。「選手一人一人の可能性をどう引き出すか、地域の可能性をどうやって引き出すかというところに注力しているリーグ」(北海道ベースボールリーグプロジェクト・出合祐太代表)
1シーズンにおよそ70試合をし、四国などの独立リーグとの交流戦も計画。選手は1チーム20人ほどで、地域貢献のため地元の農家や企業で働いたり野球教室を開いたりします。新たに作る地域通貨が報酬です。ことしの秋にも選手を選抜します。
- 2019. 4.24
- 去りゆく平成①自然災害 教訓は...
平成の時代が間もなく幕を閉じます。道内はこの間、地震や火山の噴火、それに大型の台風にも見舞われました。平成を振り返るシリーズの1回目は相次いだ自然災害を取り上げます。
時代が平成に代わり5年目の1993年。奥尻島沖を震源とする巨大地震が発生、死者、行方不明者は220人を超えました。その7年後の2000年には...「きょう1時すぎ、心配されていた有珠山で噴火が確認されました」(当時の記者リポート)。人的被害はありませんでしたが、およそ1万6000人が避難指示や避難勧告の対象となりました。2003年には最大震度6弱の十勝沖地震も発生。その十勝と上川には2016年8月、4つの大型台風が相次ぎ上陸し、河川や道路、農地に壊滅的な被害が出ました。そして去年9月...「現在午前3時45分、札幌・中央区です。停電でしょうか、信号機に灯りは付いていません。走行する自動車はお互いに譲り合いながら走っています」(畑中大樹記者のリポート)。最大震度7の胆振東部地震は道内全域停電を引き起こしました。
厚真、安平、むかわの3町では、発生から8カ月が過ぎようとする今も復旧作業が続いています。迎える令和の時代、平成の自然災害を教訓とした備えが、ひとりひとりに求められます。
あすは地域交通をテーマに平成の時代を振り返ります。
- 2019. 4.23
- 全国最年少 鈴木新知事が初登庁
16年ぶりの新しい知事となった鈴木直道知事がきょう、道庁に初めて登庁しました。現職の知事では全国最年少です。
午前9時に登庁した鈴木知事は花束を受け取ると、およそ400人の道職員に拍手で迎えられました。その後、3階まで階段で上がり、知事室の椅子に座る場面を報道陣に公開。座り心地を問われた鈴木知事は「きょう初登庁で座って、いよいよだなっていう気持ちです」と笑顔を見せていました。
高橋はるみ前知事と事務の引き継ぎを行った後、道議会の本会議場で職員にあいさつ。鈴木知事は「躍動する北海道、活力あふれる北海道の実現に向け、皆さまと共に全力で挑戦をしていきたいと思います」と決意を述べました。
その後の就任会見では、自身の給与を3割削減する方針を示したほか、十勝の大樹町でのロケット打ち上げを視察する考えなどを明らかにしました。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致やJRの路線見直しなど道政課題が山積する中、38歳の新しいリーダーの舵とりに注目が集まります。
- 2019. 4.22
- 札幌国際大に女子硬式野球部
北海道と東北の北日本の大学で初めてとなる女子の硬式野球部が、来年4月に札幌国際大に誕生し、活動を始めます。女子硬式野球の人気が高まり、競技人口も増えているため、創部を決めました。道内の女子硬式野球部は社会人チームと札幌新陽高のみで、大学では初めて。全国では9校目です。城後豊学長=写真左=は「女性のスポーツの需要に対してどういう風に方針を取っていくかが大きな課題だった。女性のスポーツ振興のためにまず、やれるとことからやってみようと」と話しています。監督には阿南浩司准教授が就任します。阿南准教授は「ゆくゆくは全国の舞台で活躍し、世界の舞台で活躍し、ということを願っているが、まずは札幌・北海道の地域で足場を固めたい」と抱負を語りました。来月から部員を募集し、全日本大学野球選手権への出場が当面の目標です。
- 2019. 4.19
- マルヤマクラス 東京で人気のスープ専門店が初上陸
札幌市中央区の円山地区にある商業施設「マルヤマクラス」が、店舗をリニューアルし、きょうから新店舗が営業を始めました。
先月にオープンから10周年を迎えたマルヤマクラス。新しい10店舗をオープンさせたほか、5つの店舗をリニューアルしました。中でも注目なのが、北海道初上陸の「スープストックトウキョウ」。東京で人気のスープ専門店です。一番人気のメニューのオマールエビが入ったスープは、スプーンで一口すくって口に入れるとエビの味が広がります。
また、洋風惣菜を中心に扱う「農家の息子」は、姉妹店の「屋台屋 亜細亜」と一緒になった新業態の店を初めて出しました。二つの店の人気メニューが同時に手に入ります。
マルヤマクラスを運営する三菱地所リテールマネジメント(東京)によりますと、2018年度の売上高は78億4千万円となり、9年連続で過去最高を更新しました。周辺地域の相次ぐマンション建設に伴う人口増にも支えられたということです。
三菱地所リテールマネジメントの金行晃佑さんは「地域の方々が街中に出ずに、マルヤマクラスで買い物が完結できるようなところを目指し、各店舗に入ってもらった」と話しています。きょうから来月12日までは開業10周年祭りを開いています。
- 2019. 4.18
- 巨大なブックオフ 道内初進出
40万もの商品をそろえています。本やCDを販売するブックオフの新業態の店舗がきょう、札幌にオープンしました。
店名はブックオフスーパーバザー5号札幌宮の沢店。通常の本やCDに加え、衣類に家電、ブランド品、ゲームなど20以上のジャンルの商品を扱います。
「こちらゴルフクラブのコーナーなんですけども、アイアンなんですが1列に10本くらいあるんですがこれがですね、左右にずらりと並んでいるんですね。かなりの数ですがこれだけではないんですね。今度はこちらドライバーです。これも左右にたくさんありますね」(小澤アナウンサーのリポート)
売り場面積は約2,500平方メートル。関東を中心に40店以上展開していますが、道内では初めてです。きょうは、およそ450人が開店前から列をつくりました。
「これまで別々にやっていたものをひとつにまとめると、いろんな所に行かなくてもワンストップで全てお楽しみいただけるということで、このような800坪というサイズでやらせていただくことになりました」(ブックオフグループホールディングスの堀内社長)
中古品市場の拡大を見据えブックオフコーポレーションは、同様の業態の店舗を今後も道内に設ける方針です。
- 2019. 4.17
- むかわ竜の全身骨格を復元
2003年に当時の穂別町、現在のむかわ町で見つかった国内最大級の恐竜、むかわ竜の全身骨格の復元作業が終わり、報道陣に公開されました。むかわ竜はハドロサウルス科の恐竜で、ほぼ全身の化石が見つかっています。復元した骨格は出土した化石から型をとって作った複製ですが、7200万年前に北海道をかっ歩していた姿を再現できました。竹中喜之町長は「北海道で復元された初めての全身復元骨格。これからの町の(胆振東部地震からの)復旧から復興への元気のはずみをつけてくれることを強く願う」と話しています。町は去年11月に「むかわ竜」を商標登録し、復興のシンボルにする考えです。復元作業には北大総合博物館の小林快次教授らも協力しました。復元した全身骨格は地元で公開した後、東京の国立科学博物館で7月から一般公開します。
- 2019. 4.16
- 函館の新ふ頭に観光クルーズ船初寄港
函館の若松ふ頭にきょう、3万トン規模の観光クルーズ船が寄港しました。およそ640人を乗せたアザマラ・クエスト。おととい横浜港を出港し、きょう午後、若松ふ頭に着きました。若松ふ頭は去年10月に使い始めた施設で、クルーズ船の受け入れは今回が初めてです。乗客は函館市内を観光し、きょうの夜、秋田へと向かいます。クルーズ船需要の高まりから、函館にはことし過去最多となる49隻が寄港。うち17隻が若松ふ頭に寄港する予定です。函館市港湾空港部の岡村信夫部長は「このふ頭を利用するクルーズ船がさらに増えて地域の活性化につながればと期待している」と話しています。今月21日には豪華客船クイーンエリザベスが初寄港します。
- 2019. 4.15
- 「自転車も運びます」函館にサイクリングバス登場
道南で路線バスを運行する函館バスは、サイクリング人気の高まりを受け、自転車をそのまま載せられるバスを導入しました。
今月6日から土日祝日限定で運行を始めたサイクリングバス。函館と江差を結ぶ路線で1日2往復し、北海道新幹線の玄関口の新函館北斗駅を経由します。バスの後部座席を取り外し、自転車10台を載せられるスペースを確保しました。観光地でサイクリングを楽しむサイクルツーリズムの人気が高まっていることから、導入を決めました。
函館バス営業課の伊藤龍一さんは「このバスを利用すれば朝バスに乗って江差に行って、帰りはまたバスで帰ってくることができる。江差の町を自転車で楽しむことができます」とPRしています。利用するには乗車運賃のほかに、自転車1台につき500円がかかります。
7月ごろまで運行する予定。函館バスでは大沼方面など別の路線にも導入できないかも検討しています。
- 2019. 4.12
- 再々挑戦 大樹ロケット30日に打ち上げ
3回目の挑戦です。大樹町のベンチャー企業、インターステラテクノロジズが、小型観測ロケットの打ち上げ実験を平成最後の日の今月30日に行います。
「次は成功してもらわないときつい」(インターステラテクノロジズ創業者の堀江氏)
2年前に打ち上げた1号機は飛行途中に機体が破損。去年6月の2号機は発射直後に落下して炎上し、失敗しました。
今回の3号機は前回の失敗の原因とされたガス発生装置を改良するなど性能を高めました。
「ロケットエンジンの燃焼実験も行いながら、原因究明と対策は十分にやれた」(インターステラテクノロジズの稲川社長)
5月1日から5日までを予備日とします。高度100キロの宇宙空間に到達すれば、民間企業が単独開発したロケットとしては国内初の偉業です。
- 2019. 4.11
- 狸小路商店街に新たなにぎわい拠点
札幌の狸小路商店街で、コンテナやキッチンカーを使って食べ物を販売する取り組みが、新たに始まりました。
突如現れた、果物や鉄板焼きを販売する店舗。狸小路商店街の組合が、3丁目の再開発が終わるまでの間、地域のにぎわいを維持しようと期間限定で企画しました。
プロジェクト名は「でべそ」。英語で「開発」を意味するデベロップメントに由来します。店舗が入れ替わるキッチンカーも使います。
「これくらい大きな再開発の施設は狸小路始まって以来ですので、大変期待しております。ですので『でべそ』でにぎわいをつくり、新たな施設にバトンを渡したい」(札幌狸小路商店街振興組合・島口理事長)
街の人は...「いいと思います。楽しい」、「若い人たちにも買ってもらえるのではないですか。おしゃれですし」
家族連れや学生はもちろん、外国人観光客の利用も期待しているということです。2022年の夏ごろまで営業します。
- 2019. 4.10
- AIが似合う眼鏡判定 札幌の販売店が新サービス
札幌の眼鏡店が人工知能=AIを活用し、たくさんの商品のなかから客に似合うフレームを提案する新しいサービスをきょうから始めました。
「きょうからこちらの眼鏡店に導入されたこのシステム。画面の前に立つだけで、ご覧のように似合う眼鏡をAIが判定してくれるんです」(岡田純記者のリポート)。サービスを始めたのは札幌のムラタが運営する「メガネのプリンス」です。店頭に置いた画面の前に立った人の顔をカメラで読み取り年齢や性別などを推定。顔の輪郭などから似合うと判断したフレームを試着したように表示します。店頭やアプリなどで行なってきた「顔型分析」で約60種類の商品からAIが提案。違うメガネも試せます。メガネのプリンス新札幌サンピアザ本店の伊東こずえ店長は「楽しんで眼鏡を選んでもらえるというシステムになります。楽しんでやっていただくうちに、こういうのも似合うんだという新しい発見とか、ファッションと眼鏡ということにちょっと興味を持っていただければ」と話しています。肌や髪の色からフレームの色を提案する機能も加え、道内のほかの店でもタブレットで展開する計画です。
- 2019. 4. 9
- 新コーナー「消費の最前線 棚からひとつかみ」
今週からの新コーナー「消費の最前線 棚からひとつかみ」です。スーパーマーケットなど消費の現場から、話題の商品の動向やその背景事情を紹介します。きょうは健康ブームで人気のあの一品です。
売り場にずらりと並ぶ缶詰類。その中でひときわ人気を集めているのがこちらです。ホクノースーパー中央店(札幌市厚別区)の佐藤好史店長は「1日あたりだいたい2ケースくらいですかね。2ケースというのは40個、50個」と話します。「多い時期はどれくらい売れていた?」(記者の質問)。「あるだけ、という感じで」(佐藤店長)。味噌煮、水煮、味付けがあり、一番人気はシンプルな味わいの水煮。血液をサラサラにする栄養素を豊富に含んでいることや、料理にも使いやすいことなどから、健康への関心が高い中高年世代を中心に支持されています。来店客に聞いてみると「1カ月に3回くらい買う。水煮はカレーライスとかに入れる。何もない時は味噌煮」との答えが返ってきました。マーケティング会社の調査によりますと、サバ缶の市場規模は4年間で2倍と急成長しました。こちらのお店も常に品薄状態で、イワシ缶などほかの缶詰の人気も高まっています。しかしそのサバ缶。人気が高まり過ぎ、じわりと値段が上がってきています。「3年前ぐらいから比べると2、3割上がっている」(佐藤店長)。必要な量が確保しにくくなっていて、特売のチラシにも載せられないといいます。「3カ月前の予約発注とか、そういう方法で仕入れている。できるだけもうけを度外視してお客様に提供できるかが我々の仕事かなと」(佐藤店長)。サバ缶は、大手のマルハニチロと日本水産が、相次ぎ値上げを発表。マルハニチロは先月納品分、日本水産は今月出荷分から1缶20円前後の値上げを決めています。水揚げ量の減少に加え、東南アジア、アフリカなどへの輸出が増えていることも影響しています。来店客からは「(それ(価格が上がること)がもう、一番困ります。何とかしてくださいね」との声も聞かれます。値段が高い状態はしばらく続く見通し。水揚げ量の回復に、期待がかかります。
取材では店側から、今の2倍以上の仕入れ量を確保したいという本音も聞かれました。テレビ北海道は毎週火曜日に、消費の現場の動向をお伝えしていきます。
- 2019. 4. 8
- 統一地方選前半戦終了 一夜明けて
統一地方選の前半戦が7日投開票され、元夕張市長の鈴木直道氏が16年ぶりの新人対決となった道知事選を制し、初当選しました。札幌市長選は、現職の秋元克広氏が再選を決めました。
全国唯一の与野党対決となった今回の道知事選。全国最年少の知事となる鈴木氏が162万票を獲得し、野党が推薦した石川知裕元衆院議員に65万票の大差を付けました。投票率は過去最低の58・34パーセントでした。
「多くの皆さまに大きな力をいただいて、本日この結果を迎えることができました。あらためて感謝申し上げます」(鈴木氏)
鈴木氏は埼玉県出身の38歳。東京都の職員を経て30歳で夕張市長に初当選、市の財政再建の道筋を付けたほか、公共交通の再編や中心部に都市機能を集約するコンパクトシティー化に取り組みました。
一夜明けたきょうは...「こういう形で活字として新聞紙面上を見ることによって非常に実感という意味では湧いてきている。約162万人の方々が投票行動をしてくれたということは大変重いと思うし、その方々の期待に応えられるように頑張りたい」(鈴木氏)
ともに選挙を戦い抜いた妻・麻奈美さんについての思いも述べました。「とまどいもあったと思うんですけど、すごく力を入れて頑張ってくれたので本当にありがたかった」(鈴木氏)
鈴木氏への当選証書の交付は11日、就任は23日です。
一方の札幌市長選は、現職の秋元氏が再選を決めました。「海外を含めての国内外の成長というものをいかにこの北海道、札幌に取り込んでいくか。持続可能な都市にしていく、そのためのスタートの4年だと思っている」(秋元氏)
一夜明けたきょう、共産党推薦の渡辺達生氏が26万票を獲得したことに触れました。「一定程度、相手方に票があった。いくつか批判的な票と捉えられるものもあったので、それは真摯に、何がどういう部分がまずかったのかはしっかり確認というか、修正できればいいと思う」(秋元氏)
秋元氏の2期目の任期は、来月2日からです。
- 2019. 4. 5
- 公立化で再出発 千歳科技大が入学式
公立化した千歳科学技術大学の初めての入学式がきょう行われ、定員を上回る251人の新入生が新たに千歳での大学生活をスタートさせました。新入学生はそれぞれ「やっぱりコンピューターとか、プログラミング系に詳しくなりたいと思っています」「1年生の時に学んで、2年生になったら進むところ(学科)を選び直せるのでいいかなと思って」「公立化すると親の負担とか多少軽減されるので、できるだけ公立の方がいいなと思いました」と語ってくれました。1998年に「公設民営」の私立大学として開学しましたが、定員割れが続き、市はおととしから公立化を進めてきました。今年度の授業料はこれまでの半分以下の年間53万5,800円。これに伴い出願者は過去最多の1,211人となりました。千歳市の山口幸太郎市長は「(公立化の)アナウンスの段階から非常に注目度が高まってきまして、全国から有意な若者が集まってくれるようになりました。技術を磨いて社会に貢献できる学生、人材になってもらいたい」と話しています。千歳市は今後も学生が増える政策を進め、学園都市としても発展させる考えです。
- 2019. 4. 4
- 新千歳空港に富裕層向け高級ホテル
新千歳空港で建設中の国際線ビルに入居する、外国人富裕層をターゲットとした高級ホテルの概要が
明らかになりました。ホテル名は「ポルトムインターナショナル北海道」。国内線ビルでホテルを運営する碧雲堂ホテル&リゾートが来年1月に開業します。160億円を投資し、8階建てで、床面積は延べ2万平方メートル。国際線の搭乗口に直結し、4階にレストランや外国人に人気の茶室、5階から8階に全171室が入ります。最上階のアッパークラススイートは、1泊50万円を超えるということです。新千歳空港ターミナルビルの永井誠一常務取締役は「海外の富裕層には日本のホテルは狭い、といった不満の声もある。ハイクラスのホテルを望む外国人が多い」と話しています。7月から予約を受け付けます。
- 2019. 4. 3
- 「万葉集」札幌でも注目
新元号「令和」の出典となった、万葉集が人気です。札幌の書店でも、売れ行きが伸びているようです。
「令和」は、万葉集の「梅の花の歌 三十二首」の序文から付けられました。コーチャンフォーミュンヘン大橋店では、おとといの発表直後に万葉集関連のコーナーを開設。問い合わせも急に増えたといいます。
「新元号発表前の3倍以上売れている」(コーチャンフォーミュンヘン大橋店・長谷川昇吾さん)。現代語訳付きが人気で、既に売り切れたものも多くあります。
思わぬ売れ行きから、初日に30冊ほどを追加で注文しました。しかし、入荷までには2週間かかるということです。
別の書店でも、万葉集の売れ行きが伸びています。
「札幌も全国のほかの店舗と同じように売れてしまいました。やはり元号が変わったことによって注目度がかなり高まったのかなと」(MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店・菊地貴子副店長)。
人気の文庫本はほぼ売り切れました。入荷までには2週間ほどかかる見込みで、入り次第、特設コーナーで販売するといいます。
- 2019. 4. 2
- 新元号商戦道内でも
新元号「令和」の発表から一夜明けました。道内でもさっそく、新元号にちなんだ商戦が熱を帯びてきています。
「こちらの文具専門店では、さっそく新元号の特設コーナーができています。額を持って菅官房長官の物まねも自由にできるそうです」(阿部記者のリポート)
大丸藤井セントラルは、新元号発表の20分後に特設売り場を開設。オリジナル商品のクリアファイルやシールなどを販売しています。「お祝いムードというか、少しお祭りのような感じもするので、ちょっと盛り上がると良い」(大丸藤井セントラルの担当者)
顔を出して記念撮影できる菅官房長官のパネルも登場しました。
一方、札幌市内のホテルでは...
「お肉がとてもやわらかくて美味しいです。このランチ、きのう決まった『令和』の漢字が名前に含まれている人は、お得に味わうことができるんです」(岡田記者のリポート)
苗字か名前に「令」か「和」の1文字でも使われていれば5パーセント、2文字とも使われていれば、5月1日にちなんで51パーセント飲食代を割り引くプランを始めました。
会計の時に証明書などで氏名を確認します。読みは違っていても大丈夫です。サービスは今月26日までです。
- 2019. 4. 1
- 知事選争点③エネルギー政策
先週からお伝えしている北海道知事選挙の争点を追うシリーズ企画。3回目のきょうのテーマは泊原発の再稼働とエネルギー政策です。
最大震度7を観測した去年9月の胆振東部地震では、道内全域が停電する「ブラックアウト」が発生。当時、道内の電力供給のほぼ半分を担っていた苫東厚真火力発電所の停止が主な要因でした。その6年前から泊原発は停止しており、電源の一極集中のもろさが 浮き彫りになりました。泊原発の再稼働について、道民は「(風力などの)再生可能エネルギーをもっと使えば原発はいらない気がします。放射能(事故)のリスクはなくしたい」(男性)。「(泊原発が)稼働していなくても道民の皆さんは普通に暮らせている」(別の年配男性)。
一方で、こんな意見も聞かれました。若い男性は「僕は全然、原発(再稼働)は賛成。(福島第1原発事故の)教訓を生かして技術とかを考え、より安全にエネルギーを使わずに電気を生み出すことは大切かなと思う。(原発を)あきらめるというのは違うと思う」と話します。
今回の知事選では、候補の石川知裕氏は「脱原発」の立場。液化天然ガス(LNG)などによる火力発電に加え、再生可能エネルギーで分散型エネルギー社会を目指すとしています。一方の鈴木直道氏も分散型エネルギー社会の実現では一致していますが、原発については「将来的に依存しない」と主張。両者とも泊原発の再稼働の是非は明確にしていないため、見通しは不透明です。
意見が割れる原発再稼働の問題。海外の現状を都留文科大学地域社会学科の高橋洋教授は「再稼働については既存の原発だとある程度使い続ける国が多い」と話します。海外では同時に再生可能エネルギーへの転換が進んでいると指摘し、北海道は風力や太陽光、バイオガスといった地域特性を生かして先進地になるべきとしています。「再生可能エネルギー。北海道は日本でも最も資源に恵まれている地域。市町村の首長と連携して住民に受け入れられる形で再生可能エネルギーを増やしていく際に、道も含めた自治体の役割は大きい」とも話しています。去年のブラックアウトを教訓に、エネルギー問題についてもっと目を向ける必要があります。
- 2019. 3.29
- 知事選争点②「IR誘致の是非」
きのうからお伝えしている、北海道知事選の争点を追うシリーズ企画。2回目のきょうは、カジノを含むIR、統合型リゾート施設の誘致の是非です。
ことし1月に札幌で開かれたIRの魅力を発信するイベント。事業者7社が出展しました。道は昨年11月、苫小牧市を優先候補地とする考えを示し、国内外から年間最大869万人が訪れると試算しています。経済効果への期待がある一方で、ギャンブル依存症の増加など負の側面を心配する声も...
北海道児童青年精神保健学会など6団体は去年、IR誘致に反対する声明を出しました。「親のギャンブルに関する強い衝動のために、子どもが犠牲になっていくという現状がありますね。それがより深刻化するのではないかというのが最大の懸念です」(道児童青年精神保健学会・黒川新二副会長)
国の調査によりますと、依存症になった疑いのある人は全国で320万人に上ります。黒川医師は、依存症対策は不十分だと指摘します。「現状の対策で十分依存症が防止できるというのが実証できてから初めてカジノという問題を提案する権利ができると思う」(黒川副会長)
道は、依存症対策基本法に基づき推進会議を設置。きのう初会合を開きました。まずは道内の実態を把握し、具体的な計画を策定する考えです。
最近の全道世論調査で、IR誘致への賛成派が40%、反対派は55%と分かれました。そもそも、どんな施設か知らない人が6割を超え、理解は深まっていません。
「北海道はやっぱりね、大自然なんですから、そういう方でお客さんを呼んだ方がいいと思います」(街の声)
IRの誘致について、知事選候補の石川知裕氏は、依存症の心配をするより食と観光で地域を活性化すると誘致に反対の立場。対する鈴木直道氏は経済効果などのプラス面や社会的影響などのマイナス面を総合的に勘案して判断するとしています。3回目は、泊原発の再稼働などエネルギー政策を取り上げます。
- 2019. 3.28
- 知事選争点企画①「人口減少は...」
北海道のリーダーを決める、統一地方選挙前半戦の投開票日まであと10日です。知事選の争点を紹介する企画の1回目は、迫りくる人口減少がテーマです。後志の古平町。今月19日から5日間に渡って、およそ1420世帯が断水しました。
川から浄水場に水を送る水道管が破損し、大量の水が漏れたことが原因です。入浴や洗濯のため、30キロほど離れた小樽まで行くことを余儀なくされた人もいました。「当たり前に蛇口を開けると水が出ていたのに『え?』という感じ」(町民)水道管の老朽化によって、町内全域に影響を及ぼした断水...しかしこれは、古平町だけの問題ではありません。道内の水道管の15パーセントは、40年の耐用年数を超えています。その背景にあるのは人口減少です。
「1960年台とか70年代に人口のピークを迎え、それ以降ずっと減り続けている市町村が8割以上ある」(北大公共政策大学院・石井特任教授)道内の人口は今後も減り続け、2045年には今よりも120万人ほど少ない400万人になると予想されています。人口減少によって水道料収入が目減りする一方で、水道管の更新はままならない状況です。
これは財政難にあえぐ多くの自治体の共通課題です。「水道料金の値上げは避けられない。場合によっては、過疎の町村であれば財政支援も入れていかねばならない」(石井特任教授)人口減少について知事選候補の石川知裕氏は、子育てを支援する施策の拡充などで食い止めたいと訴えています。一方の鈴木直道氏は、食や観光など北海道の魅力を磨き上げることで、定住促進につなげる施策を打ち出しています。29日の2回目は、カジノを含む統合型リゾート、IRの誘致についてです。
- 2019. 3.27
- コンビニ大手と道などが協定 食品在庫を生活困窮者対策に
コンビニエンスストア大手のセブンーイレブン・ジャパンと道などが食品の在庫商品を福祉施設に無償で配布する協定をきょう締結しました。道として初めての取り組みです。協定式には高橋はるみ知事や道社会福祉協議会会長らが参加。店舗の改装や閉店に伴い発生する、主に食品の在庫をセブンーイレブンが加盟店から買い取り、道などを通じて福祉施設やこども食堂に無償で提供する内容の協定書にそれぞれ調印しました。北海道社会福祉協議会の長瀬清会長は「地域で困っている方々やそうした人たちを支援しているさまざまな団体や施設に対し、市町村の社会福祉協議会を通じて適切かつ的確にお配りしたい」と話しています。セブンーイレブンの佐野間真志さんは「今回の協定により地域の子ども支援ネットワーク事業や生活に困った個人世帯の支援を通じて地域住民の幸せな暮らしの実現に貢献でき大変うれしい」と語りました。セブンーイレブンは持続可能な社会の実現のため、この協定を各地の県や市と結んでいますが、北海道・東北の自治体では初めてです。早ければ今年5月にも協定による商品の寄贈が行われる見込みだということです。
- 2019. 3.26
- 食品廃棄ロス減へ、札幌の百貨店でもったいないセール
札幌三越は賞味期限が近づいたりした食品を割安な値段で販売する、この時期恒例のセールをきょうから始めました。「こちらギフト解体で2000円ですよ、2000円」(店員の掛け声)。お歳暮ギフトや賞味期限が近い商品およそ800種類を値引き販売しています。食品の廃棄ロスを少しでも減らす狙いがあります。買い物客のひとりは「乾物を買おうかと思っている。お得だと思います。われわれ消費者には一番うれしいことです」と話してくれました。日替わりのお買い得商品や輸入ワインを864円均一で販売する人気コーナーも用意。今月31日まで行われています。
- 2019. 3.25
- 政府専用機が新旧交代
政府専用機の機種交代式が24日、航空自衛隊千歳基地でありました。
政府専用機は今月いっぱいで任務を終え、来月1日から新たな専用機に代わります。
式典では部隊の隊員ら約150人が見守る中、内部に取り付けるエンブレムが、新たな専用機の機長に引き継がれました。
「平成の次の時代に刻まれる歴史に残る任務を果たし、新たな時代に大きく羽ばたいていくことと期待している」(鈴木貴子防衛大臣政務官)
新たな専用機は現在の専用機よりも燃費が良く、1400キロほど長く飛行できるようになります。
- 2019. 3.22
- ■怖い...でも見た~い!? 毒を持つ生き物展、札幌で
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見るからに毒を持っていそうなヘビや、一見すると可愛らしいサルの仲間など、危険な生き物を集めた「もうどく展」が、きょうから札幌で始まりました。
会場にはヘビや大型のムカデ、フグの仲間など毒を持った生き物およそ30種類が展示されています。中でも一番毒性が強いのが、意外にも貝。刺されると、人間でも数時間で死んでしまうということです。
来場した子どもは「クモとか、タコとか見られて楽しかった」と話す一方で、大人たちは「気持ち悪かったです」。それでも「魚はキレイでしたよ」と笑って話していました。展示会場の担当者は「見た目かなりカラフルで、パッと見、写真映えもする。こんな生き物がいたんだって、新たな発見をしてもらえるとうれしいです」と来場を呼びかけています。
展示されている生き物は自由に撮影することもできます。札幌パルコで5月7日まで開かれています。
- 2019. 3.21
- さっぽろ駅にアイヌ文化発信拠点
アイヌ文化の発信拠点がさっぽろ駅の地下にオープン。最新技術でアイヌ文化を身近に感じられる空間です。地下鉄南北線さっぽろ駅のコンコースに札幌市がおよそ3億2千万円かけ常設のコーナーとして整備しました。名前は「ミナパ」。アイヌ語で「大勢が笑う」という意味で多くの人に愛される場所になってほしいという思いを込めて名付けました。およそ320平方メートルのエリア内にはシマフクロウの巨大なシンボルオブジェなどのアート作品やアイヌ文様のアニメーションを映す大型モニターなどが設置されています。「こちらテーブルといすがある休憩スペースなんですけどもテーブルの上にこのように映像が映し出されているんですね。手をかざしますとアイヌ民族の文化が映像で出てくるんですね。このように休憩しながらアイヌ文化に触れることができる仕組みになっています」(小澤良太アナウンサーのリポート)。若い女性の訪問者は「ここを通るときはすごく目立つので。上(天井)とかもきれいなので、いいと思います」と話し、子ども連れの男性は「おもしろいですね。子どもも楽しめるような場所なのかなと。いいと思います」と感想を語ってくれました。
- 2019. 3.20
- ニトリ美術館 札幌にも
家具大手のニトリホールディングスが、札幌に美術館などが入る複合施設を建設することが分かりました。
施設は10階建て、延べ2万7000平方メートルで、美術館やホテル、観光バスの発着場、観光案内所が入ります。
中央区大通東2丁目の3800平方メートルの敷地を市から借りて建設します。ニトリホールディングスは小樽に美術館を開設していますが、札幌では初めてです。
「小樽美術館にはことし、30万人が入館する。それ以上、50万人は入れるような美術館にしたい」(似鳥会長)
地下鉄大通駅とバスセンター駅を結ぶ地下道にも接続します。2022年度以降の着工を目指します。
- 2019. 3.19
- 買い物弱者、コープさっぽろが支援 北広島市と協定
北広島市は、日常の買い物に不便を感じている「買い物弱者」を支援するためコープさっぽろと連携し、きょうから移動販売車の運行を始めました。
移動販売車の運行は、北広島市とコープさっぽろが今月7日に締結した連携協定に基づくモデル事業です。移動販売車にはおよそ1000品目の商品が積まれ、まずはスーパーなどの店舗がない市内5地区を回ります。
コープさっぽろが、買い物弱者の支援に特化した連携協定を自治体と結ぶのは初めてです。運行初日のきょう、利用した市民の一人は「移動販売車はすごくいいと思う。私は足が悪いから、冬は特に助かります」と話していました。
北広島市とコープさっぽろは、利用者の意見なども聞き、移動販売車の停車位置や巡回する地区を広げていく考えです。
- 2019. 3.18
- 道産砂糖もっと知って!新千歳で初の催し
北海道特産のてん菜からできたビート糖について知ってもらうイベントがきょう新千歳空港で始まりました。道内初開催です。この取り組みは日本ビート糖業協会の主催です。来場者にはスティックシュガーや砂糖でできた、わたあめがプレゼントされたほか、パネル展示では国産原料を使った砂糖のおよそ8割が道産ビートからできていることなどを紹介。砂糖製品の紹介コーナーではイスラム圏の消費者向けにハラル認証を取得した商品も展示しています。インバウンドの増加や将来的に関税をゼロにするTPP11といった通商交渉もあり、国内外の人たちに少しでも道産の砂糖に広く関心を持ってもらうのが狙いです。日本ビート糖業協会の藤田邦夫常務理事は「ビートからお砂糖というのが、あまり知られていないのが残念。上白糖というのは海外にあまりない。しっとりしたお砂糖。この辺は海外でも需要が見込めると思う」と話しています。この催しは今月24日まで行なわれています。
- 2019. 3.15
- 道産子初!センバツの閉会式で司会
今月23日に開幕する選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が大阪で行われ、代表に選ばれた札幌の2校の対戦相手が決まりました。春、夏を通じて初出場の札幌大谷は24日の第3試合で米子東と対戦。2年ぶり3度目の出場となる札幌第一は25日の第3試合で山梨学院と対戦します。
その選抜高校野球大会の大舞台を踏む高校生が、ほかにもいます。「なねにぬねのなの」(本人の発声練習)。札幌北高2年の矢嶋桃子(やじま・ももこ)さん。去年夏の全国高校放送コンテストのアナウンス部門で優秀賞を得た実力が評価され、道内の高校生として初めて閉会式の司会に選ばれました。「すごくうれしかったです。顧問の先生から聞いた時に『わぁ~行きます』みたいな」(矢嶋さん)。放送局に所属し、仲間とともに日々、アナウンスの練習に励んでいます。矢嶋さんは「もともと声を出したり人に何かを伝えたりすることが結構好きだった。部活に入って本格的にやるようになって、その深さを知った」と話します。閉会式を前に、過去の式の動画を見返すなど準備に追われています。緊張もありますが、それ以上に楽しもうという気持ちの方が大きいといいます。矢嶋さんは「決勝戦が終わった後の球場の皆さんの気持ちを私自身も感じながら、アナウンスに込めていきたい」と抱負を語ってくれました。将来は医師になりたいと話す矢嶋さん。閉会式は来月3日に予定されています。
- 2019. 3.14
- 道知事選 立候補予定2氏が初論戦 告示まで1週間
今月21日の告示まで1週間となった北海道知事選挙。出馬を表明している、自民、公明の与党が推薦する鈴木直道・前夕張市長と、野党統一候補となる石川知裕・元衆議院議員が初めて直接対決する公開討論会がきのう夜、札幌市中央区で開かれました。
鈴木氏「ボクシングっていうのは最初リードジャブっていって、ジャブを打って相手の出方を見るという所がありますから」
鈴木氏が大学時代に取り組んだボクシングに例えた、直接対決の第1ラウンド。公開討論会にはおよそ400人の道民が集まりました。
<まず沿線自治体とJRが協議している道内の鉄路について論戦に>
■JRの路線見直し問題
鈴木氏「まさに2年数カ月にわたって、この問題に(夕張市の)首長として関わって代替交通の構築をしてきた。外国人客の来道数も増えている一方で、人口は減少している。そういった環境変化に対応する公共交通ネットワークの再編を鉄道だけではなく、全体の中で最大化を図っていく」
石川氏「(沿線の住民など)多くの人が(鉄道を)何とか残せるものなら残したいという、そういう気持ちを持った人が多かった。あらゆる努力を尽くすことが、(鉄路存続の)可能性が残っているのではないのかと考えています」
<お互いに「観光振興」を重要視する中、ほかの争点でも立場の違いが浮き彫りに>
■IR(統合型リゾート)の誘致
石川氏「北海道にカジノによる経済成長、経済振興というのはふさわしくはないのではないのか。できれば子ども達が喜ぶ施設、大人も一緒に遊べる施設を作っていく方が道民のためになります」
鈴木氏「カジノなどのエンターテイメント施設や高級宿泊施設など集客・交流機能を有するIRについては観光の大きな動きがある中では経済的な効果が期待される。こういったプラスの面と(ギャンブル依存症など)マイナスの面のほか、経済効果や影響などについて総合的に検討する必要がある」
<論戦を交わす中、「ジャブ」の応酬も...>
■泊原発の再稼働
鈴木氏「(原発は)過渡的なエネルギーと考えている。将来的には原発に依存しない北海道をめざし、風力やバイオマス、LNG、石炭など多様な電源の導入促進を増強していくことが必要」
石川氏「わたくしは脱原発の立場です。地域のエネルギーをしっかり循環型・分散型にしなければならない。環境省もしくは経済産業省の予算を使って、そういう仕組みを作り上げたい」
<およそ2時間の討論会を終えた後、鈴木氏に歩み寄って握手した石川氏>
石川氏「(鈴木氏は)爽やかで 素晴らしい政治家だなと思いました。(今月17日に)JC(青年会議所)の討論会がありますから、その時にまたお聞きしたいと思います」
きのうの公開討論会は政策の争点を明確にし、有権者の判断材料にしてもらおうと、北海道新聞社が主催しました。16年ぶりに道政トップが代わる節目の知事選。北海道の将来像をめぐる本格的な論戦が始まりました。
- 2019. 3.13
- 開業丸3年 道新幹線の利用者数は...
