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- 2018. 4.17 放送
- 記録的不漁のイカ 代わる原料は...
スルメイカの記録的な不漁に見舞われている道南の水産加工業界で、イカに代わる原料で商品を作る動きが出てきています。これまで使われていなかった、その原料とは。それが、「ブリ」。2016年の道南のブリの漁獲量は8千トンあまり。10年で4.2倍に増えました。
北斗市の水産加工会社・ソネ食品の水山社長「何をこれから作っていったらいいのか考えた時に、噴火湾で獲れているブリ、これよりないんじゃないかと」
ソネ食品の商品のおよそ8割は、塩辛などイカが原料です。しかし、イカの漁獲量は10年前の5分の1に減少、仕入れ値は3倍にまで跳ね上がっています。そこで、漁獲量が増えているブリを使った加工品の開発を去年11月に始めました。
完成した商品は「鰤燻」。切り身を砂糖や塩などで味付けし、燻製にしました。価格は、80グラム入りで税込み600円ほど。今月から函館市内の百貨店などで販売しています。ソネ食品は、ブリ加工品の開発に力を入れる考えです。ちなみに、次の商品は?ソネ食品・水山社長「いたずらにお茶漬けを作ってみたらそれがおいしかった。このブリの燻製が終わってから、お茶漬けを考えていきたい」
道は、ブリ加工品を作る企業を支援する取り組みを、来月、始めるということです。