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- 2019.5.31
- *映画レビューを
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ここ2年、仕事がきっかけでたくさんの映画や本(は主に小説)を読むことが増えました。
嫌いではなかったけれど、決して熱心ではなかったので
自分の中では大きな変化。
最近見た映画の中でも特に心震えた作品があるのでご紹介します。長いお別れ
インスタグラムにも載せましたが、
「湯を沸かすほどの熱い愛」などで知られる中野量太監督の最新作です。
映画は、認知症のお話。
ゆっくりと
たくさんの思い出を、記憶を、失ってしまう病。
なんて残酷で悲しい病気だろうとずっと思っていました。
私もこの病に出会ったことがあるから。
とても悲しい映画なんだろうな...と思いながら劇場へ向かいました。
でも。その予想はちょっと違ったみたい。
もちろん涙は流れました(試写会で申し訳ないほど泣きましたが。苦笑)。
ただ、悲しいだけではない涙だったと思っています。
劇中では思わずクスッとするやりとりがあり、
あるある!という家族のもめ事もあって、
日本中で見られるであろう家族の団らんもある。
病に苦しむストーリーではなく、
ゆっくりと進む家族の営みのお話でした。
中野監督は仰っていました。
「今の日本で認知症はもう決して遠くない、身近な病。
病と向き合う中に日々の営みもあり、
みんなで笑える楽しい時間も、心温まる団らんの時もある」と。
素敵な映画に出会えたなと思っています。
家族に会いたくなる作品です。
公開はきょうから、全国ロードショーです。
ムービーズで中野量太監督にインタビューさせていただきました!
原作も読んでみようと思います。