北海道新幹線の開業から、今月26日で丸3年です。利用者数は伸び悩んでいるようです。
JR北海道の島田修社長はきょうの会見で、開業からこれまでに約570万人が利用したことを明らかにしました。
ただ、開業初年度は6200人だった1日当たりの平均乗車数は年々減少。ことしは5000人前後となり、乗車率も過去3年間で最も低い24パーセントにとどまる見通しです。
「効果的な需要喚起策を、東京地区、特に大宮地区などにJR東日本と連携をしながら打っていく必要がある」(島田社長)
毎年度の赤字も約100億円に上っています。JR北海道は、今月16日からのダイヤ改正に伴い、東京と新函館北斗間を最速3時間58分で運行します。スピードアップによる利用者の拡大も狙います。
- 2019. 3.12
- 百貨店の女性トイレが癒しの場に
新たな「癒しの空間」が誕生です。さっぽろ東急百貨店の婦人服売り場の女性用トイレが新しくなり12日、報道関係者にひと足早く公開されました。
3階の女性用トイレ。多機能レストルームとして生まれ変わりました。
「フィッティングルームには、スイッチを押すと自分の後ろ姿がみえるミラーがあります。身だしなみチェックには嬉しい鏡です」(湯浅アナ)
若手女性社員のアイデアを盛り込み、女性がワクワクする空間に仕上げました。壁面や手洗い場には季節を感じられるかわいらしいプロジェクションマッピングが。ヘアアイロンを利用できるよう、コンセントも完備しました。百貨店をより楽しんでもらう狙いです。
「施設面を充実してほしいという声をいただいて用意しました。ここを使いながら買い物を楽しんでいただけたら」(さっぽろ東急百貨店・広報担当の奥田さん)。14日から利用できるようになります。
- 2019. 3.11
- 外国人目線で案内表示板をチェック JR札幌駅
外国語の案内表示が、外国人観光客にとって分かりやすい内容かを確認する調査がきょう、札幌駅などで行われました。
観光庁が全国7カ所で実施している調査の一環です。きょうは中国、韓国、タイの3カ国の調査員がJR札幌駅と札幌駅前バスターミナルの案内表示を見て回りました。外国人観光客が表示だけを頼りにバス乗り場までスムーズに移動できるかを確認しました。
道運輸局観光企画課の実重貴之課長は「調査員からは非常に表記が分かりやすいという感想をもらった。ただ、一部誤訳というか、難しい表現のものがあるとも聞いた」と話していました。観光庁は、東京オリンピック・パラリンピックが近づくにつれ、外国人観光客が増えるとみており、分かりやすい案内表示の拡充が課題だとしています。
調査の結果は観光庁のホームページで来月中に公表します。
- 2019. 3. 8
- 興奮!文房具の見本市が札幌で
国内外23メーカーの最新の文房具を体験できる見本市がきょう、札幌で始まりました。
今回で4回目となる見本市は、札幌の大丸藤井セントラルの主催で、日本製とドイツ製の約1000の商品が並んでいます。こちらの商品は「文房具屋さん大賞2019」の消しゴム賞1位に選ばれました。
「こちらが磁ケシという商品になるんですけれども、こちらの消しゴムで実際に消していきたいと思います。消しゴムの裏側をむけると、磁力の力でケシカスが集まっていくという商品なんです」(恩地記者)
近年人気の立てるタイプの筆箱の新商品も登場しました。「こちらの商品は裏側に吸着パッドがついていて、机などに置いても倒れないペンケースなんです。振動があっても倒れないというところが特徴で、初回生産分が完売する売れ行きだそうです」(キングジムの中尾さん)
キッチン向けの商品や教育に役立つおもちゃなど、従来の文房具の枠を超えた商品も多く見られました。見本市は9日まで開かれています。
- 2019. 3. 7
- 途上国の子ども、輝く笑顔 室工大生3人が写真展
札幌市出身の大学生による「世界の貧困と笑顔」をテーマにした写真展が、札幌市民交流プラザで、きょうから始まりました。
写真展は、室蘭工業大学の2年生3人が企画しました。大学に入って東南アジアを訪れた3人は、貧しい生活でも生き生きとした笑顔を見せる子どもたちの姿に感銘。写真を通じて、特に若い世代に海外に興味を持ってもらい、グローバルに活躍してほしいという思いを込めました。
写真展にかかわる経費5万円はインターネット上で寄付を募るクラウドファンディングで1カ月かけて集めました。会場には現地で撮影したミャンマーやインドの写真23点が展示されています。
企画者の一人、同大情報電子工学系学科の畠山大那さんは「貧困をマイナスに捉えないで、貧困の中でも子どもたちはたくましく生きているんだなとか、(日本以外の)世界にも興味を持ってほしい」と来場を呼びかけています。写真展は10日まで開かれています。
- 2019. 3. 6
- 「地方の今」切り取った映画が完成
北海道の地方の町をリアルに描いた映画が完成しました。道内で活動をつづける監督が、作品に込めた思いを取材しました。
映画の舞台は、鉄路の廃線が決定的となった道内のとある町。主人公の「房子」は町議会議員ですが、子どもの進路を心配し札幌への移住を考えている...というストーリーです。監督は札幌の映画作家・吉雄孝紀さんです。
「高齢化や少子化で疲弊した中で、なんとか知恵や力を合わせてやろうとしている地方があって、札幌の人の方が能天気だなって思うことが多い」(吉雄さん)
学生時代から映画をつくり始め、国内外の映画祭に作品を出品。その後、道内のテレビ局で報道特集を300本以上制作してきました。
「北海道の可能性とか、次のチャレンジとかそういう前向きなものを取り上げたいと思ってやっていて、マイナスなことも含めいろんなことを見たり聞いたりする。ただ、それをなかなか生かせなかった。フィクションだったら、マイナスなことも本音で語れる」(吉雄さん)
撮影は、胆振東部地震の直後。非常勤講師を務める道教育大岩見沢校の学生に加え、映画やテレビの仲間の協力を得てつくり上げました。道内で活動してきたからこそ「リアルな北海道」を描けたといいます。
「もう一回本気できちんと、自分たちの地域を考えるきっかけにしてもらいたい」(吉雄さん)。9日に札幌で上映会を開きます。地方でも上映したいということです。
- 2019. 3. 5
- 松尾ジンギスカン値上げ
松尾ジンギスカンのパック入りの味付け商品が、来月から値上げされます。
小売店で販売する全ての商品が対象で、400グラム入りのマトンは690円から820円、ラムは920円から1050円となります。販売するマツオは、原料となるオーストラリア産羊肉の価格高騰や、中国、韓国、中東諸国での需要の増加が背景にあるとしています。
店舗メニューの値上げも、検討中だということです。
- 2019. 3. 4
- 最上階は家賃85万円 伊藤邸跡地にマンション
JR札幌駅そばの高級賃貸マンションが完成し、きょう内覧会が開かれました。
JR札幌駅から西に歩いて8分の場所にあるラ・トゥール札幌伊藤ガーデン。旧伊藤邸の跡地に住友不動産が3年かけて建設しました。地上30階建てで、延べ床面積は4万2000平方メートル。3LDKを中心におよそ330戸が入ります。 家賃85万円の最上階からの眺望は、さえぎるものがなく壮観です。
既に3分の1に当たる100戸ほどが契約済みで、会社経営者や医師らが多いといいます。24時間対応のコンシェルジュも常駐します。
同社の堀慎一・賃貸住宅事業部長は「利便性が良く、(敷地内には)緑も多く、札幌でも有数の希少性の高い立地なので賃貸とした」と話していました。入居は今月9日から始まります。
- 2019. 3. 1
- 「初期投資ゼロ」で太陽光発電 土屋ホームが新サービス
住宅メーカー道内大手の土屋ホーム(山川浩司社長)が、初期投資ゼロ円で太陽光発電システムを設置できる新たなサービスを始めました。
東京電力のグループ会社・TEPCOホームテック(東京)と連携し、太陽光発電システムを定額で利用できるサービスを道内全域で展開したい考えです。これから住宅を建てる人や既に住宅を所有する人にシステムをリースで貸し出します。太陽光発電で浮いた電気代をリース料に充て、利用者の初期投資をゼロ円に抑えます。システムを導入する住宅を増やすことで、停電による被害を減らす狙いもあるといいます。
1日に行った記者会見でTEPCOホームテックの岩崎辰之社長は「発電所が止まっても、何とか最小限の生活ができるような対策が今、世の中に求められている」と語りました。リースの期間は10年間で、期間満了後は利用者に無償で譲渡されます。土屋ホームはサービスに関する説明会を道内各地で開きながら、まずは年間1000件の契約を目指すとしています。
- 2019. 2.28
- ロボット同士で対話 商品をPR
2種類の人型のロボットが対話しながら、お薦めの商品などを紹介する実証実験が、北大構内のコンビニエンスストア「セイコーマート」で始まりました。
(ペッパー)「寒い日は温かい飲み物が飲みたくなるよね。ボクはココアが飲みたいな」
(ソータ)「ココアはココだけ。ココアだけに...」
(ペッパー)「それって駄じゃれっていうやつ?まるで人間みたいじゃない。君すごいね」システムを開発したのは北大の大学院生・水丸和樹さん。IT人材を発掘する国のプロジェクトの支援を受けて作りました。
しゃべらせたい言葉や、手を挙げるなどの動作をアプリに入力することで、専門知識がなくてもロボット2体を同時に動かすことができます。
「大きいロボットと小さいロボットがしゃべるような、人間社会に近い状況を実現したいと思った」(水丸さん)
実験は、セコマと北大が去年4月に結んだ協定の一環で、北海道経済産業局と連携して実用性を確認します。来月6日までセイコーマート北海道大学店で行います。
- 2019. 2.27
- 電気自動車で営業!?セコマで実験始まる
道内コンビニエンストア大手のセコマが、電気自動車からの電気で店舗を営業できるか確認する実験を始めました。
日産自動車と連携し、電気自動車のリーフを活用します。去年9月の胆振東部地震に伴うブラックアウトの影響で、セコマでは冷凍食品の廃棄などにより5億円を超える被害が出ました。
こうしたことから、電気自動車の活用を決めました。「支援物資の供給や店舗における配送、そういったものの大きな助けになっていく」(セコマ・丸谷社長)きょうは、札幌市内の店舗で、電気自動車を活用したデモンストレーションがありました。今後、道内各地の店舗で順次実験をする方針です。
- 2019. 2.26
- 消えゆくJR車内販売
JR北海道は、特急列車で行っている車内販売を今月いっぱいで終了します。
旧国鉄以来の「おもてなし」で鉄道を支えてきた客室乗務員。その思いを取材しました。車内販売は旧国鉄時代に始まりました。民営化で一時途絶えましたが、航空機並みの質の高いサービスを提供しようと、1997年に再開。しかし、コンビニエンスストアの普及などで、売り上げは2001年をピークに減少。毎年数億円の赤字が続きました。人手不足も重なったことから、対象の列車数を段階的に減らし、現在は札幌―函館間の特急「スーパー北斗」の6本のみ。さらなるコスト削減のため、今月限りで終了することになりました。
客室乗務員は現在25人で、全員が女性。その一人、松浦はるかさんは今年18年目のベテランです。「この仕事をすごく楽しんでいた。残り少ない乗務になりますが、乗客の皆さんに感謝の気持ちを伝えながら終わりたい」と前を向いていました。
終了まであと2日。特別企画として、ハート型の菓子を販売し、購入した客にポストカードをプレゼントしています。乗客の一人は「あまり車内販売を利用したことがなかったが、なくなると聞くとすごく寂しい」と残念がっていました。JR北海道・鉄道事業本部客室乗務員センターの福士太郎所長は「お客さんから『ありがとう』『助かった』という声をかけていただいて、モチベーションが上がってここまで続けてこられた乗務員も多い。お客さんには感謝している」と話していました。
- 2019. 2.25
- ヨーグルトで地域おこし 十勝で始動
地元で見つかった乳酸菌で地域おこしをーー。きょう帯広で十勝ヨーグルトプロジェクトが旗揚げしました。
プロジェクトに参加するのは十勝の自治体や農協など産官学によるフードバレーとかち推進協議会と乳業大手の明治などです。明治が十勝産生乳から発見した「十勝ミルク乳酸菌TM96」で十勝の牧場などが新商品を開発しました。米沢則寿協議会長(帯広市長)は「昨年の十勝管内の農業取扱高が3320億円。このうち3割が生乳だ」と地域の重要な産業であると強調しました。協議会と明治は2017年に包括連携協定を結んでいます。来月から明治と十勝の牧場2社がTM96を使った新商品をそれぞれ発売します。
- 2019. 2.22
- 厚真で震度6弱 住民「またか」
21日夜、胆振地方を震源とする非常に大きな地震が発生し、厚真町で震度6弱を観測しました。この地震により、道内で5人がけがをしたほか、交通網の乱れや断水による影響が出ています。
きのう午後9時22分ごろ、胆振地方中東部を震源とする地震があり、厚真町で震度6弱、安平町とむかわ町で震度5強を観測しました。気象庁によりますと、震源の深さは33キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・8と推定され、道内では去年9月の胆振東部地震に次ぐ規模となります。半年の間に起きた2度の大きな地震。厚真町民の一人は「地震だなと思ったら急に大きな揺れになって、物が倒れたりコップが落ちたりした。1週間くらいは安心できないと思っている」と話していました。
道によりますと、地震によって札幌で1人、苫小牧で3人など合わせて5人が、転倒するなどして軽いけがをしました。また、むかわ町内では住宅1棟の煙突が折れたほか、江別市内などの公共施設3施設では一部損壊の被害が出ました。厚真町では、けが人は報告されていませんが、一時111戸が断水しました。一夜明けた22日朝、住民には疲労の色が見えます。断水は一部で解消しましたが、完全復旧のめどはついていません。
札幌市内も強い揺れに見舞われました。地震から約1時間後の午後10時半ごろ、中央区のススキノの繁華街には、タクシー待ちの行列ができていました。JR札幌駅では、列車の運休で行き場を失った人たちで混み合いました。JRは、線路の点検作業のため特急列車や普通列車が線路上で停止し、朝方まで車内で過ごすことを余儀なくされた人も。新千歳空港では、地震の影響で足止めされたおよそ170人が空港ビル内で夜を明かしました。
札幌管区気象台は、今回の地震は胆振東部地震に関連しているとし、地震活動は当面続くとして注意を呼びかけています。
- 2019. 2.21
- 北電 ブラックアウトからの復旧訓練
北海道電力はきょう、胆振東部地震で発生した道内全域停電、いわゆるブラックアウトを想定した復旧訓練の様子を、報道関係者に公開しました。
「緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください」―。
訓練は、警報音とともにスタート。道内の電力需給を調整する本店内の中央給電指令所などで行われました。
去年の地震と同じ苫東厚真火力発電所の1号機と2号機が緊急停止し、ブラックアウトとなる事態を想定。発電量ゼロの段階から、一部の水力発電所を復旧させ、徐々に全域で発電を再開するまでの手順を確認しました。
ブラックアウトをめぐっては、国の検証委員会が泊原発3号機の主変圧器への送電が復旧を遅らせたと指摘しています。こうしたことから北電は復旧手順を見直し、今回はその手順に基づいて初めて訓練しました。北電は新年度、ブラックアウト対応の全社訓練を行う方針です。
- 2019. 2.20
- 航空機産業への進出を! 札幌商工会議所が研修会
北海道の中小企業も成長を続ける航空機産業に進出して欲しい。こんな目的の研修会がきょう札幌で開かれました。
札幌商工会議所ものづくり工業部会の小砂憲一部会長は「(これまで)北海道で航空機は縁遠い産業だった」と述べる一方で「これから発展し続ける産業になる」と語りました。研修会は札幌商議所が主催しました。既に航空機産業に参入している道外の企業2社のトップを招き、部品メーカーとして取引先を開拓するにあたっての実体験やその魅力についての講演が行われました。丸大機工の菊地兼治社長は「(エアバスA380の)サプライチェーンの中で機械加工をやらせていただきたいと言っている」などと説明しました。航空機産業を巡っては小型ジェット「MRJ」を三菱航空機が開発しているなど、世界的にも今後20年間で市場規模が2倍になると予想される成長産業です。
- 2019. 2.19
- 道経連が宇宙ビジネス育成へ
北海道経済連合会はきょう、道内の宇宙産業を育てる構想を発表しました。新たなロケット発射場を誘致し、関連企業が集まる「宇宙版シリコンバレー」をめざします。2030年までに民間ロケットが衛星軌道まで到達する可能性が高いと予想。衛星からのデータは自動運転などに使え、道内では 農業や運輸業での活用に期待がかかります。道内では大樹町のベンチャー企業がこれまで2度、小型ロケットの打ち上げに挑戦。海に面した大樹町は発射場として世界的に優れているとし、大規模施設を誘致します。道経連の増田正二副会長は「北海道がめざしているのは民間が自由に使えるような射場環境。さらに鹿児島の補完的な(役割を果たす)発射場だ」と話しています。道経連は観光面の波及効果だけで年間267億円と見込み、関連企業の誘致もめざします。
- 2019. 2.18
- 企業と大学を橋渡し!札商が就職情報交換会
2年後の採用ルール変更で、学生の採用が厳しさを増す中小企業を対象に、札幌商工会議所(札商)はきょう、学生の就職についての情報交換会を開きました。
情報交換会は去年に続いて2回目。道内の大学や短大16校と札商に加盟する中小企業45社が参加しました。企業が、学生から聞くことが難しい会社を選ぶ基準などの本音について、普段、学生の相談に応じている学校の担当者から直接聞くことができる貴重な場です。
ある大学の就職担当者は、会社を選ぶ基準について「その会社で勤める人たちと10年後も一緒に働いている姿が見えるかどうかが大事」と学生の本音を紹介していました。
情報交換会に参加した企業の採用担当者は「こういう機会がないと、中小企業は人手不足で苦しくなる」と懸念していました。札商は今後も情報交換会を開く予定です。
- 2019. 2.15
- 外国人「おもてなし力」向上へ 市場で実験
外国人により観光を楽しんでもらおうと、札幌場外市場で、スマートフォンを使って外国語で観光情報を伝える実験が始まりました。
実験は、市場を運営する組合とNTTグループが行っています。市場に来る外国人は増加傾向ですが、外国人を雇用している店はまだ少なく、言葉の壁が課題です。そこで導入したのが...
「QRコードを読み取ると外国語のメニューが表示され、その画面を見せることでスムーズに注文をすることができます」(畑中記者のリポート)
英語や中国語など5カ国語に対応。料理や食材の説明はもちろん、観光客の好みや気分からおすすめを紹介する機能もあります。観光案内所にはQRコードを設置。店に着く前にメニューを見られるようにしています。
「各店ごとの取り組みだと限界もあるし、場外市場全体としての取り組みにしていかなければいけない」(札幌市場外市場商店街振興組合の岩本副理事長)「最近はタブレット端末のように手軽に導入できるものが増えているので、軽く試してもらうところから始めてもらうのがいい」(NTT新ビジネス推進室の梶川担当部長)
支払いまでをスマートフォンでできるシステムの導入も目指します。実験は3月29日までです。
- 2019. 2.14
- ススキノのスナックで確定申告相談会
税務署への確定申告が18日から始まるのを前に、札幌ススキノのスナックできょう、東京のIT会社がスナックのママやホステスを対象にした確定申告相談会を開きました。
企画したのは、クラウド会計ソフトなどを手がける東京の会社「フリー」です。担当者が札幌の税理士とともにススキノのスナックを訪れました。必要経費の範囲や、確定申告をした方が税金の還付を受けられる事例などの相談のほか、スマートフォンのアプリを使った確定申告の使い方を学びました。
相談に訪れたスナックのママさんは「確定申告アプリはすごく便利だなと思います」と話していました。税理士は「(所得などを多面的に把握する)マイナンバーというのがキーワードになっています。きちんと申告してほしいですね」と呼びかけていました。
フリーは、スナックのような働く人が少ない事業所向けにスマホを使った確定申告を働きかけています。
- 2019. 2.13
- 優れた道産加工品 プロの目で選定
食品のバイヤーらがプロの目で魅力ある道産加工食品を選ぶ「北のハイグレード食品セレクション」がきょう決まりました。道の主催で2011年から始まりました。今年は96品の応募があり、食品会社や百貨店の関係者、料理人らが試食して16品を選びました。道南の鹿部町の塩分控えめの「ほっけの開き干し」は軽石の粒で包んで干したため水分が除かれ、魚本来のおいしさが味わえます。洞爺湖町の「熟成ベーコン」は塩漬けした豚肉を3週間熟成させるなど、時間をかけた手作り感が評価されました。選ばれた商品は、道が道内外で開く商談会に出品の機会を提供するなどして販路拡大を支援します。
- 2019. 2.12
- 東急電鉄の豪華列車、北の大地で運行へ
JR北海道と東急電鉄(東京)がきょう、来年夏をめどに道内で豪華観光列車を運行すると発表しました。東急電鉄がJR横浜駅と伊豆急下田駅の間で運行している「ザ・ロイヤルエクスプレス」で、札幌と道東エリアを結びます。
来年5月から8月までのいずれかの1カ月の間に、週4日程度運行します。レールを保有するJR北海道に収入が入る仕組みとし、赤字が続くJRの経営改善につなげます。運行ルートは今年の夏ごろに決めます。
JR東日本の本社できょう、JR北海道の島田修社長のほか、東急電鉄の高橋和夫社長やJR東日本の深沢祐二社長、JR貨物の真貝康一社長の4人が共同会見を行いました。JR北海道の島田社長は「東急電鉄に旅行商品の造成、販売、社内サービスを行っていただき、当社で列車の運行を行うという役割分担で進めたい」と述べました。
また、JR北海道は今年7月27日から9月8日までの土日と祝日に、JR東日本が所有する観光列車を宗谷線に導入することも明らかにしました。
- 2019. 2.11
- 道博物館が裏側からみる見学ツアー
博物館の裏側が一般公開されました。倉庫内の収蔵品を特別に見学できる催しがきょう札幌・厚別区の北海道博物館でありました。先週から始まったアイヌ民族に関する特別展。刀のさやなど24の文化財を、CTスキャンで撮影した内部の状態とあわせて展示しています。その関連イベントとして行われたのが゙...。北海道博物館の杉山智昭学芸員は「心臓部をちょっと、垣間見ていただきたいと思います」と話します。倉庫内を公開する「バックヤードツアー」。事前募集の10人が農業や漁業の現場で使われていた大型の機具などを見て回りました。
来場者の大人は「普段目にすることができなくて本当、勉強になります」と感想を語ってくれたほか、子どもの来場者は「机とかも木でできていて、昔は不便ではないけれど、そういう風になっていたんだと思いました」と話しました。博物館には18万を超える収蔵品がありますが、常設の展示室で普段公開しているのは全体のわずか2パーセント。日の目を見ず、埋もれたままのものもあるということです。「インバウンドが(増えている)関係もあって文化財を積極的に活用しようという動きが盛ん。普段は目に見えない裏側の活動を知ってもらって、皆さんに文化財を保存することの大切さを知ってもらいたい」(杉山さん)。来年度以降も同様の取り組みを続けたいとしています。
- 2019. 2. 8
- 石川氏が野党統一候補に 鈴木氏は辞職願
4月の道知事選への立候補を表明している石川知裕元衆院議員が、野党の統一候補となることがきょう、決まりました。石川氏は政策を明らかにしました。
立憲民主党道連など旧民進系の4団体は、共産党北海道委員会など3団体と懇談し、7団体が連携して石川氏を野党統一候補として支援する方針を確認しました。石川氏はその後の記者会見で政策を発表。中央依存からの脱却や人口減少問題の解決、脱原発を主要政策に位置付けました。また、JR北海道の赤字路線の存廃について、検討の見直しが必要との考えを示しました。上下分離方式の導入に向けた検討にも先頭に立って取り組むとしました。
選挙戦の争点となりそうなカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致については、「経済成長に資するものか疑問で、ギャンブル依存症の問題も解決されていない」として慎重な姿勢を見せました。
- 2019. 2. 7
- 国際雪像コンクール、思い出の冬に
海外のチームが雪像を制作する国際雪像コンクールが、さっぽろ雪まつりの大通会場(中央区)で行われ、きょう表彰式が行われました。
国際雪像コンクールは今年で46回目。9チーム27人が高さ約3メートルの雪像を制作しました。審査の結果、男性3人のタイチームが2年連続9回目の優勝を飾りました。
雪像はタイの熱帯魚を表現。うろこも綺麗に表現されていて、高い芸術性と独創性が評価されました。チームのメンバーの一人は「優勝した時はとても幸せな気分になります。私は幸運だと思います」と笑顔で話していました。
準優勝はマカオチーム。マカオの人気観光地の一つの観音像をモチーフに、迫力ある雪像を作り上げました。
国際雪像コンクールで制作された雪像9基は、さっぽろ雪まつりが閉幕する11日まで、大通公園の西11丁目会場で展示されています。
- 2019. 2. 6
- 冬にあえてアイス 札幌に人気店が集合
寒い冬にあえてアイスクリーム。きょうから札幌三越で道内人気のソフトクリームなどが集合したアイスクリームフェスタが始まりました。冬の開催は初めてです。なぜ冬に?札幌三越の佐々木宏晃さんは「北海道ですと(冬に)室内でアイスクリームを食べる文化があります」と説明してくれました。道内5つの人気店が出店しました。若い女性客は「(アイスクリームを)毎日食べてます」と話しました。
「ふわもこラベンダーソフトでございます」。店員がこう客に呼び掛けているのは富良野の藤井牧場の鮮やかな色合いのソフトクリームです。
道南七飯町の道の駅で人気のソフトクリームにはある仕掛けが。「ガラナソフトということなんですが、ソフトクリームの上にぱちぱちキャンディーがかかっているんですね。頂いてみますね。(食べる)うん、口の中でぱちぱちキャンディーがはじけて、やさしいガラナという味なんですけども、ぱちぱちキャンディーがはじけることによって炭酸感が味わえる。まさにこれは北海道を代表する炭酸飲料の芸術作品といえますね」(小澤良太アナウンサーのリポート)。今月14日まで開かれています。
- 2019. 2. 5
- 新撰組ゆかりの書 100年ぶり月形に
新撰組ゆかりの書が月形に戻ることになりました。月形町の上坂隆一町長に渡されたのは明治時代の1881年、樺戸監獄の職員の武道練習場に掲げた「修武館」の揮毫です。松前藩士から新撰組に転じた永倉新八が監獄の剣術指導者に招かれた時に、友人の政治家で書家の山岡鉄舟から贈られました。樺戸監獄の廃止で旭川刑務所が保管していました。監獄廃止100年の今年貸し出します。上坂町長は「札沼線があと1年ちょっとで廃線に。その代わりに100年ぶりに戻ってくる」と嬉しそうに語っていました。今後は月形樺戸博物館で展示します。
- 2019. 2. 4
- 純白の美、大通会場も開幕 さっぽろ雪まつり
今年で70回目となるさっぽろ雪まつりはきょう、メインの大通会場も開幕し、さっそく大勢の観光客などでにぎわっています。
会場には映画「スターウォーズ」をはじめ、高さ10メートルを超える五つの大雪像が来場者を出迎えています。東京から訪れたという親子連れは「大雪像が見られて嬉しい」「迫力があって、自分より背丈の何倍もの大きい物があるのがすごい」と興奮気味に話していました。
西9丁目と西12丁目の会場には、市民が作った雪像80基が並んでいます。テニスの全豪オープンで優勝した大坂なおみ選手をモチーフにしたものや、地震で被災した厚真町などを応援する市民雪像も。今年もスマートフォンによる人気投票を実施しています。西4丁目会場には、2020年に胆振管内白老町に開設される民族共生象徴空間(ウポポイ)をPRするブースも設けられています。
さらに、年々増える外国人観光客に対応するため、外国語翻訳アプリが登場しました。英語、中国語、韓国語、タイ語の四つの言語に対応。インターネット上で待機している通訳とテレビ電話でつながり、会話形式で通訳してくれます。
氷雪像が並ぶすすきの会場(中央区)はきょう午後6時に開幕。1月31日に開幕したつどーむ会場(東区)も含め、さっぽろ雪まつりは今月11日まで開かれています。
- 2019. 2. 1
- 鈴木夕張市長 知事選出馬を正式表明
夕張市の鈴木直道市長がきょう、4月の道知事選に無所属で立候補すると正式に表明しました。会見後、鈴木氏は自民党と公明党に推薦を求めました。
急きょ集まった道内の若手起業家たちに迎えられ、記者会見に臨んだ鈴木市長。退路を断ち無所属で知事選に出馬する決意を語りました。「若輩ながらも自らのこれまでの経験と持てる力を全て注ぎ、新しい発想も取り入れながら、北海道が課題解決の最先端の自治体となるよう汗を流し続けていきたい」。
次の夕張市長については「夕張では様々な人材が育ってきている」とする一方、「市長を決めるのは市民」とし、明言を避けました。
会見後、鈴木氏は自民党と公明党に「推薦」を要請。これに対し自民党道連は...
「早急に吉川道連会長と打ち合わせをして今後のことを相談してまいりたい」(自民党道連・小畑幹事長)。一方、同じ与党の公明党の北海道本部は、党本部に鈴木氏の「推薦」を申請します。道知事選で自民党より先に公明党が推薦を決めるのは異例です。
知事選を巡っては、立憲民主党道連が石川知裕元衆院議員を軸に調整していて、来週にも国民民主党道連などと協議し擁立を決めたいとしています。
- 2019. 1.31
- 札幌・狸小路に「MEGAドンキ」
札幌の狸小路で2館態勢です。ドン・キホーテの新たな店舗が2月1日、オープンします。オープン前日の31日に、一足早く報道関係者に公開されました。
「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店」は、去年1月にオープンした店舗の向かいにあります。売り場は地下2階から地上4階までで、面積は約5000平方メートル。24時間営業で、さっぽろ地下街直結です。
店内には、これまで取り扱っていなかった生鮮食品をそろえました。外国人観光客に人気の抹茶味のお菓子や、目薬、風邪薬など医薬品も拡充しています。
「4割くらいのお客様が、外国人観光客ですね。一番多いのは中国の方ですが、韓国の方も非常に増えてきています」(蛯名店長)。店内には新たに観光案内所を設置。5カ国語に対応する70人のスタッフを配置するということです。
- 2019. 1.30
- チョコ勢ぞろい!バレンタイン商戦札幌でも
バレンタイン商戦真っ盛りです。札幌の百貨店では、国内外の有名ブランドのチョコレートを集めたイベントが始まりました。
丸井今井札幌本店で始まったチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」。13回目となる今回は、日本やフランス、ベルギーなど10カ国の88店が出店。カラフルな缶に入ったものやスティック型のチョコレートなど、思わず写真を撮りたくなるような商品を数多くそろえています。
「SNS映えするような商品を多く取りそろえています。ご自分用のご褒美チョコのようなものをお求めになるお客様が、とても増えています」(丸井今井広報・田中さん)
売れ筋価格は2000円~3000円。自分用に買う男性客も増えているといいます。「自分用に買いました。予算は5万円くらいです」(女性客) 「自分用と彼女用です。1万円ぐらい買います」(男性客)
イベントは来月14日のバレンタインデー当日までです。人気ショコラティエによるトークショーも予定されていて、およそ13万人の来場を見込んでいます。
- 2019. 1.29
- さっぽろ雪まつり 市民雪像の制作始まる
まもなく開幕する、さっぽろ雪まつり。大通会場ではきょうから市民などが自由に表現できる小雪像の会場で市民雪像の制作が始まりました。市民雪像は大通9丁目や12丁目会場などに10倍の倍率から抽選で選ばれた80基が展示されます。きょう午前10時から一斉に制作が始まりました。こちらのグループでは、去年9月に地震があった厚真町の公式キャラクターなどがテーマです。グループのメンバーのひとりは「みんな迫力あってね、思いのほか(作業が)進んでいます。やっぱり、被災地のことを忘れないでほしいってことですよね」と話しました。NHKの番組で人気の「チコちゃん」などのキャラクターやプロテニスの大坂なおみ選手をテーマにした雪像もつくられます。さっぽろ雪まつりは、あさってつどーむ会場で始まり、大通とすすきの会場は来月4日に開幕します。
- 2019. 1.28
- 池田町に新ワイナリー構想
十勝の池田町で宿泊施設などを運営する会社が新たにワイナリーをつくる構想をまとめ、きょう町内で
発表しました。地元で採れるブドウを使い地域活性化に結び付ける狙いです。池田町の大地。林秀康社長の考えは「こういう暮らしをしたいという仲間を(増やしたい)」。構想によりますと、清見地区の建物を改修してワイン工場を2021年までに建設し、町内の系列農業法人が生産したブドウを原料にワインを生産します。建設費はおよそ5000万円。構想発表には金融機関関係者らも出席しました。林社長はゆくゆくは池田町を週末に訪れる人や移住者を増やしたいとしています。
池田町ではすでに行政主導の池田町ブドウ・ブドウ酒研究所がワインを製造しており、町内に工場が一つ増えることになります。
- 2019. 1.25
- 苫小牧発着のフェリーに新船登場
苫小牧と仙台を結ぶ太平洋フェリーの航路にきょうから新しい船が就航します。就航に先立ち、苫小牧港で船内を公開しました。太平洋フェリーの新船就航は8年ぶりです。およそ30年運航していた「きたかみ」に代わる新しい「きたかみ」。けさ苫小牧港に初入港し、歓迎のセレモニーが行われました。新しい船内のテーマは「スペーストラベル」。プロジェクションマッピングで宇宙船のような旅を演出します。「この新しいフェリーでは大部屋をなくし、個室以外はこのカプセルタイプと、プライバシーが確保され、機能性も向上しました」(岡田純記者のリポート)。定員は160人以上減りましたが、8人用など大人数の部屋を廃止。利用客からの要望が多かったペットと泊まれる部屋を初めて導入しました。快適さを売り物に家族連れを中心に旅客を増やす狙いです。太平洋フェリーの志甫裕社長は「貨物に関しては、北海道は陸続きではないので、海運業はしっかりやっていかなければならない。ここは今まで通り、需要に応える形でスペースを確保した」と話しています。ドライバー室も2段ベットをやめて個室とし、運送会社などからも選ばれるフェリーを目指します。
- 2019. 1.24
- JR3社 札幌でビジネスホテル競合
JR東日本は来月1日、札幌駅北口に大型ビジネスホテルを開業します。JR東日本が自社の営業エリア以外にホテルを展開するのは初めてです。「来月1日オープンするJR東日本の道内初出店のホテル。札幌駅北口から徒歩2分の好立地です」(岡田純記者のリポート)。きょう報道陣に公開したJR東日本ホテルメッツ札幌。客室数はシングル、ツインなど合わせて206室です。全ての部屋に独立した浴室を設け、観光客の取り込みも狙います。JR東日本ホテルメッツ札幌の舛上佳美支配人は「この先、札幌はとても多くのホテルが建つと聞いておりますし、どんどんインバウンドのお客が流れてきているところもありますので、大変魅力を感じております」と話しています。
日本の人口減少でJR東日本は鉄道事業の大きな収入の伸びが見込めません。JR北海道も鉄道事業の赤字を補うためホテル事業を強化。札幌駅周辺だけでもすでに3軒を展開。来年夏にも増設を予定しています。さらにJR西日本の子会社も来年夏ごろをめどに、道内初のホテルを計画するなど、札幌中心部でJRグループがホテル運営で競合しそうです。
- 2019. 1.23
- 災害・停電に強い消防署 札幌で開署
札幌の真駒内に大規模災害に対応した新たな消防署が完成し、きょう開署式が行われました。札幌市南消防署は老朽化のため別の場所に建設し、今月12日から業務を始めました。異常気象など大規模災害に備えた様々な施設や資材があります。「新しくできたこちらの消防署には、災害時に備えてガソリンと軽油の給油施設が市内の消防署で初めて設置されました」(岡田純記者のリポート)。ガソリン、軽油を1万リットルずつ備蓄し、消防学校の同様の施設と合わせ3日分の消防車両などの燃料が賄えます。3日間連続稼働できる非常用自家発電機も設置。外国人観光客も多く訪れる定山渓も含めた南区の防災拠点として運用されます。
- 2019. 1.22
- 来月はバレンタイン!チョコ専門店オープン
来月のバレンタインデーを前に、小樽の洋菓子店「ルタオ」は21日、観光客でにぎわう堺町通りにチョコレート専門店をオープンさせました。
店名は「ヌーベルバーグ ルタオ ショコラティエ 小樽本店」。リンゴやブドウといった地元の素材などを組み合わせたチョコレートにこだわりました。
バレンタインデーに加え、中国の旧正月「春節」を前にしたこの時期に、これまであったチョコレートショップをリニューアルしました。同店のスタッフ・野村愛花チーフは「何かの素材とかけ合わせることによって、今まで食べたことのないチョコレートお楽しみいただくことをコンセプトにしました」とPRしています。
このエリアは食べ歩きをする観光客も多いことから、この店舗限定のショコラクレープもあえて手のひらサイズにして販売しています。生地とチョコだけのシンプルなクレープで、チョコレートが口の中でとろける触感が魅力です。
オープン初日となったこの日、早速観光客や修学旅行生らでにぎわっていました。
- 2019. 1.21
- 道東の魅力知って! 香港メディア,amnekiPR
香港のメディア関係者に道東の魅力を知ってもらうためのツアーが、きょうから釧路で始まりました。
ツアーは、格安航空会社ピーチ・アビエーションが香港の新聞社や雑誌社から12人を招き行っています。一行は関西国際空港発のピーチ便で釧路空港に到着しました。
早速、釧路市内の和商市場を訪れました。ご飯の丼を手に各店を巡って好みの具材を盛りつける「勝手丼」を味わったツアー参加者は「とってもおいしかった。もう1回食べたい」と満足そうに話していました。
ピーチは道東の観光情報などを香港で発信してもらい、観光客の増加につなげる狙いです。広報担当者は「台湾とか韓国とか、香港以外にも就航しているので、そうした国のメディアも招待して東北海道を売り込んでいきたい」と力を込めていました。
ツアーは1月24日までの4日間の日程で、阿寒湖畔や網走なども訪れます。
- 2019. 1.18
- 病気克服した麻薬探知犬 新千歳で活躍
顔に皮膚病の痕が残り、飼い主が見つからなかったラブラドルレトリバーが先月から、麻薬探知犬として新千歳空港で活躍しています。全国的にも珍しい、病気を克服した探知犬の姿を追いました。
新潟生まれの1歳のメス「クリスティン」。遊び好きが高じて、擦り傷から細菌性の皮膚病にかかりました。目や鼻の周りは毛が抜けて黒い斑点が目立ち、ブリーダーが飼い主を捜しましたがなかなか見つかりませんでした。そんな中、好奇心旺盛な性格を生かそうと、千葉にある麻薬探知犬の訓練施設で訓練を受けさせることに―。
去年夏から、函館税関職員の谷拓磨さんとペアを組み、約4カ月間、麻薬の臭いを嗅ぎ分ける訓練をしました。
去年11月、難関の認定試験に合格。今は、主に新千歳空港国際線の税関検査場で手荷物を持つ旅客の間を所狭しと動き回っています。犬の嗅覚は人間の数万倍。麻薬の臭いを見つけたらこんなご褒美が―。「一緒に走ったりして遊びます。麻薬を良く見つけたと褒めてあげます」(税関職員・谷さん)
探知犬との信頼関係は重要で、犬舎の掃除やブラシで毛並みを整えたりしながら関係を深めています。税関職員の「鼻」となり、薬物汚染防止の最前線できょうも活躍しています。
- 2019. 1.17
- ことしも実施!お歳暮ギフトなど割安に
この時期恒例の食料品やお歳暮ギフトを割安に提供するイベントが、大丸札幌店できょうから始まりました。
イベントでは、乾燥しいたけや角煮などの肉の加工品、スモークサーモンといった食品を、通常よりも3割から7割ほど安く販売しています。
飲み物を詰め合わせたお歳暮ギフトも半額で販売されていて、開店と同時に飛ぶように売れていきました。客の反応は?「毎年来ますよ。並んでね、朝から。やっぱり安いですよ。普通に買うより」「こどもが好きな物や、夫が好きな物を探しています。いっぱいお菓子が入って1000円だったのでこれはお得」。
会場には540円均一のワインコーナーや、数量限定の日替わりのお買い得商品も用意されています。イベントは今月21日までです。
- 2019. 1.16
- 平岸爆発から1カ月 今も残る影響
52人が負傷した札幌・豊平区平岸の爆発事故からきょうで1か月です。現場には今も、事故の爪痕が残ったままです。
先月16日の夜、不動産仲介会社「アパマンショップ平岸駅前店」で爆発があり、従業員や隣の居酒屋の客など52人が負傷。建物42棟と車32台に被害が出ました。
「爆発があった現場です。1か月たってもがれきの撤去作業が続いています。再開した店舗がある一方で、いまだに再開できない店舗もあります」(岡田記者)
周辺の道路は通行できるようになっていますが、マンションなど建物は1カ月たっても修理ができず、板を貼ったままの窓も多く見られます。
現場の向かいにある飲食店の店主は、客足に影響が残っていると打ち明けます。
「割れたガラスが入口まで飛んでいった。トラウマになってしまい、大きな音を聞くとびっくりしてしまう」(飲食店店主・山下さん)
壊れた看板や店内の楽器などの補償について、不動産仲介会社と話し合いを進めていますが、先は見通せていません。完全な復旧には相当な時間がかかりそうです。
- 2019. 1.15
- もりもと・岩見沢農高、和菓子を共同開発へ
菓子メーカーの、もりもとと、岩見沢農業高校が共同で黒大豆を使った和菓子の商品開発を行っています。もりもとは道経済産業局の支援を受けて今回初めて、岩見沢農高と和菓子を商品化する共同プロジェクトを進めています。岩見沢農業高校はおととしから黒大豆などの農産物で国際的な農業生産工程管理の規格、いわゆるグローバルGAPを取得しています。黒大豆は粒が大きく高い香りと甘味が特徴で、高校生らは豆の煮方や配合を変えた試作品を味わい意見を発表しました。試作に参加した高校生は「枝豆みたいな感触。個人的には一番おいしく感じた」と話しています。もりもとの松原範宜専務執行役員は「国際標準化が求められる。先進的な取り組みを行なっている高校と一緒になって、次の時代のお菓子を作っていきたい」と語りました。もりもとは来月にも商品化して岩見沢市内で限定販売する予定です。
- 2019. 1.14
- 平成最後の成人式 国際色豊かに
きょうは平成最後の成人の日。新成人が大人としての一歩を踏み出しました。札幌・西区の式典では出席者も国際色が豊かになっています。「(成人)式ということで少し実感が湧いてきた」(出席者)。西区の成人式には道内企業に勤めるベトナム人技能実習生の姿も。「着物本当にかわいい。参加してみたいから来ました」(技能実習生)。技能実習生の成人式参加を後押しした中和石油海外事業部の菅田浩志さんは「(技能実習生たちは)日本で長く働きたいとか、国に帰って日本の企業に勤めたいという希望を持っているので日本の習慣を少しでも触れる機会があるといいと思った」と話します。今年の道内の新成人は去年より159人多い4万8319人。札幌市は参加しやすいよう来年から成人の日前日の日曜開催に変更します。
- 2019. 1.11
- 道内の自慢の味一堂に 札幌でいいとこ獲りマルシェ
道内8つの市町村の自慢の味を販売する初の催しが去年開業した札幌市民交流プラザで始まりました。「いいとこ獲りマルシェ」はきょうから4日間、4つのブースに日替わりで農水産品やお菓子など自慢の品が並びます。釧路市の水産物ブースは「こちらテレビ東京の男子ごはんという番組でグランプリを獲得した、さんまじゃーきーなんですけども、このようにスティック状になっていまして食べやすくなっているんですね。(食べる)さんまのうま味が生きていますね。あっ、そしてかめばかむほどさんまの脂身のうま味が口の中にあふれ出す。そういった感じです」(小澤良太アナウンサーのリポート)。札幌市が14日まで開いています。
