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2019. 2.26 放送
消えゆくJR車内販売

JR北海道は、特急列車で行っている車内販売を今月いっぱいで終了します。
旧国鉄以来の「おもてなし」で鉄道を支えてきた客室乗務員。その思いを取材しました。

車内販売の様子.jpg

車内販売は旧国鉄時代に始まりました。民営化で一時途絶えましたが、航空機並みの質の高いサービスを提供しようと、1997年に再開。しかし、コンビニエンスストアの普及などで、売り上げは2001年をピークに減少。毎年数億円の赤字が続きました。人手不足も重なったことから、対象の列車数を段階的に減らし、現在は札幌―函館間の特急「スーパー北斗」の6本のみ。さらなるコスト削減のため、今月限りで終了することになりました。

北斗の車両.jpg

客室乗務員は現在25人で、全員が女性。その一人、松浦はるかさんは今年18年目のベテランです。「この仕事をすごく楽しんでいた。残り少ない乗務になりますが、乗客の皆さんに感謝の気持ちを伝えながら終わりたい」と前を向いていました。

客と乗務員.jpg

終了まであと2日。特別企画として、ハート型の菓子を販売し、購入した客にポストカードをプレゼントしています。乗客の一人は「あまり車内販売を利用したことがなかったが、なくなると聞くとすごく寂しい」と残念がっていました。JR北海道・鉄道事業本部客室乗務員センターの福士太郎所長は「お客さんから『ありがとう』『助かった』という声をかけていただいて、モチベーションが上がってここまで続けてこられた乗務員も多い。お客さんには感謝している」と話していました。

「ありがとう看板」.jpg一方、北海道新幹線も来月15日で車内販売を終了。道内の定期列車から車内販売が姿を消すことになります。