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- 2017.05.27 放送
- 特 集目指す姿は?ボールパーク構想
プロ野球、北海道日本ハムファイターズの新球場構想が浮上してからおよそ1年。
札幌市と北広島市が候補地を提示し、議論が少しずつ進んでいます。
そもそも球団が掲げる「ボールパーク」とはどのようなものなのか。
そして、北海道に例を見ないものと期待されるアミューズメント施設は、地域にどのような経済効果をもたらすのでしょうか。
全国の先進事例を訪ねました。日本一に輝いた2016年のシーズン、札幌に移転してから初めてファイターズの観客動員が200万人を超えました。
それでも経営面でみると、親会社からの広告宣伝費で何とか黒字を確保している状態です。
プロ野球12球団のほとんどが球場を管理し、座席の工夫や売店などの販売を収入源にしていますが、札幌ドームを借りるファイターズはそれができないのです。
メジャー流をいち早く導入した広島市のマツダスタジアムを訪ねると、座席の種類は34にも上り、売店も充実して来場客を飽きさせません。
グッズの販売額は50億円に達し、遠方からの観客もあって地域におカネが落ちています。
周辺ではスポーツジムやショッピングセンター、マンションも組み合わさり、試合がある日以外にも地域の新たな核となっています。新潟県長岡市のアオーレ長岡は、バスケットボールBリーグの新潟アルビレックスの本拠地と市役所を組み合わせた施設です。
新国立競技場の設計者である隈研吾氏が設計した施設は、地域のためのイベントをいつも催し、人が集まる拠点になっています。
さて、ファイターズのボールパークの行方は?
札幌市は交通アクセスの良さ、北広島市は広さを売りに候補地を示し、球団は2018年3月には方向性を出す予定です。