- 2019. 1.10
- 陸自北部方面航空隊が編隊飛行
陸上自衛隊の北部方面航空隊がきょうヘリコプターなど航空機による年初の編隊飛行訓練を行いました。航空隊長の廣瀬敏彦一等陸佐は「いついかなる任務にも即応し、これを完遂しえるよう最も強く、最も頼もしい北部方面航空隊を目指し進化し続けなければならない」と訓示しました。訓練にはパイロット、整備士ら90人の隊員が参加。毎年この時期、編隊飛行能力の向上や安全への意識を高めるために実施しています。12機のヘリコプターは次々と駐屯地を飛び立ち、V字の編隊を組みながら石狩湾新港や北海道神宮などの上空を飛行しました。
- 2019. 1. 9
- 統合型リゾートの模型並ぶ 札幌でイベント
カジノを含むIR=統合型リゾートの魅力を発信するイベントがきょう、札幌で始まりました。イベントはIR誘致をめざす民間企業などで組織する実行委員会が主催しました。海外でIRを運営する事業者が出展し、カジノだけでなくホテルやレストランも備えた施設になることを紹介しました。北海道IRショーケース実行委員会の堀正人委員長は「IR=統合型リゾートは単にカジノだとかゲーミングだという誤解を解いていただきたい」と話しています。IRをめぐっては、経済効果が期待できる一方でギャンブル依存症を懸念する声もあることから、道は苫小牧が適地だとしながらも誘致を表明していません。イベントはあすも開かれます。
- 2019. 1. 8
- 生命の歩み間近に 北海道博物館で特別展
人間が誕生するまでの地球や生き物たちの歴史をたどる巡回ミュージアム「生命のれきし-君につながるものがたり」が、札幌市厚別区の北海道博物館で開かれています。
展示されているのは、東京の国立科学博物館に所蔵されている地球最古の岩石や恐竜の全身骨格など73点です。
北海道博物館の円谷昴史(えんや・たかふみ)研究職員は「地球とか生命の歴史を本物の化石とか岩石を通してご覧いただける。壮大なストーリーを体験してもらいたい」と来場を呼びかけています。
会場にはこのほか、スクリーンに映された恐竜を身振りで自由に動かせるバーチャル体験のコーナーも設けられています。
この巡回ミュージアムは今月20日までで、今月末には北見での展示が予定されています。
- 2019. 1. 7
- さっぽろ雪まつり 雪の搬入スタート
冬の北海道を代表するイベントさっぽろ雪まつりで雪像づくりに使う雪の搬送作業が1月7日、会場となる大通公園などで始まりました。
雪像づくりは、陸上自衛隊第11旅団が行います。1日あたり最大でおよそ450人、延べ1万人の自衛隊員が携わります。隊員の1人は「70回という節目と胆振東部地震の被災からの復興へ歩んでいるこの時期に、夢と感動と勇気を与えられるよう雪像の制作に努めます」と決意を語っていました。
制作する大雪像2基には5トントラックで約1200台分の雪が必要で、郊外の中山峠などから集めて運び込むということです。
さっぽろ雪まつりは、つどーむ会場(東区)が1月31日、大通・すすきの会場(中央区)は2月4日に開幕し、いずれも2月11日まで開かれます。
- 2019. 1. 4
- 平成最後の仕事始め
多くの官公庁や企業が4日、新年の仕事始めを迎えました。
道庁では高橋はるみ知事が、職員約500人を前に、道内経済の活性化に向けた取り組みにより力を入れるとあいさつしました。
「胆振東部地震の影響を乗り越え、道民と築き上げてきた食と観光の北海道ブランドを世界へ発信し、もっと知ってもらう必要がある」(高橋知事)
一方、去年の年末に道外の大手2社と資本提携したアークスでは、約200人の社員が地域密着を徹底し、地方での売り上げの増加を目指すと誓いました。
「我々の店へ来るとお客さんが明るいと感じる雰囲気をつくっていく、こういう1年でありたい」(アークスの横山社長)
札幌証券取引所の大発会では、去年、サッカーJ1で過去最高の4位という成績を収めた北海道コンサドーレ札幌の宮沢裕樹選手らが、取り引きの開始を祝いました。
- 2018.12.25
- JR日高線存廃問題 沿線自治体の意見割れる
JR日高線存廃問題で沿線の町長がきょう会議を開きましたが、7町の意見はまとまらず、年明けも議論を続けます。日高線鵡川ー様似間の沿線7町長は前回の会議で日高門別から様似までの廃止受け入れで合意。全線廃止受け入れ案と、鵡川ー日高門別間を鉄路で存続する2案に絞る方向になりました。しかし浦河町の池田拓町長が改めて全線復旧を主張、7町の足並みがそろわず、年を越すことになりました。浦河町の池田拓町長は「大切な財産であるJR路線を廃線ではなく路線の休止という形をとってでも未来の世代に残していきたい」と会議後、話しました。7町は来年1月28日に改めて協議する予定です。
- 2018.12.24
- 復興クリスマストレイン 道北を走る
胆振東部地震からの復興の願いを込めたクリスマストレインが道北を走りました。被災地の子供らが「北海道は元気です。みなさんも北海道にたくさん遊びにきてください」と復興を宣言しました。道がJR北海道のリゾート列車を貸切りました。アジアからの招待客と厚真など被災地の親子らが乗りました。安平町早来から来た女の子は「外の景色見るのが好き。(地震で)水が出なくなったりして(困った)」と話してくれました。旭川駅で出発式をした後、列車は稚内へ向かいました。
- 2018.12.21
- 秋元札幌市長が出馬を表明
札幌市の秋元克広市長がきょう、2期目を目指し来年4月の市長選挙に出馬すると表明しました。
秋元氏は夕張生まれの62歳。北海道大学を卒業後、札幌市役所に入庁し、市長政策室長や副市長を歴任、前回の選挙で初当選しました。
2期目では、災害に強いまちづくりなどを目指すとしています。
次の選挙では立憲民主党や国民民主党が秋元氏の支援を既に表明しています。自民党や公明党も支持するとみられています。共産党は独自候補を擁立する見込みです。
- 2018.12.20
- 札幌に「無人ホテル」
2000円から宿泊できるということです。常駐のスタッフがいない「無人ホテル」がきょう、札幌の中心部に完成しました。フロントを置かない新形態のホテルは道内で初めてです
運営するのは、不動産会社のマッシブサッポロ(札幌)です。ホテルは木造2階建てで、客室数は3室あります。ホテルを入ってすぐ横にあるタブレット端末に予約番号を入力。画面に沿って名前や住所などを打ち込み、本人確認ができれば、部屋の電子錠に暗証番号を入れて開錠します。
主に外国人観光客の利用を見込み、1室6人から10人が泊まれます。人件費を抑えられるメリットがあり、運営会社は新たな商機に期待しています。「家族でだんらんしながら、家のように滞在いただけるのでは」(運営会社の担当者)
緊急時に駆け付けるスタッフは配置します。オープンは来月中旬です。
- 2018.12.19
- アフリカの小国に野球文化を 道産子が奮闘
西アフリカの「ブルキナファソ」。日本ではあまり知られていないこの国に、野球文化を広げようと活動を続ける男性が、道内にいます。
富良野市内のパン屋で、パン職人として働く出合祐太さんはことし6月、ブルキナファソのスポーツ省から野球代表チームの監督に任命されました。「10年前に青年海外協力隊で現地の野球隊員として活動することがあり、それがきっかけで帰国後も富良野を拠点に教え子たちをサポートいている」(出合さん)
2年前には、ブルキナファソなどの選抜チームとファイターズOBとの親善試合を実現しています。先週は現地に赴き、代表チームのメンバーを選びました。「アフリカでの決勝戦には、現時点の力でも行けると思っている」(出合さん)
彼らを別の角度から応援する動きも出ています。北翔大学でデザインを学んでいる佐藤恋さんは、講演会で出合さんと知り合い、その縁でユニホームのデザインを依頼されました。国が貧しく、同世代の人たちが野球に打ち込めない現状を知り、ある思いをロゴマークに込めたと言います。「野球チームがすごく有名になれば、夢を持てる人が増えるのではないかと思い、はばたく夢に向かってというイメージにした」(佐藤さん)
代表チームは来年3月、東京オリンピック・パラリンピックの西アフリカ予選に臨みます。「いろいろな支援があってこの活動は成り立っている。皆さんの思いというものをぜひ形にしたい」(出合さん)来年2月には、代表チームの合宿を道内で行う計画で、その資金をクラウドファンディングで募っています。
- 2018.12.18
- ジオパーク推進 北大博物館が連携協定
洞爺湖有珠山地域の世界ジオパークを教育や地域振興に生かそうと、北大総合博物館とジオパーク推進協議会はきょう、相互協力協定を結びました。
洞爺湖有珠山地域は2009年にユネスコの地球の歴史や活動などの痕跡が分かる世界ジオパークに認定されました。締結式には北大総合博物館の館長のほか、洞爺湖町など有珠山周辺の4つの自治体のトップが出席しました。北大総合博物館の中川光弘館長は「活動を通じてジオパークの地元の方に、どのようにすばらしいものかを知っていただき、研究をさらに発展させていく」と話しています。協定は5年間で、ジオパークの学術研究の推進、普及啓発や地域振興などを協力して進めます。道内にジオパークは5カ所ありますが、大学と協定を結ぶのは初めてです。
- 2018.12.17
- 平岸のビルで爆発火災 41人けが
きのう夜、札幌市豊平区で居酒屋などが入るビルが爆発して炎上し、41人がけがをしました。何らかのガスに引火して爆発した可能性があり、警察と消防が原因を調べています。
きのう午後8時半ごろ、札幌市豊平区平岸3条8丁目の居酒屋などが入る2階建てビルが爆発して崩れたとの通報が、消防にありました。消防によりますと、不動産仲介会社の従業員や飲食店の客ら41人がけがをし、うち1人が全身にやけどを負う重症だということです。爆発から一夜明けましたが、付近の住民は今も驚きを隠せない様子です。現場近くに住む住民は「初めは雷かなと思ったけれどすごい衝撃で」「飛行機でも落ちたのかなと思うぐらいの衝撃だった」などと話してくれました。爆発の衝撃で、マンションなど多くの建物のガラスが割れました。近くの美容院の人は「シャッターを下ろしている状態だったがガラスが割れて。ドアがゆがんで自動ドアが開かなくなっている」と爆発の衝撃を語りました。爆発したビルには不動産仲介会社と居酒屋、整骨院の3つのテナントが入っていました。ビルにはプロパンガスのボンベが合計9本設置されていますが、いずれも損傷はみらませんでした。ただ各テナントとも消防法に定めのある火災報知器などを設置しておらず、ことし10月に札幌市消防局から改善指導を受けていました。警察は不動産仲介会社の建物が爆発で吹き飛んでいることから、この会社内に何らかの原因でガスが広がった可能性があるとみて調べています。
- 2018.12.16
- 札幌でガス爆発?40人以上がけが
16日夜、札幌で爆発とみられる事故が発生し、40人以上がけがを負いました。
16日午後8時半ごろ、札幌市豊平区平岸3条8丁目付近で、爆発とみられる事故が発生していると警察に通報がありました。近くの居酒屋から火と煙が出て、警察によりますと、居酒屋の客など42人がけがを負い、そのうちの1人は重傷だということです。
付近はマンションなどが建ち並ぶ住宅街で、周囲には煙が立ち込め一時騒然としました。
住民からは、「ドン」という大きな音とともに、地震のような強い揺れを感じたとの声が寄せられました。警察が、事故の原因を詳しく調べています。
- 2018.12.14
- 北海道新幹線 1日3本が東京まで3時間台
東京ー新函館北斗間が3時間台へ。JR北海道はきょう、来年春のダイヤ改正の概要を発表しました。ダイヤ改正でJRは北海道新幹線の青函トンネルの走行速度を160キロに引き上げ、所要時間を4分縮めます。東京ー新函館北斗間は最短3時間58分となり、4時間を切る列車は1日3本。東京発が2本、新函館北斗発が1本となります。函館ライナーの時刻も見直し、本州と函館との所要時間をおおむね5分ほど縮めます。在来線では、海外観光客の増加をみて札幌と道東を結ぶ「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の全列車を年間を通してトマム駅に停めます。来年3月16日から新ダイヤに変わります。
- 2018.12.13
- 札証新興市場に地元外壁メーカーが上場
札幌証券取引所の新興企業向けの市場、アンビシャスに札幌の外壁リフォーム会社がきょう、新たに株式を上場しました。上場したのは、札幌のFUJIジャパンです。先月、上場が承認され、きょう市場で売買を始めました。アンビシャスへの上場は、去年6月の札幌のシステム開発会社以来、1年半ぶりで上場企業数はこれで9社になりました。小池善明理事長は「(上場で)知名度の向上を図ってもらうとともに市場変更などステップアップを目指してほしい」と話しています。FUJIジャパンは東北や関東にも拠点を置き、4000棟以上のリフォームの実績があります。上場で8000万円を新たに調達し、寒冷地の技術を売りに販売網を全国に広げる方針です。佐々木忠幸社長は「関東圏の新規出店を伸ばしていきたい。内地(道外)の施工技術はまだまだ(北海道には)ほど遠く、うちの方が優れていると考えている」とみています。
- 2018.12.12
- 道、外国人留学生と企業の縁を取り持つ
道内で働く外国人の留学生を増やそうと、道はきょう、札幌で地元の企業と留学生の間を取り持つ交流イベントを開きました。交流イベントには外国人を採用した実績がある道内の4社と、大学などに通う留学生13人が参加しました。道は慣習の違いから道内での就職に不安を抱く留学生が多いとみていて、不安をなくすことが採用の増加につながるとしています。きょうは採用担当者と留学生が直接意見を交わし、留学生が求める職場環境や、企業が留学生に期待する点について理解を深めました。参加者からは「まだ日本語が上手に話せないので(入社のための)テストが不安」(中国人留学生)などの声が聞かれました。道は来年度も同様の交流イベントを開くとしています。
- 2018.12.11
- トマムにことしも「氷の街」
氷の街が、ことしも出現です。上川の占冠村にあるリゾート施設、星野リゾートトマムに、恒例の「アイスヴィレッジ」がオープンしました。
1998年に始まったアイスヴィレッジ。幻想的な風景に魅せられた観光客で、毎年にぎわいます。昨シーズンは、約8万人が訪れました。
ことしの目玉は、本棚や椅子が氷でできているブックス・アンド・カフェ。氷の器に入ったかき氷(税込み2500円)などを、炎をかこみながら味わうことができます。
「寒さをたのしんでいただきたいという思いで毎年様々なアイデアを出している。氷と炎のミスマッチを楽しんでいただきたい」(スタッフの古川さん)
来月には、氷でできたホテルや教会もオープンします。アイスヴィレッジは来年3月14日までです。
- 2018.12.10
- 北ガス野球部の室内練習場完成
今年の秋に発足した北海道ガス硬式野球部の室内練習場が完成し、初練習の様子が10日、公開されました。
室内練習場は、札幌・厚別区にある北ガスの社有地に造りました。敷地面積はおよそ4000平方メートル。人工芝などによる内野のフィールドをはじめ、トレーニングルームやロッカールームを備えました。暖まりやすいガス温風暖房も導入。冬場の練習環境を万全なものとしました。
「冬の社会人野球の過ごし方を大きく変える施設。手探りの状態でことしはスタートすると思っているので、練習場が来年にどう影響するか逆に楽しみ」(北ガス硬式野球部の小島監督)野球教室を開くなどし、一般に開放することも計画しています。
- 2018.12. 7
- 建設に賛否...ルスツの大型風力計画
後志の留寿都村で、大型風力発電所の建設計画が進んでいます。環境への影響を懸念する声もあり、賛否が割れています。
6日夜に開かれた公聴会。11人が意見を述べました。アメリカのエネルギー会社の日本法人が村南部の村有地に、1基あたり出力4200キロワットの国内最大の大型発電機18基を建設、売電を目的に20年間操業する計画です。
公述人からは...
「地域の活性化につながるので事業に賛成」一方、反対意見も出ました。
「ヒグマの生息域が狭まる」「人的被害、農業被害をもたらす」
「留寿都村ばかりでなく、その周辺地域の眺望、景観に大きな影響を与える」今後、道が意見をまとめ、経済産業省が建設を認めるか最終判断します。
- 2018.12. 6
- 新しい政府専用機がお目見え
来年度から運用される新しい政府専用機がきょう、報道陣に公開されました。
首相や皇族が長距離の移動の際に使う新しい政府専用機。真新しい機体を横切る赤いラインが目を引きます。アメリカのボーイング社製の777型機で、2機あるうちの1機は今年8月、航空自衛隊千歳基地に到着。運用に向け、整備や訓練が行われています。
現在の政府専用機よりも燃費が良く、およそ1000キロメートル長く飛行できるということです。
現在の政府専用機は、今年度でその役目を終えます。
- 2018.12. 5
- 来年5月に「さっぽろ落語まつり」
テレビ北海道は、開局30周年の来年5月に「さっぽろ落語まつり」を開催します。プロデューサーの三遊亭円楽さんらがきょう、札幌で制作発表をしました。
「みんなで落語の花を咲かせていただきたい。第1回目としては、最高のメンバーになったのではないか」(三遊亭円楽さん)
東西の人気落語家28人が、札幌で競演する落語まつり。円楽さんのほか、立川志の輔さんや桂文枝さんらが一堂に会します。
来年5月24日から26日までの3日間、札幌文化芸術劇場「ヒタル」をメイン会場に開かれます。
- 2018.12. 4
- 開発局が復興支援 地震被災地の農産物を輸出
北海道開発局は胆振東部地震の被災地の農産品を輸出し復興を支援する取り組みを始めました。9月の地震で被災した厚真、安平、むかわの3町で生産したハスカップジャム、ナガイモなど農産品およそ1.4トンを札幌の物流施設でコンテナに詰め、6日に苫小牧港から船で運び19日に台湾に着く予定です。来年2月、現地での復興支援イベントで試食や配布をして被災3町をPRします。北海道開発局の松良 精三港湾計画課長は「少しでも多くの外国人観光客の方に被災地を訪れていただいて、復興支援に役立ててもらいたい」と話しています。この取り組みは道産食品の輸出拡大の一環です。輸出実績を重ね受け入れ側の通関や検疫手続きを簡素にさせる狙いもあります。
- 2018.12. 3
- 円山動物園、11年ぶりにゾウ
札幌の円山動物園に11年ぶりにゾウがやってきました。円山動物園に来たのはミャンマーのアジアゾウ4頭です。母子を含むオス1頭、メス3頭が新千歳空港経由で円山動物園に到着しました。日本とミャンマーの国交樹立60年を記念しミャンマー政府から贈られました。9月に新しいゾウの施設が完成しています。新しい環境に慣れてもらい、訓練をした後、来年春ごろから一般公開する予定です。円山動物園では飼育していたアジアゾウが11年前に老衰で死んだ後はゾウがいませんでした。市民からも飼育の要望が強かったため、ゾウを誘致しました。
- 2018.11.30
- クリスマスツリー 広尾から全国へ
本物のアカエゾマツでできたクリスマスツリーの発送作業が、十勝の広尾町でピークを迎えています。
ツリーの発送は、地元のサンタランドを広く知ってもらおうと、広尾町森林組合が2007年から毎年行っています。
大きさは80センチほどのLサイズと、60センチほどのSサイズの2種類で、価格は1万3000円から1万6000円ほど。主にインターネットで予約を受け、手作りの鉢に入れ首都圏など全国各地に送っています。
例年100鉢から200鉢ほど販売していて、ことしは、およそ90鉢を発送済みです。贈り物としても人気だといいます。
「乾燥しないよう水などをあげればより長持ちして、毎年、生の木のクリスマスツリーが楽しめる」(広尾町森林組合の鯖江さん)
受け付けは、12月10日までです。
- 2018.11.29
- 札幌市がアイヌ民工芸品の展示会
アイヌの民工芸品を札幌中心部でも買える期間限定の販売会が、きょうから札幌駅前通地下歩行空間=チカホで始まりました。
「アイヌの民工芸品の展示販売会を2週間限定で行なっております」(販売スタッフの呼び込みの声)。札幌市がアイヌ民工芸品の需要を調べる目的で催しています。市内の作家の作品を扱っています。前回6月の販売会で要望の多かったストラップなどを新たに加えました。今月からインターネットでの通信販売も始まりました。市中心部ではアイヌの民工芸品を扱う店が限られていることから、市は2020年度をめどに常設店を計画しています。市は販売会の収支や運営費を踏まえ、計画に反映させる考えです。
- 2018.11.28
- 農と食の最新機器一堂に 札幌で大規模展示会
農業、観光、食。北海道を代表する3つの分野をテーマに次世代の製品などを紹介する大規模な展示商談会がきょうから札幌で始まりました。
北海道アグリフードプロジェクト。137社が最新の農業製品などを紹介し、商談や即売も行われています。「このような農産物など荷物を運搬してくれるロボットなんですけども。このボタンを押しますと押した人を認識して付いてきてくれるんですね。このようにですね。このような段差が目の前にあってもしっかり乗り越えて、障害物があってもしっかり交わしてくれるんですね」(小澤良太アナウンサーのリポート)。日通商事の山本真澄さんは「これから労働者が少なくなってきて、年齢層も上がっていくなかで、こういった重たい物を運ぶのは1つの課題でもありますので、とても役立つのではないかという声は頂いております」と語ってくれました。
今年から観光と外食のブースも新しく設け、次世代の厨房機器なども紹介しています。こちらはパスポートをスキャンするだけで免税書類がつくれるシステム。書類作成の手間が省け購買意欲が高まるといいます。展示会は明日まで。一般の入場も可能で主催者は1万人の来場を見込んでいます。
- 2018.11.27
- 震災乗り越え 厚真の地酒づくり
胆振東部地震による土砂災害をまぬがれた厚真産の酒米を使った清酒の仕込み作業が新十津川の酒造会社できょうから始まりました。こちらの酒蔵では純米大吟醸酒「あつま川」をつくっています。こうじと蒸して冷ましたコメを杜氏らが水の入ったタンクの中で次々と合わせます。原料の酒米「彗星」は厚真の佐藤泰夫さんが育てました。町内のもう一軒の農家も栽培していましたが、地震で土砂災害にあい収穫はかないませんでした。
「もう一軒の方も可哀そうなことになってしまった。その分、良い米がとれればなと思っている」(佐藤泰夫さん)。作業は「三段仕込み」で行われ、きょうは「初添え」という最初の作業でした。「(町の)復活のためにも、復興のためにもこのお酒を造ろう。震災のあった厚真町を忘れないでほしいという思い」(金滴酒造の名取重和社長)。あつま川は来年1月に厚真町内限定で販売されます。
- 2018.11.26
- 佐川急便装う詐欺 道内でも増加
佐川急便を装ったショートメールをスマートフォンに送り、個人情報を盗み取ろうとする「フィッシング詐欺」が、道内でも増えています。
ショートメールは、「不在のため荷物を持ち帰った」として、偽のサイトへアクセスするよう誘導。本物のサイトとそっくりのページから電話番号などの個人情報を入力させ、偽のアプリのダウンロードを要求します。盗んだ情報からプリペイドカードなどが勝手に購入され、身に覚えのない数万円ほどの請求が来るということです。遠隔操作で自分のスマートフォンからショートメールを送られ、被害を広げてしまう場合もあるといいます。
道警によりますと、ことし7月から全国的に被害が出始めていて、道内でも、今月10日の時点で被害にあったとの申告が27件寄せられています。相談は先月100件を超え、今月はそれを上回る勢いです。
「ショートメールやメールのメッセージが来た時は、まずは疑ってみることが大事。電話番号や認証コードの入力を要求された時は、よく考えずに入力してはいけない」(道警サイバーセキュリティ対策本部の石川学指導官)
佐川急便も、「ショートメールによる案内はしていない」と注意を呼び掛けています。
- 2018.11.23
- ブラックフライデー 道内でも盛況?
11月23日は「ブラックフライデー」です。アメリカ発祥のお得な小売業のセールが、道内でも徐々に広がっているようです。
ブラックフライデーは、アメリカで始まったクリスマスを前に行われる小売業の大セールのことで、毎年11月の第4金曜日が年に1度のセールの日となります。
「ブラックフライデーはお得な価格が魅力ということで、30点限りの婦人靴が、開店後すぐに売り切れとなりました」(阿部力記者)
今年から初めてブラックフライデーに取り組んでいるさっぽろ東急百貨店。
衣料品や日用品を中心にほぼすべてのフロアで数量限定のお買い得商品を用意しました。ブラックフライデーは知らなくても、お得な価格に客の反応は上々です。「ブラックはクロ(96)ということで、960円の商品を用意したりとクロにちなんだ価格にこだわった」(さっぽろ東急百貨店の中川彩販売推進担当マネジャー)
さっぽろ東急百貨店のブラックフライデーは、25日までです。
- 2018.11.22
- ステンドグラスギャラリーがグランドオープン
小樽芸術村に、新たな名所の誕生です。宝飾品で知られる「ティファニー」創業者の息子、ルイス・コンフォート・ティファニー氏の作品を展示したステンドグラスギャラリーが、きょうグランドオープンしました。
ステンドグラスギャラリーでは、100年ほど前のティファニー作品およそ30点を展示しています。アメリカ本土でもこれだけの作品を間近で見られるのは極めて珍しいということです。
今年8月にプレオープンしていましたが、修復していた2組の作品を新たに追加。さらにステンドグラスの技法や構造を解説したコーナーも設け、きょうグランドオープンしました。
「新しくできたこちらのコーナーでは、ステンドグラスに使われているガラスに、実際に触れることができます」(岡田記者の報告)
小樽芸術村には、ことしに入りこれまでに20万人以上が訪れています。
- 2018.11.21
- ニセコに新業態ホテル誕生
ニセコ地区に22日、道内初進出となる新業態のリゾートホテルが開業します。この冬は手ごろな価格でニセコを楽しめそうです。
あすオープンする「ファーストキャビン ニセコ・ぽんの湯」。ゆったりとした広さが売りのカプセルタイプの部屋は飛行機の「ファーストクラス」をイメージしていて、一泊5千円から宿泊できます。二段ベッドを備えたタイプの部屋も用意しています。
運営会社ファーストキャビンの来海(きまち)忠男社長は「安いけれども快適な施設は国内客もインバウンド(外国人観光客)も求めている」と話しています。
スキー客の利用を想定し乾燥室やロッカーを設置したほか、基礎化粧品を備えた天然温泉の大浴場もあります。ホテルと付近のスキー場や新千歳空港とを結ぶ無料シャトルバスも運行します。
- 2018.11.20
- 道総研 食品加工ロボットで中小企業を支援
人手不足解消の切り札として注目を集めるロボット。道立総合研究機構は食品加工ロボットを購入し、中小企業の人材が研修もできる研究所をきょう開きました。食品ロボット実証ラボが道総研の札幌の施設内でオープンしました。国内メーカーから購入した4台のロボットで食品加工など中小企業の従業員が使い方や仕組みを学べます。
「こちらは商品を並べるロボットです。画像で向きを認識し、特殊なハンドを使い、カステラも潰さずに並べることができます」(畑中大樹記者のリポート)。国からおよそ8500万円の補助を受けました。道総研によりますと、食品業界向けのこの種の公的施設は全国初です。道立総合研究機構の田中義克理事長は「道内中小企業のロボットを供給する側、使う側双方に対する支援拠点をめざしている」と話します。企業向けにロボットを貸し出すなどして普及をめざします。
- 2018.11.19
- 震災復興の応援袋も 新春初売りの内覧会
札幌の百貨店がきょう、新春初売りの福袋内覧会を開きました。
「こちらは防災をテーマにしたセットです。空気で簡単に設置できるテントなど、災害の時だけでなく、普段から使いやすい道具をそろえたということです」(畑中大樹記者の報告)。防災セットは非常食なども入り7万5600円。さらにジンギスカンなど厚真町の特産品詰め合わせ、定山渓温泉のバスツアーなど被災地支援「応援袋」が5種類。通常の福袋も販売します。さっぽろ東急百貨店は胆振東部地震で、福袋の企画を変えました。営業推進部の阿部祐子さんは「今、必要なものや北海道の復興に直接つながる中身を考えた」と話しています。援袋は抽選販売で、来年1月2日から3日間、店頭で受け付けます。
- 2018.11.16
- 革新的な電気自動車 北大で公開
近未来の電気自動車が目の前にーー。軽い合成樹脂や新しい構造のタイヤなど近未来の素材をふんだんに使ったコンセプトカーの展示がきょうから北海道大学で始まりました。
「きょうから展示が始まったコンセプトカーがこちらです。外装のほとんどにこれまでの金属ではなく樹脂が使われているため、このようにかっこよくてスタイリッシュで複雑なデザインが可能になったんです」(小澤良太アナウンサーのリポート)。内閣府が主導する研究開発プログラムの一環として開発されました。車体には自動車などを軽くし安全性にも優れた新素材「しなやかなタフポリマー」をふんだんに使い、車全体の重さを一般的な電気自動車の半分ほどに抑えています。北大もプログラムに参加し、高強度・低燃費タイヤの構造を開発しました。プロジェクトに参加している北大の黒川孝幸教授は「こちらのタイヤなんですけど、見た目では分かりにくいんですが、実はタイヤのゴムの厚さが薄くなっています。我々が開発したダブルネットワークの技術をゴムに転用しています。使うゴムの資源も少なくて済みますし、軽くなるので将来的に期待ができる技術となっています」と新しいタイヤの特徴について語ってくれました。あさってまで北大で展示しています。
- 2018.11.15
- 紅茶の新業態店 北広島で開業へ
紅茶ブランド「リプトン」を展開する食品メーカー大手のユニリーバ・ジャパンが紅茶消費を拡大しようと新業態の店舗を北広島のショッピングモールに開きます。
「新しいお店にやって来ました。こちらが目玉商品のフルーツインティーなのですが、容器いっぱいに果物が詰め込まれているだけでなく、ベースとなる紅茶の種類を20種類以上から選ぶことができるんです」(畑中大樹記者のリポート)店の名前は「リプトン・ティースタンド」。写真映えする見た目や果物を加えて飲む新しい飲み方を提案するほか、好きな紅茶も選べます。女性を中心に紅茶を飲む習慣のない若者を取り込みたい考えです。ユニリーバ・ジャパンは2年前から東京や大阪で期間限定の店舗を運営し、最大で4時間半待ちの行列ができるほど人気に。常設店としては北海道が初めてで今後、全国に展開します。ユニリーバ・ジャパン・サービスの小林令奈さんは「紅茶は今、日本で飲用率が低い。リプトンとして新しく紅茶のお店をオープンすることで日常的な飲用を促せればと思う」と話しています。営業時間は午前10時から午後8時まで。あさってオープンします。
- 2018.11.14
- ボージョレ・ヌーボー あす解禁
ワイン好きが心待ちにするフランス産ワインの新酒、ボージョレ・ヌーボーの販売解禁が今夜の午前0時に迫りました。販売店では準備に追われています。
「こちらが今夜の解禁を待っている今年のボージョレ・ヌーボーなんですね。昨日このお店に届いたばかりということなんですが、可愛らしいラベルでわくわくしますね」(小澤良太アナウンサーのリポート)。できたての味わいが魅力のボージョレ・ヌーボー。セイコーマートを展開するセコマは毎年空輸し提供しています。広報担当の遠藤佳代さんは「(今年の仏・ブルゴーニュ地方は)気温も高く雨も少なかった。柔らかい酸味で果実の香り豊かなボージョレに仕上がっていると聞いております」と話しています。セコマで扱うのは2種類。値段は去年とほぼ同じです。「予約が本格化する時期に(胆振東部地震が)あったので当初は予約が伸び悩んだんですけども」(遠藤さん)。その後、予約数は回復しましたがグループ全体の輸入量は去年よりおよそ2万本少ない10万本ということです。
- 2018.11.13
- 札幌大谷 明治神宮野球大会で初優勝
13年ぶりの道内勢の快挙です。明治神宮野球大会高校の部の決勝戦で、札幌大谷が北信越地区代表の星陵を下し、初出場で優勝を果たしました。
札幌大谷は0対1で迎えた7回、センター前へのヒットで逆転に成功。2点を追加して守り抜き、道内勢としては2005年の駒大苫小牧以来13年ぶりとなる優勝を手にしました。
学校では、全校生徒がパブリックビューイングで試合の行方を見守り、優勝が決まると大きな歓声が体育館に響き渡りました。
この優勝で、北海道地区は来春の選抜大会の「神宮大会枠」を獲得。出場枠を2に増やしました。
- 2018.11.12
- 「eスポーツ」専用施設が札幌に
対戦型のゲームで勝敗を争う「eスポーツ」。2024年のパリ・オリンピックで正式種目として検討される中、先週、道内初の専用施設が札幌にオープンしました。
「施設には高性能なパソコンや専用のキーボード、長時間座っても疲れにくい椅子などゲームをするには最適な環境が整備されています」(畑中記者)
施設は定員23人。格闘系など20種類以上のゲームで技を競い合えます。「こういうゲーム環境を整えるには結構お金がかかるのでこの環境を気軽に楽しめる施設はすごくいい」(利用客)
道内では、札幌の専門学校が育成コースを設置するなど、eスポーツ熱が高まっています。施設では、プロチームを招いてのイベントも予定しています。
「eスポーツにこれから触れてみたい人。そしてeスポーツを愛する人すべてに使っていただきたい。この店を北海道のeスポーツの聖地にしたい」(施設を運営するユニファイドの下川さん)
利用料金は3時間1200円からで、24時間営業します。
- 2018.11. 9
- 地震や台風影響 JRの最終赤字過去最大に
JR北海道はきょう、グループの中間決算を発表し、今年度の最終赤字額が当初見込みより膨らみ過去最大の175億円になると表明しました。
今年春には最終赤字を140億円と見積もりましたが、台風21号や胆振東部地震による運休分の減収などで収支がさらに悪化しました。
昨年度の路線別収支も発表しました。最も営業赤字が多かったのは北海道新幹線で98億7700万円。開業ブームの一巡で客が減るとともに、車両の修繕費や青函トンネルの補修費がかさみました。綿貫常務は「国の補助で今後は大きく縮小するが赤字は残る」としました。
札幌近郊の路線の収支は、快速エアポートの好調で前年度よりも改善しましたが、赤字が続いています。廃止方針の札沼線の北海道医療大学ー新十津川間をはじめ全路線が営業赤字となっています。
- 2018.11. 8
- 日ハムBP 球場配置案など明らかに
北海道日本ハムファイターズのボールパークについて、北広島市はきょう、球場などの配置案やアクセス道路のルート案を明らかにしました。
市はきょうの市議会ボールパーク等調査特別委員会で、建設決定の概要を報告しました。その中で、新駅から球場までの通路の両脇に飲食店などを設け、当初のイメージよりもやや駅から離れた場所に球場を置くという配置案を示しました。イベントを行うアリーナを設置し、球場については、アマチュアの試合にも使えるようにする方向で、球団と協議を進めているということです。
国道からのアクセス道路については、野幌原始林など周辺環境に配慮した新しいルート案を示しました。市はインフラ整備などの総事業費をおよそ155憶円と見込んでいますが、JRの新駅設置にかかわる費用は含まれていません。市は今後、民間企業と一緒に新駅の設置をJRに求めることを検討します。
- 2018.11. 7
- 灯油価格 需要期前に高値水準続く
本格的な需要期を前に高値状態が続いています。道内の灯油小売価格がことし最高値を更新し、1リットル当たり103円目前となっています。
石油情報センターによりますと、道内の灯油1リットル当たりの平均小売価格は102.9円と前の週から0.1円値上がりしました。去年の同じ時期よりも22円高い水準です。
石油情報センターでは、世界的な株安傾向により来週の灯油価格は下がる可能性があるとしていますが、その先は中東の産油国の動向次第で不透明だということです。
- 2018.11. 6
- 胆振東部地震から2カ月 稲作農家の不安
胆振東部地震の発生からきょうでちょうど2か月。仮設住宅への入居が始まり復興に動き出しましたが、被災地の農家には将来への不安が高まっています。
「2次災害の危険があるほか、道路の通行止めが続いていたため収穫時期を逃した稲穂が今もそのまま残っています」(阿部力記者のリポート)。厚真町ではコメの作付面積1500ヘクタールのうち高丘や幌内などで180ヘクタール分が収穫できませんでした。頭を垂れる稲穂を見つめる高丘のコメ農家は「残念でしかたないよ。だって春先から全部手塩にかけた自分の水田でしょ。収穫できないのは農家にとって一番辛いことだと思う」と話しています。9月中旬から1か月間が稲刈りの最盛期。すべてはあの地震で狂いました。「今年はとれなくても(保険とか補助とか)いろいろあるから乗り越えられるけど、来年度作れないことがすごい心配」と農家の女性は語ります。農協や道などはきょう来年の稲作ができるように講習会を開きました。46戸の農家が参加しました。
農業とともに被害が深刻なのが林業。道の試算で被害額は少なくとも509億円にのぼります。町の面積の7割が森林という厚真ではおよそ3200ヘクタールが被害を受けました。厚真町産業経済課の宮久史主幹は「林道だとか作業道だとか森林管理のインフラも被害を受けた。残っている森林に近づくのも現状難しい」としています。
- 2018.11. 5
- 日ハムが北広島の新球場計画を発表
北海道日本ハムファイターズは2023年に北広島に新たな本拠地「北海道ボールパーク」を開業します。球団は先ほど会見を開き、新球場の計画について発表しました。北広島に建設される新球場は、開閉式の三角屋根が特徴の天然芝の野球専用球場です。建築面積は札幌ドームとほぼ同じ、およそ5万平方メートル。フィールドは左右非対称。収容人数はドームよりも少ないおよそ3万5000人で、3000台を超える規模の駐車場も備えます。球団はこれまで北広島市と交通アクセスなど課題について協議してきました。先月末、親会社の日本ハムが新球場建設を決め、およそ600億円を投じ食とスポーツを融合させたアジアナンバー・ワンのボールパークをめざします。プレーを間近でみられる「砂かぶり席」を多くする一方、全3万5000席のうち1割ほどは固定せずレストランや温浴施設などにして、来場者が食事や入浴をしながら試合をみられるようにするということです。一方、発電機や食料などの備蓄庫を設ける計画で、プロ野球で初めて本拠地に災害拠点機能を持たせます。今後、球団などは来年9月に新会社を設立し、2020年春に着工。2023年に開業する計画です。
- 2018.11. 2
- 電気自動車を非常用電源に 札幌で実験
電気自動車を災害時に非常用電源として活用するための実験がきょう、札幌でありました。実験は省エネ機器の導入支援などを手掛ける札幌の会社が、避難所が停電したとの想定で行いました。札幌市が所有する施設に配電するための機器を取り付け、自動車から電気を供給。1500ワット発電できる大型の自動車だと、テレビやパソコン、電気ストーブ、炊飯器などを同時に動かせることを確かめました。あかりみらい(札幌)の越智文雄社長は「車1台でなんとか一晩、生き延びるというレベルの電源は取れることがはっきりした。札幌市にも(活用を)検討いただきたい」と話しています。実験の結果は道内の各市町村に周知し、活用を促すとしています。
- 2018.11. 1
- サッポロファクトリーに新店舗
札幌の商業施設、サッポロファクトリーの北側フロアの一角に新しい飲食や物販の店舗が入居してきょうリニューアルオープンしました。にぎわいを見せています。
「きょうリニューアルオープンしましたサッポロファクトリー3条館2階のスペースです。新たに6つのお店が入りまして非常におしゃれな雰囲気になっているんですが、このフロアのテーマは『上質な日常』の提案ということです」(小澤良太アナウンサーのリポート)。出店したのは札幌の円山で人気のカップケーキ専門店「サリーズ カップケーキ」や70種類の様々な具材をはさんだコッペパンが人気の「こっぺ屋」。札幌初出店の国内外の雑貨などを扱う店など6店舗です。「かわいらしいお店がたくさんあるので全部1つ1つのぞいてみたいなって」(女性客)「いろんな全部違うお店なので、すごく楽しめるかなと」(男性客)。サッポロファクトリーがある、いわゆる創成川イーストエリアは新しい中央体育館やマンション建設などの再開発が進められてます。そこでこのフロアも新しいライフスタイルを追求した「上質な日常」をテーマに改装したということです。
- 2018.10.31
- 北電、胆振東部地震の影響110億円
北海道電力はきょう、胆振東部地震に伴う今年度の経営への影響額が、110億円に
のぼるとの見通しを示しました。胆振東部地震の発生により、北電の苫東厚真発電所内の設備や複数の送配電設備などが損傷しました。こうした設備の復旧や石油火力発電所を代替運転したことによる燃料費の増加で、年間の収支への影響額は110億円にのぼるとしています。きょう発表の中間決算では、42億円を地震に伴う特別損失として計上していますが、販売価格の上昇などにより連結の純利益は前年同期を大きく上回る98億円となりました。会見で真弓明彦社長は、大規模停電の責任を取るかとの問いには明言を避けました。「再発防止の取り組みをしっかりやらないといけない。北電離れという話もあったが、そういうことにつながらないように、きめ細かく対応したい」(真弓社長)。
一方、北海道ガスがきょう発表した中間決算は、家庭向けの販売量の増加などで増収増益となりました。
- 2018.10.30
- 「北海道」表示のワイン 販売開始
国が地域ブランドを保護するワインの地理的表示、いわゆるGIにきょうから「北海道」が加わり、道産ワインのブランド力向上に期待が高まっています。
第1弾の今回は道内10社の98銘柄が認定され、きょうから「北海道」と表記されたシールが貼られて販売されています。ワインの地理的表示のGIは、国税庁が指定したもので、商品の品質などに地域の特性が求められます。原料に道産ブドウを100%使い、道内で醸造や瓶詰めを行った上で、審査に合格すればラベルなどに「北海道」と表記できます。
小樽市にある北海道ワインの嶌村公宏社長は「ワインの産地としての北海道を印象付けることができる」とした上で、「北海道のチーズやハム、水産加工物とともに海外に展開することができ、ワインの産地を巡る観光客が増える可能性もある」と期待感を示しました。北海道ワインの売店を訪れた観光客は「東京出身だが、(商品に)北海道とつくと食べてみたいな、飲んでみたいなという気持ちになる」と話していました。
- 2018.10.29
- 女性起業家 × 企業 札幌で交流イベント
札幌できょう、女性起業家と企業などを繋ぐ交流イベントが開かれ、すでに起業した女性らが自身の取り組みを発表するプレゼン大会などが行なわれました。
プレゼン大会では、十勝の小豆を使って洗顔料などを作っている女性や着物を海外の伝統的な衣装にリメイクするアイデアなどが発表されました。起業家の一人は「十勝の農作物の力を肌からも吸収するということで、『肌野菜』と名付けて商品を開発しました」と思いを語りました。
イベントには広告や金融関連の企業担当者も参加。ネーミングに関するアドバイスやコスト面などのビジネス展開について意見交換しました。参加者は「自分とのコラボもできたら、とかも考えられると思う。企業などとも何かつながりができたらなと思いました」と話していました。
主催した札幌の女性起業家グループ「ノースウーマン」の繁富奈津子代表は「企業などに自分のビジネスを知ってもらうのが一番。更に成長させるようなきっかけにしていただければ」と期待していました。
イベントではこのほか、クラウドファンディングの活用の仕方についてのセミナーや、企業などとの交流会、商談会も行なわれました。
- 2018.10.26
- 被災地で活躍 段ボールベッド
札幌の会社が、災害時に活用できる新たな段ボールベッドを開発しました。胆振東部地震の被災地でも活躍しているようです。
(体験者した女性)
「すごく快適です。もっと硬いイメージだったんですけど、クッションがすごく柔らかくて」。
今月17日に札幌で行われた防災訓練。環境関連の商品を手掛ける彩生が開発した段ボールベッドが注目を集めました。(彩生・高橋社長)
「今あるダンボールベッドはただ並べるだけ。雑魚寝するしかなく、これでは寝られないだろうと」。
その最大の特徴とは?
