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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

柔らかく、しなやかに

「TVh道新ニュース」で月に一度、
北海道新聞・解説委員の菅原淳さんが
気になるニュースの中身を
より掘り下げ、かつわかりやすくお伝えしている
「なるほど!ニュース」。
先日、久しぶりに、菅原さんのお相手を務めさせていただきました。
どれくらい久しぶりかというと...。
何と、おととし10月の
第1回放送以来でした。

収録中.jpg

どんなジャンルの番組であれ、初めての収録は、
経験豊富な出演者同士であっても
正直な言い方をすれば、
少々不自然な親近感を意識的に作りながら、
お互いの呼吸を探り合う独特の空気の中で行うのが常。
紙面における、ニュース解説の「万能プレーヤー」
菅原さんとのコンビといえども、
やはり初めての収録に関しては
なんともいえないぎこちなさとともに、
しかし、そうであるがゆえに、
新鮮な心地よさとともに、印象として残っていました。

あれから1年4か月。
久々の「コンビ」でありましたが、
収録時間は格段に短くなり、
会話のキャッチボールも実にスムーズ。
少年向けの野球指導書に書かれている
「キャッチボールは、相手の胸のあたりに投げましょう。
そうすれば相手も捕りやすく、投げる動作に移りやすいので
リズムよく進みます」
というポイントそのものの滑らかさで進みました。

「もともと相性がよかったんだな」と自画自賛しそうになりましたが、
「いやいや、ちょっと待てよ。そうじゃない」と思い直しました。
2回目の収録以降、10回以上相手を務めてきた
千葉、磯田、両女性アナによる「解きほぐし効果」と、
そして何より、菅原さんの「テレビ感覚」の処理能力が
確実に上がったたまものでしょう。
「私たち新聞人は、頭の中で文章を書くのが習慣になってますから、
頭の中のことを話そうとすると
文章にするペースが追い付かず、
時間のズレができてしまうんですよね」
収録直前に、テレビ解説の難しさについて話していた菅原さん。
「いやいや。そう分析できているということは、
解決のカギはもう手に入れているということです」
と突っ込みそうになって言葉は飲み込みましたが、
実際に収録に入ると、
やはり、そのカギを使って、
軽やかに「テレビの部屋」に入ってきていました。

今回のテーマは「電力小売り自由化」。
確かによく見聞きする、
また家計に直結する、身近な話題です。
そして、後で気づいたのですが、
第1回の収録時のテーマは、
「北電の電気料金の再値上げの背景」。
偶然にも、電気料金つながりだったのです。
1年4か月という歳月で
電気料金を巡る環境がこれほど変わったのかと、
気づかされました。

当時の放送とあえて見比べる方はいらっしゃらないでしょうが、
確実に、菅原さんの解説は
柔らかく、そしてしなやかに、耳に入るはずです。
「なるほど!ニュース」は
1月26日の「TVh道新ニュース」で放送予定です。

収録後.jpg

収録の合間。笑顔もあのときより自然になっていたはず。

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