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2017.07.01 放送
特 集高騰!集中!札幌マンション4000万円時代

170701manshon1.jpg5年前に2800万円ほどだった札幌の新築マンションの平均価格が、2016年には4000万円を超えるまでに急上昇しています。

物件は中央区周辺に集中し、数も約1400戸とピークの1割あまりにとどまります。
なぜ価格がこんなに上がるのか、どうして増えないのか、そして一部の地域に集中するワケは...
買い手不在のまま、供給側の論理で新築マンション市場が変容していたのです。



170701manshon2.jpgベロッパーが口をそろえるのは「震災復興や東京五輪に向けて建設現場が人手不足で、賃金が上がって建築費が高まっている」。
首都圏に比べて土地が安いために、札幌ではマンション価格に占める建物の費用が2~3割にとどまります。そこで建築費の上昇がすぐに販売価格に跳ね返るのです。
割安感が乏しくなる郊外にはマンションは建たず、中心部に集中。
人気の円山公園の近隣の駅では、すぐ近くに5つもの新築マンションがせめぎあいます。



170701manshon3.jpg本州から進出してきたデベロッパーが一部の土地の価格を引き上げてきました。
8000万円を超えるようなタワーマンションの高層棟では、地元で買える層は限られ、首都圏からセカンドハウスとして買う人が3~4割に上るそうです。
地元向けにはモデルルームを作らずにコストを抑えるなどの手立ても。
東京での土地争奪の過熱と比べるとまだ余地があるとして、新たに札幌に進出する首都圏のデベロッパーもありました。



170701manshon4.jpg受けて立つ格好となる地元勢。同じ土俵での競争を避けて工夫を凝らします。
中心部を避けて、例えばミサワホーム北海道がJR手稲駅前に作ったマンションには想定以上に顧客が集中。
地場最大手のクリーンリバーは、営業・開発・管理を少人数で一体にして、間接経費を抑えます。
日本グランデは温泉やカラオケ、さらにはビリヤードといった充実した共用部が売り物。マンションの隣に鉄筋コンクリート(RC)3階建ての戸建てを並べたところ、割安感が出て売れ行きは好調だそうです。