放送番組審議会TVhについて一覧

TOPよりよい放送をめざして放送番組審議会

第307回 放送番組審議会 概要

日時 2020(令和2)年4月23日(木)
新型コロナウイルス感染拡大防止対策の観点から、第307回テレビ北海道放送番組審議会の会議を中止し、批評のレポート提出(レポート出席)による文書開催とした。(集約日:4月23日)
批評を集約後、議題番組担当プロデューサーによる質問への回答や見解を加え、委員へ回覧。以後、更に質問等が有れば次回放送番組審議会で説明することとした。
出席者の状況
(委員総数8名)

レポート出席の委員数(8名)

氏家和彦委員長、末長守人委員、横山百香委員、中井令委員、吉田聡子委員、山田勝利委員、久保淳司委員、下原口徹委員

会社側レポート回覧先、質問への返答・見解(放送番組審議会メンバー)

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、山谷哲夫編成制作局制作部長(議題番組担当プロデューサー)

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『沖縄麺一本旅 ゆいレールで巡る“めん”そーれ!』
2020年3月14日(土)午後7:00~7:54放送
委員の意見の概要

全体として、さらっと観る分には十分楽しめる番組になっていたと思うが、キャストに地元の沖縄麺の食通を加えるなどして、沖縄そばの美味しさ、深さをもっと紹介して欲しかった。遠隔地であり取材にかけられるリソースに制約があることや、今回はコロナウイルス感染防止対策なども大変だったことは理解しているが、実績のある北海道のラーメン番組と比較すると、完成度としては少し差があったように思う。

番組中最も残念だと思ったのは、メーンの演者が途中で居なくなったこと。スケジュールの都合上、途中で帰京する小島よしお氏に対し、「それは、私が一番嫌いなやつだ」という箕輪直人氏のもっともな突込みに、小島氏は「それは上層部同士で話してもらわないとどうしようもない」と切り返す。その通り。番組を制作する上で、事前に1泊2日のスケジュールを押さえられなかったのは、やはり制作側に問題があります。翌日、沖縄在住の違うタレントでも出てくるのかな、と期待したが、それもなく、残った演者2人で淡々と進めていた。

番組内で使われる「そば」という言葉に戸惑った。「そば」と言えば、多くの日本人が日本そばのことを自然に思い浮かべると思う。店や地元の方が「そば」と呼ぶのは構わないが、ナレーションやテロップでは「沖縄そば」で表現を統一して欲しかった。

沖縄そばとラーメンの違いがピンとこなく、見ている側からはわからなかったのではないか。ラーメン不毛地帯になぜラーメン文化が定着したのかもっと深堀すべきではないか。

全体的にしっかりおいしさをレポートできるコメントもなく、旅番組でもなく、沖縄の文化に触れるところも少なく、正直なところ面白くなかった。北海道民は沖縄にあこがれ、沖縄県民は北海道にあこがれ、お互い相性がいいと思う。せめて人同士の交流のドラマがあれば、多少は満足できたと感じた。

紹介されたお店の麺はどれも美味しそうでしたし、店主も魅力がありそうな方達だったのですが、沖縄ならではの原料のストーリーや沖縄そばの歴史、あるいは作り方のこだわりなどをもう少し深く取材をして紹介してくれると、それぞれにもっと興味を持って視聴することができたのではと思いました。

全体を通してナレーションに頼っている部分が多く、お三方が旅を楽しみ食を楽しんでいる感じが正直伝わってきませんでした。また、3軒目のお店で箕輪さんが店主に、「3軒目なんです」と言ったり「じゃあ次のお店に行きましょうか」というのは大変失礼な気がしました。店主は一生懸命作っているはずです。出されたものにちゃんと向き合って感謝して味わうのがマナーではないでしょうか。4軒目のお店でも、小島さんはやや不機嫌で無理して食べているのが見え見え、やはり訪れたお店の方に失礼です。お笑い芸人ですし、そういうことを言ったり苦しんでいる表情をみて喜ぶ視聴者を狙ったということでしょうか?もしそれをボケキャラとして生かしたいのなら、誰かが、それが失礼にあたるというつっこみをいれるくらいのフォローの場面も入れないと、とても低俗な内容になってしまうと思います。

