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2019.08.03 放送
特 集函館朝市におばあちゃんたちが戻ってきた!

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今週のMCは杉村太蔵さん。
コメンテーターは北海道大学大学院経済学研究院の平本教授。
今回のテーマは「函館朝市」。
年間およそ200万人が訪れるとも言われ、海鮮グルメなど観光のイメージが強い。
そんな朝市を中心に、2年ほど前から進めている取り組みが、「おでリハ」。



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朝市の中心にある「ひろば」2階のイベントスペースに、続々と集まる地元のおばあちゃんたち。行われるのは、専門の講師による介護予防の講座。週1回程度開かれる。「おでリハ」は、おでかけリハビリの略。函館朝市が中心となって、「健康」と「買い物」と「食事」を組み合わせた企画だ。これまで足が遠のいていた、地元のおじいちゃんおばあちゃんに、元気になってもらう"ついで"に、朝市で買い物や食事をしてもらおうという狙いだ。



Still0801_00006.jpg函館朝市協同組合連合会の松田悌一事務局長は、「朝市が観光地化してしまったことが、地元客が離れた一番の要因。お出かけそのものをリハビリ環境にして、地域の方に足を運んでもらうのが目的」と話す。実際に参加者に聞くと、「観光客が多いイメージがあり、避けていた。『おでリハ』をきっかけに使ってみると、野菜を生産者から直接買えるのが良かった」(60代)という声も。




Still0801_00008.jpg健康や介護予防の面での効果も、専門家が太鼓判を押す。この日の講師、小林文代さん(言語聴覚士)は、「商業施設という、行きやすい場所で行うことで、介護予防や健康につながることが受けられる。本人たちの健康意識の高まりも感じている」と話す。また、参加すればコインがもらえ、10枚集めれば500円分の商品券になる。参加者の約8割がリピーターでになっているという。




Still0801_00014.jpg函館市内の病院でリハビリ部門を担当している竹内光さん。「おでリハ」を立ち上げたメンバーの1人だ。「楽しくリハビリできるのが一番。施設内で歩行訓練をしても歩かない人も、買い物でならたくさん歩くこともある」と話す。こうした「効果」に加え、商業施設との連携について、「社会保障費も限りがある。財源的に、介護施設や行政には限界があるので、民間の商業施設が手を挙げて

くれたことが一番大きい」と話す。



Still0801_00015.jpgしかし、課題も。松田事務局長によると、「市内400近くの施設のうち、30くらいしか参加していない。介護施設の高齢者の方々は、買い物に行きたい、という機運はあるはず。施設の人手不足で来られないのではないか」とのこと。






Still0801_00018.jpgそこで次なる一手に。この日、スーパーを訪れたのは、近所の介護施設の利用者たち。「おでリハ」の仕組みを利用し、買い物にやってきた。1人での買い物が難しいおばあちゃんたちをサポートするのが、通称「おたすけ」さん。近所の主婦などが中心で、カゴを持ったり、欲しい物を一緒に探したりしてくれる。函館朝市などで作る協議会が考えた仕組みだ。





Still0801_00020.jpg時間に余裕のある主婦や、家族の介護経験がある市民をはじめ、介護に興味のある学生などが「おたすけ」に登録。施設が買い物に行きたい店や、日程などとマッチングする。この日「おたすけ」を利用した小規模多機能ホーム なでしこの宮﨑幸施設長は「どうしても施設のスタッフは、数も人数も限られる。生き生きしている顔が見れて良かった」と話す。買い物をしたおばあちゃんは「ルンルンです。自分の足でこうして買い物に来のは、2年ぶり」とうれしそうに話していた。



Still0801_00022.jpgこれまでは「おでリハ」での手伝いがメインだったが、派遣先は広がっている。市内の有料老人ホームで、主に利用者の部屋の掃除や洗濯を担当しているのが、2人の「おたすけ」さんだ。ことし6月から週2日、午前10時からの2時間だけ働いている。彼女たちが入ってくれるおかげで、介護職員が利用者と関わる時間も増えたという。





Still0801_00029.jpg地元客を取り戻し、地域の人手不足も一緒に解決する「仕組み」づくり。
番組の最後は杉村太蔵さんの「薄口」コメント。コメントのフルバージョンはYouTubeなどのSNSで公開中。
【取材先】「」はサービス名
函館朝市協同組合連合会、「おでリハ」、平山医院、「おたすけ」、小規模多機能ホーム なでしこ、フルールはぴねすはこだて