(彩生・佐々木本部長)
「こちらが開発されたダンボールベッドで箱型になっている。断熱材が入っているので防寒、防音の効果が抜群」。秘密は、厚さ5センチの断熱材。避難所でのプライベートの確保にも一役買っています。
胆振東部地震で被害が大きかった厚真、安平、むかわの3町に無償提供しました。災害への備えにと、複数の市町村から問い合わせがあるということです。被災地で活躍している製品の情報は、あす27日午前11時からの「けいざいナビ北海道」でも取り上げます。
- 2018.10.25
- 政投銀・北洋銀・道銀が復興支援ファンド
先月の胆振東部地震で被災した事業者の復旧・復興を支援するため、日本政策投資銀行と北洋銀行、北海道銀行が共同でファンドを創設します。きょう、3行が連携協定を結びました。
協定には、被災した事業者への融資を円滑に進めることや、今後需要が見込まれる災害時の事業継続計画の策定支援などコンサルティングの強化を盛り込みました。
(日本政策投資銀行・渡辺一社長)
「震災からの復旧・復興のみならず、今後の北海道の活性化に資するような事業をファンドを通じて支援していきたい」道によりますと、地震による商工業の被害は合わせて236憶円に上り、停電による影響額は1300憶円を超えます。
観光業への影響も大きかったことから、ファンドでは、設備損壊など直接的な被害に加え、停電による操業停止や風評被害など間接的な被害にも対応します。
ファンドの規模は3行合わせて15億円で、今月31日に創設します。
- 2018.10.24
- 地震復興を支援 エア・ドゥとJRがフリーパス
胆振東部地震の影響で減った観光客を呼び戻し復興を後押ししようと、エア・ドゥとJR北海道は、お得に道内を周遊旅行できるフリーパスを、11月から販売します。
フリーパスは、エア・ドゥが就航する道内5空港への到着便の搭乗券を、JR北海道の駅窓口で提示すると購入できます。道東と道北などの鉄道が乗り放題となります。エア・ドゥとJR北海道との共同企画は初めてです。
(エア・ドゥ・谷寧久社長)
「観光向けのお客様が増え、震災復興につながることを期待したい」
(JR北海道・島田修社長)
「復興を一日でも早くかなえようと実現した企画。一人でも多く来道いただければ」旭山動物園(旭川)の入園料がセットになっているほか、観光施設の入館料などが割り引きになる特典もあります。フリーパスの販売は2019年3月末までです。
- 2018.10.23
- 春でも出荷できるカボチャ 新品種を開発
北海道農業研究センターは国内産カボチャの端境期の12月から5月に出荷できる新たな品種を開発しました。国内産の安定供給で生産者の収入を増やせるとみています。名前は「おいとけ栗たん」。宮城県の渡辺採種場と共同開発しました。栗のような甘みが特徴で、加工にも向きます。収穫後、3カ月以上貯蔵しても糖度が高いままで、国内産が少なく高値出荷が見込める2月から3月も品質が落ちません。北海道農業研究センターの杉山慶太・園芸作物育種グループ長は「(端境期は)外国産にシェアを奪われているが、国産に置き換えていきたい。栗のような風味があり、非常にホクホクしておいしい」と話しています。カボチャの種は来年4月から販売されます。
- 2018.10.22
- 原発事故・台風 複合災害想定した初の訓練
道はきょう台風と原子力発電所の事故が同時に発生したという想定で災害対応を確認するための防災訓練を初めて実施しました。この訓練は台風の接近と自動停止した北海道電力の泊原子力発電所3号機で設備故障が発生し、放射性物質が外部に漏れたという想定で行われました。道は本庁舎と国やオフサイトセンター、関係機関をテレビ会議で結び、対応や情報共有を実施しました。発電所の半径30キロ圏内では台風による土砂災害で孤立した地域住民が自衛隊のヘリコプターや装甲車で次々と避難。訓練に参加した住民は「こうした車で安全に移動できるのは安心というか、自衛隊の人がしっかり守ってくれていると感じた」と話していました。札幌での初動対応後、現地視察を終えた高橋はるみ知事は「それぞれの立場の人たちに原子力の色々なトラブルが起きた際、人体に対する安全性の目安などの研修をしっかり行っていく」と語りました。訓練は道が中心となって13の関係機関が参加して毎年実施しています。今回はおよそ1万人が参加しました。
- 2018.10.19
- 人気ドーナツチェーン 北海道に進出
人気ドーナツチェーンが北海道に初上陸です。本場アメリカの商品を提供するクリスピークリームドーナツがきょう千歳に道内初の店舗をオープンさせました。
千歳のアウトレットモール「レラ」。開店前には多くのファンが列を作りました。購入客は「1時間ちょっとくらい(並んだ)」。ほかの購入客は「おいしそうだなと思ってちょっと気になっていたので」「大きいアメリカみたいなドーナツだなと思います」と話してくれました。およそ80年前にアメリカで誕生したこのドーナツ。国内では2006年に東京に進出し、現在は3大都市圏を中心に41店舗を展開しています。
「こちらが看板商品のオリジナルグレーズドです。外はさくっと中はもっちり、そして表面に砂糖がコーティングしてあるんです。非常に甘いんですが、さわやかな甘さなんですね。どんどん食べられそうです」(小澤良太アナウンサーのリポート)。北海道進出を記念し北海道チーズケーキという新しいドーナツも発売しました。クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンの若月貴子社長は「北海道はスイーツの激戦区だと認識していて北海道のおいしい乳製品を使った限定ドーナツも作ることができましたし、ぜひ道民のみなさんにクリスピーのドーナツを味わっていただきたい」と話しています。来月2日には札幌中心部の地下街に道内2号店をオープンします。札幌市PR大使ジンギスカンのジンくんをモチーフにしたドーナツも発売します。
- 2018.10.18
- むかわ 震災乗り越えシシャモ漁
太平洋岸の、むかわのシシャモ漁が最盛期を迎えています。胆振東部地震の被害もありましたが、町は特産のシシャモで元気になろうとしています。鵡川漁港に戻った漁船が次々と水揚げしているのは特産のシシャモ。岸壁ではとれたてのシシャモをほかの魚と選別しています。漁師さんは「去年と比べたらいくらか良い。だけど、水温が高いからまだだめ」と話してくれました。鵡川漁協によりますと、これまでの水揚げ量はおよそ20トンとまずまずの滑り出しだということです。町内の商店の店先にはむかわの風物詩といえるシシャモのすだれ干しも登場。このお店では10匹1串1000円から販売しています。カネダイ大野商店の小向秋広さんは「脂ものっていますし、これから型の大きいのも上がってくると思うので皆さんぜひむかわ町に来てほしい」と話しています。店内はこの季節限定のししゃもずしをはじめ香ばしく焼き上げたシシャモを味わうお客さんで賑わいを見せています。来場客は「きょうはししゃもずしを食べに来た。脂がのってるけれど、あっさりして食べやすい」と話し、別の客は「(むかわで食べると)普段食べているよりおいしい」と満足そうに話してくれました。地震で建物が倒壊するなどの被害が出たむかわ町。来月3日から特産のシシャモを味わってもらう復興イベントが行なわれます。
- 2018.10.17
- 小さな川の洪水予防 低コストで監視
国土交通省は小さい川の洪水被害を防止するために費用が安く済む簡易型河川監視カメラの開発を進めています。きょう北広島で自治体職員らに公開しました。簡易型河川監視カメラは国交省の「革新的河川技術プロジェクト」として開発を進めています。山間部や川幅50メートル以下の中小河川など、監視カメラの設置が進んでいない場所での利用を想定しています。きょう午前中に北広島河川防災ステーションで開かれた見学会には、道や札幌市などから担当者およそ30人が参加。近くを流れる千歳川の支流、輪厚川のほとりで機能の実証試験をしているカメラ12種類を見て回りました。
カメラは無線式と有線式の2種類。ズームや首ふりなどの機能を省くことで導入費用を抑えられます。国土交通省河川環境課の西尾正博課長補佐は「水位とかの情報は避難行動につながらないという課題がある。画像情報を充実させることで住民の皆さんの避難行動につなげたい」と話しています。国交省は先月から北広島のほか埼玉県でも実証試験を行っており、来年からの実用化を目指しています。
- 2018.10.16
- 震災前、厚真の魅力を小学生新聞で 中島さん姉妹
胆振東部地震が起こる前、厚真町の11歳と8歳の姉妹が、自分たちが住む町の魅力を小学生新聞にまとめていました。その後、町は大きな被害を受けましたが、それでも前を向いて頑張る2人を取材しました。
2人は中島愛梨さんと榎音さん。3姉妹の長女と三女で、厚真中央小学校に通う小学生です。
今年8月、夏休みの課題として、新聞づくりに取り組みました。題字は「厚真町新聞」。自らの足で地域を回り、町の自慢を紹介しました。
読む人に分かりやすい新聞は、北海道新聞社などが主催したコンクール「小学生新聞グランプリ」で見事に入賞しました。姉の愛梨さん(小学6年)は「厚真のことを知ってほしくて書きました」と話し、新聞ではマチ特産のハスカップや米、ジンギスカンなどを紹介しました。妹の中島榎音さん(小学2年)は「あつま田舎祭りがお気に入りです」と笑顔を見せていました。
町は9月6日未明、 震度7の地震に見舞われ、2人の自宅も被害に遭いました。棚やタンスが倒れ、モノが散乱。停電や断水で、避難所での生活を強いられました。父の洋介さんは消防団の活動で土砂災害の現場へ。不安な生活の中、家族で過ごせない時間もありました。
今は小学校が再開するなど日常を取り戻しつつあり、取材したお米屋さんや被害の大きかった地域を見て回ったといいます。
愛梨さんは「土砂が流れて家が潰されたりして、悲しくなりました」と言います。榎音さんは「緑がまた増えてきれいになってほしい。厚真にぜひ来て」と呼びかけています。
【メモ】2人が作った「厚真町新聞」などの小学生新聞の入賞作品は、北海道新聞社のホームページ(https://www.hokkaido-np.co.jp/es-newspaper_gp24?pu)で見ることができます。
- 2018.10.15
- 「北海道で働こう!」経済団体が就活イベント
道内で働きたいと考えている大学生らを対象とした企業説明会がきょう、札幌でありました。
説明会は、道内の経済団体などでつくる「北海道で働こう応援会議」が主催し、140を超える道内企業が参加しました。道内の大学生の道外での就職率は年々高まっていて、人材の流出をいかに防ぐかが課題となっています。北海道中小企業家同友会の池川和仁・常任理事は「北海道の企業が人材の問題で非常に苦労をしているので」とした上で、「地域に学生を残したい、若者を残したいということを趣旨にして今回開催した」と説明しました。
会場には来春卒業予定の学生のほか、既卒者や就職活動を控えた大学3年生も参加し、担当者の説明に熱心に耳を傾けていました。
札幌国際大の4年生は「北海道の観光を支えたいという思いがある」と語り、北海学園大の3年生は「話を聞いてみて、自分はここで働きたいなと思えるところがあればいいなと思って参加しました」と話していました。関係者は、今回の結果を踏まえ、
来年以降も同様の説明会を開くか検討するとしています。
- 2018.10.12
- 被災地、食べて応援 札幌で北海道まつり
胆振東部地震の被災地を食で応援するイベント「がんばろう北海道まつり」が12日から札幌市中央区の創成川公園の狸二条広場で始まりました。
このイベントは 地震に見舞われた厚真やむかわなど6町のご当地グルメや特産品を食べて応援しようと、日本青年会議所の北海道地区協議会が企画しました。会場では塩ジンギスカンや焼きシシャモなどが販売され、多くの人でにぎわっていました。
出店していた厚真町の市原精肉店の市原由花さんは「(被災地の)いろんな所に目を向けて頂き、色々な所に応援が届いてくれたら」と期待。来場者は「被災している方達が作っていると思うとありがたく食べないと」と満足そうでした。イベントは14日まで開かれ、売り上げの一部は被災地に寄付されます。
- 2018.10.11
- 復興へ一歩 安平町の老舗菓子店
来年、開局30年を迎えるテレビ北海道は、道内179市町村の節目の出来事紹介する
「179(いななく)プロジェクト」を進めています。
きょう紹介するのは、先月の胆振東部地震で被災した安平町で、
地元に愛されるお菓子を作り続けているお店です。安平町の追分で来月、創業60周年を迎える下出菓子舗。
創業当時から人気の「ベコ餅」を作っているのは、
2代目の下出公司さんです。先代の父が公司さんの高校卒業を機に、追分の駅から近い今の場所に
店を開きました。
手作りにこだわりながら、
地元産のメロンを使ったまんじゅうなどユニークな商品も考案し、
観光客からも人気だといいます。
先月6日に発生した胆振東部地震では、安平町・追分も震度6強を
観測しました。(下出菓子舗・下出公司さん)
「揺れが終わって居間の方に来る間にもう、
瀬戸物の食器などがばらばらに...」幸い建物に大きな損害はありませんでしたが、
停電などが続きしばらく菓子作りはできなかったといいます。少子高齢化の影響で、町のにぎわいが薄れてきた中での今回の地震。
商店街には、1カ月がたっても再開できないお店もあります。安平町は、復旧・復興へ向け少しずつ前へと進んでいます。
来年80歳になる下出さんは、
復興を後押ししながらできる限り地元の人たちに
手作りのお菓子を届けていきたいと思っています。(下出菓子舗・下出公司さん)
「あと何年できるか、わかりませんけど。
町内のみんなに食べてもらえればありがたい」「ベコ餅」などのお菓子は、今月26日から苫小牧で開かれる
「東胆振物産まつり」に出品されます。
- 2018.10. 9
- 札幌駅そば 高級賃貸マンションがお披露目
最上階の家賃は80万円です。
住友不動産はきょう、JR札幌駅のそばで建設している
道内初進出の高級賃貸マンションの内覧会を開きました。地上30階建て、総戸数330戸の「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」。
住友不動産がこれまで東京都心でのみ展開してきたブランドです。
間取りは2LDKと3LDKが中心で、1か月の賃料はおおむね16万円から35万円。
最上階はなんと、80万円です。
一体どのような人が、借りるのでしょうか。「札幌市内在住で都心部の利便性を求めている人や、
札幌で拠点を求めている人が対象になる」(住友不動産の担当者)周囲には明治時代から地元の名士が守ってきた原生林をはじめ、
北大植物園が南側に広がります。
コンシェルジュの24時間対応があるほか、
隣接したホテルと提携していて
入居者はジムの優待や料理の宅配も受けられます。
これまでに1500件の問い合わせがあり、100件の申し込みがあったといいます。完成は来年2月の予定です。
- 2018.10. 8
- B1リーグ開幕 レバンガがホーム2連戦
プロバスケットボール・B1リーグが開幕し、レバンガ北海道はきのう、おとといと札幌で
大阪エヴェッサを相手に2連戦を戦いました。
リーグ発足3年目で初となる、ホーム・北海道での開幕戦です。昨シーズン、1試合あたりの観客動員数がリーグ2番目となった
レバンガ。
今シーズンの幕開けとなるおとといの初戦にはおよそ4700人、
きのうの2戦目には3800人ほどが詰め掛け、
初年度からの通算の観客数は20万人を超えました。ブラジル出身のジョゼ・ネトヘッドコーチを迎えての新体制。
初戦は6点差で敗れましたが、
2戦目は激しいディフェンスからの速攻がさえ、
70対53で勝ちました。B1リーグ戦は、来年4月まで各チームが60試合を行い、
リーグ規定に基づく8チームがプレーオフに進出します。
レバンガの次のホームゲームは今月17日です。
- 2018.10. 5
- 国後・択捉の日ロ共同経済調査団が帰港
北方四島での日ロ共同経済活動の実現に向けた現地調査団がきょう、根室港に戻りました。今回で3回目となる調査団には、道内の企業経営者ら49人が参加し、今月2日に根室港を出発。択捉島と国後島を視察し、観光や漁業、農業など5つの分野のプロジェクトについて現地の人たちと意見を交わしました。調査団長の長谷川栄一総理補佐官は「共同経済活動でこういうことをしたいという提案を向こうにぶつけた。(ロシア側からは)こういう風にならないのかとか、違った角度からの質問やいろんな意見が出た」と話しています。政府は今後、プロジェクト実現に向けた具体的な検討を進める方針です。
- 2018.10. 4
- 札幌文化芸術劇場でこけら落とし公演の稽古を公開
今月7日に開館する札幌市民交流プラザの核となる札幌文化芸術劇場(ヒタル)で、こけら落とし公演であるオペラ「アイーダ」の総稽古が、きょう報道陣に公開されました。
「北海道初の多面舞台によるオペラ『アイーダ』の初日に向けた総稽古がいま舞台で始まろうとしています」(岡田純記者のリポート)。きょうは初日公演のキャストが出演し、本番さながらの演奏が行われました。「アイーダ」は古代エジプトを舞台に総勢250人以上が出演するオペラで、「ヒタル」の最新の舞台装置ならではの迫力ある演出などが楽しめます。こけら落とし公演の初回は7日の午後2時開演ですが、ヒタルでのすべての公演の入場券はすでに完売しているということです。
- 2018.10. 3
- 夕張鹿鳴館が3年ぶりに公開再開へ
国の登録有形文化財である夕張鹿鳴館が今月7日から一般の見学を再開します。夕張鹿鳴館はホテルやレストランを含む3年ぶりとなる全面営業再開をめざし改修工事を進めてきましたが、胆振東部地震や台風の影響で資材の到着が遅れるなどしたため、一般の見学のみ先行して7日から公開します。1913年に当時の三井財閥の旧北海道炭鉱汽船の迎賓館として建設された夕張鹿鳴館は和洋折衷の建物で、室内装飾も美術や工芸が施されるなど、歴史的な価値があるとして2011年に国の登録有形文化財に登録されています。
- 2018.10. 2
- JR北海道と東日本が観光客誘客でタッグ
JR東日本グループの旅行会社とJR北海道が連携し、道内の観光素材を生かした旅行商品の開発に向け、札幌に道内初の営業拠点を設けました。札幌に設けた営業センターはJR東日本グループの「びゅうトラベルサービス」が、金沢、仙台、盛岡に次ぐ全国4カ所目の拠点として設けました。JR東日本とJR北海道の職員が常駐し、北海道新幹線の札幌延伸を見据え、北海道と東北、それに首都圏の間で旅行需要が高まるような商品を共同で開発し、販売します。きょうの開所式には、関係者およそ30人が参加。胆振東部地震で打撃を受けた道内観光の盛り上げ役の役割も果たすとしています。びゅうトラベルサービスの高橋弘行社長は「商品造成を行いながら、様々な形をつくりながら北海道への送客を行っていきたい」と話しています。第1弾の商品は、来年2月から販売する予定です。
- 2018.10. 1
- 道内コンビニ大手が電子マネー導入
コンビニ道内最大手のセコマは独自の電子マネーを導入し、きょうから全店で決済を始めました。「きょうから導入された電子マネーのカードがあれば、現金を使わずに、お買い物と、ポイントを貯めることができます」(岡田純記者のリポート)。♪ピロリん「ペコマ!!」(決済の音)。セコマは店であらかじめ入金した分だけ支払いに使える電子マネーを導入しました。釣銭のやりとりがなくなり、客と店員両方に便利な仕組みです。無料で発行する新カードの利用を促し、購買データを多く集める狙いです。セコマのマーケティング企画部の佐々木威知部長は「購買データがより細かく蓄積されていきますので、我々の商品開発ですとか、または販売促進ですとか、そういったものにより生かしていける」と話しています。新しい「ペコマカード」は年内に150万枚の発行を見込んでいます。
- 2018. 9.28
- 旧優生保護法訴訟 札幌地裁で初弁論
旧優生保護法のもとで強制的に不妊手術を受けさせられたとして、
札幌在住の男性が国を相手取り
1100万円の損害賠償を求めた訴訟がきょう、札幌地裁で始まりました。19歳の時に、強制的に不妊手術を受けさせられたと訴えている
小島喜久夫さん。
きょうの初弁論で、こどもを持つ機会を奪われるなど
精神的苦痛を受けたと訴えました。国側は国家賠償法による被害補償が
可能と主張し、旧優生保護法の違憲性については触れていません。道内は、旧優生保護法下での不妊手術の件数が2593件と、
全国最多です。
傍聴席には、障害がある人たちの姿も多くみられました。
2回目の口頭弁論は、12月21日です。
- 2018. 9.27
- 胆振東部地震から3週間 復興の動きは
最大震度7の胆振東部地震の発生から、きょうで3週間です。
多くの人が避難生活を送る中、復興への動きが出始めています。今回の地震で、道内では住宅が倒壊するなどの被害が相次ぎました。
被害総額は既に1800億円を超えています。「むかわ町では、3週間たっても営業再開できないでいる事業所がある一方、
復興に向けての工事や営業を再開するお店が増えてきています」
(岡田記者)むかわ地区では7割を超える店舗などが被災しました。
そんな中、物置を使って営業を再開した店舗もあります。「(営業再開は)震災の3、4日あとくらいからですね。
注文をいただいていたので、仕事は早めにしたいなと思いまして」
(生花店の小泉さん)
傾いた店舗は建て替え中で、来年の春に完成します。
しかし、営業を再開できる人ばかりではありません。高齢を理由に、再開をあきらめる人がいるのも実情です。
「やっぱり町がちょっと寂しくなっちゃうのかな。
皆さんと協力して、町をもとに戻せるような雰囲気にできれば」
(小泉さん)25日からは、仮設住宅の建設も始まりました。
まちをいかに立て直すのか、
復興にかける地元の人たちの思いが強まっています。
- 2018. 9.26
- ホッカイドウ競馬の場外馬券売り場が再オープン
ホッカイドウ競馬の場外馬券売り場が26日、札幌駅前で再オープンしました。
道営競馬の場外馬券売り場「Aiba(アイバ)札幌駅前」は
2015年3月に閉鎖し、きょう別の駅前のビルに移転し再オープンしました。「立地の良さを生かし外国人観光客や競馬を楽しんでいただける
新規の客を開拓できるような店づくりを目指す」(道農政部競馬事業室・田中源一室長)新たな施設はレースをゆっくり楽しむことができる指定席や、
食事だけでも利用できる飲食エリアを備え、
仕事帰りの会社員を中心に観光客の集客も図ります。きょうのオープニングセレモニーでは、
胆振東部地震で被災した門別競馬場の復興を願う横断幕も贈呈されました。ホッカイドウ競馬はきのうから再開しています。
- 2018. 9.25
- 地震で休業 新千歳空港の飲食店が再開
胆振東部地震の影響で営業を停止していた
新千歳空港の飲食エリアが続々と再開し、地震前の状態に戻りつつあります。きょう、新千歳空港国内線の3階フロアでは
25の飲食店が再オープンし、多くの客で賑わいました。「土曜に来た時は全然店がやっていなかったが日を追うごとに開いてきた。選べるお店が増えてきたので良かった」(観光客)
新千歳空港の運営会社によりますときょうまでに土産物店は全て、飲食店もおよそ8割が再開しています。「ガラスの破片とか天井のクーラーも落ちてしまった。
きちんとこうしてオープンできてうれしいです」(飲食店関係者)
今週木曜日にはラーメン専門フロアが再開し、3階飲食店は全て稼働することになります。
4階の温泉とホテルは修繕に時間がかかるため、年内の再オープンを目指します。
- 2018. 9.24
- 観光客戻った?札幌の現状
胆振東部地震から2度目の3連休最終日を迎えました。
観光への影響が心配されている、札幌の現状を取材しました。「狸小路商店街です。3連休ということで、人通りは賑わっていて、
外国人観光客も増えてきていますが、ピークよりはまだ少ないということです」(岡田記者)
地震直後にキャンセルが相次ぎ、
稼働率が9割から2割にまで落ち込んだこちらのホテル。
徐々にですが、観光客が戻ってきているといいます。「多い日、週末でしたら稼働率が9割を超えてくる日もある。
SNSですとか、いろんなところから情報を得て、
大丈夫だと思って来ていただいている方が多い」
(からくさホテル札幌・大西花奈副支配人)ただ、地震の影響を心配する問い合わせは依然多いということです。
そんな中、SNSを使って道内の現状を
国内外に発信する活動が広がってきています。
復興キャンペーンを実施中の定山渓温泉。
日帰り客で賑わっているものの、
外国人客はまだ少なく、宿泊は去年の同じ時期の3割減です。
地元の観光協会は、紅葉シーズンに向けPRを強化する方針で、
「復興割り引き」など国の支援にも期待を寄せています。
- 2018. 9.21
- 胆振東部地震 被災地で災害FM局が始動
被災地のむかわ、厚真の両町で臨時災害FM局が立ち上がり、生活情報を伝えています。むかわでは炊き出し、無料法律相談などの情報を伝えています。進行役は被災者でもある町内の主婦2人。今村京子さんは「子育てをしているお母さん。いっぱい情報が必要だと思う」と話し、久保田夕子さんは「(町民が)少し元気になるような私たちの話とか言葉も伝えていけたら良い」と語ってくれました。隣の厚真でもきょうから1日3回放送を始めました。いずれも出力50ワット。道内の臨時災害放送局では最大出力です。2つの町で立ち上げに関わり、東日本大震災の被災地で5年間、臨時災害放送をした大嶋智博さんは「例えば(町内の)電気が止まったりとか、道路が寸断されたりとか、なかなか(被災者に)届かない。大きい放送局が小さい町の情報をすべて網羅すると被災地以外の人にとっては必要のない情報だと思う人も多い」とみています。被災者による被災者のための支え合いも動き出しています。
- 2018. 9.20
- 北電、厚真火力の内部を報道公開
北海道電力は本格復旧へ向けて作業が続いている厚真町の道内最大の火力発電所、苫東厚真発電所をきょう報道陣に公開しました。「こちらが苫東厚真4号機です。現在は損傷箇所がないかどうかを確認するため、通常の1000分の1の回転数でタービンを回し、損傷箇所がないか確認しています」(阿部力記者のリポート)4号機は地震発生後にタービンの軸部分のカバーが損傷。軸の回転を滑らかにする潤滑油が外に漏れ出して引火し火災が起きました。ただボイラーや発電機を動かすタービンに目立った損傷はありませんでした。
「内部点検の必要性もあるかどうかも含めて今健全性を確認しているところ。分解するときは全部取り外して部品も、保温材も取り外してやらないと分解できない」(北海道電力の菅原岳宏課長)厚真には発電機が3基あり、1号機はきのう午前9時から35万キロワットの電力を供給しています。2号機もボイラーに問題はなく、タービンの回転数を徐々に上げ、異常がなければ10月中旬ごろの本格運転をめざします。北電はまた、発電と送電を切り離す2020年4月からの発送電分離に向け、送電事業を専門に行う子会社「北海道電力ネットワーク」を来年4月に設立すると発表しました。
- 2018. 9.19
- 胆振東部地震 被災地で仮設への入居始まる
胆振東部地震で厚真町などでは、来月までに道が仮設住宅を整備します。これに先立ち厚真町は町営住宅などの無償提供を始めました。
「避難生活が長引き、今も450人が避難を続ける厚真町ではこうした町有地に道が来月までの入居をめざし仮設住宅をつくります」(畑中大樹記者のリポート)。道は来月までに厚真、安平、むかわの3町に合わせて130戸の仮設住宅をつくります。厚真町は町営住宅や民間アパートの空き部屋34戸の無償提供を始めました。道によると、厚真のきょうの避難者は先週末のほぼ半分、450人ほどです。慣れない避難生活で体調を崩す人も出ており、住宅問題の早期解決が望まれます。
- 2018. 9.18
- 胆振東部地震 道内公立校、すべて再開
胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町はきょう学校の授業を始めました。道内すべての公立学校が再開し、復興へ動きだしつつあります。
「こちらの小学校では避難所から通う子どもがいることや工事で通学路が変わることなどから集団登校をしています」(畑中大樹記者の報告)。厚真町立の小中学校4校などが再開し、道内の公立学校の休校はなくなりました。町中心部の自宅から通うこちらの小学生は「国語の教科書とノートと筆記用具、いろんなものをなくした。宿題とか机の上に置いていたから」と話してくれました。厚真中央小ではおよそ150人が登校しました。厚真中央小の池田健人校長は「心を痛めている子どももいるかもしれないので、そのケアを細心の注意を払ってやっていきたい」と語りました。
- 2018. 9.17
- 地震で不通となった札幌市内の道路が開通
地震の影響で通行止めとなっていた札幌の市道、
東15丁目屯田通が改修工事を終えきょう、11日ぶりに全面開通しました。開通したのは、札幌市東区の市道「東15丁目屯田通」のうち、
北26条から北32条にかけてのおよそ700メートルの区間です。
この市道は地震の影響で道路が陥没したため、
北13条から北47条までのおよそ4キロの区間が通行止めとなっていました。
「いやー、良かったね。助かりますよ。早く復旧工事をやってくれたからね」(近隣住民)札幌市によりますと、今回の工事は仮のもので本格的な復旧工事は来年春から行う予定です。
- 2018. 9.14
- 胆振東部地震、被災地厚真、水道も徐々に復旧へ
胆振東部地震で900人あまりが今も避難している厚真町では、水道などの復旧作業も徐々に進みつつあります。町内ではおよそ1400戸で断水が続いています。「懸命な水道の復旧が続く厚真町の厚真地区でも、きのうの夜から徐々に水道が通り始めています」(岡田純記者のリポート)。地震後、町内全戸で断水した厚真町では、11日の上厚真地区に続き、きのう夜から厚真地区でも水道が復旧しはじめています。美容室の店主は「特にトイレはこんなに水を使うんだって初めて分かりました。これからだと思います。私たちの復興は。それが何年続くか」と話してくれました。まだ飲料水に使えないところもあり、全面復旧には1ヵ月はかかる見込みということです。
きょうから買物の支援へ、苫小牧までの「支援バス」を運行。午後に6人が利用しました。しかし日常生活が戻るまでには時間がかかりそうです。
- 2018. 9.13
- 胆振東部地震から一週間 災害ボランティア始動
胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町では正午に関係者が犠牲者に黙とうしました。「復興への取り組みが厚真町の新たな歴史になる」(宮坂尚市朗町長)。地震の爪痕が残るなか、災害ボランティアが本格的に活動を始めました。
「こちらの家庭では自分では元に戻せなかった、たんすなどをボランティアの方々が片付ける作業をしています」(畑中大樹記者のリポート)。災害ボランティアは倒れた家具の片付けや避難所の掃除などを手伝います。町によりますと、きのうまでにおよそ500人が登録したということです。住民の山口正子さんは「私ひとりじゃどうにもならない。まだ住めない。でも片付けないと」と話していました。
- 2018. 9.12
- 胆振東部地震・生活再建へ安平で大型ごみ搬出
胆振東部地震の震源地に近かった安平町ではきょうから家具など大型ゴミの搬出が始まりました。生活再建の第一歩です。
「こちらは震度6強を観測した安平町です。こちらの建物、石の部分が大きく壊れています。揺れの激しさを物語っています」(阿部力記者のリポート)
町内の至るところに損壊した建物が。一軒のお宅を訪ねると。片付け作業の真っ最中でした。散らばった家財を片付ける田川治さんです。「本箱とか楽器とか全部倒れて...。もう足の踏み場もなかったよ」
被災者を困らせているのが、こうしたゴミ処理の問題。災害対応に追われる自治体にも受け入れる余裕がありませんでした。町はきょうから大師ヶ丘公園で大型ゴミを受け入れ始めました。田川さんも「ありがたい。今までは持ち込みで大型ゴミは有料だが、今回は災害対応で無料なので」と語ります。余震が続くなか、日常を取り戻す懸命な作業が続いています。
- 2018. 9.11
- 胆振東部地震、世耕経産相が道内視察
胆振東部地震の被害を確認するため、世耕弘成経済産業大臣はきょう札幌の物流拠点などを視察しました。世耕大臣は道内コンビニ大手セコマの物流施設で倉庫や仕分け業務の復旧状況などを視察。その後、道内の経済団体関係者や、北電の真弓明彦社長、高橋はるみ知事などとも意見交換しました。経産省によると、被災した道内最大の苫東厚真発電所の再稼働が9月末以降、全面復旧は11月以降になる見込みです。北電の真弓社長は大臣との意見交換で、水力発電所の稼働が今月13日との見通しを示しました。北電の真弓明彦社長は「(揚水式の水力発電所である)京極発電所1号機につきましては、(再稼働までの期間を)順調に作業が続けば9月21日から9月13日に短縮することができる見込みとなっています」と話しています。
- 2018. 9.10
- 計画停電回避へ緊急の節電呼び掛け
道内の電力供給が不安定なため国や道は経済団体などに緊急の節電を呼びかけました。札幌できょう関係者の連絡会議がありました。道内ではピーク時に見込まれる電力需要380万キロワットに対し、現在の供給量はおよそ30万キロワット足りません。北海道電力の真弓明彦社長は「本日、月曜日以降はさらに需要が増加することが想定され、現在の供給力では10%程度不足する見通しとなっております」と話しています。北電は主力の厚真火力発電所が復旧に1週間以上かかる見通しを示しました。国や道は計画停電を避けるため20%の節電への協力を企業などに求めました。すでに札幌のホームセンターは照明の数を減らし、札幌市はラッシュ時を除き地下鉄と路面電車の運行本数を減らします。経済産業省によりますと、午後3時現在の道内の節電実績は15.3%です。
- 2018. 9. 6
- 安平で震度7 胆振中部震源に巨大地震
きょう午前3時ごろ、胆振の厚真町で
震度7を観測する非常に強い揺れの地震がありました。
この影響で道内では7人が死亡、295人が負傷したほか、
厚真町で31人の安否が、分からなくなってます。札幌管区気象台によりますと、
震源は胆振地方中東部で、震源の深さは37キロ、
地震の規模を示すマグニチュードは6・7と推定されます。この地震により、胆振地方を中心に土砂崩れで住宅が倒壊する
被害などが拡大しました。「現在午前3時45分、札幌・中央区です。
停電でしょうか、信号機に灯りは付いていません。
走行する自動車はお互いに譲り合いながら走っています」(畑中記者)火力発電所の停止で広い範囲が停電し、生活に影響が出ました。
「(こんな揺れは)初めて。停電とかも私人生初めてなのでどうしたらいいか分からない」(住民)
医療機器が使えず、外来診療を取りやめる病院も。
市内のスーパーでは、食料などを求める人が長蛇の列を作りました。
交通網にも大きな影響が出ました。「JR札幌駅に来ています。
地震の影響で列車は全区間運休になっています」(岡田記者)新千歳空港の発着便も全便運休しました。
復旧のめどは、立っていません。
道内では一時、295万戸が停電。
現在、札幌と旭川の一部が復旧しました。「少なくとも1週間以上は需給に見合う電力を
確保することはできない」(北電・真弓社長)
停電や相次ぐ余震の影響で、
札幌では午後2時半現在で259カ所の避難所が設置されています。道は、道内全域への災害救助法の適用を決めています。
- 2018. 9. 5
- 台風21号 道内にも猛威
日本海側を北上した台風21号の影響で、
道内はきょう未明から非常に強い風と雨に見舞われました。
住宅の屋根の一部が飛ばされるなどの被害があったほか、強風によるけが人が出ました。道内ではきのうの夜から雨が降り出し、強い風が吹き荒れました。
道危機対策課によりますと、
強風で屋根がはがれるなどの住宅被害が札幌など各地で発生。函館では60代の女性が強風にあおられて転倒し、軽いけがをしました。
後志の倶知安町では、42・4メートルの最大瞬間風速を観測。
道内173地点のうち22地点で観測史上最大を記録しました。札幌市北区ではビニールハウスが住宅街まで吹き飛ばされました。
(阿部記者)
「電線や何かをすべて巻き込んでビニールハウスが飛んできたのでしょうか。
車の上に完全に覆いかぶさっています」札幌市内の自動車販売会社では、店の天井が落下しました。
(販売会社の工場長)
「天井のパネルが全部落ちた。ほとんどの車が傷だらけの状況」また、各地で電柱がなぎ倒され、一時8万7000戸が停電しました。
(大川カメラマン)
「折れた木によって電線が切断されています。
午前7時現在、付近ではまだ停電が続いているということです」停電が全面復旧するのはあすの見込みです。
交通機関も乱れ、JRは札幌発着の列車を中心に、
午後4時20分時点で特急88本を含む列車645本が運休しています。新千歳空港に向かうバス乗り場も混雑しました。
(畑中記者)
「JRの運休を受け、新千歳空港に向かうバスは長蛇の列ができています。
バス会社は臨時の増便を手配しているということですが、
最後尾で3時間待ちということです」台風は午前9時に温帯低気圧に変わり道内の天気はほぼ回復しましたが、
気象台は、これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあるとして、
土砂災害などへの注意を呼びかけています。
- 2018. 9. 4
- 台風21号 道内に接近
非常に強い台風21号が、道内に接近中です。
5日の未明から明け方にかけ最接近するとみられ、太平洋側西部を中心に大荒れの天気となりそうです。台風21号の接近により、道内は急速に雨や風が強まるおそれがあります。
最大瞬間風速は日本海側や太平洋側西部などの陸上で35メートル、
オホーツク海側の陸上で30メートルの予想で、
波の高さは5メートルから6メートルが見込まれます。
あす正午までの24時間に降る雨の量は、
太平洋側西部で180ミリ、日本海側南部や太平洋側東部で150ミリの見込みです。
この影響で、新千歳空港の発着便は、
中部や関西方面を中心に午後3時の時点で89便の欠航が決まっています。JR北海道の列車は、札幌ー函館間の特急スーパー北斗などで運休が発生しています。
気象台は、強風や高波への注意を呼び掛けています。
- 2018. 9. 3
- 青函トンネル内で新幹線の高速走行試験
目指すは「4時間の壁」の突破です。
青函トンネル内での北海道新幹線の高速走行試験が
9月2日から始まりました。試験は、鉄道・運輸機構が行っています。
青函トンネル内の走行速度は、
すれ違う貨物列車の荷崩れを防ぐため、140キロに制限されています。
試験では速度を160キロから210キロにまで上げ、
貨物列車の安全性を確かめます。試験が順調に終われば、
JR北海道は2019年春から速度を160キロに引き上げます。
これにより、東京から新函館北斗までの所要時間は
今よりも3分短い3時間59分となり、利用客の増加が見込まれます。試験は今月19日までです。
- 2018. 8.31
- 大正の人気作家伝える有島記念館 ニセコで40年
テレビ北海道は来年、開局30周年です。そこで道内179市町村の節目の出来事を紹介する179プロジェクトを実施しています。きょうは大正期の人気作家の業績を伝える、ある施設を紹介します。
ニセコ町にある有島記念館。白樺派の作家、有島武郎の生誕100年を記念して造られました。今年で開館から40年です。内部は代表作の単行本などがずらり。有島の名を知らしめた「カインの末裔」は町内にあった有島家の農場をモデルとしています。もうひとつの代表作「生まれ出づる悩み」にもニセコが登場します。主任学芸員の伊藤大介さんは「絵描きになろうか、家業を継ごうかという職業選択を悩んでいる青年の悩みを取り上げている。若い方にぜひ読んでいただきたい」と話しています。全国各地から年間1万人ほどが訪れます。併設のカフェではクラッシックなどのコンサートも定期的に開催。作品の世界観に酔いしれてみてはいかがでしょうか。
- 2018. 8.30
- 開業100年の札幌市電が新車両ーー乗りやすく車内もゆったり
今年開業100周年を迎えた札幌の路面電車=市電に新型車両が導入され、きょう報道陣に公開されました。「新たに導入された車両は、市電の中でも通路幅が最も広く、子供から高齢者までゆったり利用することができるんです」(岡田純記者のリポート)。5年ぶりの新型車両導入です。従来の低床車両の通路が狭い問題点を改善しました。札幌市交通局の田中政美車両課長は「バリアフリーというのが、一番の目的なんですけれども、いろいろ乗りやすくするため改良しているのでこれからも市民の方に長く愛していただけるような車両として使ってほしい」と話しています。価格は2億8200万円。市交通局は10月をめどに運行する予定で、来年度中にはさらに2両導入します。
環境に優しい交通機関として注目を集める路面電車。3年前のループ化以降、利用者も増えています。市は去年から延伸に向け交通量や道路状況などの基礎調査を始めていますが、施設の老朽化など課題が多いのが現状です。札幌市の秋元克広市長は「電車事業所の車庫、変電所を含めて、その電車施設というのは非常に老朽化して、もう限界にきておりますので、今すぐ路線延伸の議論というのは現状では難しい」としています。
- 2018. 8.29
- サンマ豊漁、店頭でも安く
道東沖のサンマが豊漁です。根室の花咲港では主力の大型船が戻り、連日1000トンを超える水揚げを記録しています。一方、気になるサンマの値段は?
