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- 2019. 5.16 放送
- 公海サンマ漁 今年から通年操業に
今年から通年で操業できるようになったサンマ漁。根室の花咲港ではきょう、北太平洋の公海で漁を行う大型漁船がおよそ千キロ先の漁場を目指して出港しました。
公海でのサンマ漁は、ロシア排他的経済水域でのサケ・マス流し網漁の禁止に伴い、2016年から国の補助を受けて試験的に行っていました。今年は水揚げ量や流通時期の制限をなくして本格操業します。合わせて18隻が二つのグループに分かれて出漁します。
花咲港ではきょう午前10時ごろ、根室などの大型サンマ漁船5隻が家族や関係者に見送られながら出港しました。漁場までは2日ほどかかる見込みで、取ったサンマは洋上でロシアの船に販売するほか、一部は国内で水揚げして流通させます。出漁した第53進洋丸(根室漁協所属)の船主・木根繁さんは「取れたサンマは花咲港を中心に入ってくるが、缶詰原料が主体となると思う。期待している」と話していました。
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、本部・東京)によりますと、日本近海での不漁を背景に、水産庁が今年3月、操業期間を8月~12月とした省令を改正したことで、通年で漁ができるようになりました。8月から本格化する道東沖のサンマ漁への影響を懸念する声もありますが、今後、公海での漁が定着するかが注目されます。