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2019.4.24
平成の最後は、腹をくくる

 

こういう感じか―。

長らくスポーツの現場を取材してきていますが

あまり経験したことのない空気でした。

残留PO前練習①.jpg

今月26、27日に行われる

B1残留プレーオフに臨む

レバンガ北海道。

その公開練習を包んでいた空気です。

残留PO前練習②.jpg

10勝50敗、

B1ワースト記録を更新する

22連敗でレギュラーシーズンを終えて迎えるプレーオフ。

2戦先勝の短期決戦

(1勝1敗の場合は第2戦終了後に特別ルールの第3戦を実施)

に勝利すれば、残留が決定。

敗れれば、B2降格もありうる、

(B2のプレーオフの結果によって

残留、または入替え戦進出の可能性もあるため)

「天国と地獄を分ける」2日間。

クラブにとっても、伝える側にとっても

初めて経験する戦いです。

残留PO前練習③.jpg

「大学からトップカテゴリーに入って26年。

僕も初めての経験ですよ」

そう練習後に話すのは

リーグ最年長、48歳の折茂武彦選手兼社長。

バスケ界の「レジェンド」にとっても未体験の大一番ですが

そこに挑む心境を語る言葉には

修羅場を何度も経験してきた人ならではの

含蓄がありました。

   

「個人的には、リーグ王者を決める

チャンピンシップのセミファイナルやファイナルより、

面白い試合です。

ここまできたら、それぐらい、腹をくくってます。

若い人が使う『楽しむ』という言葉は

僕は好きじゃないけど、

こういう試合ほど、心に余裕を持ってやらないと

アウェーでやるわけだし、飲み込まれてしまう。

相手(横浜)は3年連続の残留プレーオフなのに対して

我々は初体験。

レギュラーシーズンの対戦も2連敗。

状況的には、圧倒的に不利。

だからこそ、そんな心の持ちようが大事でしょう」

   

「レギュラーシーズンの60試合は、

我々の望む結果にはならなかったけど

この2試合は、過去は関係ない。

これに勝てば(B1に残留して)

今季の借りを返すチャンスが巡ってくる。

『この試合に勝ちたいのは、どっちなんだ』

それが勝敗を決めることになります。

60試合を忘れて、この2試合に集中する」

   

前後裁断。

「開き直り」という表現では収まらない

奥底から湧き上がる「覚悟」―。

結果を信じて待つ側の、心持ちでもあります。

奇しくも、平成最後の公式戦。

新時代をB1で迎えられるかの命運は

どこまで腹をくくれるかに、託されます。

残留PO前練習④.jpg