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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

こらえられないからこそ

悲しい時に流す涙は、その限りにあらず。
うれしいとき、感動したとき、報われたと思ったとき。
そんなときに流す涙は、
それを見ている人の心を洗い流す浄水のような効果があると思う。
特に、"いいおとな"の涙
―年齢とか、社会経験とか、立場とか、体裁とか
普段いろんなものを背負ってしまっている人のそれをみると、
「こらえたくても、こらえられない事情」が伝わってきて、
胸に迫るものがある。

来年秋から始まる
新しいプロバスケットボールリーグの
1部から3部の「階層分け」の最終発表が
今月29日にあり、
1か月前、「継続審議」とされた
北海道唯一のプロチーム・レバンガ北海道が、
残り6チームの1つに入り、
晴れてトップリーグである1部に参入することが決まった。

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45歳の選手兼社長。
究極の「二刀流」折茂武彦選手が
発表直後に流した涙。
これぞ"いいおとなの涙"だ。

折茂の涙②.jpg

プレーヤーとして、今なお日本バスケ界のレジェンドでありながら
「もし2部でプレーせざるを得ないことになれば、
自分のプレーヤーとしてのプライドが、それを許すかどうか」
と発言し、選手としての進退もかけた。
もちろん、経営者としての責任もかけた。
何より、縁もゆかりもない北海道に
「新たなバスケットボールの灯を点す」べく
この地で費やしてきた8年の歳月。
更に、志を形にするための過程で
この地で出逢った多くの人々たちの顔。
いろんなものを背負って、あの瞬間を迎えた。
「だから、こらえられないんですよね」
そう胸の中でつぶやいていた。

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「僕より長く現役をやっている選手がいない以上、
僕より長く日本のバスケットのトップリーグを経験している選手はいない。
だからこそ、今回のリーグ再編は
ようやく日本のバスケットボールが迎えた"表"に出るチャンスと実感する。
だから、レバンガが1部から始まることに、意味がある。
北海道の子どもたちが
バスケットをやりたい、プロでやりたい、と思ってもらう
目標になるためには、1部で始めたかった。
これからは、1部にふさわしいクラブであるため
経営、強化、そしてプレーに
更に力を尽くしていきたい」
涙の後には、この言葉。
またいろんなものを、背負っちゃうんだなあ。
だから、次にこらえられない涙を見せるときは
心からの、うれし涙でありますよう、お祈りします。

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