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2017.06.17 放送
特 集<JR北海道 鉄路半減の未来>#2新たな「地域の足」を生み出せ

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公共交通の手段といえば、鉄道や路線バス、タクシーが思い当ります。

ただ、人口が減り現行の仕組みだけではひずみも生じています。
運行側の負担を抑えつつ利用者の使い勝手をできるだけ保とうと、様々な手法が北海道内外で動き出しています。
新たな地域の足を生み出そうとする挑戦と課題を追いかけました。






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東日本大震災で被災した岩手・気仙沼周辺では、JR東日本が鉄道ではなくBRT(バス高速輸送システム)での復旧を選びました。
線路跡の一部を専用道路としてバスを走らせ、高校や病院前にも新たに"駅"を作ります。
便数を鉄道より増やし、時間は以前よりかかりますが基幹交通となる特急バスとして、地域を細かく走る路線バスとのすみわけを図ります。
ただ、運転手不足もあって一部の地域では既存の路線バスの便数が減ることも。



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安平町では行政が無料バスを走らせていたところ、あおりを受けた地域のハイヤー会社が撤退を表明。
あわてた町は5年前に大型バンを予約制で走らせる有料デマンドバスに変換、運行もハイヤー会社に委託しました。民間企業あってこそとの考えです。
一方、30年近く前に天北線が廃止となった稚内―音威子府では今、転換したバスの維持に苦労しています。
鉄道廃線の時に得た転換交付金により、沿線の5市町村はバスの赤字を穴埋めしてきましたが、残高が半分まで減っているのです。


170617jr4.jpgそんな悩みを克服しようと中頓別町は配車サービスのウーバーと組んで、住民がボランティアで運転手を務める相乗りサービスを2016年8月に始めました。
無料だった3月までの利用は1日1件ほど、4月には実費相当に変わりました。
近隣の天塩町でも、東京のベンチャー企業、ノッテコと組んだ相乗りサービスを3月に開始。1時間ほど離れた稚内に行く際に、相乗りしたい人をガソリン代を分割して乗せてあげます。
いざというときの移動の安心感を、住民の共助で作る試みです。