朝見心さんのリアクションは自然で、食べたなかでも本当においしいであろうものが伝わってきましたし、スタッフに間違えられた箕輪さんは全体をうまくまとめていたと思います。残念だったのが、出演者に沖縄の土地勘や知識のある人がいなかったことでした。そういった人がいれば他の出演者の小さな疑問への対応含め、視聴者への伝わり方もより納得できるものに変わったと思います。

「北海道と沖縄の意外な関係」ということで、北前船による利尻昆布の交易が紹介されていたが、番組前半で早々に出てしまったので、番組の一つの目玉として冒頭アナウンスしていた割には情報の質量とも物足りなかったと感じた。

出演者3人とも左利きでした。グルメ番組で登場する3人がすべて左利きというのは、かなり驚きました。しかもラーメン屋のカウンターで3人が横並びになり、左手で一緒に箸上げして麺をすするものですから、気になってしまい、肝心のラーメンがどんな一品だったか、入ってこなかったのは残念でした。もちろん左利きが悪いわけではありませんが、制作側は違和感がなかったのでしょうか。

※ 次回の放送番組審議会は、5月28日(木)開催予定です。

第306回 放送番組審議会 概要

日時 2020(令和2)年3月26日(木)
新型コロナウイルス感染拡大防止対策の観点から、第306回テレビ北海道放送番組審議会の会議を中止し、批評のレポート提出(レポート出席)による文書開催とした。(集約日:3月26日)
批評を集約後、議題番組担当プロデューサーによる質問への回答や見解を加え、委員へ回覧。以後、更に質問等が有れば次回放送番組審議会で説明することとした。
出席者の状況
(委員総数8名)

レポート出席の委員(7名)

氏家和彦委員長、谷口勇仁副委員長、末長守人委員、横山百香委員、中井令委員、吉田聡子委員、山田勝利委員

会社側レポート回覧先、質問への返答・見解(放送番組審議会メンバー)

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、廣岡雅晴報道局報道部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『ギリさんとインド人 ~馬産地日高に吹く風~』テレビ東京系列ドキュメンタリー大賞参加番組 2020年3月14日(土)12:00~12:30放送
委員の意見の概要

全国に先駆けて人口減少が進み、ほとんどの産業において労働力不足が顕在化してきている北海道においては、外国人労働力へも従来以上に依存せざるを得ない現状を踏まえた、タイムリーなテーマ設定だった。

軽種馬産業という特殊な業界の現状を30分という短い時間でコンパクトにまとめており、変化の風は思いがけないところにも確実に吹いていることを気づかせてくれた番組だった。

「けいナビ」でもこのテーマを取り上げていたようだが、あらためてドキュメンタリーとして、普段なかなか気付くことのできない地域の課題に焦点を当てた、大変興味深いテーマを取り上げたと思う。

労働力不足の具体的解決策として、日本の課題解決のみに焦点をあてず、ギリさんがインド側の課題も解決するウィンウィンの視点を重視していることを紹介している切り口が示唆に富んでいると感じた。

ブローカーによりインド人が厩舎を無断で逃げ出し、そのことで雇い主がインド人に不信感を持つような状況となったが、逃げた人がどんな心境で逃げたのか、その後の心境の変化などの追跡をすべきだった。

地元の人のインタビューですが、「あまり印象が無い、ずいぶん増えてきた、来たい人が来ればよい」など、いまひとつメッセージが曖昧でわかりませんでした。使わなくてもよかったのではないでしょうか。

30分の尺で時間的制約もあったと思うが、馬産地日高が抱える課題やインド人の定着・生活支援の行政サービスの在り方など、役所や地域住民など、受け入れサイドの実態や取り組み・意見なども、もう少し深掘りしてほしかった。

もう少し踏み込んだ外国人労働者に関する問題提起があればよかったと思う。外国人を単なる労働力ととらえるのではなく対等なパートナーとして向き合い関係を育まないといけないだろうし、それは、農業、漁業などの第一次産業や介護・福祉の現場などで外国人に頼らざるを得ない日本、ひいては北海道の問題や課題とも重なるからだ。