サンマの水揚げ全国一の花咲港では、市場が一日に受け入れられる、およそ1300トンを大きく超える見込みで、きのうから受け入れを制限しています。これを受け花咲卸売市場の競りでは、大型船が初めて水揚げした今月24日の3分の1ほどの1キロ205円の値を付けました。
一方、札幌の鮮魚店では「この豊漁を受け札幌市内のこちらの鮮魚店では、先月の走りのころよりも3分の1ほどの値段、1匹大きい物でも180円で売っています」(岡田純記者のリポート)。鮮魚小売り、札幌多田水産の多田健三社長は「去年よりも魚体はいいです。脂も乗ってますしね。このくらいの価格帯がお求めやすいし、食べてもおいしいんじゃないかなというふうに考えています」と話しています。
- 2018. 8.28
- 大学教授・料理人が共同で北海道の食文化考えるセミナー
道内の食を取り巻く環境が変化していることを受け、産学で食文化を考えるセミナーがきょう札幌で開かれました。セミナーは北海道大学の教授や料理人などでつくる研究会の主催です。講演では、海水温の変化でとれる魚の量や種類が変わっていることや最新の水産加工技術について報告がありました。ホテルの料理人が最近、漁獲量が増えているブリを使った料理を発表。豆腐を作るときの上澄みで魚の臭みを軽減させる研究が生かされています。北大大学院農学研究院の若松純一准教授は「北海道はいろいろな食の文化や食材があり、それを広めたい。新しい食材を使って新しいもの(料理)を作り出す、ということもできればいい」と話しています。10月には農業分野のセミナーを開きます。
- 2018. 8.27
- 新千歳空港にふかしたてまんじゅうの土産店
洞爺湖町に本社を置く、わかさいも本舗がきょう新千歳空港に初の直営店をオープンしました。道産素材にこだわった和菓子の魅力を空の玄関から全国に発信します。
商品が並ぶ店舗の横に菓子工房があります。毎日、空港限定販売の「新千歳くうこうまんじゅう」をふかし、できたてを土産用に販売します。「あー、外側はもちもち、中のあんもしっとり、非常においしいです」(阿部力記者のリポート)。あんに十勝産の小豆を、皮には道産小麦を使いました。空港の土産は洋菓子が多いとみて国内外の旅行者に和菓子の魅力を広めたい考えです。
- 2018. 8.24
- 道内の女性たち「雪国楽しめるファッション誌」創刊へ
紙の媒体にこだわった、新たな挑戦です。
雪国の生活を楽しむファッション誌が、道内在住の女性たちの手で創刊されます。発案者は、4人の子どもの母親で、札幌でイベント企画会社を運営する星野恵さん。
7年前に福岡から札幌へ移り住んだ際、冬の服装選びで悩んだといいます。
(星野さん)「他に同じような思いをした方がいるのではないか―。役に立てるようなファッション誌を」
一般的なファッション誌では、北海道のような寒さの厳しい地域向けの服装は
あまり紹介されません。そこで、寒くても、おしゃれと暖かさを両立できるファッション誌が必要だと考えました。
昨年11月、交流サイトの「フェイスブック」で
協力を呼びかけると、美容師や主婦らおよそ30人が賛同。
アイデアを出し合い、6月から取材や撮影を始めました。(星野さん)
「手に取って開いて一覧できる紙媒体には
とても魅力がある。雪国スタイルのファッションを発信していきたい」創刊号となる秋冬号の発行は、10月上旬の予定です。
子育て中の母親らが集まる札幌のカフェなどで販売するということです。
- 2018. 8.23
- 道東沖サンマ漁が本格化
道東沖のサンマ漁が本格化しています。
根室の花咲港では23日朝、漁船30隻が水揚げをしました。
浜は活気づいています。根室の花咲港では日が昇る前から、棒受け網の漁船30隻が次々と帰港。
キラキラと輝くサンマを水揚げしました。
市場関係者によりますと、この日獲れたのは合わせて417トンで、
まずまずの量だといいます。セリでは1キロあたり950円の値となり、高値が続いています。
大きさは30センチほどと例年並みです。(市場関係者)
「サンマが取れる場所も遠いですし、群れもまだ薄いですね。これから取れてくれれば」水産庁によりますと、ことしの水揚げ量は
過去最低だった去年よりも増える見通しです。
港では24日にも大型船による初水揚げが始まります。漁業関係者は今後の大漁を期待しています。
- 2018. 8.22
- ピーチCAの卵 千歳の専門学校で訓練
格安航空会社のピーチ・アビエーションが、
新人客室乗務員の訓練の一部を、千歳の専門学校で始めました。機内さながらのこちらの場所は、専門学校の中にある訓練施設。
運営する日本航空学園が約2億円かけ、実際の航空機の一部を使って整備しました。施設では、10月にCAとしてデビューをするピーチの新人23人が、
備品の安全性を確認する手順などを学んでいます。
(新人CA)
「実際に備品を動かすことができるので、一つ一つ作業を確認しながら覚えやすい」ピーチはこれまで、グループ会社の施設を借り、主に羽田で訓練をしてきました。
その際、訓練生はホテルに宿泊させていて、その費用が負担となっていました。
今回、学校側からの提案で施設を借りることとなり、負担を大幅に減らせるようになりました。(ピーチ広報グループ・長谷川さん)
「訓練所から歩いてすぐに寮がありますし、3食全部準備してくれるので訓練負担が軽減できる」ピーチは今後も、専門学校での訓練を続けます。
訓練コストの削減が進み、運賃がさらに安くなるのか期待されます。
- 2018. 8.21
- 夕張市の複合拠点施設 来月着工へ
夕張市はきょう、清水沢地区の複合施設の工事が
来月から始まるのを前に、安全祈願の催しを行いました。市は、分散している住宅や公共施設を清水沢地区に集約しようとしていて、
複合施設はその拠点です。
多目的ホールや図書スペース、バスターミナルを備えます。総事業費は10億6000万円。来年12月の完成予定です。
神事には鈴木直道市長も出席し、「夕張再生の象徴になる施設」だとしました。
- 2018. 8.20
- 札幌市民交流プラザが報道公開
今年10月7日にオープンする札幌市民交流プラザの施設内部がきょう、報道陣に公開されました。
公開されたのは、札幌文化芸術交流センターと図書・情報館、札幌文化芸術劇場(hitaru)の3施設です。
(岡田記者)
「道内初の4面舞台や最新の舞台装置を備えたこの劇場では今年10月、
こけら落とし公演として、オペラの大作『アイーダ』が上演されます。文化芸術劇場では、オペラカーテンの演出や照明など
舞台装置のデモンストレーションもありました。図書・情報館には文学書や児童書はなく
仕事や暮らしに役立つ本が中心。
グループでの話し合いも可能で、一部の席は予約もできます。(札幌市民交流プラザ・石井正治館長)
「皆さんが公共施設と一般的に考えるようなものではなく、
関心を持ってお越しいただく施設を作っていきたい」
- 2018. 8.17
- 新千歳空港 国内線客から施設使用料徴収
新千歳空港の運営会社がことし10月28日以降、
国内線の利用者から使用料を徴収することが分かりました。使用料は大人(12歳以上)270円、子ども(3歳以上12歳未満)140円です。
航空運賃に使用料を上乗せして徴収します。新千歳空港の運営会社は使用料収入について、
先月完了した国内線旅客ターミナルビル整備の費用に充てるとしています。
国際線利用者からは、既に使用料を徴収しているということです。
- 2018. 8.16
- 夏の楽しめるスポット⑤夕日とグルメが楽しめる厚田の道の駅
親子でも楽しめる道内各地のスポットを紹介する夏休み企画。4回目のきょうはきれいな夕日とグルメが人気の石狩にある道の駅です。国道231号、通称オロロンラインに面した道の駅「石狩あいろーど厚田」です。4月のオープン以来、わずか2カ月で30万人が来場した人気の秘密は......。
「道の駅の3階はこうしたテラスになっています。日本海を望めるんですが、きょうはあいにくの曇り空とあって美しい夕日が全く見えません...」(阿部力記者のリポート)。晴れた日には空と海を一面、赤やオレンジ色に染める美しい夕日が人気なんです。札幌から来た観光客の感想は「夕日見れたら良かったんですけど」。地元の石狩市民も「いつもだったら海が見えて、夕日も見えて最高なんですけどね」と話していました。
夕日だけでなく、グルメもあいろーど厚田の魅力です。午後2時ごろには売切れる「二三一(ふみいち)バッテラ」。地元特産のニシンとカズノコの親子寿司です。「さっそく頂いてみたいと思います。ニシンの酢の締める締め具合とカズノコのコリコリした食感が非常に美味しいです」(阿部記者のリポート)。絶品メニューはほかにも。濃厚なかつお出汁がきいた厚田産の十割そばに甘露煮が入った「にしんそば」。ここ限定のジェラートも外せません。夕日を表現した「厚田の夕日」をはじめ定番の「はまなすソルベ」や「厚田ブルー」も人気商品です。石狩あいろーど厚田の吉田和彦駅長は「地元の食材を使ってお客様に楽しんでいただきたい。2度でも3度でも足を運んでもらえると良いと思っています」と話しています。夏の思い出づくりにドライブしてみてはいかが?
- 2018. 8.15
- 夏の楽しめるスポット③豊浦の秘境駅で到達証明書
夏休みに親子で楽しめる道内各地のスポットを紹介するコーナーです。3回目のきょうは「日本一の秘境駅」として知られる道南のJR室蘭線小幌駅の「秘境到達証明書」の話題です。無人駅の小幌駅は上り下り合わせて1日6本の列車が止まります。列車を使わなければ険しい林道を1時間ほど歩かないと行くことができず、鉄道ファンからは「日本一の秘境駅」と呼ばれています。
「私は小幌駅に来ています。ここはトンネルとトンネルの間にあり、周りは山あいの深い緑に囲まれています」(斉藤和浩記者のリポート)。証明書は地元の噴火湾とようら観光協会が小幌駅で記念撮影した人を対象に今月4日から発行しています。噴火湾とようら観光協会の岡本貴光事務局長は「特別感のある証明書。豊浦町を知っていただくきっかけにしていきたい」と話しています。駅名看板と本人が写った写真を町内の道の駅や天然豊浦温泉「しおさい」に持っていくと、無料で証明書を受け取れます。東京から駅に来た観光客は「事前に情報を取っていたけど期待通りの場所だった。証明書を受け取りに行きたい。楽しみです」と感想を話してくれました。
JR北海道は3年前、利用客の少ない小幌駅の廃止を表明しました。豊浦町は駅を観光振興の核にしようと、維持費用を負担し、駅は生き残りました。豊浦町の村井洋一町長は「何もないというのが小幌駅の魅力。観光につなげていかなければならない」と語ります。この夏、親子でめぐってみてはいかがでしょうか。
(後受け)
あとコメと感想8秒
- 2018. 8.14
- 夏の楽しめるスポット②三笠で太古の歴史に触れる
親子で楽しめる道内各地のスポットを紹介する、夏休み企画の2回目です。きょうは太古の歴史を伝える三笠の博物館の話題です。
来年で開館40年目となる三笠市立博物館。地球誕生以来の生き物の進化の過程を描いた人気の絵本「せいめいのれきし」をテーマに特別展を開いています。加納学館長に見どころを教えてもらいました。「やはりこの長く伸びた歯ですね。サーベルタイガーと言われる所以です」(加納さん)。およそ4万年前にアメリカ大陸に生息したとされる、ネコ科の哺乳類スミロドン。剣のような牙で、人類をも襲っていた可能性があります。その隣のひときわ大きな化石は?「日本で初めて(化石が)見つかったということでニッポノサウルスと名付けられた」(加納さん)。全長4メートルほどのニッポノサウルスは、最近話題のむかわ竜の親類。草食恐竜ならではの平らな歯を間近に観察できます。そして2メートルの、トカゲのようなエリオプスはなんと、カエルの仲間。加納さんは「昔どのような生き物がいたのかということを考えてほしい。ひいては地球環境がどう変わってきたのか、生き物たちがどう変わってきたのかということを見ていただきたい」と話しています。常設展示室には、道内で見つかった巨大なアンモナイトの化石がずらり。あさってまで、化石のレプリカづくりも体験できます。体験者からは「三葉虫を作りました。はい(うまく)できました」などの声が聞かれました。夏休み最後の思い出づくりにいかかでしょうか。
- 2018. 8.13
- 夏の楽しめるスポット①小樽に写真映えする新名所
夏休みも終盤。親子で楽しめる道内各地のスポットをきょうからシリーズで特集します。1回目のきょうは小樽に登場した写真映えする『新名所』です。道内外や海外からの観光客で賑わう小樽運河。その運河沿いに登場したのが...
「今月オープンしたばかりのこちらのお店。メインのお肉料理専門店に加えパン屋さんや、ハンモックでゆっくりできるカフェが一緒になった小樽の新スポットなんです。」(岡田純記者のリポート)。石造りの倉庫を改装した小樽タイムズガーデン。道産野菜にこだわったサラダビュッフェのある肉料理レストランをはじめ、店内ですぐに食べられるパン店や、ハンモックでくつろげるカフェではスイーツなども楽しめます。札幌から来たの女性観光客は「SNSで(知りました)。このハンモックが、普段カフェではそんなにないので...」と感想を話し、別の女性客は「何かゆっくり本とか読みたいですね」と話していました。
レストランのメインは羊の肉を使った料理です。「運河が見えるこの絶好のロケーションで味わえるのが、この自慢の、生ラム肉の料理です。ではいただきます。うん...肉厚なんですが、くせもなくておいしいです。やっぱり骨付きだと食べ応えがあっていいですね」(岡田記者のリポート)
開放感のある店内はまさに『ガーデン』。家族で過ごすのはもちろん、友人と訪れるのもお薦めです。小樽タイムズガーデンの夏伐亮一アシスタントマネージャーは「天井も高いので来ていただければ、何というか癒しの空間、というようなかたちも体験できる。小樽の(観光)スポットの1つに入れたいというかたちで考えております」と語りました。
- 2018. 8.10
- 道央道SAにセブン-イレブンがオープン
高速道路でもセブンイレブンに立ち寄れます。
コンビニ大手のセブンイレブン・ジャパンの新店がきょう、
道央自動車道の樽前サービスエリアにオープンしました。(山田記者)
「入ってすぐ両側に、胆振管内を中心に道内産の土産物が並びます。
奥にはインバウンド向けの商品も置いています」午前7時にオープンした樽前サービスエリアの店舗。
およそ100平方メートルの売り場に、2000ほどの商品が並びます。観光客や長距離運転のドライバーの利用を見込み、
近隣の土産品や眠気対策の商品を通常の店舗よりも多くそろえています。道内の高速道路のサービスエリアに、セブンイレブンが出店するのは初めてです。
(セブン-イレブン・ジャパンの担当者)
「今後、高速道路のサービスエリアでの出店を強化したい」今後はサービスエリアだけでなく、
大学や病院、道の駅にも出店したいとしています。
- 2018. 8. 9
- 1億円の重さは?道銀で親子銀行体験
1億円の重さを体感です。
夏休み中の子どもたちに、銀行について学んでもらうイベントがきょう、札幌でありました。
イベントは、子どもたちに金融や経済に興味を持ってもらおうと、
北海道銀行が毎年この時期に全道各地で開いています。
札幌の本店には、12組の親子が参加。子どもたちは、重さ10キロの1億円の札束を持ってみたり
硬貨が入った袋の重さ比べたりし、興味津々な様子でした。(小学2年の女子児童)
「100万円お札の厚さにびっくりした」
(小学5年の男子児童)
「10円玉とか500円玉とかの袋は、1円玉の袋と比べると重さが違って驚いた」イベントは10日までです。
- 2018. 8. 8
- FDAが丘珠ー松本便を就航
静岡の航空会社フジドリームエアラインズがきょう、
札幌の丘珠と長野の松本を結ぶ初の定期便を就航しました。今月31日まで、毎日1往復運航します。
当初は今月21日までの予定でしたが、
予約が好調だったことから期間を10日間延ばしました。フジドリームエアラインズは現在、新千歳ー松本線を通年運航し、
去年8月の搭乗率は9割を超えています。おととしから運航している丘珠ー静岡線も好調で、
松本線も利用客が見込めると判断しました。(フジドリームエアライン・森谷専務)
「丘珠空港は市の中心部から6キロメートルで利便性が高く、非常に重要な空港」運賃は、大人片道1万8000円からです。
- 2018. 8. 7
- 豪雨被害河川で国が災害査定
先月の大雨で被災した公共施設の災害査定がきょう、
上川の東川町で始まりました。先月の豪雨で氾濫した東川町の倉沼川では
北海道開発局の査定官が氾濫場所を実際に見て、
被害の経緯や復旧状況を確認しました。国は今回の査定から、事務手続きを簡素化。
これにより、2カ月かかっていた査定までの期間が、
1カ月に短縮されるということです。今月10日までに上川管内の6カ所で査定が行われます。
- 2018. 8. 6
- 最上階は4億円 円山に超高級マンション
-
東急不動産はきょう、札幌の円山に建設中の
高級分譲マンション「ブランズ円山外苑前」の
モデルルームを報道公開しました。
(畑中記者)
「新しいマンションができるのは、道内でも屈指の一等地、円山公園のすぐ隣です。最高級のつくりで富裕層をターゲットにしています」
円山公園駅から徒歩3分。
8階建てで2LDKから4LDKの53戸が入ります。
価格は6000万円台から4億円台。
最も安い部屋でも、
中央区の平均的なマンションのおよそ1・4倍です。購入するのは、現在円山に住んでいて買い替えや住み替えで
移る人が中心だといいます。5月から販売し、既に多くの問い合わせがあります。
モデルルームの一般公開は今月25日からです。
- 2018. 8. 3
- プロバレーチームと比布町が連携協定
旭川を本拠とするプロ・バレーボールチーム、ヴォレアス北海道の運営会社が比布町と連携協定を結びました。移転に伴い解体を予定していた比布中学校を活用します。町は5年間校舎を無償で貸し出し、解体費として予算計上した3000万円を助成します。ヴォレアスは校舎を合宿所として活用するほか、飲食スペースを設けるなど住民の交流施設にする計画です。体育館はバレーボールの専用アリーナにし、子ども向けに教室も開きます。運営会社の池田憲士郎社長は「(道外のチームに合宿に)来てもらえる環境があれば、北海道にいながら、客に見てもらいながらチームを強化できるメリットがある。ともに作っていくというコンセプトで、まちを一緒に盛り上げていきたい」と話しています。校舎は今月20日に引き渡され、1000万円ほどかけて体育館の床の張り替え工事などを行います。
- 2018. 8. 2
- 道内の中小企業が連携 有志が連合組織旗揚げ
道内中小企業の連帯を図って新たなビジネスチャンスを開拓しようと、有志による企業連合の設立に向けた発起人会がきのう夕方、札幌で開かれました。名称は「北海道明日を創る企業連合」。発起人会には、道内各地の飲食やホテル、IT業などの経営者ら、およそ100人が出席しました。計画では、業種の枠を超えて情報を共有する仕組みづくりを進めます。さらに事業者同士のビジネスマッチングを進め、新たなマーケットを開拓します。
発起人代表は元北海道経済産業局長の増山寿一氏が務めます。増山氏は「企業者が横でつながって連帯して、新しいビジネスをつくるプラットフォームが必要と考えた」と動機を話します。経営者の研さんを目的に月1回、経営セミナーも開きます。「志ある人は皆さん来てほしい」(増山氏)。地方自治体も含め、数千社の賛同を目標に、来年春に立ち上げる予定です。
- 2018. 8. 1
- 道東に初のLCC定期便 釧路ー関西結ぶ
格安航空会社ピーチアビエーションがきょう、釧路と関西国際空港を結ぶ路線を開設し、第1便が釧路空港に到着しました。道東にもいよいよLCCが進出です。
ピーチアビエーションの井上慎一社長は「釧路線就航はピーチ初の東北海道就航となります。東北海道でもいよいよLCCの歴史の幕が開けようとしています」と語りました。たんちょう釧路空港ではピーチアビエーションの釧路ー関西空港便就航を祝う式典がありました。道東への格安航空、いわゆるLCCの定期路線開設は初めてです。釧路ー関西線は1日1往復運航し、料金は片道5290円からとなります。道東から関西へ旅行しやすくなります。本州からの観光客が増えるとの期待もあります。釧路市の蝦名大也市長は「道東地域の中で磨き上げた素晴らしいものを連携をとり発信をしながら、この就航をしっかりいかしていきたい」と話しています。
- 2018. 7.31
- 下川町、持続可能なまちめざし障害者の働く場づくり
道北の下川町はきょう、本州企業2社と連携協定を結び札幌で調印式をしました。町と協定を結んだのはコールセンター大手のベルシステム24ホールディングス、愛知県豊橋市のラ・バルカグループです。国連の「持続可能な開発目標」であるSDGsを推進し、地域社会を維持するため、下川町の廃校で障害者を雇いフェアトレード原料で「久遠チョコレート」を製造します。下川町の谷一之町長は「北海道で先鞭を切らせてやらせてもらう。これで火がついてほかの地域でも(同じ取り組みは)展開することが可能ではないか」と話しています。工場は来年4月にも稼働します。
- 2018. 7.30
- 火星大接近!道内でも各地で観察イベント
あす、15年ぶりに火星が地球に最も近づきます。夏休みにあわせて道内各地では観察会が予定されています。札幌市天文台では15年ぶりとなる火星の最接近「スーパーマーズ」にちなんだ観察イベントが始まっています。今回の地球と火星の最接近はおよそ5760万キロメートルとされ、大型の望遠鏡で近づきつつある火星を家族連れなどが興奮した様子でのぞき込んでいました。来館者からは「火星! 火星!」といった歓声や「砂嵐が起こっていて(火星をみた印象は)もやっとしていました」という感想が聞かれました。
道内では天文台のある札幌市が3日まで、名寄市や陸別町では5日まで、芦別市などでも明日、観察会を行う予定です。
- 2018. 7.27
- 受動喫煙問題 道内飲食店の対応は?
受動喫煙対策の強化を目的とした法律が、成立しました。
多くの人が利用する、道内の飲食店の現状を取材しました。今月18日に成立した改正健康増進法。
2020年4月から一部の施設を除き、受動喫煙対策を義務化する法律です。道内各地でレストラン「びっくりドンキー」を運営するアレフは、
客からの要望を受け、2015年から全面禁煙に向けた取り組みを始めました。
売り上げへの影響は?(アレフの担当者)「いったん、1割から2割くらい下がりました」
しかし、その後は受動喫煙対策が効果を上げ、家族連れらが増加。
およそ1年で売り上げはもとに戻りました。
焼き鳥店「串鳥」を運営する札幌開発は、改正法の施行による経営への影響を懸念しています。(札幌開発・中島執行役員)
「禁煙となったらお酒を飲む場を今のまま維持できない」(来店客)
「来なくなると思いますよ。吸う人は吸えない店にはいかない」顧客を維持しながら、いかに禁煙対応を図っていくか。
難しいかじ取りを迫られています。
- 2018. 7.26
- アレフ施設に公安調査庁が再び立ち入り
地下鉄サリン事件などを起こした
オウム真理教の元幹部ら6人の死刑が執行されたことを受け、
札幌の後継団体「アレフ」の施設に26日、公安調査庁が緊急立ち入りしました。(山田記者)
「調査官が中に入っていきます。中には白いマスクをした信者と思われる方の姿が見えます」26日午後1時前、公安調査庁の調査官が
札幌市白石区にある後継団体「アレフ」の施設を立ち入り検査しました。アレフ施設への立ち入りは、
オウム真理教元代表の松本智津夫元死刑囚の死刑が執行された今月6日以来です。付近の住民からは、今後のアレフの活動への不安の声が聞かれています。
- 2018. 7.25
- アリオ札幌 6年ぶりに大規模リニューアル
札幌東区の商業施設「アリオ札幌」がきょう、リニューアルオープンしました。
近隣のJR苗穂駅周辺の再開発に伴う人口の増加を見越して、
家族連れの呼び込みに力を入れます。アリオ札幌は3月から順次改装し、テナントの6割を入れ替えました。
大がかりな改装は6年ぶりです。
(畑中記者)
「今回のリニューアルでは家族向けにターゲットを絞り
フードコートの座席を100席増やしました。
小さな子供向けに小上がりの席も用意しています」
家族連れを呼び込もうと、子ども向けの商品が集まる2階に遊び場を作りました。
今年11月には新たな苗穂駅が開業し、
周辺ではタワーマンションなどの建設が始まります。
これらの施設と通路で結ばれることから、
関係者は再開発の効果を期待しています。
(アリオ札幌・阿部支配人)
「再開発で人が増えるということで使いやすい施設、楽しい施設を目指して
これからも見直していきたい」
このリニューアルで、年間の売り上げは1割増える見通しです。
- 2018. 7.24
- 北大内セイコーマートがオープン
セイコーマートを運営するセコマの、北海道大学内の店舗がきょう、オープンしました。
店舗は2階建てで、
面積は通常の2倍のおよそ480平方メートル。
緑豊かな学内の景観を損ねないよう、
イメージカーラーの
オレンジ色は用いず、
全面ガラス張りの店舗としました。
(山田記者リポート)
「セコマ最大面積の北海道大学店。2階に上がるとイートインスペースオープンキッチン、
そして、奥ではジンパも楽しむことができます」午前11時の開店と同時に、多くの学生が訪れました。
開店を待ちわび、夜中から店の前に並んでいたという学生も。
(学生)
「2階でジンギスカンが食べられると聞いたんで、
今度お肉を買ってみんなでジンギスカンパーティーをしたい」
セコマの大学内の店舗は、これで5店目です。(セコマ・丸谷社長)
「北海道を象徴する大学ですよね場所も非常にオープンですよね
一般の方も通れる立地はどうしても店は欲しいと思っていた」ジンギスカンパーティーの予約は、来月13日から開始します。
- 2018. 7.23
- ハンガリーの「国宝」 ブランド豚肉を出荷
帯広の農産物卸会社が、
ハンガリー原産のブランド豚肉の出荷を先週から始めました。幕別町の十勝ヒルズで飼育されている「マンガリッツァ豚」。
本場ハンガリーでは国宝に認定されています。カールした長い毛が特徴で、
くせの無い脂身と濃い赤身が魅力。1年中『放牧』で育てています。農産物卸会社の丸勝はおととし、マンガリッツァ豚を輸入し、繁殖と飼育に成功。
ブランド名を付け、今月18日に十勝や東京のレストランに初めて出荷しました。丸勝は、まずは首都圏を中心に売り込み、将来的には輸出も視野に入れています。
テレビ北海道は、
8月4日(土)午前11時から放送の「けいざいナビ北海道」で、
全道のブランド豚の情報を詳しくお伝えします。
- 2018. 7.20
- 夏本番!大通公園でビアガーデン開業 値段に工夫も
夏本番を迎え、札幌で恒例の大通ビアガーデンが、きょう開幕しました。今年は大手ビール会社の値上げに伴い4年ぶりに販売価格が変わっています。
絶好のビアガーデン日和となったきょうの札幌。今年も大通公園で多くのビールを提供するブースが出店しました。来場者からは「全員有休とって 楽しみにしていた」「きょうは暑くてビール最高ですね」「昼から飲めることが最高に魅力です」といった声が聞かれました。さっぽろ夏まつり実行委員会の山上一心さんは「例年200万人近く動員させていただいているんですが、去年ちょっと寒かったので、去年を上回る動員を期待しております」と語りました。
今年で65回目ですが、生ビールが2014年以来、4年ぶりに20円高くなりましたが......。「こちらがサントリーのタワーピッチャーです。奥が10リットル、手前が3リットルなんですが、10リットルが去年と値段据え置き、3リットルは去年より100円値下げしています」(小澤良太アナウンサーのリポート)。サントリー酒類の三ツ木浩一さんは「より多くのお客さんにリピーターになっていただきたいという狙いがありまして、100円ですけども値下げをして沢山の方にまずは楽しんでいただきたいという思い(があります)」と話します。
こちらはサッポロビール。毎年人気の大通りビアガーデン限定ビール、富良野シトラスです。時間限定販売をやめ今日から3日間、いつでも販売しています。「フルーティーですね。柑橘系でカクテルのような味なんですけども、しっかりビールなんですね。今日みたいな暑い日はどんどん飲めちゃう味ですね」(小澤アナの試飲リポート)。大通りビアガーデンは来月15日までの開催です。〆
- 2018. 7.19
- 北海道ブランドずらり 日本最大級の道産品見本市
北海道ブランドの販路を広げようと、4日間で2万人の来場を見込む日本最大級の道産品見本市「バイヤーズマーケット北海道」がきょう札幌で開幕しました。100を超す企業が出展しました。
みそを作るこちらのメーカーは市場縮小で3年前から健康志向の加工品を販売しています。「みそを作る時の米こうじで作った甘酒のような調味料。北海道産の原料を使っているということだけではやはり足りなくて、それぞれの(商品の)ブランドをどのようにして国内外の客に知ってもらうかが課題」と日本清酒寿みそ営業部の浅川太策主任は話します。
水産業界は道内の漁獲が振るわず、新商品の開発が活発です。釧路市に工場を持つこちらの会社は、不漁のサンマの代わりの商品開発を進めています。「サンマよりイワシが今、道東では水揚げがあるのでイワシ丼やイワシの甘露煮といった商品に変化している状況。サンマよりもイワシの方がダメージを受けやすい商品なので形が崩れないように(工夫して)作っている」(近海食品の加納健太営業本部主任)。見本市はバイヤー向けがあすまで、消費者向けは21日から22日まで開かれます。
- 2018. 7.18
- 小樽の大型SCにボルダリング施設
小樽の大型商業施設「ウイングベイ小樽」にきょう、岩を伝って壁を登るスポーツであるボルダリングの施設が屋内にオープンしました。体験型の施設で集客につなげたい考えです。運営会社の小樽ベイシティ開発がつくりました。
「専用の靴など必要な道具はすべて借りることができるため、手ぶらで来て楽しむことができます」(畑中大樹記者のリポート)
ボルダリングは2020年の東京オリンピックの正式種目に採用され、愛好者が増えると期待されます。料金は大人1日1800円。(別に登録料が必要)。子ども向けから上級者用まで幅広く用意し、年間2600万円の売り上げを見込みます。今月下旬には屋外テラスに豪華なキャンプが楽しめるグランピング施設もオープンします。ウイングベイ小樽は運営会社が去年12月に民事再生を申請。今年3月から投資ファンドが実質的に経営しています。小樽ベイシティ開発の橋本茂樹社長は「札幌であるとか(小樽)近郊、いろんなところから広範囲にお客様に来てほしい。(これまでは)再生するというのが主題目だったので、これからはこうした体験型の施設を増やしながら、たくさんの客に来てもらえる形にしていきたい」と話しています。
- 2018. 7.17
- 介護ロボット普及へ 道が帯広などにセンター
介護する人の負担軽減などが期待される介護ロボットの普及のため、道は札幌に続き今月、帯広など道内3カ所に拠点を開設しました。その狙いとは?
道は今年度およそ1億3200万円をかけ、介護ロボットの普及や導入支援を進めています。その拠点となるのが介護ロボット普及推進センターです。十勝リハビリテ―ションセンター医療技術部の阿部正之副部長は「この機械は、ベッドから車いす、または車いすからベッドに移動する時に使う機械で、介護者の方がどうしても自分の腰を痛めたりしたりとか。そういうことがあるので、介護者の負担軽減。あとは本人自体も楽に移れる」と説明してくれました。
実際に体験して作業がどれだけ楽になるかなどを実感できます。さらに、こんなロボットも...
