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2019.05.18 放送
特 集どうなる!?北海道の物流

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今週は鈴木ちなみさんがMC。
長沼町で雑誌の撮影があり、北海道の広さを感じたとのこと。
まさにその広い道内をカバーする「物流」が今回のテーマ。








Still0515_00001.jpg人手不足と言われるトラックドライバー。実際のデータで見ると、去年4月の有効求人倍率は全産業に比べて倍近い差がある。私たちが生活する上でなくてはならない存在の運送業。現場は日々、苦労や工夫を迫られている。






Still0515_00002.jpg道北・名寄にある名寄トラックは大きく分けて2つの荷物を扱う。一つは大手運送会社から名寄近郊の荷物を引き受ける2次請け。もう一つは直接契約を結び新聞や郵便物を運ぶ元請け。かつてはJAの仕事を受けていたが、扱い高は高い一方、収穫のない冬に大型のトラックが余るなど経営の負担が増した。今は小口でも年間を通して仕事のある安定性を重視する。





Still0515_00004.jpg20年前から比べると今は3割ほど運賃の単価が下がったという。人件費や燃料代も上がり、利益は目減りするばかり。名寄トラックは徐々に10トン以上の大型車を手放し車両の小型化に舵をきった。従業員には、経営難に陥った別の運送会社に事実上の解雇を言い渡された人もいる。こうした厳しい道北の物流を地域一体で変えようとする動きもある。荷物を1か所に集める共同輸送。2月には市内の企業が実証実験も行った。




Still0515_00005.jpg名寄をハブ化することで、往復のうち片道で空のまま走る「片荷輸送」の問題を解決しようという取り組みだ。当然トラックは行きも帰りも荷物を積めた方が売り上げも多くなるので両方で載せられるのが理想的だが、名寄トラックの鎌塚専務は荷物を集約して効率化を図っただけでは問題は解決できないと、懐疑的な立場をとっている。





Still0515_00007.jpg名寄トラックの配送エリアは名寄を中心に東西南北に広がる。もし旭川と名寄の双方で荷物を載せようとすれば、取りに行く時間で長時間労働や車中泊を助長することとなる。従業員の負担が増し、会社にとっても採用で不利となる。さらに、慣例として片荷を防ぐ「帰り荷」は金額が安くなっても受け入れがちで、鎌塚専務は「運賃単価を世の中全体で見直すべきではないか」と話す。




Still0515_00010.jpg海運では効率性を上げるために「大型化」の波が。道東・標茶町にある、ホクレンの釧路クーラーステーション。釧路標茶の酪農家から年間52万トン集める生乳のうち10万トンを一か所に集めより大きなトラックに乗せ換える拠点だ。このうち8割が「ほくれん丸」という大型船に載り、道外へ運ばれる。1日あたりおよそ7千トンの農産品を道外へと送るホクレン。その専用船、釧路ー日立を毎日往復するほくれん丸は今年、大型の船に置き換えた。積載量は車両台数が30台増え160台に。



Still0515_00008.jpg苫小牧港は次なる一手に。2万200トンを収量できる冷凍冷蔵倉庫を建設中。作物を休眠状態とし、長期間の保存を可能にする。建設の理由は、JR貨物を海上輸送に転換しようという動きを見越したものだ。青函トンネルを通るJR貨物は、現在北海道新幹線の高速化の壁となっていて、ゆくゆくは海運への転換の可能性がある。その場合、苫小牧港は筆頭候補となるため、長期構想の中に取り入れた。




Still0515_00012.jpg番組の最後には鈴木ちなみさんの一言。ちなみさんの感想のフルバージョンは、YouTubeなどのSNSで公開します。

【取材先】
名寄トラック、名寄商工会議所、ホクレン、北海運輸グループ、苫小牧埠頭港湾事業部