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2019. 3.29 放送
知事選争点②「IR誘致の是非」

きのうからお伝えしている、北海道知事選の争点を追うシリーズ企画。2回目のきょうは、カジノを含むIR、統合型リゾート施設の誘致の是非です。
IR1.jpgことし1月に札幌で開かれたIRの魅力を発信するイベント。事業者7社が出展しました。道は昨年11月、苫小牧市を優先候補地とする考えを示し、国内外から年間最大869万人が訪れると試算しています。経済効果への期待がある一方で、ギャンブル依存症の増加など負の側面を心配する声も...
北海道児童青年精神保健学会など6団体は去年、IR誘致に反対する声明を出しました。「親のギャンブルに関する強い衝動のために、子どもが犠牲になっていくという現状がありますね。それがより深刻化するのではないかというのが最大の懸念です」(道児童青年精神保健学会・黒川新二副会長)
国の調査によりますと、依存症になった疑いのある人は全国で320万人に上ります。黒川医師は、依存症対策は不十分だと指摘します。「現状の対策で十分依存症が防止できるというのが実証できてから初めてカジノという問題を提案する権利ができると思う」(黒川副会長)
IR2.jpg道は、依存症対策基本法に基づき推進会議を設置。きのう初会合を開きました。まずは道内の実態を把握し、具体的な計画を策定する考えです。
最近の全道世論調査で、IR誘致への賛成派が40%、反対派は55%と分かれました。そもそも、どんな施設か知らない人が6割を超え、理解は深まっていません。
「北海道はやっぱりね、大自然なんですから、そういう方でお客さんを呼んだ方がいいと思います」(街の声)
IRの誘致について、知事選候補の石川知裕氏は、依存症の心配をするより食と観光で地域を活性化すると誘致に反対の立場。対する鈴木直道氏は経済効果などのプラス面や社会的影響などのマイナス面を総合的に勘案して判断するとしています。3回目は、泊原発の再稼働などエネルギー政策を取り上げます。