「このロボットはコミュニケーションが取れるほか、レクリエーションの見本も見せてくれるんです。
レクやってみて!」(ロボット:はい。わかりました)=岡田純記者のリポート。予約制で見学のほか、体験や作業療法士などから使い方の説明も受けられます。予約は19日からホームページで受け付けます。運営するマルベリーさわやかセンター帯広の櫻井資久センター長は「介護ロボットというと、なかなか高額だったり、まだまだ普及が進んでいない。納得いくまで試してもらい、ぜひ採用までご検討いただければ」と話しています。
- 2018. 7.16
- フィットネスクラブ顧客争奪戦、ゴールドジムも札幌進出
札幌で相次ぐフィットネスクラブの進出。人口196万人の魅力的な市場で各社による顧客の奪い合いが過熱しています。
札幌中心部にきょうオープンしたのが「ゴールドジム札幌大通」。道内初進出となります。地下鉄駅そばの好立地に、地下2階から地下1階まで吹き抜けの開放的な空間を用意。フロアにはウエートトレーニング用器具が100台並びます。開業前の時点で会員登録が1100人を超えるなど、市民も待ち望んでいたようです。利用客からはは「札幌にもできたら良いなってずっと思っていた」「うれしいですね。これだけマシンがそろっているので」といった声が聞かれました。
フィットネスクラブの進出が相次ぐ札幌市。4月には「エニタイムフィットネス札幌山鼻」が開店したほか、秋ごろまでにほかの企業が進出する動きも。エニタイムは道内のほかの都市への出店も視野に入れます。運営会社、ファストフィットネスジャパンの土屋敦之社長は「北海道じゅうをエニタイムでいっぱいにしたいと思う」と語ります。一方、後を追いかける形のゴールドジムは。運営会社、スポーツプロジェクトの金山勲社長は「(札幌は)3店舗くらいはここを合わせて出店させたい」と述べるとともに、「(地方都市も)十分可能性はあると思う。旭川なども(出店は)よろしいと思う」と話します。札幌進出を足掛かりにするフィットネスクラブ戦争は道内の地方都市にも広がりそうです。
- 2018. 7.12
- 国際農業機械展 帯広で開幕
国内外のメーカーが最新のトラクターなどを展示する
国際農業機械展が12日、帯広で開幕しました。(岡田記者)
「4年に1度の国際農業機械展、会場には初日から
大勢の農業関係者などが訪れています」自動運転によるトラクターのパレードで幕を明けた、今年の農業機械展。
国内外から過去最多134の農機メーカーが出展しました。会場では、GPSと地図データを活用し、
農作物の生育に合わせて肥料の量を自動で調節し散布するシステムが展示されました。設計図をもとに3Dアニメーションをつくり、農業機械の細かな部分まで精密に再現するシステムも。
パーツの分解方法や状態まで細かく表示できます。
出展したIHIアグリテックは今後、農業機械のメンテナンスにも応用できないか可能性を探ります。
- 2018. 7.11
- ウナギ価格高騰 代わる魚とは...
来週7月20日は土用の丑の日です。
しかし、肝心のウナギの価格が高騰し、ますます手が届きにくくなっています。
こうした中、ウナギに代わるある魚を活用する動きが、道内で出てきています。札幌市内のウナギのかば焼き専門店では、価格高騰の影響がじわりと出ています。
(店主)
「過去最高値だと思う。業界では値上げの影響で売り上げが3割くらい落ちている」
かつてない全国的な不漁の影響で、
道内の1キロあたりの養殖ウナギの仕入れ値は6000円に迫る勢い。
過去最高水準だといいます。コンビニ道内大手のセコマは10日から、
道内のおよそ7割の店舗でウナギならぬサンマの蒲焼重の販売を始めました。
(山田記者リポート)
「身がふっくらしていて醤油のタレの香りがふっと抜けて美味しいです。とってもご飯が進みます」
(来店客)
「ウナギを食べたいけど高いから、味が似ているのであればサンマでも...」販売は今年で7年目。
年々人気が高まり、去年は初年度の3倍以上を売り上げました。
(セコマの広報担当者)
「北海道の食文化として、土用の丑の日にはさんま蒲焼重を普及させたい」
今月24日からは豚を使った蒲焼重も販売するとしています。
- 2018. 7.10
- 深刻...船員不足 フェリー会社が企業説明会
人や物を輸送する海運業界で、船員の不足が深刻です。これを解消しようと、
高校生らを対象とした企業説明会が10日、札幌でありました。説明会は道運輸局が主催し、
道内外のフェリー会社など
30社が参加しました。
道内の船員の数は近年、
850人ほどで推移し、
全国と同様に最盛期から大きく減っています。説明会には、
道内の水産高校の生徒らおよそ100人が参加。
企業の担当者が、仕事の魅力を熱心に説明しました。
(参加した企業の担当者)「船員の半数は50歳以上。かなり高齢化が進んでいる」
1人でも多くの学生に興味を持ってもらおうと、船員に必要な資格も紹介しました。
- 2018. 7. 9
- ツルハ初の商業ビル 創業地の旭川で開業
ドラッグストア大手のツルハホールディングスが建設していた、
JR旭川駅前の複合商業ビルが完成し、9日に落成式が行われました。地上12階建て、延べ床面積9300平方メートルの規模で、
1階と2階にツルハドラッグの店舗など商業施設、
3階から上に道内初進出のワイズホテルが入ります。
ホテルは客室数160室で、先週末に開業しました。
ツルハホールディングスが、商業ビルを運営するのは初めてです。
創業の地の旭川で、新たなビジネスモデルを確立する方針です。(鶴羽順社長)
「ビルにはバスターミナルもあり、ホテルもある。
観光客らの動向、要望を聞きながら売り場を改善していきたい」ツルハホールディングスは、
2016年に閉店した旧西武旭川店の跡地も取得していて、
旭川で商業ビル運営の実績を重ね、今後ほかの都市でも展開していく方針です。
- 2018. 7. 6
- 札幌駅に屋上の新名所
JR札幌駅直結の商業施設、札幌ステラプレイスの屋上が整備され、きょうから休憩施設として開放されました。新名所として市民や観光客の利用が見込まれます。名前は「そらのひろば ステラ9」。運営するJR北海道系の札幌駅総合開発はステラプレイス屋上の開放は初めてとしています。
「こちら9階の屋上ということでかなり解放感があります。ベンチの周りには緑もあって、くつろげるスペースになっています」(畑中大樹記者のリポート)。広場にステージを設け、イベントも催します。来年度からは一般にも貸し出し、集客を狙います。
来場した女性客は「イベントがあるとなったら皆集まりやすいと思う」と話し、別の来場者は「(また近くに)来たらついでに寄りたい」と語ってくれました。入場は午前10時から午後7時まで。無料ですが、冬は催しの日だけ開放します。
- 2018. 7. 5
- 札幌の老舗和菓子店がアイスのコラボ商品
北海道産のあずきやあんこを、より気軽に食べてもらおうと札幌の老舗和菓子店が新しいスイーツを開発しました。
新商品というのがこちら「まめなアイスキャンディ」。見た目は華やかでかわいらしい。いただきます!すごくまろやかで、クリームあんみつを食べているような感覚です(磯田彩実アナウンサーのリポート)。
月寒あんぱん本舗を運営する「ほんま」が開発しました。ベリーやミカンなど洋風の食材と道産原料にこだわったあんこが練りこまれています。本間幹英社長は「今までのうちの商品が色彩的にも地味だったというのもあって、視覚から入っていただきたいと意識した。今まであんこが身近じゃなかった人にも親しんでもらいたい」と話しています。販売価格は税抜き1個390円。直営店とインターネット通販で6種類を販売します。
- 2018. 7. 4
- 千歳市が市制60年迎える
テレビ北海道は来年、開局30周年を迎えます。そこで道内179市町村の節目の出来事を紹介する「いななくプロジェクト」を実施しています。今日は市制施行60年の千歳市です。
「市制施行60周年バンザイ!」(千歳市議会の本会議場)。この60年で千歳の人口は2倍に。児童数日本一の小学校もあり、室蘭や岩見沢を抜き道内10番目の都市です。目標は10万人超え。定住促進を進めています。山口幸太郎市長は「出会い、結婚、妊娠、出産、子育て、これを一連のパッケージでやっている。このことによって若い方々が魅力を感じられるようなまちづくりをしたい」。空港や自衛隊関係者も多く暮らす千歳は市民の平均年齢が42.9歳。全道平均を大きく下回ります。来年は地元の大学公立化で、若い人がさらに増えます。山口市長は「今年は例年の5倍くらいの志願者が出た。若い方の街、学園都市の顔をこれからどう作るか(が課題)」と語ります。
市制60年の千歳市でした。テレビ北海道はニュースなどで道内179市町村の話題をお伝えします。
- 2018. 7. 3
- 道産子女子競輪選手、函館でデビュー
女性が銀輪で勝負する「ガールズケイリン」。2012年の女子競輪復活後、初の道産子選手2人が今夜、函館競輪場のレースでデビューします。紋別市出身の寺井えりか選手と函館市出身の三尾奈央子選手。函館には道内唯一の競輪場がありますが、冬の練習が制限されるため登録選手が現れず、函館市などが始めた地元選手育成プロジェクトの1期生です。寺井選手は「第1期で終わらなくてよかった。(後輩たちに)笑われないようにがんばらないと」と抱負を語ります。2人を指導する北海道出身の元競輪選手、藪下昌也さんは「成績を出していかないと客は付いてきてくれない。本当は優勝してほしいというのがあるけれど(デビュー戦は)無事にとりあえずゴールしてほしい」と期待を寄せます。
寺井さんは大学までアルペンスキー選手。国際大会の優勝経験もあります。競輪学校の在校成績も21人中3位と優等生でした。寺井さんは「初めてスキー以外に夢中になれた。結果がどうであれ先行するという風に決めているので前に出るということができれば」と話します。
三尾さんは結婚後、始めた趣味のロードバイクが高じて応募しました。30歳でデビューです。三尾さんは「スポーツ自体もやったことはなかったが、なんか自転車は自分に合っていた。諦めないで走っている、全力で走っているところをお客さんにも感じてもらえるように精一杯走る姿を見せたい」と語ってくれました。
- 2018. 6.27
- 開発局が十勝川で堤防決壊実験
北海道開発局はきょう、
大雨で河川が増水した際に
堤防がどのように崩れるか調べる実証実験を、
十勝の幕別町で行いました。実験は、局地的な大雨で堤防が崩れる被害が
近年増えていることを受け行いました。長さ1・3キロ、幅30メートルある
十勝川の水路は国内最大級の規模で、
堤防に定点カメラやセンサーが設置されています。実験では、こうした機器やボートに載せた観測機器を使って、
堤防が崩れ始めるまでの時間や水量を調べました。(帯広開発建設部治水課
米元課長)
「堤防の質に合わせてどういたった対策が取れるのか検討していきたい」開発局は、今後も実験をし
災害に強い堤防造りに生かすとしています。
- 2018. 6.26
- 海開き目前 小樽海保などが水難事故訓練
海開きを前に、
小樽の銭函海岸で26日、
水難事故に対応する救助訓練が行われました。訓練は、小樽海上保安部と道警、それに小樽市消防本部など
5つの機関が合同で行いました。19人のダイバーが捜索して行方不明者に見立てた
人形を海中から発見し、引き上げて陸に搬送。
迅速な救助の手順を確認しました。
道内では今月29日の小樽ドリームビーチを皮切りに本格的な海開きを迎えます。
(小樽市消防本部の担当者)「小さい子供同士では泳がず、必ず親や保護者が付き添うことが大事」
訓練は27日も行われます。
- 2018. 6.25
- 札沼線廃止 新十津川町も容認
JR札沼線の存廃について、
新十津川町の熊田義信町長はきょうの住民説明会で、
廃止を容認する考えを示しました。新十津川町・熊田義信町長あいさつ
「廃線容認への理解を賜りたい」札沼線の
北海道医療大学―新十津川間の存廃を巡っては、
先週、月形町の上坂隆一町長が廃止を容認したばかりです。同じ沿線の浦臼町も来月上旬に住民説明会を開く予定で、
廃止を容認する動きが一気に広がりそうです。
- 2018. 6.22
- 待望の航路復活 室蘭に10年ぶり定期便
きょう10年ぶりに室蘭港にフェリーの定期便が復活、初航海の船が間もなく到着します。歓迎の準備が進むなか、地元では新航路への期待が高まっています。「10年ぶりのフェリー復活を盛り上げようと、こちらの酒店では宮古の地酒を記念ラベルで販売しています」(岡田純記者のリポート)。室蘭で100年以上続く酒本(さけもと)商店は、岩手県の宮古唯一の酒蔵の地酒を今月9日から販売。室蘭と宮古との初の企業コラボです。酒本商店の酒本久也社長は「宮蘭フェリーが就航できた。室蘭がこれから活性化するんじゃないかなという願いと思い(を込めた)。どんどん皆さんに利用してもらって、1日に2便、3便になるようになってくれれば」と話しています。
市内のこちらの商店街では毎年恒例のイベントを、就航初日に合わせ1日早めました。第1便到着後には室蘭で、宮古の商店街と「友好調印式」をします。室蘭市商店街振興組合連合会の斉藤弘子理事長は「(フェリー就航で)隣町になったようなものだから、これから商工業の交流を含めて、人との交流も含めてお付き合いを長くしていきたい。何かイベントを仕込んで、あちらの商業者の方たちに来ていただいて、一緒に何かをしようという」と連携強化に期待を寄せます。地元での期待が高まる宮蘭定期フェリーの第1便は、午後6時に室蘭港に入港します。宮古発、室蘭発ともに予約はほぼ満席です。
- 2018. 6.21
- 暑さを吹き飛ばせ!札幌らーめん共和国が期間限定イベント
夏の暑さを吹き飛ばせ!札幌らーめん共和国できょうから夏向きの麺の期間限定企画が始まりました。札幌駅のエスタ10階にある札幌らーめん共和国。きょうが初日の「夏の麺 ホット アンド クール」。共和国内の8つのお店がぴり辛系と、ひんやり系に分かれ期間限定メニューを提供しています。
札幌の吉山商店のメニューはクール。人気の魚介系メニューを冷やしに変化させました。「キンキンに冷えてますね。冷やしていることによって魚介のうまみが優しくなった感じがしますね。夏ばての時なども快適に食べられそうな味です」(実食した小澤良太アナウンサー)
小樽の初代はホット!ぴり辛系では珍しい塩味ベースです。「結構ガツンとくる辛さなんですけど塩がベースなので、さわやかな辛さですね」(小澤アナ)。外国人観光客も多いらーめん共和国。イベント開催の狙いとは。「地元のお客さんに来てもらってのらーめん共和国なので、(地元の人が楽しめるように)新しいものにチャレンジしていくという、これがらーめん共和国の仕事かな、というふうに思っています」(札幌らーめん共和国の沼田初館長)。8月19日まで開かれています。
- 2018. 6.20
- 旭川デザインウイーク 最新家具がずらり
旭川のものづくりの素晴らしさを情報発信するイベント「旭川デザインウィーク」がきょうから始まりました。地場産業の家具業界を中心に最新デザインの商品がそろっています。このイベントには旭川をはじめ、道内各地の家具工房など、あわせて45社が出展しています。会場では各工房の個性を際立てようと、作品の展示方法に趣向を凝らしています。
東京オリンピックを前に旭川らしい、もてなし空間を提案しようと、ホテルの客室をイメージしたスペースも用意しています。有名デザイナーと旭川の家具メーカーが道産材を使って共同制作した家具を展示し、旭川家具の魅力をアピールしています。旭川家具工業協同組合の渡辺直行代表理事は「2020年の東京オリンピックに向けてホテルの整備は全国的に進む。(旭川家具の魅力を)旭川から発信して我々の仕事に結び付けたい」と話しています。
旭川家具の魅力はもちろん、風船を使ったアート作品なども展示するなど、市内各所でも、ものづくりの魅力を体感できる企画が用意されています。旭川デザインウイークは24日まで開かれています。
- 2018. 6.19
- きらら397、比布町で誕生し30年
テレビ北海道は来年、開局30周年を迎えます。そこで道内179市町村の節目の出来事を紹介する「いななくプロジェクト」を始めました。きょうは30年前に上川の比布町で生まれたお米「きらら397」です。比布町にある道の上川農業試験場。120年以上にわたり農産物の試験研究を続けてきました。きららは、この試験場で産声をあげました。「きらら397が誕生したことによって、北海道のお米のイメージが一新された」(道立上川農業試験場研究部の平山裕治さん)。冷害に強く、早い時期に収穫できるよう改良を重ねてきましたが、さらに味にもこだわり、試行錯誤を重ねて開発したのが「きらら397」です。平山さんは「今ある『ななつぼし』も『ゆめぴりか』もそうですけど、きらら397の系統で育成されている品種ですので、今あるすべての(道産米の)品種のベースになっている」と語ります。小売店の店頭では見かけなくなりましたが、主に外食産業に卸す業務用米として生産が続いています。
道農政部によりますと、去年は道内の作付面積のおよそ11%を占めました。また試験場でも...「開発中のものがきららと比べて良いか悪いか、標準的な比較のための品種として使われている」(平山さん)
割安でも、おいしいのが特徴。比布町の「きらら397」でした。
テレビ北海道はニュースのほかに毎週土曜日のけいざいナビ北海道、スイッチン!の3つの番組で各市町村の情報をお伝えしていきます。
- 2018. 6.18
- 札幌の老舗ホテルもテレワーク導入
札幌グランドホテルは自宅で勤務するテレワーク制度をきょうから試験的に導入しました。公募で選んだ宿泊予約の担当のパートタイマー1人が対象ですが、試験結果をみて働き方改革を拡大します。札幌グランドホテルは1934年に開業した老舗ホテルです。従業員は会社から支給されたパソコンで自宅でも職場と同じように業務ができます。
タブレット端末を使えばインターネットを通じて会議にも出られます。札幌グランドホテルの工藤慶一宿泊支配人は「培ってきた伝統というものがあるが、人手不足の中でやはり働く側の環境に合わせた雇用方法を考えていかなければならない」と話します。札幌グランドホテルは、およそ700人の従業員のうち100人ほどにテレワークを適用できる可能性があるとみています。
- 2018. 6.15
- 民泊営業 道内でもいよいよ解禁
住宅宿泊事業法がきょう施行され、
道内でも一般住宅に有料で旅行客などを泊める民泊の営業が解禁となりました。きのうまでの道内の届け出件数は677件。
およそ8割の544件が札幌で、全国一の多さです。
残りの133件は札幌以外で、
小樽や函館での届け出が多くみられます。
営業に必要な届出番号が発行されたのは、全道で428件に上ります。民泊営業の解禁で期待されるのは、
観光客の増加に伴うホテル不足の解消です。
一方で、騒音やゴミ出しなど住環境の悪化が懸念されています。(小樽市内の周辺住民)
「だんだん住民が減ってきて、民泊の割合が増えてきてる感じがします。
うるさいのが一番困る、ゴミも時々...」
(札幌市内の周辺の住民)
「不安ですよ。どこにどんな人が来ているのか分からないので。
防犯だけはしっかりしてよという感じですけど...」
道と札幌市は先月30日から、コールセンターで住民からの苦情を受け付けています。テレビ北海道は今月23日の「けいざいナビ北海道」で民泊について詳しくお伝えします。
- 2018. 6.14
- 各業界 人材育成に本腰
人手不足感が、道内のあらゆる業種に広がっています。
各業界が相次ぎ、働き手を確保するための対策を講じています。道内の漁協の組合長が集まった会議。
漁業者の数が30年前から半減している問題が取り上げられました。「担い手・後継者へ引き継いでいく土台づくりが不可欠」(道漁連・川崎会長)
船などの購入費を補助することで、担い手を確保していく方針です。
「いらっしゃいませ!!こちらへどうぞ!」(若手社員)
飲食業界では、人材を定着させようという
新たな取り組みが始まっています。
札幌を中心に居酒屋をチェーン展開する伸和ホールディングス。職場になじめずすぐにやめてしまう若い社員が多いことから、若手を中心に運営する研修店舗を設けました。
「ベテランばっかり一人だけ新人という環境になると今の若い子は
精神的に辛いものがあるのではないか」(伸和ホールディングス・佐々木社長)
狙いは、働く楽しさを知ってもらうことです。「入ったばかりの人がいるので楽しいです。
同じ研修生がいるので安心します」(若手社員)楽しさを感じてくれれば、長い期間働くことにもつながると考えています
「新人だけなので横のつながりとチームワークができる」
(伸和ホールディングス・佐々木社長)10日間の研修を経て、通常の店舗へ配属されます。
- 2018. 6.13
- 企業の担当者が大学へ 札商主催の就職説明会
道内企業の担当者が大学に出向き、
学生に仕事の中身を伝える就職説明会がきょう、札幌でありました。(岡田記者)
「説明会が開かれているこちらの会場ですが、
普段はゼミなどが開かれる学生同士の交流スペースです」就職説明会は、地元企業のことをもっと知ってもらおうと
札幌商工会議所と札幌大学が連携して開きました。(札幌商工会議所企画課・佐藤さん)
「学生の来場のしやすさを重視して学内で開催させていただいた。
実際に学生が聞きたいことを企業が親身に聞く空気がつくれないかと考えた」売り手市場を追い風に道外で就職する学生が増えていて、
道内の中小企業は人手を確保しにくい状態が続いています。(参加企業の担当者)
「ホテルなどの説明会ではゆっくり学生と話しができない。
学生もいろんなことも聞いてくれたりして雰囲気は良かった」きょうは、若手経営者が道内で働く魅力を学生に伝える
トークショーもありました。
(参加した学生)
「いろんな会社の話を聞いて視野が広がればいいと思う」札幌商工会議所は今週土曜日、北海学園大学でも同様の説明会を開きます。
- 2018. 6.12
- 「179プロジェクト」創立60周年の白樺学園
テレビ北海道は来年、開局30周年を迎えます。
これに合わせ、道内179市町村の節目の出来事を紹介する
「いななくプロジェクト」を実施しています。
今回は十勝の芽室町にある私立の白樺学園高校です。今年で創立60年目の白樺学園高校。
道内屈指のスポーツの強豪校で、
なかでも有名なのはスピードスケートです。
長野五輪金メダリストの清水宏保さんや、
平昌五輪に出場した郷亜里砂さんらを輩出しています。そんな白樺学園高校のスピードスケート部は今、
冬に向けてトレーニングに励んでいます。
今年の目標は?
(キャプテンの堀川君)
「今年はインターハイで優勝ですね。早く氷の上に乗りたい」
指導者側の目標は、オリンピックで活躍できる選手の育成です。
(監督の和田さん)
「この2年間ずっと世界に出ている子どもたちもいる。
ジュニアワールドカップとか世界ジュニアという大会に
1人でも多く送れたらなと思っている」テレビ北海道は
ゆうがたサテライト道新ニュースと
毎週土曜日のけいざいナビ北海道、スイッチン!の3つの番組で、
各市町村の情報をお伝えしていきます。
- 2018. 6.11
- 羽衣の滝遊歩道が5年ぶりに再開
土砂崩れで通行止めとなっていた
道北東川町の観光名所
「羽衣の滝」の遊歩道が
きょう、5年ぶりに
通行できるようになりました。羽衣の滝は
道内最大の落差270メートルを誇り、
「日本の滝百選」にも
選ばれています。しかし、2013年の土砂崩れで
天人峡温泉から滝までの
およそ600メートルの遊歩道が通行止めとなり、
滝を見ることができなくなっていました。改修にかかった費用はおよそ2億円。
展望広場を新たに設けたほか、
落石防止ネットを整備しました。天人峡温泉の宿泊客の
およそ8割が滝を訪れる
ということで、
関係者は再開による効果に
期待を寄せています。「羽衣の滝は国民的な財産
とにかく多くの人たちに
来てもらって
この滝を自分の目で
確認してほしい」
(東川町・松岡町長)
再開を受け、
地元の観光協会はあすから
市街地と天人峡温泉を結ぶ
無料のシャトルバスを運行します。
- 2018. 6. 8
- JTB、札幌の夜を観光資源に
大手旅行会社、JTBは「新三大夜景都市」にも選ばれた札幌の夜を観光資源にしようと市内の直営劇場で、東京で人気のショーを始めました。この時期、夜の大通公園はよさこいソーラン祭りを楽しむ観光客で賑わっています。すすきの、狸小路の劇場では...。花魁が舞い、侍が戦う。音響や照明を駆使した演出で、東京・六本木では日本人、外国人ともに人気を集めています。中国人の観客は「素晴らしいと思う。チャンスがあれば(友達を連れて)一緒にもう1回見たい」と感想を話してくれました。入場券は税込み3000円。今月10日まで毎日公演します。JTBは夜の外国人向け観光を成長市場と位置付けさまざまなショーを企画します。
JTB北海道ツーリストインフォメーションセンターの戸村 元泰札幌狸小路センター長は「昼間は大体皆さん目的感を持って各地観光に行っているので、食事が終わってお休みになるまでの間、買い物にはもう飽きてきている方に楽しいショーで楽しんでもらえれば」と話しています。夜の観劇を組み込んだ外国人向けツアーも計画しています。
- 2018. 6. 7
- 民泊解禁直前、道内の動きは
一般住宅などを年間180日を上限に有料で旅行者に貸し出す民泊の営業が今月15日に解禁されます。道内でも、個人や企業からの届け出が相次いでいます。
住宅宿泊事業法のもとでは、届け出が受理されれば誰でも民泊営業ができます。きのうまでの道内の届け出は札幌市が396件、札幌市以外が105件で、先月中旬から急速に増えています。
十勝の足寄町にあるこちらの住宅。神奈川県から移住してきた夫婦が、来月の営業開始に向け準備しています。料金は一泊3000円。儀間雅真さんは「自分たちで気軽に泊まれるのはいくらか考えた時に3000円くあいが泊まりやすいかと」と話しています。雄大な自然を生かし、エゾシカ猟を体験できるツアーも計画。ホテルよりも安い値段と独自のサービスで観光客を呼び込みます。
こうした動きに既存のホテルは。からくさホテル札幌の山田芳之支配人は「将来どうなってくるかは分からないが、今のタイミングでは(宿泊料金を下げる)考えは持っていない」と話します。ホテル不足で需要が高い状態は今後も続くとみて、民泊営業解禁後も今の料金を据え置きます。
一方で、ある懸念が。「清掃をしていただく方々、施設を管理していただく方々の不足感は今もものすごい。そこ(人材確保)がバッティングするのではないか」(山田支配人)。ホテルと民泊との間で今後、人手の取り合いが激しくなる可能性もあるとみています。
- 2018. 6. 6
- 砂川5人死傷から3年、飲酒運転根絶の取り組みは
砂川市で飲酒運転のうえ暴走した車に衝突され、一家5人が死傷した事件からきょうで3年となります。3年の間に飲酒運転を巡って変わったことと変わらないこととは?
砂川市できょう開かれた今年で3回目となる飲酒運転根絶を願う集会。参加者の思いはただ一つです。善岡雅文砂川市長はあいさつで「2度とあのような事故を起こさせてはならない。あの事故を風化させないよう、私たちひとりひとりが飲酒運転撲滅のために行動していかなければならない」と表明しました。この事件は3年前のきょう、砂川市の国道で飲酒運転の上、猛スピードで赤信号を無視した車が歌志内の会社員永桶弘一さんの車に衝突、家族4人が死亡、1人が重傷を負ったものです。事件後、北海道は条例を制定。飲酒運転をしない、させない。飲酒運転を見たら通報する。ただ、いずれも強制力はなく、あくまで努力義務です。
おととい、被害者の後輩である砂川高校の生徒らが怒りを込めて飲酒運転根絶を呼びかけました。沼口駿生徒会長は「もう2度とこういう悲惨な事故を起こさないためにも、被害者とその遺族の苦しみを分かって、それを伝えていく必要があると思う」と話しました。道警によりますと、飲酒運転による事故発生件数はここ5年でわずかに減少傾向にあります。一方、飲酒運転の検挙数は去年841件と前年並みで飲酒運転は減っていません。
酒を提供する店にも変化が...札幌市内を中心に焼き鳥店を展開している「串鳥」。メニューの注文に使う端末には「運転代行」のボタンが...これを押せば、店が業者を手配してくれます。串鳥南二条店の石橋英樹店長は「お客さんは(運転代行を)頼みやすくなった。(店側が)すべてのお客様、100パーセント車で来ているかどうか、確認するのは厳しいのが現状」と語りました。飲酒運転根絶の実現には飲んだら乗らないというひとりひとりの自覚が必要です。
- 2018. 6. 5
- 179(いななく)プロジェクト・50年迎える富良野・へそ祭り
テレビ北海道は来年、開局30周年を迎えます。これに合わせ、道内179市町村の節目の出来事を紹介する「いななくプロジェクト」を実施しています。きょうは富良野市のあのイベントの紹介です。
テレビドラマの舞台として有名な富良野。年間およそ180万人が観光で訪れます。その富良野で今年が50周年となるイベントが。それは...
北海へそ祭り。おなかに顔を描き、踊りながら商店街を練り歩く人気のイベントです。名称は富良野が北海道の真ん中、人間で言えばおへその位置にあることに由来します。へそ祭りには例年、市内外から60チームほどが参加。今年は、来月28日と29日の2日間行います。現在、祭りの準備が着々と進んでいます。節目の年とあり、ユーモラスな踊りをした今年の優秀チームへの賞金は、去年のおよそ2倍の100万円です。富良野市商工労働観光課の水間真彩さんは「富良野市外からこられるお客さんも楽しんで見てくれていて、飛び入り参加で一緒に踊ったりしている。みんなが笑顔になっているところを見てもらいたい」と話しています。
テレビ北海道は、ゆうがたサテライト道新ニュースと毎週土曜日のけいざいナビ北海道、スイッチン!の3つの番組で道内各市町村の情報をお伝えしていきます。
- 2018. 6. 4
- 笑いの祭典「みんわらウイーク」 今年は特別企画も
北海道と吉本興業が協力し、笑いを通じて北海道を盛り上げる「みんわらウイーク」。3年目の今年は開催期間も伸ばし、北海道命名150年を盛り上げます。みんわらウイークは8月8日の[道民笑いの日」にちなみ2年前から開かれています。北海道観光大使のお笑いコンビ、タカアンドトシのトシさんは「昨年以上の規模でやらさせていただきますけれども、この期間が今年一番笑ったなと、皆さんに思って頂ける。そういうイベントにしていきたい」と会見で意気込みを語りました。北海道150年の連動企画として道外・海外からの移住者とのトークショーや「150秒で北海道150年の歴史が分かる」をテーマにお笑いバトルも開かれます。国連が掲げる「持続可能な開発目標=SDGs」を道民に広く知ってもらおうと、芸人やアスリートと触れ合うウオーキングイベントも今年初めて催します。今年のみんわらウイークは8月1日から8日間開かれます。
- 2018. 6. 1
- JR花咲線で観光列車が運行開始
JR北海道が
単独では維持困難としている花咲線。
お金をかけずにソフトを工夫して
観光列車を走らせる
取り組みが始まりました。(見送る声)
「おはようございます!いってらっしゃいませ!」
観光列車は、
利用客を増やすためにJRと根室市が
企画しました。毎朝8時台に上下1本ずつを
観光列車として運行します。(JR北海道・柳谷祐さん)
「沿線地域に一人でも多くの方を観光の面で運びたい」
見た目は普通の列車ですが、周辺の見どころを
外国語にも対応する音声アプリで
紹介するのが特徴。(音声ガイドの案内)
「太平洋に突き出た落石岬が見える絶景が広がります」
外の景色を楽しめるよう、
音声案内に合わせて
スピードを落として運転します。
(乗客)
「とてもありがたいことですね。鉄道ならでは」根室と厚岸では、
事前予約でご当地弁当を購入できます。(長谷川根室市長)
「JR北海道の経営改善のために乗客を増やす対策を地元としてもしたい」
11月末まで運行します。
- 2018. 5.31
- 札幌市時計台 あすから改修工事
国の重要文化財で、今年10月に創建140年を迎える「札幌市時計台」。
あすから改修工事が始まります。
時計台は、前の改修から20年たって建物の傷みが進んでいるため、塗装を中心とした改修を行います。10月の工事終了まで外側にはシートがかけられ、内部も見学できなくなります。
観光客「(改修工事とは)知らなかった。きょう見られて良かった」6月から10月と言えば、観光シーズンの最盛期ですが...。
秋元・札幌市長「観光に来られた皆さんにはご迷惑をおかけすることになりますが、(塗装は)冬場に工事ができないということでやむを得ないものと思っている」
- 2018. 5.30
- 釧路市 特産のフキを使った和紙「富貴紙」アピール
原料は、地元特産の「フキ」。釧路市が、とても珍しい和紙「富貴紙」の普及に力を入れています。
富貴紙は、釧路市音別町で生産されています。原料は自生しているフキのほか、食用として栽培している2軒の農家も提供しています。
フキ農家「食用以外の利用もできるすごく可能性のある植物だと考えている」
工房では、市の臨時職員3人が富貴紙を作っています。細かく切った皮を煮込んで繊維を取り出し、水とつなぎを混ぜた液体に加えてすいていくと・・・。フキの繊維が透けて見える富貴紙に生まれ変わります。和紙は、2014年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。
しかも、フキが原料の和紙は極めて珍しいものです。蝦名釧路市長「価値あるものをしっかり守り技術も高めながら、色々な分野にこの和紙が使われていくような取り組みをしていきたい」
富貴紙は、名刺の台紙やはがきとしても販売され、観光客にも人気だといいます。
佐藤紙店店長「わざわざ富貴紙をくださいと買いに京都の方がおみえになったのがびっくりしました」
来月下旬には、新たに扇子も発売される予です。
- 2018. 5.29
- 帯畜・樽商・北見工 競争力強化へ経営統合
少子化で、地方大学の経営が厳しさを増す中、帯広畜産大学、小樽商科大学、北見工業大学の道内3つの国立大学は、きょう、4年後を目標に経営を統合すると発表しました。
3大学は、新たな運営法人『北海道連合大学機構』を帯広に創設し、2022年4月を目標に経営を統合する計画です。
これにより、理事・役員数の削減や各大学が個別に行っている事務作業を効率化して経営の無駄を省き、人員や予算を研究・教育に配分して競争力の強化を図ります。
3大学はそれぞれ、農・商・工の単科大学として異なる強みを持っていて、統合により企業との共同研究など外部からの資金獲得の幅が広がる可能性もあります。
- 2018. 5.28
- 倉本聰さんの「理想のレストラン」富良野にオープン
作家の倉本聰さんが長年思い描いてきた「理想のレストラン」が、富良野にオープンしました。キーワードは「生産者の思いを伝える」です。
きょうオープンした「ル・ゴロワ フラノ」。倉本さんが、生産者への敬意と、北海道の食材の魅力を伝えたいと構想をあたためてきたイタリアンレストランで、倉本さん自ら店舗デザインやメニューなどを監修しました。
倉本聰さん「あんなにおいしいかぼちゃは久しぶりに食べたといったら(生産者の)じいさんが泣くんですよ。自分の作品を美味しいといわれたことがなかった、と言って。食の生産者はほめられないんです。というのは(消費者に生産者の)顔が見えていないんです。それをつなぎたいなっていうのが一つの僕の大きな眼目ですね」
シェフを務めるのは、東京のレストランで腕を振るった大塚健一さん。
食材の特徴などを生産者から直接聞き、一緒に試作を重ねて最もおいしい調理法やメニューを考えたということです。ランチはおよそ2千円、ディナーはおよそ8千円からで、予約が必要です。
- 2018. 5.25
- 札幌でご当地ジンギスカンフェスティバル
北海道命名150年にちなんでご当地ジンギスカンの食べ比べができる催しがきょうから札幌駅前で始まりました。個性的なご当地ジンギスカンも味わえます。
「JR札幌駅前で始まったこちらのイベント。会場内はジンギスカンの良い香りが漂っています。8店舗食べ比べられるという事でどのお店にするか迷っちゃいますね」(湯浅知里アナウンサーのリポート)
1000円で鍋と野菜、箸と皿のセットを購入。好きな店で肉を買い、焼くだけです。4回目の今年は2店が初出店。道内外から味自慢が集まりました。
1店目はこちら、初出店で東京の「ラムバサダー」のラムチョップ。特別ソースを3種類から選びます。「ガーリックソースにつけていただきます。すごく食べごたえがありますね。ワイルドにラムが楽しめる感じです」(湯浅アナ)
2店目は新十津川、大畠精肉店の変わり種ジンギスカン。その名もアスパラの根を与えた「アスパラ羊」です。「口の中でうまみがじゅわっと広がりますね。ラム独特の臭みが感じられないので、苦手という人でも食べやすいかもしれないです」(同)
味付けジンギスカンの横綱の呼び声も高い「なよろ煮込みジンギスカン」!締めではなく、肉と一緒に
うどんを煮るのが、名寄流。「お肉はもちろん、この浸み込んだうどんが本当に美味しいですね」(同)イベントは27日まで開かれています。
- 2018. 5.24
- 空きビルを再生 富良野に観光拠点
宿泊施設を併設し、外国人観光客の受け入れを強化します。富良野の中心部に、周辺地域の観光情報を発信する新たな拠点施設が誕生しました。名称はコンシェルジュフラノ。地元の企業などが設立した運営会社「ふらのまちづくり」が7億5000万円を投じ、衣料品販売店だった4階建て、延べ床面積およそ5000平方メートルの空きビルをリニューアルしました。
「こんにちは。何かお探しですか」(コンシェルジュの男性)
1階には周辺の観光情報の案内所のほか、地元の食材を使った料理を提供するレストランを設けました。2階には、市の観光担当の部局や商工会議所など、合わせて8つの団体や企業の事務所が入ります。中心部に宿泊施設が少ないことから、3階は最大130人が泊まれる宿泊施設としました。宿泊料金を抑えたい若い外国人観光客を多く呼び込もうと、1人1泊3500円から利用できるようにしています。来月1日に本格開業します。ふらのまちづくりの西本伸顕社長は「富良野に来て、ここへ来れば富良野で今何をやっているか。どんな楽しいことができるかがすぐに分かるような、そういう情報拠点にしたい」と話しています。まちづくり会社は今後、施設を核に周辺を巡る独自のツアーも企画します。最近増えている体験型観光の受け入れにも対応する考えです。
- 2018. 5.23
- 函館でホテル建設ラッシュ、海外の観光客に照準
函館でホテルや旅館の建設ラッシュが起きています。北海道新幹線開業のブームは落ち着きましたが、増える海外からの観光客を取り込む狙いです。JR函館駅から車で15分ほど、湯の川温泉街にある「ホテル万惣」が新館を増築しました。これまでなかった6人部屋など客室を5部屋増やし、レストランも広げました。「人気のビュッフェスタイルで道産の食材を楽しめるだけでなく、目の前でお肉を焼いてくれるサービスもあるんです。食事面の充実で他のホテルと差別化を図りたい考えです」(畑中大樹記者リポート)。運営会社、オリックス不動産運営事業本部の飯島正純部長は「今後インバウンドの客も含めてまだまだ函館は伸びしろがあるエリアだと考えている」と増築の狙いを話します。函館を訪れる観光客は減っていますが、外国人宿泊客に限ると2017年度は前の年度より23.9%増えて50万人と2年連続で最高を更新しました。大和ハウスが先月、駅前でホテルなど商業施設を着工し、JR北海道も函館駅前にホテルを建設するなど、今年から来年にかけて開業計画が目白押しです。函館市は観光都市としての魅力を高めようと駅前再開発などを進める一方、人手不足対策にも乗り出します。7月に子育て中の主婦などを対象にホテルでの仕事を体験してもらう初めての事業を計画しています。函館市経済部雇用労政課の山崎貴史課長は「幼稚園、保育園の送り迎えの間の時間帯であれば、ホテルの室内清掃、ベッドメイキングにぴったり合うのではないか。隠れた労働力をできれば引き出したい」としています。
- 2018. 5.21
- 流通系電子マネー、道東のバスで決済開始
イオン北海道などは道東の釧路や帯広の一部の路線バスで、電子マネー「WAON」による決済サービスをきょうからはじめました。交通系ICカード以外の電子マネーによる路線バスの運賃決済は、全国で初めてです。釧路を中心に路線バスなどを運行するくしろバスは、バス3台に新たに専用のIC読み取り機を取り付けました。きょうから市内中心部を回る路線でWAONによる運賃決済を導入しました。女性の利用者は「いまはじめて知りました。普通であれば(現金で)一回一回払うのに大変なんですよね」と話し、男性の利用者は「バスに乗る度にポイントがつくんですか?(そうです)ああ、いいですね。便利でいいんじゃないですか?小銭で出すのが大変ですから」と語りました。釧路など地方の路線バスは利用者が減り続けています。市やくしろバスなどは利用者の増加を期待しています。くしろバス乗合事業部の原央企画課長は「今まで現金や回数券だけの取り扱いでしたけれども、北海道の他の地域に暮らしている方ですとか、あるいは北海道外からいらっしゃった方もですね、手軽にバスに乗れる。非常に期待しているところです」と話しました。くしろバスは、今年9月にも、もう一路線で導入する予定です。きょうは十勝バスもWAON決済を始めました。秋には阿寒などの路線でも決済できるようになります。イオン北海道などは来店者とバス利用者の両方の拡大効果を見込んでいます。
- 2018. 5.18
- レバンガ折茂社長「上を目指す」
今月、シーズンを終えたプロバスケットボール・レバンガ北海道の折茂武彦社長がきょう、札幌市の秋元克弘市長を表敬訪問しました。
折茂武彦社長「今シーズンはかなり厳しい戦いが予想されたものの、なんとか戦えた。来季しっかりクラブ、チームをまとめて上を目指して頑張っていきたい」
今シーズンのレバンガ北海道は、国内トップのB1リーグ残留は決めたものの、26勝34敗で東地区最下位でした。
一方で、観客動員は1試合平均3700人あまりと過去最も多く、リーグ18チーム中2位でした。入場料やスポンサー収入の増加で、2億円を超える債務超過の解消にもめどがつきました。
折茂武彦社長「(債務超過解消で)これからが新たなスタートになっていくと思いますし、応援して下さる方に恩返しができるのではないかと思っています」
- 2018. 5.17
- 池田町 スパークリングワイン増産
十勝ワインで知られる池田町が、スパークリングワインの製造を強化しています。製法にもこだわりかのワイナリーとの差別化を狙います。
池田町は30年ほど前から、シャンパンと同じ製法でスパークリングワイン造りに取り組んでいます。一般的なスパークリングワインは炭酸ガスを注入して作るのに対し、ここでは、びん詰めした後、酵母などを加えて発酵を促し炭酸を発生させています。こうして作られる「泡」は、よりきめ細かくなると言われています。
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所・安井所長
「日本のような湿度の高い気候だとスパークリングワインの爽快感がもっと消費者に受け入れられる時代が来ると思う」ワインの保管倉庫をおよそ1億円かけて改修した専用工場は、先月25日から稼働。夏以降の出荷をめざし、今は発酵の過程で生じる酵母の残骸を取り除く作業などを進めています。これまでの2倍にあたる年間8000本を製造し、直売店や札幌の百貨店などで販売します。
来月2日(土)午前11時の「けいざいナビ北海道」では、存在感が高まっている道内ワイナリーの最新事情を詳しくお伝えします。
- 2018. 5.16
- フィットネス市場拡大 京プラは36年ぶり大改装
札幌のホテルで、唯一、直営のフィットネスクラブを運営する京王プラザホテル札幌。開業から36年ぶりに、最新の機材に入れ替える改装をしました。その狙いは。京王プラザホテルの地下にある「ペント・セプト」。全てのトレーニングマシンを入れ替え、最新の18台を導入しました。
畑中記者「こちら一般的な機械に見えるのですが、実は道内で初めて導入された設備があるんです。モニターにガイドが表示され、ペースが乱れると表示が赤く変わります」
目的や運動量に応じて自動的にメニューを組む機能もあります。開業以来初めての大型改装に踏み切ったわけは。
高橋支配人「札幌に観光で訪れる海外客の多くはは、フィットネスジムやプールがあるホテルを検索してホテルを決めている。改装によりプール・ジムが新しくなったことで、より選ばれるホテルになったと思う」
ここ数年、およそ400人で推移している一般の会員も、改装を機に増やしていきたい考えです。
健康志向の高まりなどを背景に、国内のフィットネスクラブ市場は拡大しています。道内でも、24時間営業で人気の「エニタイムフィットネス」が先月、道内に初上陸。1ヵ月で会員数がおよそ500人に達するなど出足は好調です。7月には、世界最大級の会員制フィットネスクラブ「ゴールドジム」も道内初の店舗を札幌に開設する予定で、顧客獲得合戦が熱を帯びそうです。
- 2018. 5.15
- 開幕!札幌ラーメンショー2018
全国の人気店が集まる「札幌ラーメンショー」が、きょう開幕。注目の一杯を磯田アナウンサーが取材しました。
札幌ラーメンショーは今年で4回目。大通公園西8丁目を会場に、12日間にわたって開かれます。北海道をはじめ、東京、福岡、広島などから20店が出店。料金はどの店も1杯800円です。
東京の人気店と札幌の味噌ラーメン専門店がコラボした「伊勢海老味噌」。ラーメンショー限定の味です。
磯田アナ「手の平ほど大きなチャーシューがのっています。チャーシューは柔らかくて、濃厚な味噌味ですけど、海老のだしも良く香ります」
ちなみに、撮影の準備で丼から値を離したすきに、特大チャーシューを
カラスにさらわれました。皆さん、気を付けてくださいね!
