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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

「メッセージ」を感じる贅沢

4月21日、札幌ドームで行われた

「ラグビーリーグワン

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ対

コベルコ神戸スティーラーズ」を観戦しました。

   

日本のラグビーのトップリーグが

現在の「リーグワン」になって

北海道で公式戦が開催されるのは今回が初。

昨シーズンのチャンピオンチームのスピアーズと

かつての「社会人ラグビー」時代に

一時代を築いた関西の雄、スティーラーズの激突は

学生時代に「ラグビー熱」を浴びた私としては

心躍る時間でした。

↓過去に書いたラグビー関連のブログ

https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2015/10/post-105.html

https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2016/01/2019.html

https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2016/10/post-148.html

https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2021/11/post-231.html

  

この試合はスピアーズのホストゲームでした。

場外.jpg

  

リーグワンでは「ホーム&アウェー」ではなく

「ホスト&ビジター」という表現をします。

「ホスト」は「訪れる人を歓待する主人」という意味。

自分たちのチームだけでなく、

相手チームとその応援をする人、

さらにはどちらに肩入れするのでもなく

ラグビーそのものを楽しみたいという人を含めた全ての人に

「この試合に来てよかった」

と思って帰ってもらうことが催しの成功である、

という理念が込められています。

   

ホームとアウェーがくっきり分かれて応援するのではない、

どちらのチームのプレーにも

どよめきと歓声、そして拍手が起きる。

2019年、ワールドカップ日本大会で

多くの人に知られることになった

ラグビーならではのカルチャー。

そのカルチャーから醸し出される会場の空気感は

とても心地よかったです。

場内.jpg

ラグビーというスポーツの本質について

心に残る言葉があります。

2019年、23年のW杯で日本代表のキャプテンを務めた

北海道にも縁の深い

リーチ・マイケル選手の言葉です。

   

「ラグビーは、メッセージのスポーツです。

チームの中に、大きな相手にもひるまず

タックルに入っていく選手がいたとします。

その気持ちがメッセージとなって、チームメイトに伝わっていく。

キャプテンが怖がらずにタックルに行く姿を見せ続ければ、

『俺もやらなきゃ』と仲間も奮い立つし、信頼も勝ち取れる。

逆に腰が引けて、相手に弾き飛ばされたら

弱い気持ちが伝わってしまう。

すべてのプレーがメッセージになる。

それが、ラグビーです」

(山川徹著『国境を越えたスクラム』より)

   

プレーそのものが言葉以上のメッセージとなり

チームに影響を与えていく。

どのスポーツにも共通した部分はありますが

コンタクトスポーツであるラグビーは

ひときわ強い要素だと思います。

   

そのメッセージは、スタンドからも確かに伝わりました。

スクラムで、タックルで、モール、ラックで

仲間のために、恐怖心を乗り越えて

身体をぶつけるときに放たれる「熱量」のようなもの。

これもまた、プレーする側だけでなく観戦者にも

「この試合に来てよかった」と感じさせる

ラグビーならではの魅力です。

   

なかなか北海道では味わえないのが現実ではありますが

それだけに、充実感のある時間でした。

「もっと、ラグビーがあればいいのに」―

帰路で頭に浮かんだ思いです。

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