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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

会社魂のたましい③ 日本醤油工業・キッコーニホン(旭川市)

「“変わること”と、“失わないこと”の区別をしっかりつける。

変わることはためらわず、どんどん変えていく。

でも、失ってはいけないものは、絶対に守る」

 

醤油の消費が伸び悩んでいるという。

食の多様化が進み、日本の伝統的調味料の消費が伸び悩んでいるという。

もっとも身近で、

日本人と“イコール”で結びつけられる存在ともいえる醤油も、例外ではない。

ましてや地方の醤油加工メーカーは、

この状況の中でいかに生きていくべきか―。

 

大手醤油メーカーから出向した

キッコーニホン・浅利邦章社長は

前述の言葉でその思いを表した。

 

クオリティを高め

「これぞ伝統の味」という醤油を追求するという考え方もあるだろう。

しかし、日本人の食卓の現実を考えたとき、

その発想が本当に醤油の魅力を伝えることになるのか。

それよりも、醤油のよさを生かした、多様な調味料を作り出し、

実際の食卓で使われることで

「醤油って、やっぱりいいよね」と思ってもらったほうがよいのではないか。

ただし、そのためには

日本人の味覚の根底をなす

醤油そのものの品質は絶対に失わない。

昔ながらの醤油づくりにこだわる職人たちの抵抗を

浅利社長はそう言って説得し、

現在の路線に舵を切ったという。

 

味のみならず、製品のネーミングもユニーク

「たまねぎの誘惑」「大根の願い」「アサリの舌心」…。

そこに込められているのも

「食卓で話題にしてもらい、家族のだんらんに少しでも貢献したい」

との思いから。

 

太平洋戦争の最中に始まった

旭川最古の醤油醸造業。

その歴史が醤油の香りがたっぷりしみ込んだ

昔のままの建物の中で、

きょうも、現代の食卓に「楽しさ」を提供しようと

アイデアを絞り、それを楽しむ姿がある。

 

「出向元の大手にいるより、今のほうが断然楽しい。

製品が生まれ、形になり、消費者に届く、

全体が見えて、それにかかわっているという実感は

他には代えがたい充実感です」

 

子どものころから何かを作ることが好きな、

生粋の「モノづくり人」と自らを語る社長のもと、

新たな道を模索する老舗、

日本醤油工業・キッコーニホンの会社魂は

11月4日の「けいざいナビ北海道」で。

 

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