東京を中心に本州でブームが起きているというワンタン麺は。
磯田アナ「エビはぷりぷりでワンタンはほろほろとほどけます。あっさりした醤油ラーメンで、スープまで飲み干せそう」
福岡の「博多新風」は「もう一度食べたい」という要望が相次ぎ、去年に続き2度目の出店。ラーメンショー初登場の塩ちゃんぽんなども人気を集めていました。
男性客「道外のラーメンが食べられるのでそれを楽しみに来ました」
女性客「次は何を食べようか考え中です」
実行委員会は、期間中10万人の来場を見込んでいます。
- 2018. 5.14
- 老舗長靴メーカー×大学生 お土産を開発
ゴム長靴で知られる小樽の老舗メーカー「ミツウマ」と、札幌市立大学の学生がコラボ。一風変わったお土産を開発しています。
畑中記者リポート「工場見学をしているのはデザイン学部の学生たち。彼らがつくっている意外な商品がこちらゴムでできたハンコです」
その名は「おじさんハンコ」。小樽市や様似町など道内12市町村のお土産賭して制作します。おじさんのモデルは実在する地元の人たちで、どんな仕事をしているかや、まちの特徴などの紹介文も商品に添えます。ミツウマが持つ、ゴム加工のノウハウを生かした商品を、と学生たちが提案しました。
女子学生「北海道すべての市町村にあって、それぞれの良さがあるものって何だろうと考えたら人だと思った」
男子学生「おじさん、というちょっと変わった感じの商品なので、おかしいと思うんだけど楽しんでもらう」
今年10月に創業100年を迎えるミツウマ。お土産を製造するのは初めてです。ミツウマ総務部・岡田秀敏課長「町おこしに貢献できればと狙っている商品でもある。若い力で新鮮なアイデアを分けてほしい」
町おこしに貢献するユニークな商品を作ることで企業価値を高めたい狙いです。
札幌市立大学に寄せられる産学連携の依頼はここ4年で2倍以上に増えています。札幌市立大学デザイン学部・矢久保空遥助教「デザインを活用して応用してどれだけ通用するのかあるいはどういう壁が存在するのか学ぶことができる。学生にとってもとてもよい機会になるのでこのようなプロジェクトがもっと増えていけばいいと思う」
- 2018. 5.11
- 高橋知事が中国首相と会談
高橋はるみ北海道知事(画像右)はきのう夜、札幌で李克強中国首相と会談したほか、きょう、日中の自治体のトップ会合で、両国が対話を通じ、地域レベルでの連携も強化する方針を確認しました。中国の李首相ときのう夜会談した高橋知事は食品などの「北海道ブランド」を李首相に強くアピールしました。李首相は品質が高く安全な北海道産の農産品を評価し、輸入拡大に強い関心を示しました。日中両国は道内から直接、中国へコメを輸出することで合意し、石狩の精米工場を指定工場に追加します。東京、北京に続き3回目となる日中知事省長フォーラムは、北海道のほか、埼玉県など6県の知事が出席。中国からは四川省などの省長らが出席しました。高橋知事は多くの中国人観光客が北海道を訪れていると話し、一層の連携強化を提案しました。高橋知事は「両国の強い関係のもと、相互の地域間交流を心から期待している」と李首相に伝えました。フォーラムでは省エネなど環境や観光や防災などの分野で地域間連携を推し進めることで合意しました。
- 2018. 5.10
- 道内地銀2行、そろって減収減益
道内2つの地方銀行の2017年度の決算がきょうまとまりました。北海道銀行(画像は笹原晶博頭取)が先ほど発表した決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が前年度より1%減りおよそ782億円。経常利益は41.5%減り89億9500万円。前年に引き続き減収減益となりました。住宅ローンが好調で、貸出金は1年前よりも5%増え3兆5192億円となりましたが、マイナス金利政策が続いて貸出利回りが低下したほか、外国証券や投資信託の含み損が表面化したとしています。また北洋銀行は貸出金が6兆2105億円と1年前よりも4.5%増え、過去最高となりました。その一方で、経常収益は1149億円、経常利益は160億円とともに減り、2期続けての減収減益となりました。
- 2018. 5. 9
- JR東日本が札幌でホテル
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JR東日本が来年、札幌駅の北口に客室数200室を超える大型のビジネスホテルを開業します。グループのJR北海道のおひざ元での今回の開業、その狙いとは。
名称は「ホテルメッツ札幌」。代々木ゼミナールの関連会社の所有地に、13階建て、延べ床面積6700平方メートルの施設を建設します。客室数はシングル、ツイン合わせて206室。全ての部屋で浴室やトイレを広くとり、宿泊客の獲得に的を絞ります。来年2月の開業予定です。JR東日本が、自社の鉄道営業エリア外でホテルを運営するのは初めてです。JR東日本は、人口減少を背景にこの先、鉄道事業収入の大きな伸びが見込めないことから、主要駅周辺でのホテル展開に力を入れています。こうしたなか、外国人観光客の増加が続いている札幌のマーケットに注目。安定的な収益が期待できることから、開発を決めたとしています。札幌市内では、鉄道事業の赤字を補うためJR北海道もホテル事業を強化していて、グループ内で今後、競合する可能性が出てきています。
- 2018. 5. 8
- 日本海側の地震探る 東大地震研が道南で調査
地震や津波を引き起こす可能性がある地中の断層の位置や形状を特定するための調査がきょうから、道南の渡島半島地域で始まりました。東京大学地震研究所が、日本海側を対象に2013年度から実施している全国調査の一環で、今回は、渡島半島に位置する江差町、厚沢部町、北斗市、七飯町の陸地と海岸部を対象に行います。道内での実施は、去年の石狩川河口などを対象にした調査に続き2回目です。きょうは、バイブロサイスという地中に人工的に震動を送る特殊な車両や、跳ね返ってきた震動の波をデータとして集め断層の形状や地下の構造を解析する機器などが、報道公開されました。日本海側の内陸部では東日本大震災発生の前に地震が相次いだ経緯があります。このため、日本海側の断層の解析は、千島海溝を震源とする地震など太平洋側で発生が懸念されている巨大地震の予測にも役立つとみられます。東大地震研の佐藤比呂志教授は「北海道の今の状況は3・11前の東北に似ている。道内でも(巨大地震が)発生する可能性が高まっている」と話しています。今月19日までデータを集め、来年5月に結果を発表するということです。
- 2018. 5. 7
- 道北で豊作願い「御田植祭」
今年の米の豊作を願う神事、「御田植祭(おたうえさい)」がきょう、道北のコメどころ、上川の東川町の水田で行われました。道内で唯一、北海道神宮から神様のための水田である「神饌田(しんせんでん)」として指定された、東川町の三田常男さんの水田で行われました。神事の後の田植えでは早乙女姿の女性12人が「ゆめぴりか」の苗を1本1本植えていきました。北海道神宮の吉田源彦宮司は「神話の世界から今日まで繋げられている、そういった重みを感じている。そういったことを一般の方にも知ってもらいながら、お米作りというものをご理解いただければありがたい」と話しています。11月には「神饌米(しんせんまい)」として北海道神宮に奉納されます。
- 2018. 5. 4
- 函館に豪華客船 積極誘致が実を結ぶ
一度に2000人以上を乗せて寄港するクルーズ客船。経済効果を狙い、函館市が誘致に力を入れています。約2500人を乗せた「ゴールデン・プリンセス」。先月末に横浜港を出て大阪や韓国の釜山を巡り、けさ、函館港に初めて入港しました。あす出港し、最後はアラスカを目指します。
アジアなどでの北海道人気を受け、道内への寄港回数は増加傾向です。特に函館市は、積極的な誘致活動が実を結び、2015年までトップの小樽を抜いて、3年連続で道内最多となる見込みです。クルーズ客船による経済効果は1回数千万円と言われていて、地元の期待も高まっています。
函館朝市の商店「私はすごく期待しているんです」
函館朝市の商店「売り上げにつながるというのはいいことだと思う」函館市は、より大型の船も接岸できるよう、若松ふ頭の岸壁を整備するなど受け入れ態勢を強化する考えです。
- 2018. 5. 3
- 憲法記念日 改正に反対の声を
憲法記念日のきょう、札幌では安倍政権が目指す憲法改正に反対する集会が開かれました。学識経験者などで作る市民団体が大通公園で開いた集会には、主催者発表でおよそ700人が集まりました。市民団体の代表は「日本が平和国家の道を歩むことができたのは、憲法9条によるものであることは明らかです」とスピーチ。
改憲勢力が国会で3分の2を占める中、憲法を守るには野党と市民の結束が大事だと訴えました。集会後、参加者は札幌中心部をデモ行進し、市民に憲法改正反対を訴えました。
- 2018. 5. 2
- 泊原発停止6年 北電の経営厳しく
泊原発が停止し、今月5日で丸6年です。依然として再稼働の時期は見えず、北電からの顧客の流出が加速しています。泊原発再稼働に向けた原子力規制委員会の審査は、「敷地内に活断層がない」という明確な根拠を北電が示せないため、事実上、進んでいません。2度の値上げで電気料金は高止まりしています。「再稼働するまで下げられない」とする北電からは顧客の流出が加速し、これまでに35万件を新電力に奪われました。
昨年度の決算は増収増益でしたが、燃料高による値上げ効果によるもので、厳しい経営は今も変わりません。北電の真弓社長は「(昨年度の決算は)決して喜べるものではない。販売電力量の減少をおさえつつ、さらなる収益拡大を図ってかなければならない」と述べています。原発の再稼働が全国で相次ぐ中、北電の経営陣にはあせりが広がっています。
- 2018. 5. 1
- 北広島市 「ボールパーク推進室」設置
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北海道日本ハムファイターズのボールパーク構想実現に向け、北広島市はきょう、新たに「ボールパーク推進室」を設けました。今後、建設候補地周辺で行う道路や上下水道などの整備をはじめ、球団と連携したさまざまな事業の企画を担当します。上野市長は「北広島市民のため、北海道民のために全力でこの職務に当たっていいただきたい」と激励しました。きょうは、球団が出資する北海道ボールパークや道との初めての協議も行われ、球団側は、新球場の建設について2020年5月の着工を目指すことを明らかにしました。
- 2018. 4.30
- ロープ1本で「空中散歩」恵庭の施設が人気
森の木々を生かしたアトラクションを楽しめる施設が、先週末、恵庭市にオープンし、人気を集めています。恵庭市のルルマップ自然公園の中にオープンした「フォレストアドベンチャー・恵庭」。数メートルから、高い所では15メートルほどの高さの木々に足場を設け、ケーブルなどを使って渡る「空中散歩」が楽しめます。
道内では初めての施設とあって、道東などからも客が訪れています。
体験した女性「面白いです。明日は絶対筋肉痛だよね」
体験した男の子「高いところから空を飛んだみたいです」
利用には予約が必要ですが、ゴールデンウイーク後半は、予約が一杯ということです。
- 2018. 4.27
- 日本海沿いの道の駅「あいろーど厚田」が開業
日本海沿いの国道231号で初の道の駅、石狩「あいろーど厚田」が石狩市できょうオープンしました。「あいろーど厚田」は石狩湾に沈む夕日を展望できる場所にあります。3階建ての施設内には郷土資料室、地場産品紹介コーナーなども併設されています。フードコートでは食事をしながら日本海を一望できます。訪れた人も「きれいですね。ここからみる景色が一番いい」などと話しています。
- 2018. 4.25
- さっぽろ東急百貨店内に東急ハンズが移転開業
リニューアルのため先月閉店した東急ハンズ札幌店があす、JR札幌駅前のさっぽろ東急百貨店内で移転オープンします。きょう報道関係者向けに内覧会がありました。さっぽろ東急百貨店の8階と9階に移転した東急ハンズ札幌店。これまでになかった札幌ならではの新たな商品群を増やしました。なかでも目玉は。湯浅知里アナのレポートでは「雑貨だけではなくて、道内で作られているジュースやこういったジャムなんかを選んで一緒にギフトとして送ることができるんです」。北海道産の食料品や雑貨など300余りの商品を自由に組み合わせ、オリジナルのギフト商品にできるコーナーを設けました。JRや地下鉄の駅が近く若い女性の来店が増えると見込み、色鮮やかな文具を集めた売り場も設けました。「女子文具コーナーにはこうしたグラデーションがきれいなパスケースから、人気の猫柄のペンケースまで、こういったものがかばんの中にあると、一気に華やかになりそうですね」(湯浅アナ)。東急百貨店の中に東急ハンズの店舗が入るのは、全国で初めてです。東急ハンズ札幌店の森實 正明店長は「じっくりと手をかけて、日々の暮らし方みたいなことを考えていくというところを提案していきたい」と話しています。百貨店側も相乗効果を期待しています。さっぽろ東急百貨店の萩原 正統店長は「百貨店にとっても東急ハンズにとっても、お互いのお客様がお互いのお店を利用しあうというメリットが出てくると考えている」と期待しています。東急ハンズ札幌店はあす午前10時に開店。年始を除き毎日午後8時まで営業します。
- 2018. 4.24
- ソフトバンク、雪山救難へドローン無線で実験
雪山などで遭難した人を救助する際に、スマホなどの電波をドローンで中継し、遭難者の位置を特定する実験がきょう大樹町で行われました。実験は登山やスキー中の遭難事故が増加傾向にあることを受け行なわれました。実験は圏外にいる遭難者のスマートホンの電波をドローンを使い中継し位置情報を受信します。これまでのシステムではソフトバンク以外の電波を中継できないのが課題でしたが、きょうの実験では通信会社によらずスマホの電波をドローンで中継。さらに、GPSの情報から遭難者の位置を特定できました。ソフトバンクの藤井輝也工学博士は「ソフトバンク以外の通信事業者を合わせて中継する。地上から行くよりもはるかに容易に遭難者の位置の特定ができるのではないか」とみています。同社の担当者によりますと実用化に向けては制度改正などが必要だということです。
- 2018. 4.23
- セコマが北大構内に24時間営業店
コンビニ道内大手のセコマは、北海道大学と地域創成連携協定をきょう結び、7月に北大構内では初となる24時間営業のコンビニを出店すると発表しました。セコマの丸谷智保社長と北大の名和豊春総長は地域経済の活性化に向け、食の分野などで協力する協定を締結しました。セコマは今年7月には北大の最先端の研究成果などを発信する広報コーナーのある新店舗を開店します。最大100席のイートインスペースや2階にはイベントやセミナーも催せるテラスを設けます。セコマの丸谷智保社長は「北大構内に全く新しいコンセプトでお店を出させていただく。ジンギスカンパーティーだけのためではなく、研究構想の実現の場としてお使いいただける」と話しています。今後、セコマは北大と協力し商品の共同開発などを進める考えです。
- 2018. 4.20
- 宇宙目指して 大樹ロケット燃焼実験に成功
民間が打ち上げるロケットして、国内初の宇宙空間到達を目指す「MOMO(モモ)2号機」。今月28日の打ち上げに向け、
19日、エンジンの燃焼実験を行いました。
大樹町のベンチャー「インターステラテクノロジズ」が開発した
モモ2号機。去年7月に打ち上げた1号機は、上空で機体が壊れました。小澤アナリポート「1号機からの大きな改良点は、こちらの黒い部分【CFRP】と呼ばれる素材なんですが、この厚みを1号機の最大3倍にして
強度を増しています」
きのうの実験ではおよそ10秒間、エンジンを燃焼。仕上がりは順調です。
インターステラテクノロジズ・稲川社長「きちんと点火してきちんと燃えることもできているので、そういう意味では安心して打ち上げに臨める」
打ち上げ予定は、今月28日です。
今月28日放送の「けいざいナビ北海道」では、
大樹町からの生中継を交えて、
ロケット開発の舞台裏をお伝えします。
- 2018. 4.19
- セブンイレブン道内1000店 セイコーマートを追撃
セブンイレブンの道内の店舗数が、あす20日、
札幌東区にオープンする店で1000店となります。
道内首位のセイコーマートとの競争が、いっそう激しくなりそうです。
セブンイレブンは40年前に道内に進出。
1000店達成を前に、きょう、セレモニーが行われました。
「カニとイクラの弁当」など8種類の記念商品を
道内全店で販売します。
今後は、肉や野菜など生鮮食品の販売にも力を入れるほか、
単身世帯や高齢者向けのコンパクトな商品を増やしていきたい考えです。
道内では、大手4社がおよそ3千店を展開しています。
1101店を展開する首位のセイコーマートは、
自治体の要請を受けて過疎地へも積極的に出店。
一方、セブンイレブンは、都市部を中心に出店しています。
人口減少が進む道内では、
新規出店による事業拡大には限界があり、
時代に対応した新たな戦略をどう打ち出すのか注目されます。
- 2018. 4.18
- コメリ道内出店加速へ 大型物流施設が完成
ホームセンター国内大手の「コメリ」が、道内出店を本格化させます。
苫東地域に建設していた大型物流施設の竣工式がきょう、行われました。この物流センターは、コメリが道内で初めて設ける大型物流施設。
延床面積はおよそ3万7千平方メートル、総事業費はおよそ30億円です。
国内・海外のメーカーから直接商品を仕入れる拠点機能に加えて...。岡田記者リポート「こちらのセンターでは、広大なスペースに商品を保管。仕分けも自動化を進め100店舗に商品を送り出すことができます」
商品の仕分けや検品をセンターが行うことで店頭での作業を省き、接客などのサービスに力を入れます。
コメリ・捧雄一郎社長「このセンターはコメリの多店舗展開を支える大きな要になっています」現在、コメリは道内で16店を展開。今後、道内100店を目指して新規出店を加速させ、140店余りを展開するDCMホーマックを追撃します。
- 2018. 4.17
- 記録的不漁のイカ 代わる原料は...
スルメイカの記録的な不漁に見舞われている道南の水産加工業界で、イカに代わる原料で商品を作る動きが出てきています。これまで使われていなかった、その原料とは。それが、「ブリ」。2016年の道南のブリの漁獲量は8千トンあまり。10年で4.2倍に増えました。
北斗市の水産加工会社・ソネ食品の水山社長「何をこれから作っていったらいいのか考えた時に、噴火湾で獲れているブリ、これよりないんじゃないかと」
ソネ食品の商品のおよそ8割は、塩辛などイカが原料です。しかし、イカの漁獲量は10年前の5分の1に減少、仕入れ値は3倍にまで跳ね上がっています。そこで、漁獲量が増えているブリを使った加工品の開発を去年11月に始めました。
完成した商品は「鰤燻」。切り身を砂糖や塩などで味付けし、燻製にしました。価格は、80グラム入りで税込み600円ほど。今月から函館市内の百貨店などで販売しています。ソネ食品は、ブリ加工品の開発に力を入れる考えです。ちなみに、次の商品は?ソネ食品・水山社長「いたずらにお茶漬けを作ってみたらそれがおいしかった。このブリの燻製が終わってから、お茶漬けを考えていきたい」
道は、ブリ加工品を作る企業を支援する取り組みを、来月、始めるということです。
- 2018. 4.16
- 新ひだか町長選で新人が当選 JR日高線への対応は
きのう投開票が行われた新ひだか町の町長選は、 新人が現職を破り初当選しました。当選した大野克之さんは、旧・静内町出身の59歳。 道庁では、主に農政畑を歩みました。 2015年から不通が続くJR日高線は、JR北海道が 廃止とバス転換を提案しています。 4選を目指した現職は、日高町村会の会長として存続を訴えていました。大野さんは「存続も廃止も皆さんの考えとしてはあると思う。それを日高管内7町の中でオーソライズして方向性を出すことが一番大切なこと」と述べ、 自身の考えについては明言しませんでした。
- 2018. 4.13
- 帯広中心部ににぎわいをーーカフェが開業
帯広市の藤丸百貨店に女性をターゲットにした新しいカフェがきょうオープンしました。中心市街地の活性化にも期待が寄せられています。藤丸2階にきょうオープンした「チーズカフェ バイ ミリオンサンテ 藤丸店」。料理に使う95%以上の食材が地元の十勝産です。趣向を凝らしたチーズ料理などのメニューをそろえます。初日の利用客は「産地の表記もしてあるので、十勝を頂いているというような感じ」と感想を話します。店舗をプロデュースした真浦綾子さんは十勝には「ハイクオリティーなチーズを作っている工房が沢山ありまして、そのチーズを食べ比べできるようなお店にしたいと思っている」と狙いを説明します。帯広市中心部に集まる人の数は、やや増加傾向にありますが、ピークの4分の1ほどの水準です。真浦さんは「笑顔になっていただいて、その笑顔のまま街の中で遊んでいただけるような街中の活性化の入口になるようなお店を、私の想いとしてはやっています」とコメントしました。
- 2018. 4.12
- JR北海道が函館駅の隣にホテル建設
JR北海道はきょう、函館駅の隣接地に宿泊特化型のホテルを建設すると発表しました。ホテルはJRイン函館の名称で、道内6棟目のJRインブランドのホテルとなります。函館駅の隣の所有地におよそ30億円を投じ、地上11階建て、延べ床面積7500平方メートルのホテルを造ります。客室数は210ほどで、今年の秋ごろに着工し、再来年春の開業を目指します。島田修社長は「ほか(のホテル)とは異なりインバウンドをより意識したつくりに」と話しています。JR北海道は過去に建築資材の高騰などで函館でのホテル建設を断念した経緯があります。現在進んでいる苗穂駅周辺の再開発では、タワーマンション建設に事業者として参画します。また花咲線の一部の列車を6月から半年間、観光列車として運行します。
- 2018. 4.11
- 新千歳ータイのLCCが運航再開
タイの格安航空会社(LCC)のタイ・エアアジアXがきょう、新千歳ーバンコク線の運航を再開しました。けさの新千歳空港でのセレモニーでタイに向かう乗客を見送りました。札幌からの観光客は「(直行便の方が)いいですよね 楽ですよね」といった声や「(直行便が就航したので(観光に)行こうと思いました」といった声が聞かれました。毎日1往復運航し、就航記念の運賃は片道1万1900円です。80%以上の搭乗率を見込み、今後、利用状況に応じて増便も検討します。タイ・エアアジアXは2015年に新千歳ーバンコク線で定期運航する計画でしたが、国連の専門機関がタイ航空当局に安全上の懸念を指摘しました。代わりにグループ内のエアアジアXがチャーター便を飛ばしましたが、3ヵ月で休止しました。タイからの観光客は、2007年からの9年間でおよそ80倍に増えました。予約客の8割以上がタイから訪れる観光客です。ナダ・ブラナシリCEOは「タイ人は日本が好きで旅行のトレンドは個人での周遊旅行。東京に来て札幌からタイに帰ったり、札幌に来て大阪からタイに帰ったりする」と周遊観光客の増加に期待を寄せています。タイ・エアアジアXは函館などにもバンコク便を就航させ、訪日観光客を取り込みたい考えです
- 2018. 4.10
- サケ・マス流し網漁へ出漁
日本の排他的経済水域である200カイリ内水域でのサケマス流し網漁が、きょう解禁になり、各地の港で小型漁船が漁に出ました。根室の歯舞漁港では大勢の家族らが見守るなか、きょう午前0時の解禁に合わせて14隻の漁船が出港しました。サケやマスは、生まれた川の国が漁の権利を持つという考えで、日本の200カイリ内でもロシアとの交渉で漁獲量などを決めています。先週東京で行われたロシアとの交渉で、漁獲量の上限は去年と同じ2050トン、漁獲量に応じて3億円前後の協力費を支払うことを決めました。しかし、去年の漁獲量は1273トンと上限を大幅に下回る不漁となりました。漁業関係者は今年の漁に期待を寄せてます。漁師からは「(去年は不漁だったので)今年は(まとまった)漁獲量があってほしい。量があれば値段が安くてもどうにかなる」という声や「他の船に負けないように頑張ってくる」といった声が聞かれました。漁船は早ければ1週間ほどで港に戻るということです。漁は7月7日まで行われ、根室市内からは去年より1隻多い27隻が操業する予定です。またロシアの200カイリ内での流し網漁はおととしから禁止されていて、試験操業として行っている曳き網漁は、去年よりも期間を延ばし、95トンの漁獲量が割り当てられることになりました。
- 2018. 4. 9
- 奥尻高で入学式、島外からの「留学」去年の3倍
奥尻島の奥尻高校できょう、入学式があり、今年は島外からの入学者が去年の3倍の16人に増え、合計22人が入学しました。定員割れが続く奥尻高校は去年から道外からの生徒も募集しています。今年の島外出身者は東京、千葉、福岡からの入学者3人を含む16人でした。千葉浦安市から入学した男子生徒は「奥尻でしか出来ない事をやろうと思ったので入りました。スキューバダイビングとか」。札幌市からやってきた女子入学生は「(授業は)グループワークが多いのでコミュニケーション能力を身に着けていきたいと思います」と抱負を語りました。
- 2018. 4. 6
- 札幌市立小学校で入学式
札幌の市立小学校199校で、きょう入学式が行われ、
およそ1万4500人の 新一年生が 学校生活をスタートさせました。
白石区の東橋小学校では、
45人の新一年生が 元気に体育館に入場しました。
野村幸明校長は 「これから楽しいことが いっぱい待っています。
しっかり頑張ってください」と あいさつしました。
- 2018. 4. 5
- 不祥事相次ぐ 道警本部長が異例の特別訓示
酒気帯び運転と万引き。 警察官の不祥事が相次いでいます。
旭川方面本部の 男性警部補はことし2月、
旭川市内で酒気帯びの状態で自家用車を運転。
道警本部の男性警部は 先月、札幌市内で食料品7点を万引きしました。
2人は容疑を認めていて、 道警はきょう付けで
2人を「停職」の懲戒処分としました。 相次ぐ不祥事を受け、
道警本部の和田昭夫本部長は異例の特別訓示を行い、
「 強い危機感を持って、法にもとる行為の防止に当たってほしい」と
述べました。
- 2018. 4. 4
- 旬な人~高木菜那さん
話題の人に話を聞く「旬な人」のコーナー。
今回は、平昌オリンピックのスピードスケートで二つの金メダルを獲得した、幕別町出身の髙木菜那選手です。2度目の出場となった平昌では、2種目で金メダル。一つの大会で複数の金メダル獲得は、冬のオリンピックでは日本の女子選手では初めてです。快挙の実感や次の目標、妹でありチームメイトでもある美帆選手についても聞きました。
- 2018. 4. 3
- 「走る豪華ホテル」今年も道内で運行
「走る豪華ホテル」が、今年も道内を運行します。JR東日本はきょう、 「トランスイート四季島」を報道陣に公開しました。四季島はJR東日本が運行する 周遊ツアー専用の豪華寝台列車。きょうは2年目の運行に向けた訓練運転を行いました。今年も東京・上野から 東北や北海道を巡る3泊4日のツアーを予定。 料金は一人74万円からです。 函館では、市内の料亭が イカや地元野菜を使った朝食を提供します。JR東日本の担当者は「青函トンネルを越えて北海道に渡ってくるというのは旅の中でも非常に楽しい醍醐味になっている」と話しています。去年行なわれた26回のツアーは すべて完売。今年の予約もはすでに完売していて、早くも「来年」の予約受け付けを来月以降に始めるということです。
- 2018. 4. 2
- 入社式 トップと新入社員の抱負は
-
新年度が本格的に スタートしたきょう、 道内各地で企業の 入社式が行われました。路線見直し問題が正念場を迎える
JR北海道には、 去年より8人多い 314人が入社。 島田修社長は、2030年度の 北海道新幹線の札幌開業を担う人材となってほしいと激励しました。 そして 「安全は天から降ってくるものではなく 一人一人の不断の努力の積み重ねにより 保たれるものです」と話し、 特急列車が脱線し炎上した 7年前の石勝線の事故を教訓に、 日々の業務に臨むよう求めました。 新入社員は緊張した面持ちで、 安全を最優先にすることを 誓いました。 新入社員代表は 「会社が現在直面している問題や様々な経営課題も理解して 入社を決意した。一つ一つの仕事を誠実にこなしていき、 課題や意味を考えて、真摯に向き合っていきたい」と抱負を述べました。
- 2018. 3.30
- 電力小売り自由化2年、北ガスの戦略は
北海道ガスが新年度、家庭向けの省エネ支援サービスを始めます。電力小売りの全面自由化から来月で2年、他社との違いを鮮明に打ち出します。今年10月から始める「エミネル」というサービス。ガスや電気の使い方を1件1件分析し、最適な省エネの方法をアドバイスするほか、センサーで人がいるかどうかを検知して暖房を自動制御します。光熱費を年間で1万円から最大5万円抑えられるとしています。5月中に新築の戸建て住宅を対象に受け付け、5年間で1万件の契約を目指します。前谷浩樹執行役員は「お客様と一緒にエネルギー消費量の削減やCO2の削減を図っていきたいという狙いがある」と話しています。北ガスは今月、自由化後の 一般家庭の電力契約件数が10万件に達し存在感を強めました。ただ道内は本州よりも電気料金が高い影響で、新電力会社同士の競争も激しくなっています。他社とは異なる取り組みで、競争力を高める必要があるといいます。大槻博社長は「(顧客の電気使用の)データを少し捕まえてきたので、それを細かに分析しながら新規のお客様を開拓するにはどういう料金が有効だとかそういうことを少し、秋ぐらいまでに精査する」と今後の見通しについて言及しました。
- 2018. 3.29
- 新幹線札幌駅のホーム位置決まる
北海道新幹線の札幌駅のホームの場所について、JR北海道が提案していた大東案の採用が決まりました。大東案は、今の札幌駅の200メートルほど東側に、新幹線専用のホームを設ける内容です。建設主体の鉄道・運輸機構など関係機関がきょう会議を開き最終合意しました。事業費は645億円。札幌駅に新幹線のホームを造る現駅案よりも75億円増えますが、差額はJRが負担します。来月以降、鉄道・運輸機構が施設の設計など工事の準備を進めます。新幹線のホームの場所を巡る協議は2年半に及び、札幌駅の西側とする案や地下に造る案が浮上しては消えました。こうした中、今年度に決定しないと2030年度末の札幌延伸開業に影響が出ることから先月、JRが大東案を提案。現駅案を推した鉄道・運輸機構も、技術上の問題はないと容認しました。ただ新たな課題も浮上しています。現駅への新幹線の乗り入れを想定していた札幌市は、駅周辺に大型の商業施設などを造る再開発計画の見直しを迫られています。札幌市の秋元克広市長は「(大東案は)再開発予定地に干渉すること。さらに地下鉄などから新幹線駅舎への歩行者動線の確保や「周辺交通への影響などまちづくり上の今後の検討課題もある」としています。市は見直し内容を反映した新たな計画を新年度の早い段階でまとめるとしています。
- 2018. 3.28
- HAC就航20周年、今後の展望は
札幌の航空会社、HAC(北海道エアシステム)がきょう就航20周年を迎えました。拠点の札幌丘珠空港ではセレモニーがありました。関係者が見守る中、鏡開きや振る舞い酒、記念放水などの催しがありました。HACは1997年に日本エアシステム(現在の日本航空)と道の共同出資で発足しました。目的は地域の医療や離島の暮らしを支えること。新千歳―函館など3路線で運航を始めました。日本航空は経営破たん後に一時、出資を引き上げましたが、その後復帰しました。2011年から 拠点を札幌丘珠空港に移し、現在5路線で運航しています。HACの桑野洋一郎社長は「機材更新、北海道新幹線が2030年くらいに(札幌に)入ってくるなど大きな環境の変化を想定したうえで、ビジネス以外の客をいかに取り込んでいくか。当社はまだインバウンドの客がいない中でこれをいかに取り込んでいくかが課題だ」と話しています。
- 2018. 3.27
- 公示地価 道内住宅地 27年ぶり下げ止まり
土地取引の目安となる公示地価がきょう発表され、道内の住宅地の平均価格が27年ぶりに下げ止まりました。
今年1月1日時点の住宅地の価格は前の年から横ばいでした。下落が止まったのは1991年以来です。札幌が堅調に上がったうえ、多くの地域でも底値感が強まり下落幅が縮小しました。上昇率の上位3地点は倶知安町です。外国人向けの別荘需要に加え、リゾート施設や新幹線の建設のために従業員用の住宅も増えています。札幌でも地価が上がるエリアが広がっています。
一方、商業地では外国人観光客の増加を背景に函館市が10年ぶりに上昇に転じました。札幌のすすきのエリアもホテルの需要が高まり全国でも高い上昇率を記録しました。道内全体の平均価格は0・6%の上昇と2年連続で上がりました。ただ、地価の下落が止まらない地域も多く、今後は差が広がりそうです。
- 2018. 3.26
- 日本ハム新球場、北広島に 2023年開業へ
北海道日本ハムファイターズの新球場の場所が北広島に決まりました。5年後に新たな集荷客施設が誕生します。球団幹部が夕方、市役所を訪れ、市長らに報告をしました。
球団の親会社の日本ハムはきょう取締役会を開き、北広島案を承認しました。新球場の候補地としては北広島市のほかに、札幌市が道立真駒内公園を提案。球団が両市と協議を進めてきました。
球団と北広島市は2023年の開業を目指し、新年度から具体的な協議に入ります。
- 2018. 3.23
- 混雑緩和へ 札幌市が区役所を土日に開庁
転入や転出の手続きで窓口が混雑するのを緩和するため、札幌市は土曜日のあすと日曜日の来月1日、市内の全ての区役所を臨時開庁します。受け付け時間は午前8時45分から正午までで、転入、転出の届け出のほか、住民票の発行などにも対応します。札幌市では年間12万人に上る転出入者の4割以上が3月と4月に集中し、一部の区役所では待ち時間が3時間に及ぶこともあったといいます。市の担当者は「土日の方に届け出をする人が流れることで、平日の混雑が多少なりとも解消されると期待している」と話しています。全国の政令指定都市のうち、半数が導入していて、札幌市は今回が初めてです。また、今月26日から30日と来月2日には、受け付けの終了時間を午後7時まで延長します。
- 2018. 3.22
- 層雲峡に観光客呼び込め 上川に新会社
層雲峡温泉に観光客を呼び込もうと、道北の上川町などが新会社を設立し、今日初めての総会を開きました。町や地元の観光協会など5者は先月21日に協同で出資し新会社「大雪山ツアーズ」を設立。地元の層雲峡温泉や大雪山系の自然などの魅力を発掘し国内外にPRを強化することで観光客の減少を食い止め、さらに増加に転じさせることが目的です。西野目社長は「四季がはっきりしている、スキー場もある、それから紅葉が早いという、そういうことを中心に地域の魅力をもう1回、再発掘していこう」と意欲を示しています。初年度は、入湯税引き上げによる増収分5000万円を元手に体験型の観光ツアーなどを企画します。道内では、地域の観光振興を担うDMO=観光地経営組織を設立する動きが活発化していて、上川町も新会社を候補として国に申請しています。
- 2018. 3.21
- 歓喜にわく LS北見がパレード
五輪の感動、再び。女子カーリングで銅メダルを獲得したLS北見の選手たちが地元の商店街で凱旋パレードを行いました。1万2000人が駆けつけ、北見が歓喜に沸きました。早朝から北見はお祝いムード。試合のハーフタイムに選手たちが食べたことで人気が沸騰したチーズケーキ「赤いサイロ」。店にはパレードを見ようと訪れた全国のファンが買い求めようと殺到しました。そして正午過ぎいよいよパレードがスタートするとムードは一気に最高潮に。割れんばかりの歓声に選手は満面の笑みで応えました。藤沢五月選手は「こういった形でお礼を言わせていただいて本当にありがとうございます。皆さん本当に応援ありがとうございました」とあいさつ。吉田知那美選手は「皆さん全員にメダルをかけてあげたい」と会場を盛り上げました。全国から集まったファンや北見市民は「かわいかった。手を振ってもらった」「これからもがんばってほしい、応援しています」と感激した様子でした。パレード後には、市民報告会も開かれ、市が新たに設けた「市民特別栄誉賞」も5人に授与されました。
- 2018. 3.16
- サクラサク 道内公立高校で合格発表
道内223校の公立高校できょう合格発表が一斉にあり、およそ3万1300人が一足早い春を迎えました。
札幌南高校は午前10時に合格者の番号を張り出しました。集まった受験生は自分の番号を見つけると抱き合って喜んだり、涙を流したりしていました。
「すごくうれしいです。とりあえず早くお父さんに連絡したいです」「めっちゃ遊びたいです。全力で遊びたいです」「部屋の掃除をしていて大量の紙を見つけた。すごく頑張ったんだなぁって自分で自分をほめてあげたい」。合格した受験生からはこんな声が聞かれました。
合格者が定員に達しない高校では2次募集の願書を22日から受け付けます。
