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2017.05.13 放送
特 集ばんえい競馬 存続の危機!?売り上げ好調の裏側で

170513banba1.jpgこの数年、馬券販売が好調のばんえい競馬。
2016年度は過去最高の161億円を売り上げ、十勝への経済波及効果も60億円を超えて地域経済のひとつの柱となっています。
ところが活況の裏側で、レースを支える仕組みそのものが揺らいでいるのです。
馬が足りない――。
その余波と存続に向けた地元の取り組みを追いかけます。



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農耕馬(ばん馬)の数は2015年に1100頭ほどと20年前に比べて7分の1にまで減っています。
ばんえい競馬に出走するための「能力試験」でも馬が集まらず、かつては2割を切っていた合格率が、7割を超えるまでに。能力に多少、目をつぶっても合格させざるを得ません。
馬は繁殖が難しいうえ、価格の高い和牛へと生産が移り、高齢の馬好きの人しか携わらなくなっているためでした。



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影響は意外なところにも及んでいました。食用の馬肉です。
ばんえい競馬で不合格となった馬が熊本で肥育され、食用に回ります。ただ供給が減り、価格が上がっています。
飲食店がメニューを増やして観光客の人気が広がっていることも、不足感を高めています。





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馬の生産を少しでも増やそうと、帯広市では生産者に与える賞金も設定。
帯広畜産大学では妊娠した馬の血液中のホルモンを調べ、早い段階で妊娠の異常を診断する技術を高めています。
将来は人工授精も視野に入れています。