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TOPアナウンサー大藤晋司ブログ「ミスター」と「レジェンド」の2月

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2019.2. 6
「ミスター」と「レジェンド」の2月

1月も下旬の23日。

外は北海道らしい寒さの真っただ中だったが

札幌の北海きたえーるの中は、熱にあふれていた。

「バスケ愛」を燃料にした、柔らかな温かみを生み出す熱だった。

   

2019年のホーム初戦、

B1リーグ、レバンガ北海道対秋田ノーザンハピネッツの試合前。

レバンガの折茂武彦選手(右)と、

男子日本代表チーム・佐古賢一アシスタントコーチ(左)による

トークショーが行われた。

折茂佐古トークショー①.jpg

   

48歳の同期生。

高校で知り合って以来の親友にして

90年代から2000年代初頭、

日本の男子バスケット界をけん引し続けたトッププレーヤーの二人の再会。

1月5日に折茂選手が達成した

国内トップリーグ通算1万得点を記念する

催しとして行われた。

   

選手として試合に出場する折茂を配慮して

試合開始の2時間近く前の開催だったが

当時の二人のプレーを知るファンが

熱視線を送りながら、トークに聞き入っていた。

折茂佐古トークショー②.jpg

  

今なお現役選手で、リーグ屈指のスコアラー、

さらに球団社長も兼務する「レジェンド」折茂と、

現役時代、日本を代表するポイントガードとして

「ミスターバスケット」と呼ばれた佐古。

二人の共演は、往時を知るファンからすれば

たまらないものであることがひしひしと伝わった、

  

会場には折茂の偉業をたたえ、

これまでの軌跡を紹介するスペースが設けられていて、

  

折茂記念ブース②.jpg

  

折茂記念ブース①.jpg

  

その一角に、佐古と折茂がコート上で火花を散らす

熱戦のビデオが上映されていた。

若き日の折茂②.jpg

  

ともに30歳ぐらいだろう。

まさにキャリア絶頂期の二人が、

リーグチャンピオンをかけて戦う姿に

当時を知る人も知らない人も

生れてもいない少年も、いつしかひきこまれ、

食い入るように試合を見ていたのが印象的だった。

いい試合は、時代を超えることの証明だ。

  

バスケットボールを取材、実況の対象として

見るようになったのが2007年頃。

佐古は2011年に引退しているので

二人がそろってコートに立っていたのを見ていたのは4年足らず。

なぜ二人が「ミスター」であり、「レジェンド」なのか、

それは一冊の「座右の書」を読むことで知った。

https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2009/09/post-6.html

バスケットボールを実況する意義を感じた一冊でもある。

二人に共通するのは

所属するチームを失う経験をしていること。

佐古は実業団、いすゞ自動車の休部、

折茂はプロクラブ、レラカムイ北海道のリーグからの除名処分。

その痛みと苦難を乗り越え

再びプレーヤーとして輝きを放ったところも、共通している。

そして今、「レジェンド」折茂は

ここまで10勝28敗と苦闘するレバンガを

B1残留という現実的かつ絶対的なミッションに導くための

キーマンの役割が求められている。

2月のホーム戦は2試合のみ。

残り3分の1となるリーグ戦を戦い抜くきっかけを作りたい。

一方、「ミスター」佐古は、今月行われる

FIBAワールドカップアジア地区2次予選の

最後の2試合、イラン、カタール戦に

アシスタントコーチとして臨む。

現在日本はグループ3位。

この順位を維持できればワールドカップ出場権獲得。

そして、東京五輪の出場にも大きく前進する。

どちらも正念場。

レジェンドとミスターはそれぞれの立場で

手に汗握る「運命の2月」を戦うことになる。

一時代を築いた二人が、

今度は新たな時代を開く力となれるか。

折茂佐古トークショー④.jpg

レバンガ北海道新潟アルビレックスBB

2月9日(土)、深夜0時57分からTVhで放送。

そしてその翌週からBリーグは中断し

日本代表の最終決戦モードに突入する。