改めて日本の外国人雇用に対する考え方の遅れについても考えさせられた。いろんな気づきを問いかける良い番組だったと思います。

番組として結論めいたことは語らず、強い主張もせず、しかし外国人雇用における様々な問題提起が随所に見られる番組でした。
この後日高がどうなっていくのか、ぜひ続編を見たいです。

※ 次回の放送番組審議会は、4月23日(木)開催予定です。

第305回 放送番組審議会 概要

日時 2020(令和2)年1月23日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(6名)

氏家和彦委員長、市村敏一委員、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員、中井令委員

会社側

小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、高梨編成制作局制作部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『目指せ!令和のシンデレラボーイ』12月30日(月)17:00~17:50放送
委員の意見の概要

どのテレビ局も取り上げるドラフト上位選手ではなく、下位指名や育成選手に焦点を当てた企画は面白いと思った。また、そんな選手たちのひたむきな姿が表現され、好感を持てたし、将来に期待したくなった。

過去の日ハムドラフト上位指名選手の懐かしい映像がふんだんに紹介されていたのは、それはそれで楽しかったのだが、それよりも、ドラフト下位指名選手や育成ドラフト選手でありながら、現在活躍している選手を取り上げたほうが、企画の趣旨にあったイメージを示せたのではないか。

番組タイトルに「ファイターズ」の文字が入っていないので、ファイターズの絡む番組などすべてチェックしたいファイターズファンやスポーツ記者の自動録画から外れていてチェックできなかった話を聞いた。事前にファイターズの番組です、と聞かされていたから違和感なかったが、改めてタイトル見ただけでは、何の番組かわからないし、ファイターズファンやスポーツ関係者の目に触れづらいタイトル、自動録画に引っかからないタイトルは、現に慎むべきと考える。
タイトルとは、読んでイメージ出来たり見たくなるものであるべきで、何を指しているのか解らないものに、どういった意味があるのだろうか甚だ疑問だ。

BCリーグや、育成選手、支配下登録といった、野球用語でも耳慣れないものが結構出てきた。簡単な解説スーパーなどで、もう少し分かり易いものにして欲しかった。

番組の途中途中で有名選手の懐かしいドラフト当時の映像が10選手出ていたが、多すぎたと思う。結果的に、この紹介が多いことで、今活躍している有名選手の懐かし映像のインパクトが強く、番組の主題と思われるファイターズ入団を目指す選手の未来の見せ方が中途半端になってしまった印象だ。

タイトルから内容がイメージできなかった。普段なら見る気にならなかったと思う。タイトルからしっかり見てもらえるようにすべきだった。

内容が目まぐるしく変わり、そもそも情報の少ない育成選手の話で、ファイターズファンでもついてこられなかったのではないか。
選手の人柄や夢をたくさん出していた割に、シンデレラボーイと銘打っていながら野球の実力を見られるシーンがほぼなかった。実力を比較して見た梅林の強肩の話は、対象とした選手が業界一の強肩選手だったので、実は梅林の肩もプロ野球界でも強肩と言われるレベルなのに、良く見えなかった。選手の実力の話が少なく比較対象や表現も良くなかったので、色々見せた割にプロ野球選手としての展望がわからなかった。

企画の着眼点は良かったし、構成も飽きさせないものとなっていて良かった。ただ、シンデレラボーイといいながら、育成1位の選手について扱っていないことに疑問を感じる。また、ドラフト上位の選手のことも見せてくれないと、来シーズンのファイターズのイメージもできず、まとまりがない番組と感じてしまった。

※ 次回の放送番組審議会は、3月26日(木)開催予定です。

第304回 放送番組審議会 概要

日時 2019(令和元)年12月12日(木)17:00~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(8名)

氏家和彦委員長、谷口勇仁副委員長、市村敏一委員、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員、中井令委員、吉田聡子委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、廣岡雅晴報道局報道部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『けいナビ 応援どさんこ経済』毎週土曜日11:00~11:30
テレビ北海道発―テレビ東京系列ネット特別番組
11月23日、11月30日、12月7日の放送を審議
委員の意見の概要

