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2020.2. 4
再発見、冬のお楽しみ

北海道に住んでいるからこそ感じられる

冬ならでは楽しみは、いろいろありますが

この場所に行くといつも感じます。

大倉山.jpg   

スキージャンプの現場です。

    

「第31回TVh杯ジャンプ大会」の実況に向け

1日、2日に大倉山ジャンプ競技場で行われた

FISスキージャンプワールドカップ札幌大会を

取材しました。

   

白く染まった大倉山。

冷気に包まれる中だからこそ味わえる

凛とした空気。

そしてその空気を切り裂いて飛んでいく

ジャンパーたちの姿。

やはり、ここでしか味わえないひとときです。

   

昨シーズンの総合王者・小林陵侑はじめ

12人が出場した日本人選手たちを

サポートするスタッフの中に

懐かしい顔を見つけました。

山田将平.jpg

山田将平さん。

かつてこのブログでも紹介しました。

https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2018/03/post-193.html

   

大学卒業後、タフな勤務環境の中で競技を続け

26歳で、専門学校に入り直し

ジャンパーたちを支える道を選択。

鍼灸師とスポーツトレーナーの資格を取った2018年、

さわやかに現役を去りました。

   

今シーズンは

20歳以下の全日本チームのトレーナーに選ばれ

「順調にキャリアを進めているなあ」

と思っていたところ

久々の再会となりました。

「今のナショナルチームは

(小林)陵侑(23=土屋ホーム)、(佐藤)幸椰(24=雪印メグミルク)、

(佐藤)慧一(22=雪印メグミルク)と

若い同年代のメンバーが刺激し合っていて

活気がある、いい雰囲気ですね。

こういう雰囲気でワールドカップの中にいるのは

僕も気持ちがいいです」

と笑顔を見せながら、選手たちをサポートしていました。

将平サポート②.jpg

   

スキージャンプは個人競技ですが

国と国で勝負する世界の舞台では

関わる全ての人たちの総合力、

月並みながら"ONE TEAM"が問われます。

彼のような存在の総和が

日本のジャンプの「底力」になる。

それを改めて知ることができたのもまた、

北海道の冬の楽しみなのだと思いました。

   

「楽しみ」で思い出した

ジャンパーの言葉があります。

   

「ジャンプのまち」下川町出身のオリンピアン、

伊藤有希選手が以前、

こんなことを話していました。

   

幼い頃、下川から大倉山に行く前の夜は

私にとっては、遊園地に遊びに行く前日のような

わくわくした気分でした

大倉山なら、普段飛んでいる下川の台より

より長い時間空中にいられて、より遠くに飛べる。

それを体験できるのが、とても楽しみだったからです。

『小さな女の子があんな高いところから飛んで怖くないのかしら』

と思う大人の方もいたかも知れませんけど

私にはとても楽しい時間でした。

その楽しい気持ちは、もちろん今もあります。

試合では勝つことも負けることも

いいジャンプができることも、そうでないこともあるけど

ジャンプが楽しい、という気持ちは

今も変わらない、私の原動力です」

   

伊藤選手が「小さな女の子」の頃、

大倉山を飛ぶのを見ていた大人の一人として

この言葉は心地よく腹に落ちました。

   

「子どものころ、遊園地に遊びに行く」

ときのワクワク感。

そんなシンプルで、心の底から湧きあがる感情が

彼ら、彼女らを、ジャンプ台に向かわせる原動力。

そしてそのワクワク感を

全身で表現する彼ら、彼女らのジャンプを見ることで

私たちも、その感情を「おすそ分け」を

いただいたような気持ちになれる。

これぞ、ジャンプを現場で体感する醍醐味。

そして冬の北海道ならではの幸福の一つです。

   

今年も、その幸福をかみしめながら実況します。

「第31回 TVh杯ジャンプ大会」、

2月8日(土)午後4時から放送です。

https://www.tv-hokkaido.co.jp/special/31st_tvh_jump/