- 2018. 3.15
- ゆうばり国際映画祭 きょう開幕 札幌にも会場
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」がきょう開幕しました。18日までに113本の映画を上映し、受賞作を決めます。
JR夕張駅前でオープニングセレモニーがあり、人気俳優の葉山奨之さんや川栄李奈さんらがレッドカーペットを歩きました。仮装した市民や多くの映画ファンで盛り上がりました。
映画祭は今年で28回目ですが、初めて札幌の狸小路にサテライト会場を設けました。過去の映画祭で好評だった作品などを上映します。
- 2018. 3.14
- 外国人留学生よ働いて 札商が秘けつを紹介
事業の海外展開や外国人観光客の急増を受け、道内の企業が外国人留学生の採用に関心を高めています。札幌商工会議所がきょう外国人採用に関するセミナーを開きました。
セミナーには道内企業からおよそ80人が参加しました。現地の言語や習慣に精通している外国人留学生を採用しグローバル化に対応する狙いがあります。
参加した企業からは「ベトナムで事業をしており、現地でも日本でも働ける人を採用したい」(メガネ販売)「中国人の社員がすでに一人おり、中国人客が安心して注文できる」(外食)といった声が聞こえました。
講演では外国人を採用する際の注意点として、在留カードの確認を徹底するよう促しました。また、留学生として来日し、日本企業に就職した外国籍の社員の実例も紹介しました。
- 2018. 3.13
- 青函トンネル開業30年 新幹線時代に課題も
青函トンネルが開業し、きょうで30年です。人や物の流れを大きく変えたトンネルは北海道新幹線の札幌延伸を控え、新たな課題に直面しています。
全長54キロに達する青函トンネル。7000億円の資金と24年の時間をかけ、1988年に開業しました。青函連絡船に代わって割安な貨物列車が走り、野菜を本州へ、生活物資を北海道へと運びます。
そしておととし、北海道新幹線が開業しました。300万人を超えた乗客は半分ほどに減っていましたが、新幹線により200万人台を回復しました。新幹線が札幌まで到達してこそ、青函トンネルの効果は高まります。しかし課題は山積みです。
JR北海道は維持費として年に40億円を負担。新幹線の速度アップのための工事や貨物列車との調整はまだ検討中です。新幹線が札幌にやってくるのは2030年度末。あと13年です。
- 2018. 3.12
- 氷雪原でだまし絵ツアー 野付湾に観光客
道東の野付半島の雪原で不思議な写真を撮影できると、この冬、多くの観光客が詰めかけました。その一風変わった写真とは。
別海町の野付湾では冬の間、海水が凍り、地平線まで氷と雪の原野が続きます。真っ白い背景を利用して、遠近感がまひした「だまし絵」のような写真が撮影できます。ツアーが1月下旬に始まると、去年の6倍近い4000人余りが全国から集まりました。
ネイチャーセンターの工藤茜さんは「果てしなく続く氷原を歩くのが魅力かなと思う。今年は特にトリック写真がまた広まったのでそれをメインに企画した」と話します。暖かくなり氷の溶ける心配があるため、今シーズンのツアーは先週で終了しました。ネイチャーセンターでは海外に向けてもPRを強化する考えです。
- 2018. 3. 8
- 高校入試で出題ミス 全員に2点
北海道教育委員会は今日、おとといの公立高校一般入試の社会の問題に誤りがあったと発表しました。誤りがあったのは、社会の設問4のAの問い1です。東京都と世界の主な都市の時差を問う問題で、時間を示すグラフの一部に誤りがあり、正解が得られない設問となっていました。生徒の採点などをしていた高校や中学の教諭ら3人から道教委に昨日、連絡があり、間違いが判明しました。道教委はこの問題を削除し、受験者全員に配点分の2点を与えます。会見で道教委の担当者は「受験者はもとより、中学校や高等学校の関係者にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びします」と謝罪しました。合格発表は予定通り今月16日に行うということです。
- 2018. 3. 7
- 札幌・清田区で8100戸が断水 復旧の見込み立たず
札幌清田区でおよそ8100戸が、けさから断水しています。7日19時現在、復旧の見通しは立っていません。断水が発生しているのは、清田区の清田、真栄、美しが丘の一部有明の全域です。札幌市水道局によりますと、断水が発生したのは今日午前5時半ごろで、8100戸、約2万人に影響が出ていて、小学校1校も休校となっています。水道局は、公園などに応急の給水所を設け、対応に追われています。給水所に来た男性は「朝、7時ごろに起きたんだけどもう全然駄目だった、何をするにも水がないと」と困惑した様子でした。水道局では、水道管の破損が原因とみていますが、今のところ特定には至っていません。各家庭で水が使えるようになるのは、あす以降だということです
- 2018. 3. 6
- さっぽろスイーツ 今年は「抹茶チーズ」
今年のさっぽろスイーツコンペティションのグランプリがきょう発表されました。今回は70作品の応募があり、グランプリに選ばれたのは、古田浩真さんの『さっぽろ抹茶チーズ~お豆とともに~』です。道産のマスカルポーネチーズを使ったケーキに抹茶パウダーをふりかけ北海道の大地を表現しています。外国人観光客に人気の「抹茶」とチーズや豆など道産食材の魅力を組み合わせた点が高く評価されました。アイデアを考案したのは小学5年生の山本百椛(ももか)さんは「北海道産の食材をいっぱい使っているところを工夫しました。グランプリはすごくうれしいです」と話しました。グランプリ作品はレシピが公開され、来月以降、札幌と近郊の菓子店などで順次、発売されます。
- 2018. 3. 5
- 札幌市 MICE施設はパークホテル敷地に
札幌市はきょう、国際会議などに使う道内最大規模の施設を札幌パークホテルの敷地に整備することを決めました。施設は、 MICEと呼ばれる国際会議やイベントの会場として整備します。現在のホテルの建て替えにあわせて併設して建設する計画で2025年までに開設を目指します。当初は9月に閉館するさっぽろ芸文館の跡地が有力視されていましたが、周辺に自然があふれ中心部にアクセスしやすいことから、パークホテルの敷地を選びました。札幌では昨年度、115件の国際会議が開かれ、その経済効果は約120億円と試算されています。市は、新たな施設を整備して国際会議を積極的に誘致し、経済効果をさらに高める考えで、施設の概要を今月15日の市議会の委員会に報告し、市民から意見を募集します。
- 2018. 3. 1
- 道内大荒れ 交通機関も乱れ JR200本超運休
急速に発達した低気圧の影響で、きょうの道内は雨や雪を伴う強い風により大荒れの天気となりました。引き続きあすにかけても警戒が必要です。
最大瞬間風速は真狩で28・1メートル、せたなで27・8メートルを記録しました。また、午後3時までの24時間に降った雪の量は伊達市大滝で36センチ、上札内などで28センチに上りました。
この暴風雪のため交通機関にも影響が出ています。新千歳空港では東京や東北を結ぶ路線を中心に156便の航空機が欠航しました。またJRも道内各地を結ぶ特急43本を含め、あわせて229本が運休しました。
- 2018. 2.28
- サツドラ 大学1年生でも内定 あすから新採用制度
サッポロドラッグストアーはきょう、大学1年生にも内定を出す新しい新卒採用制度を導入すると発表しました
あす取り入れる採用制度は応募や入社時期を学生が選べるのが特徴です。大学や専門学校などの1年生でも通年で応募を受け付け、内定を出します。学生は入社時期を卒業後2年間の4月と10月から選べます。
富山浩樹社長は「働く人が、働き方を選択できる企業で働きたいという風に変わってくる」と話し、人手不足が顕著となるなかで新しい採用制度により優秀な人材を確保したい考えです。
- 2018. 2.27
- 厚岸産ウイスキー きょう発売 町おこしにも期待
厚岸で造ったウイスキーがきょう、発売となりました。道東で生まれた初めてのウイスキーだけに、町おこしへの期待も高まります。
発売となったのは厚岸のウイスキー蒸留所が手掛ける初商品「厚岸ニューボーン」です。
市販のボトルはおよそ1万本と限られ、地元でも事前の予約で500本がすぐに売り切れました。きょうは引き換えのため道の駅を多くの人が訪れました。購入した地元の人からは「カキとウイスキーで厚岸の知名度が上がればいい」などの声が聞かれました。
地元の商工会は手軽に味わってもらおうと、地元の飲食店できょうだけグラスで客に提供します。厚岸町商工会の岩崎純史・地域支援課長は「今後、厚岸に来ればウイスキーが飲めるという環境を整えていきたい」と話しました。
- 2018. 2.26
- 劇団四季「眼鏡に字幕」サービス開始へ
外国人観光客の増加を受け、劇団四季は眼鏡型の端末に字幕を表示するサービスを全国の劇場に先駆け、北海道であす始めます。
東京のIT企業の技術を生かし、役者のセリフに合わせて眼鏡型の端末に字幕を映します。英語や中国語など4か国語に対応します。
きょうのテストを体験した中国からの留学生は「眼鏡だと頭が動いても字幕が見られるので、後から出演者が出てくる演出などでは便利です」と話しました。
外国人観光客だけではなく耳が不自由な人も舞台から目を離さずに字幕を読めます。劇団四季では訪日客にミュージカルを楽しんでもらう手段として研究しており、札幌での反応を見て全国での導入を検討します。
- 2018. 2.22
- チームパシュート金メダル 道内歓喜に沸く
平昌冬季五輪スピードスケート女子チームパシュート決勝では道内勢3人で臨んだ日本が金メダルを獲得。道内は歓喜に沸きました。オランダとの決勝戦には、幕別町出身の高木美帆選手と姉の菜那選手、厚岸町出身の佐藤綾乃選手が出場しました。好スタートから前半リードする日本ですが、3人全員が今大会でメダルを獲得している強豪、オランダに逆転を許します。しかし、疲れのみえたオランダに対し、日本は一糸乱れぬ隊列と先頭を巧みに入れ替える連携で追い上げ、終盤に逆転し一気に突き放します。オリンピックレコードで決勝戦を制し、この競技で初の金メダルを獲得しました。高木姉妹の地元幕別町や札幌市で応援した観客らを熱狂させました。観戦した高橋知事も「心からおめでとう、そしてありがとうと言いたい」と快挙を称えました。一夜明けて幕別町役場では、祝福の垂れ幕も掲げられました。
- 2018. 2.21
- 認知症カフェ 地域の見守り強化に生かせ
認知症の人や家族が地域住民と交流する「認知症カフェ」。札幌市が取り組みを支援しようと力を入れています。札幌東区の認知症カフェ「ふらっとステーション伏古」では月に2回程度、認知症の人やその家族が地域の住人と一緒に園芸などを楽しんでいます。認知症のグループホームなどを運営する社会福祉法人やNPOなど民間が中心になって開設するこうした認知症カフェは全国で4200カ所以上に広がっています。患者や家族が気軽に悩みの相談や情報交換をする場をつくるとともに周辺の住民と交流することで万が一の際の「見守り」につなげるのが目的です。しかし、どこも運営は赤字です。2015年度から認証制度を導入し支援する札幌市は先日、活動を多くの人に知ってもらおうとフォーラムを開きました。道内の認知症患者は2020年度には20万人を超えるとされています。札幌市では今後、ボランティアスタッフを紹介するなどして支援を強化する方針です。
- 2018. 2.20
- 優生保護法で「不妊手術適当」 11歳の少女も
かつての優生保護法のもと、知的障害などを理由に強制的に不妊手術をしていた問題で、道内では11歳の少女を含む1129人が「手術が適当」と判断されていたことが分かりました。
道がきのう公表した資料では、1973年までの12年間に1129人の手術を「適当」としていました。うち8割が女性で、未成年者は15%に上りました。この期間に実際に手術をしたのは485人でした。
1996年までの46年間に道内で強制的に不妊手術を受けた人は少なくとも2593人いるということです。
- 2018. 2.19
- 地元の技術で付加価値を 農水産物の新商品を開発
道内の農水産物を売り込もうと、ノーステック財団がきょう新商品の発表会を開きました。加工方法や見た目に工夫を凝らし、バイヤーの助言も生かして新用途を開拓します。
江差のナマコを地元の工場の乾燥機を使ってフリーズドライ加工しました。1箱10個入りで48000円。海外客のみやげとして、新千歳空港では2カ月で4箱が売れました。フリーズドライは風味や加工が飛びにくいとして高級な料理での利用もめざします。
余市の会社はバイヤーから去年もらった意見を基に、ニシンの一夜干しのパッケージを改良しました。地域の付加価値を高めるために、地域の素材や施設を生かしながら最終商品への加工に取り組んでいます。
- 2018. 2.16
- 共同住宅の11人死亡火災 札幌市が類似施設を調査 現状は
11人が亡くなった共同住宅の火災を受け札幌市はきょう、有料老人ホームの可能性がありながら届け出のない施設に対し、立ち入り調査を始めました。生活に困った人を支える共同住宅の現状を訪ねました。
札幌のNPO法人、自立支援事業所サンレジデンスが借り切ったアパートでは仕事を失った人など7人が暮らします。食事も手助けしますが、有料老人ホームには該当しないと考え届け出はしていません。火災を避けるため灯油の使用は禁止。部屋のガスコンロも火が付きません。
サンレジデンスは全体でおよそ100人を受け入れ、運営費として月にあわせて100万円ほどを受け取ります。ただ5人の職員の給料やガソリン代を切りつめても、年に30万円ほどしか残りません。
NPO法人ほっとらんどが北広島で運営するのはかつて学生寮だった住宅で、14人が暮らします。職員2人で世話をするのは4か所の34人。生活に困っている入居者から受け取れる金額は限られ、職員の給料は生活保護費より少なく、年金に頼ります。
世話をする人も支える人もギリギリの中で、法律のはざまの施設が運営されています。
- 2018. 2.15
- 高木が銀メダルを獲得 今大会2つ目の快挙
平昌五輪6日目。幕別町出身の高木美帆選手がスピードスケート女子1000mで今大会2つ目のメダルを獲得しました。銀メダルを獲得した小平奈緒選手とともに表彰台へ個人種目で日本女子選手が同時にメダルを獲得するのはオリンピック史上初の快挙です。高木選手は「自分が想定していた以上のレースができたので1500m以上に自分を褒めてあげたいな」と振り返りました。一方、アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」はオリンピック3度目の出場で初勝利を果たしました。また、カーリング女子一次リーグが開幕し、LS北見は2連勝を飾り、好発進です。
- 2018. 2.14
- 冬の野菜生産に期待 暖房のいらないハウス栽培
道の農業試験場が冬でも暖房のいらないビニールハウスを開発しました。新たに開発したハウスは、ビニールを2重にして、空気の層を作ります。内部は、最低でも氷点下3度ほどに保てます。上川の比布町できょう農業関係者およそ200人がハウスを視察しました。厳しい寒さの中でもリーフレタスや小松菜などの葉物野菜が育ちます。暖房費がかからないため、設備の費用は、長くても3年ほどで回収できるそうです。道総研道南農業試験場の担当者は「冬に新たな野菜を作ることで農家の収入アップにつながる。通年でパートを使えるようになり雇用も新たに創造できる」と普及に意欲を示しています。通年栽培が広がれば、本州産に頼る冬の野菜も価格が抑えられると消費者にもメリットがありそうです。。
- 2018. 2.13
- 高木が銀 高梨が銅 メダルラッシュに沸く
平昌冬季五輪第4日の12日、スピードスケート女子1500メートルで高木美帆選手が銀メダル、スキージャンプ女子では高梨沙羅選手が銅メダルを獲得。道産子のメダルラッシュに沸きました。今シーズンW杯で4戦4勝と金メダルの最有力候補と期待された高木選手は、悔しさをにじませながらも「最高順位を獲れたのは誇りに思えること」と振り返り「1000mとチームパシュートでは今以上のレースができるよう準備をしていきたい」と意欲を燃やしました。一方、スキージャンプ女子の高梨沙羅選手は、前回ソチ五輪の無念をはらす大ジャンプで銅メダルをつかみました。「金メダルを獲ることはできなかったですけどすごく自分の中でも記憶に残るそして競技人生に繋がる糧になるすごく貴重な経験」と話しました。
- 2018. 2.12
- 球団が「真駒内案」イメージを公表 BP構想
プロ野球・日本ハムファイターズの新球場を核にしたボールパーク構想の予定地の決定は大詰めを迎えています。きのう、札幌で住民向けのフォーラムが開かれ、球団から道立真駒内公園での建設イメージ図が初めて公開されました。フォーラムは、札幌に球場を残そうと活動する「応援団」の主催で住民らおよそ450人が参加しました。球団が真駒内案について直接、市民に説明するのは今回が初めてです。新球場のイメージ図や温浴施設などの配置案を説明しました。「真駒内案」の最大の注目点は公園の南側に建物を設置していない点です。反対派が懸念する自然環境への影響に配慮しました。札幌市の担当者はもうひとつの大きな課題の交通渋滞悪化への対策のほか、地下鉄駅前の再開発を連動して行うことを説明しました。一方で今月3日に開催された北広島市開催の説明会では、透明な屋根素材を使ったドーム球場や一般向けの球場を設ける「北広島案」を球団が公表しています。これを受けて北広島市は来週から町内会や自治会を対象に説明会を開催し、誘致への機運をさらに高める狙いです。球団は来月中にも候補地を決定する方針です。
- 2018. 2. 9
- 高齢者が現場に活力 人手不足に対応
人手不足の波が至るところに押し寄せています。高齢者に長く働いてもらう取り組みが、道内の企業で広がっています。
札幌で路線バスを運行するじょうてつ。運転手不足に歯止めをかけようと、60歳で定年退職した後に契約社員として働ける年齢を68歳に引き上げました。65歳以上では、5人が働いています。運転手歴40年の宮田さんは週に6日、ハンドルを握ります。
道によりますと、道内のバス会社の7割で運転手が足りません。事情はトラック業界も同じ。運送会社では定年を80歳に引き上げる動きもあるほどです。
お好み焼き店の風月は4年前に定年制を廃止しました。65歳以上の30人ほどが店を支えています。熟練の人がいると現場に安心感も生まれます。店長を務めたことのある青木さんは71歳。働く時間を抑えるため、2年前に自ら正社員からパートへと変わりました。柔軟に働ける仕組みも高齢者には大切のようです。
- 2018. 2. 8
- 厳冬の泊原発避難訓練 住民1万人参加し課題も
猛吹雪のなか震度6強の地震が発生し泊原発から放射性物質が漏れた事態を想定して、道などがきょう、避難訓練を行いました。雪と寒さのなかで課題も見えてきました。
訓練には道などおよそ4百の団体と、住民1万人ほどが参加しました。ホテルでは近年増えている外国人客を誘導。手助けが必要な高齢者などを放射線を防ぐ屋内に避難させたりもしました。
また冬の道の訓練では初めて、泊原発から30キロ圏内にある岩内町の住民が百キロ離れた札幌などへ避難しました。3時間かけて避難した人の表情には疲れもにじみました。
北大病院では被爆した負傷者を受け入れる手順を確認しました。この日は、雪が激しかったためヘリコプターを使った訓練は中止し、代替手段の準備などが課題となりました。
- 2018. 2. 7
- 北方領土の日 「返還の思い届け」各地で啓発活動
「北方領土の日」のきょう、返還を全国に訴えようと各地で啓発活動が行われました。
根室の大会には700人ほどが参加しました。おととしの日ロ首脳会談で返還への期待が高まりましたが、具体的な進展は見えないままです。元島民の平均年齢は82歳を超えます。返還運動の後継者を育てるため、中学生による弁論発表もありました。
おととい開幕したさっぽろ雪まつりの会場でも北方領土返還を求める署名活動などが行われました。
- 2018. 2. 6
- キタサンブラック"第2の人生"へ 安平で種牡馬の展示会
春から夏にかけての競走馬の繁殖期を前に、安平町にある社台スタリオンステーションがきょう、繁殖用のオスウマである種牡馬の展示会を開きました。引退したばかりのあの名馬も登場しました。
展示会には生産者や馬主などおよそ700人が集まりました。今年は種牡馬を29頭を紹介。中でも、注目の的はキタサンブラックです。
日高町で生まれたキタサンブラックは有馬記念といった重賞のGⅠレースで7勝を挙げました。獲得賞金は19億円に迫り歴代最高です。
繁殖での種付け料は1回500万円。すでに130件の応募があります。キタサンブラックに騎乗した武豊騎手は「乗りたいですね。絶対にいい子が出ると思います」と話しました。早ければ来年1月ごろ、キタサンブラックの子が誕生する予定です。
- 2018. 2. 5
- さっぽろ雪まつり開幕 海外客向け決済が充実
さっぽろ雪まつりがきょう、メイン会場となる大通とすすきので開幕しました。外国人観光客をさらに呼び込もうと、ITを生かしたサービスが広がっています。
6丁目会場を中心に導入したウィーチャットペイとアリペイは両替やクレジットカードが不要。中国では合計で13億人以上が使うほど普及しています。
会場にはタブレットを活用した翻訳アプリも用意しました。10ヶ国語に対応し、救急センターや観光案内所に設置しました。
雪まつりには去年は過去最高の264万人が来場。中でも外国人は27万人と、前の年より5割増えました。札幌市では決済や翻訳のデータを生かし、外国人向けのサービスを拡充する考えです。
- 2018. 2. 2
- 日ハムキャンプイン 清宮選手も始動
プロ野球日本ハムファイターズの春季キャンプが日本時間のきょう、アメリカ・アリゾナ州でスタートしました。日中の気温が26度まで上がる絶好のコンディションの中、中田翔選手ら主力選手が、ノックや打撃・投球練習などで汗を流しました。注目のドラフト1位ルーキー清宮幸太郎選手は右手親指を痛めている影響で打撃練習には参加しなかったものの、時より笑顔を見せながら守備と走塁練習を行ないました。清宮選手は「良い環境で伸び伸びできた。ちょっとはファイターズの一員になれた気がします」とすがすがしい表情で話しました。チームは、2年ぶりの日本一奪回に向けアメリカでのキャンプ終了後は、17日から沖縄で2次キャンプを行ないます。
- 2018. 2. 1
- 札幌の共同住宅で火災 11人が死亡
1月31日の深夜、高齢の生活保護受給者らが暮らす札幌市内の共同住宅で火事があり、焼け跡から男女11人の遺体が見つかりました。きのう午後11時40分ごろ、札幌市東区北17条東1丁目の共同住宅「そしあるハイム」から煙が出ていると消防に通報がありました。火は激しく燃え、焼け跡から40代から80代とみられる男女11人の遺体が見つかりました。警察や消防によりますと施設には16人が入居していました。救助された5人のうち3人はけがを負いましたが、いずれも命に別状はないということです。施設は札幌の「なんもさサポート」が運営。築50年の元旅館を2010年ごろから身寄りのない高齢者や生活困窮者向けの共同住宅として使っています。施設内にはスプリンクラーは設置されていませんでしたが福祉施設ではなく一般的な下宿扱いのため設置義務はなく、直近の検査でも法令違反はありませんでした。警察は火の出た原因を調べるとともに、亡くなった11人の身元の確認を急いでいます。
- 2018. 1.31
- 超巨大地震に備え 釧路市の病院がシェルター設置
道東沖で「超巨大地震が切迫している可能性が高い」とした長期評価を受けて釧路市の「高柳眼科クリニック釧路」がきょう、津波シェルターを設置しました。先月19日政府の地震調査委員会は今後30年以内に根室沖で巨大地震が発生する確率は70%とする長期評価を公表しました。釧路市の高柳眼科クリニックは太平洋から1キロに位置し津波が到達する前に緊急避難所まで高齢の患者らを誘導するのが間に合わないと判断。約1千万円をかけて設置しました。導入したのは国が推奨する救命艇型のシェルターで定員は25人でトイレや非常食を備えます。個人が経営する病院がシェルターを設置するのは珍しいということです。今後さらに3艇を購入する予定であわせて100人ほどの避難場所の確保を目指します。
- 2018. 1.29
- 観光列車の可能性探る 道がモニターツアー開催
観光列車導入の可能性を探ろうと、道は JR釧網線の列車で道東各地を周遊するモニターツアーを行いました。ツアーは、今月27・28日の2日間で約130人が参加しました。初日のツアーでは釧路を出発した一行はまずタンチョウが来る駅として知られる茅沼駅に到着。その後、貸切バスで摩周湖を訪れ、雄大な自然を満喫し、川湯温泉では、名物の鍋料理などを味わいました。道東と道北では、観光列車の導入実現を目指す動きがあります。これを受けて道は去年10月からモニターツアーを実施していて、今回が3回目です。これまでのツアー参加者を対象としたアンケートでは、9割ほどが再び参加したいと回答、道の担当者は「来年度は実際に観光列車を運行することを想定して検討したい」と意欲的で、外国人を対象にしたモニターツアーも計画しています。
- 2018. 1.26
- 欧米からも根室に来て バードウオッチング観光をアピール
野鳥を観察する魅力を訴え、観光客を呼び込もうとする取り組みが根室地方で盛り上がっています。
北海道観光振興機構が野鳥専門誌の編集者らをヨーロッパから招きました。北海道を訪れる海外からの観光客はアジアが中心。そこでヨーロッパで人気の高い野鳥観察をアピールし、幅広い地域から道東に来てもらうと考えたのです。
参加者からは「北海道を代表する鳥がたくさん見られる。とても魅力的な場所だ」(英国の雑誌編集者)「冬だけでなく春も夏も秋もバートドウォッチャーには興味深い季節になると思うが、まだ可能性が知られていない」(ドイツ人写真家)などの声が漏れました。
野鳥観察を盛り上げる地元のイベント「ねむろバードランドフェスティバル」もきょう始まり、道外からの参加者が訪れました。しました。イベントの参加者数は去年を上回る見込みで、あさってまで野鳥の名所を巡ります。
- 2018. 1.25
- 赤いんげん豆の新品種 洋食に生かして
道立総合研究機構は赤いんげん豆の新品種を開発し、きょう、報道陣にお披露目しました。全国でも珍しい新しい品種の特徴とは・・・。
新品種の名前は「きたロッソ」。道内で主に栽培している品種と比べ、煮崩れしにくく赤色を鮮やかに保ちます。このため、サラダやスープなどの煮込み料理に適しています。
道内で育てる赤いんげん豆はこれまで甘納豆などに使われていました。その需要が鈍る一方で、健康志向の高まりからサラダなど洋風料理で活用が増えています。このため色持ちが良く、煮崩れしにくい道産の豆が求められていました。
道総研はすでに缶詰などを試作。道内の食品メーカーと協力し、特徴を生かしたレトルト製品なども開発する考えです。
- 2018. 1.24
- 野菜価格が高騰 消費者も2極化へ
葉物野菜の価格高騰が長引いています。店の売り方が変わり、消費者には二極化の動きが生じています。
札幌市内にある大手スーパーでは、キャベツ半分が298円で売っていました。平年のひと玉より高い値段です。産地の本州で昨年秋、天候が悪く、品薄となっているためです。
売り場では買いやすいよう少量パックを作ります。カット野菜や冷凍野菜をアピールするのは、契約栽培のため価格が変わりにくいためで、売り上げは2割ほど伸びています。
一方、有機野菜を扱う自然食品の専門店では、スーパーよりも安い逆転現象が起きていました。札幌の自然食品店では、例年の価格ですが、スーパーよりも安くなっています。有機野菜では土壌を入念に作るため、一般の野菜より天候の被害を受けにくいそうです。いつもなら高めの有機野菜に手を伸ばす人も増えているようです。
- 2018. 1.23
- 救急車から心電図を送信 搬入前に症状を確認へ
救急車で患者を運ぶ際、病院で素早く処置ができるようになります。搬送先の病院に事前に心電図を送る取り組みが札幌で始まります。
救急車の中で患者の心電図などを撮影し、システムに送ると、受け入れ先の医師らが画像を確認できます。
札幌市消防局が市内の23病院と提携し、主に心疾患の患者を対象として2月1日からこのシステムを活用します。道内では初めての取り組みです。
- 2018. 1.22
- アイヌ料理を知って 札幌市が常設店探る
国内外からの観光客が増えるなか、アイヌ民族の伝統料理を知ってもらう機会を増やそうと、きょう札幌のカフェで試食会が開かれました。
試食会は札幌市などが札幌アイヌ協会の協力を得て開きました。合わせて40人ほどがアイヌ民族の代表的な汁料理、「鮭のオハウ」など5品を味わいました。
市は、アイヌ民族の工芸品などを販売する常設店を検討していて、集客策のひとつとして伝統料理を提供する飲食店も考えています。
札幌には年間1300万人以上の観光客が訪れますが、アイヌ文化を発信する拠点や工芸品などを扱う店は数が限られます。札幌アイヌ協会も先住民族の理解が深まることに期待を寄せています。市では、試食会などでのアンケートを通じてニーズを探り、2020年度に常設店を開きたいと考えています。
- 2018. 1.19
- 注目の最新技術が一堂に 札幌モーターショー開幕
自動運転など最新の技術を生かした車を集めた『札幌モーターショー2018』がきょう、開幕しました。4回目の今年は国内外の27社、38ブランドが出展。各メーカーが開発中の試作車を含めた約200台が展示されています。大きな目的のひとつが道内自動車産業の発展です。今回の目玉は道内の中小企業10社が共同開発した寒冷地仕様の電気自動車です。2年前に出展した試作品を改良し、コストダウンを実現、販売価格は約150万円で6月から売り出します。このほか、2020年にも実用化する予定の自動運転技術を搭載した車や路肩の「矢羽根付きポール」を感知して積雪で白線が見えなくても自動走行できる技術なども紹介していました。札幌モーターショーはあさって21日まで開催されます。
- 2018. 1.17
- 元同僚の男を逮捕 札幌・西区の女性殺人事件
おととし11月、札幌西区の自宅マンションで当時23歳の女性が遺体で発見された事件で、警察はきょう、女性の元同僚の43歳の男を殺人の疑いで逮捕しました。逮捕されたのは、札幌北区の職業不詳、熊倉昭洋容疑者です。警察によりますと、熊倉容疑者はおととし11月4日の夜、同じ病院に勤務していた作業療法士の木村安由光さんを木村さんの自宅で首を絞めて殺害した疑いです。熊倉容疑者は木村さんの遺体の第一発見者として通報していました。警察は、熊倉容疑者の認否を明らかにしておらず、「今後の捜査で動機を詳しく聞き出し事件の全容解明に努めたい」としています。
- 2018. 1.16
- 競技人口拡大へ 小学生がウインタースポーツを体験
平昌五輪の開幕まで1カ月を切りました。札幌市は子どもたちがさまざまなウインタースポーツを体験できる催しを初めて開きました。冬季五輪の誘致を進める札幌市は、子どもたちになじみが薄いウインタースポーツに取り組むきっかけをつくり、競技人口拡大に結び付ける狙いがあります。体験教室には応募総数約2500人から抽選で選ばれた市内の小学生240人が参加、各学年に分かれて3日間でフィギュアスケートやスキージャンプ、カーリングなど6つの競技を体験します。子どもたちは初めての競技に戸惑いながらも、楽しみながら技術を学んでいました。最終日のあさってには、元オリンピック選手からメダルを授与されるなどの交流会も予定されています。
- 2018. 1.15
- 「北海道で働こう」 オール北海道で地元就職を支援
道内の大学を卒業した大学生が就職の際に道外へ流出することを食い止めようと、経済団体などがきょう、地元での就職を支援する組織を立ち上げました。名称は、「北海道で働こう応援会議」。北海道新聞社の呼びかけで道や経済団体、大学など24機関が参加するオール北海道体制での取り組みです。去年3月に道内の大学を卒業した学生のうち約5400人が道外の企業に就職し、その割合は4割に達しようとしています。応援会議では、今後優れた道内企業の情報を様々な形で発信し、学生の地元定着を図ることで、道内の人材不足などの課題の解決に結び付けたい考えです。
- 2018. 1.12
- コンサ・ペトロビッチ新監督「攻撃的なサッカーで魅了」
サッカーJ1・北海道コンサドーレ札幌で今シーズンから指揮を執るミハイロ・ペトロビッチ新監督がきょう、就任会見を行いました。
ペトロビッチ監督はセルビア出身の60歳。2006年から合わせて12季、広島と浦和で監督を務め、両チームをJ1屈指の強豪クラブに育てました。
監督は記者会見で「観る者を魅了する攻撃的なサッカーをJ1で見せたい」と話しました。
コンサドーレは来月24日、アウェーで広島と開幕試合を戦います。
- 2018. 1.11
- <2018この人④>高橋知事「JR見直し 勝負の年」
ことし注目の人物を直撃する「2018この人」。4回目は高橋はるみ知事です。待ったなしの課題であるJRの路線見直し問題について、「勝負の年」と言い切ります。
2016年11月にJR北海道が「単独では維持困難な路線」を発表し、去年は道内の公共交通について、様々な場面で議論が行われました。
地元との協議が進まず、昨年末に有識者から「リーダーシップ不足」と指摘された高橋知事。しかし、地元負担の議論も少しずつ進み、成果はあったと訴えます。
それでも地元の負担だけでは鉄道は維持できません。7月ころまでに、国を巻き込んで公的支援の枠組みを作ってもらう考えです。「去年12月末に市長会長、町村会長らオール北海道で国交大臣に提案をした。これを具体的な形にする」
国を説得するポイントはどこなのか、支援の線引きはどうなるのか。知事の実行力が問われる年となります。
- 2018. 1.10
- 大雪・暴風 道内大荒れ 交通機関も乱れる
発達中の低気圧の影響で、道内ではきょう、日本海側を中心に大荒れの天気になりました。
日本海に面する留萌では昨晩から強い雪と風に襲われました。
留萌市の住民からは「ゆうべからひどかった。屋根が取れるかと思った」「(雪を)朝投げてこれで3回目だから」といった声が漏れていました。
札幌管区気象台によりますと、上川の幌加内では午後4時までの24時間で43センチの雪が降りました。風も強く、えりも岬では最大瞬間風速39.2メートルを記録しました。JRで特急が運休するなど交通機関にも影響が出ました。
- 2018. 1. 9
- 2017年の道内倒産件数 5年ぶりに増加
去年1年間に倒産した道内企業は277件となり、5年ぶりに増えたことが分かりました。
東京商工リサーチはきょう、去年の道内企業の倒産状況を発表しました。倒産件数は277件と前の年を9件上回りました。また、小樽ベイシティ開発の先月の大型倒産が響き、負債総額も73億円多い705億円となりました。
去年は特に道東の不漁の影響で水産関連の倒産が多かったということです。
深刻になる人材不足も経営リスクとなっており、東京商工リサーチでは倒産件数が今後緩やかに増えると見ています。
- 2018. 1. 8
- <2018この人>コンサドーレ野々村芳和社長「想像できなかった規模のクラブへ」
ことし注目の人物を直撃する、「2018この人」。初回のきょうは、コンサドーレの野々村芳和社長です。J1残留を果たしただけでなく、経営にも辣腕をふるいます。
コンサドーレは去年、過去最高の11位を記録しました。しかしサッカーの内容以外にも、上位クラブとの差は大きいと話します。
「コンサドーレの去年のシーズンの売上高が28億円くらいだが、J1平均が約36億円。トップになると50億~65億円のクラブがある中で勝負していくのは大変」
去年11月には8億円あまりの増資を打ち出します。これまでのような経営立て直しのための資金調達とは異なり、攻めの取り組みです。新たな売り上げを探るのはアジアです。チャナティップ選手などのブランドを生かし、アジア進出を図る企業の宣伝広告に役立てます。
「サッカーの内容や順位、クラブのサイズなど、もうちょっと頑張れば今まで想像もできなかったところに行けるのじゃないかと思えるようなシーズンにしたい」
- 2018. 1. 5
- 活況願って 札幌市中央卸売市場で初競り
「北海道の台所」札幌市中央卸売市場では今年最初の取引となる初競りが行なわれました。初競り式には市場関係者らおよそ二千人が参加しました。札幌市の秋元克広市長は「去年、水産を取り巻く環境は大変厳しかった。今年は戌年ということで安定した年になってくれればと思っている」とあいさつ。その後、競りが始まると新鮮な魚が並ぶ水産棟では、威勢の良い掛け声が場内に響きました。しかし、ここ数年、道内はイカやサンマ、秋サケなど主力の魚種で不漁が続いていて、きょうの取扱量も去年より3割ほど少ない74トン余りに留まりました。市場関係者は、「今年は去年のような不漁がないように、たくさん魚が獲れて安く皆さんに提供できればいい年になる」と取引の活況を願っていました。