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2019.07.20 放送
特 集サイクルツーリズム(自転車観光)で北海道に富裕層!?

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今週のMCは鈴木ちなみさん。
コメンテーターは北海道大学大学院経済学研究院の平本教授。
今回のテーマは「サイクルツーリズム(=自転車観光)」。
近年、北海道の夏の観光ツールとして存在感を増している。






Still0718_00003.jpg先月、新千歳空港に到着した3人の外国人。台湾自転車協会の役員で、海外から自分の自転車を北海道まで運んできた。彼らは、8年前から毎年、北海道にサイクリング目的でやってくる。会長のメルさんは「ABICOグループ」という、IT、住宅、不動産などを手掛ける台湾を代表する財閥のトップだ。





Still0718_00009.jpg台湾は自転車大国で、世界販売シェアトップの自転車メーカー「ジャイアント」や上位の「メリダ」などのトップブランドが存在する。多くの場所でサイクリングロードが整備されるなど、環境もトップレベル。官民あげて業界を支えている。
台湾の自転車雑誌には北海道の特集が組まれ、景色と共に魅力が紹介されている。台湾の人たちにとって、北海道は憧れの土地なのだという。




Still0718_00011.jpg今回、メル会長たちは空知の美唄市を訪れた。宿泊場所は市内にある温泉施設ゆ~りん館。去年、自転車愛好家向けの新しい施設を作った。広い整備用のスペースも設け、客室まで自転車を持ち込むことができる。高級なマイ自転車を目に見える場所で保管したいというニーズに応えた。北海道ではまだほとんど例がない設備だという。





Still0718_00012.jpgメル会長たちをガイドするのは、倶知安町を拠点にサイクリングガイドなどを手掛ける高橋幸博さん。メル会長たちは、北海道に来るたび、必ず高橋さんを頼るのだという。この日は平日にも関わらず、メルさんたちを歓迎しようと、美唄市役所の職員で作るサイクリングクラブのメンバーも参加し、仕事が始まる前の早朝に市内を走った。高橋さんによると、「他の県は海外の協会を招待しているが、北海道の場合は自腹で来てもらっていて、それだけの優位性がある。その先は、事業化・トップセールスにつながっていく」とのこと。


Still0718_00014.jpgスタジオには、今回北海道を訪れたメンバーの1人、アルファ副会長の自転車が。価格は7,000ドル(日本円で約70万円)。「北海道にはまた来るので、それまで預かっていてほしい」と高橋さんが預かっているもの。番組での紹介も快諾してもらえた。非常に軽く、鈴木ちなみさんも軽々と持ち上げることができるほど。






Still0718_00015.jpg今月7日に行われた、ニセコクラシック。アマチュアの最高峰レースの予選を兼ねた国際大会に格上げされて4年目。今年は1,500人の出場募集枠に100人以上のキャンセル待ちが発生。15以上の国から選手が集結した。北海道最大の自転車イベントに成長している。ニセコクラシック前後、ニセコエリアの宿泊施設などは自転車愛好家であふれかえる。倶知安町のホテル「木ニセコ」はこの時期、宿泊者の半数以上がサイクリング客だという。




Still0718_00016.jpg冬、スキー場のゲレンデとなる場所をオフロード用の自転車、マウンテンバイクが走る。MTBダウンヒルと呼ばれるもの。スキー用のゴンドラに自転車を乗せて山の上に上り、専用のコースを駆け降りる。ニセコでは3年前に始まった。小学校高学年から大人まで楽しめるという。スキーゲレンデでのマウンテンバイク体験。今後、広がりを見せそうだ。





Still0718_00017.jpg高橋さんの会社は、空知・奈井江町の道の駅にレンタサイクルの拠点「そらちゃり」を今月13日オープンした。高橋さんは、「全国の道の駅で、民間のサイクリングガイド事業でレンタル自転車事業をやるのは初めて。空知に自転車を定着させたい」と話す。






Still0718_00019.jpg店舗運営とガイドを任された石井さん。「奈井江は農道が整備されていて走りやすい。景色も良いのでそういった農景観をアピールしたい」と話す。目標は民間のノウハウを生かし、空知の全ての市町村にエリアを拡大すること。広域で自転車文化を確立していく狙いだ。






Still0718_00021.jpg今年4月に函館バスが運行を始めたサイクリングバス。自転車ごとバスに積み込み、固定する。函館と日本海側の江差町を結ぶ路線バスに導入した。自転車搭載型路線バスは北海道で初めて。江差は、江戸時代からのニシン漁を中心とした北前船交易で栄えた街並みが残る。自然と歴史を同時に感じられる、独特の魅力があるという。南北海道サイクルツーリズム協議会の佐藤好子さんは、「自転車愛好家からすごい反響がある。片道バスで片道自転車など、選択肢が広がった」と話す。運賃は通常の乗車料金と関係なく、一台500円。函館バスは改装費用に30万円ほどかけたが、まだ利用客が少なく、ルートの見直しや乗りやすさの向上も検討している。

Still0718_00023.jpgビジネスチャンスが広がる北海道のサイクルツーリズム。自然や文化を生かし、ニーズに合わせた環境づくりが急がれる。
番組の最後は鈴木ちなみさんの一言コメント。コメントのフルバージョンはYouTubeなどのSNSで公開中。
【取材先】「」はサービス名
台湾自転車協会、温泉施設ゆ~りん館(美唄)、ARCH・ヒーロー北海道(倶知安)、美唄サイクリングクラブ、木ニセコ(倶知安)、「そらちゃり」(奈井江)、函館バス、南北海道サイクルツーリズム協議会