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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

新たな試み「フットサル場内MC」に挑む

Never too late―人生に遅すぎることはない、というセリフを残したのは

2005年、自らを「オールドルーキー」と呼び、

当時の日本人最高齢、37歳でメジャーリーグ・レッドソックスと契約した、

デニー友利投手だった。

同じ1967年生まれの彼ほどかっこよくなくても、

細々としていてもいいから、

心の中にこうした気持ちは持ち続けたいと、思ったものだ。

 

そんな例と比べるのはおこがましいが、

また新たな試みに、この年齢になって挑めるのはありがたいと思う。

 

このたび縁あって、フットサルの国内トップリーグ、Fリーグに所属する

エスポラーダ北海道の今シーズンのホーム開幕戦で、

場内MCを担当することになった。

実況でもなく、司会でもなく、場内MC。

普段さまざまなスポーツを取材していて、場内に流れるそうした声は、

正直あまり心に留めずにいたのだが、

いざ自分がやることになると、様々なイメージが頭の中を交錯し、

ワクワクするときもあり、不安に襲われるときもあり、

なんとも所在ない時間を過ごしている。

 

昨年のFリーグ新規参入以来、

何度か取材させていただいたエスポラーダ北海道。

北海道4番目の国内トップリーグ挑戦チームだが、

試合出場でサラリーを得ている選手は一人もいない。

全員が別に仕事を持ち、フットサルと両立している。

だから日々の練習は夜9時開始、終わりは11時、

なんてスケジュールが普通である。

「よくこんな生活ができるなぁ」と尊敬する

(こっちは毎回、取材後帰宅すると翌日のことを考えられる肉体的、精神的状況に持っていけず、しばし呆然としている)。

北海道の選手だけで構成し、外国人助っ人もいない。

北海道のフットサル界が育んだ選手たちだけで、身の丈にあったチーム運営で、

昨季は10チーム中4位に食い込んだ。

これは驚嘆、賞賛に値する健闘である。

 

プレースタイルは実直、かつひたむき。

「自分たちが今できる100%のことを追求する」という

わかりやすいが、しかし実践するのは非常に困難なことを

表現しようとしているのが、日々の練習でもわかる。

しかも、楽しそう。

ハードな練習の最中も笑顔が絶えず、

年齢の壁なんて関係なく

頻繁にお互いの意見を交換し、「よりよいプレー」を素直に追求している。

 

プレーする喜びに対して素直であること。

自分たちにとってかけがえのないものだからこそ、

苦痛や重圧を背負いこまず、

楽しく、かつ一生懸命にという、一貫した思い。

世の中にもまれていくうちに

すこしずつ剥ぎとられてしまうものに、気づかされる。

 

そんなチームの試合に関われるのは

自分を見つめる意味で、ありがたい。

しかも、今までにない試みである。

「スポーツを表現する喜びに対して素直でいられるか」

このテーマに挑んでみようと思う。

 

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エスポラーダ北海道 対 ペスカドーラ町田」

美香保体育館にて

8月15日(日)午後2時試合開始です。

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