 以前から好きな番組で、経済と言いながらもテーマは身近な北海道にあり、分かり易い番組だ。4月のリニューアル後は起用MCで特に女性や若者層を取り込もうという意図が感じられる。実際の番組作りもより柔らかい雰囲気になっている印象だ。

 総じてこの番組からじゃないと分からないようなためになる知識や情報があると良いと思う。視聴率の推移をみると、前年より落ち込んでいるのが気になる。無難すぎる内容でまとまっている気もする。もう少し刺激が欲しいところ。平本氏の解説は感じもよく分かり易いのだが、道民にハッと気づかせるようなひと言を言ってくれるゲストが望まれる。

 けいナビは、タイムリーな話題を取り上げるのではなく、道内の視聴者にもあまり知られていないことを経済の分野から掘り下げていくことで、他の番組と差別化が図れると思う。興味深いテーマを探し出すことと、一歩踏み込んだ取材が求められる。

 4月のリニューアルから杉村大蔵、鈴木ちなみ両キャスターとも、見慣れてきたからかも知れないが安定感が増してきて、番組が伝えたいことを的確にフォロー、解説する平本先生と相まって良くなっていると思う。当たりはずれはあるにしても、あちこち現場を駆け回ってカメラを回して、手間暇かけて取材する姿勢は評価できる。

 磯田キャスターの進行のスムーズさ、コメントの良さが際立って見えた。原稿はもちろん手元にあると思うが、自身の言葉、自身の考えで進行しているのがわかり、高い安定感、信頼感を感じる。長年けいナビを作ってこられた経験や培われた視点が垣間見えるリード力と感じた。

 11月23日放送の「稼ぐ空港・新千歳の秘密とは?」では、国際ターミナルの充実やコンセッションの工夫による物販の拡大とテナントの戦略などが、他空港や札幌市内百貨店との対比で分かり易く説明されたものの、同空港の今後の大きな戦略や可能性など水面下で動いているような目新しい情報や問題提起などに話が及ばないようでは、応援どさんこ経済のサブタイトルが空しく見える。

 経済系の番組ということであれば、もう少し「数字(金額)」を強調してもよいのではないだろうか? 特に11月30日放送の同番組では、町とグルメの紹介になっており、経済番組と言う印象は非常に薄かった。

 番組YouTubeを確認したが、非常に充実していて本当にビックリした。ただ、1放送番組がCMを抜いたブロックごとに分かれたままになっているのか、細切れで非常に見づらく感じた。番組はTVhの看板番組なのだから、多少お金をかけてでも、スタッフがきちんと一本にまとめるべきだろう。

 11月23日の放送の中で、新千歳両ターミナル紹介に続き、道内7空港の民間一括委託を持ってきたのは、流れ的にも良かったし、来年二月の新千歳での民間委託開始を踏まえており、その点でもタイムリーでよかったと思う。しかし、「民営化」という表現を用いたのは正確性を欠いている。平本教授は、民間一括委託の目的などを適切に説明されていたので良かったが、今回は、滑走路等の基本施設の所有権は国に残したまま、空港の運営権を一定期間、民間事業者に売却する「民間委託」であり、具体的に見たらかなり相違点は多い。他局も同じように使っているが、とくに経済に強いTVhで、かつ「けいナビ」という番組においては、他局と差別化する意味でも、その実態について正確な解説をすべきだと感じた。

 知り合いの経営者や経済機関の方から時々、「この前けいナビに取り上げられたよ」と嬉しそうに話されるのを聞くことがある。長年、丁寧に北海道経済を紐解いてきた実績により「けいナビに取材される」ということが北海道の企業や経済界にとっては一つのステイタスのようになったと思う。
 ぜひこれからも、個々の事例を深く掘り下げ、そこから北海道、日本の未来への可能性を提示するような、他局にはない番組づくりを継続いただけるよう期待しています。

※ 次回の放送番組審議会は、1月23日(木)開催予定です。

第303回 放送番組審議会 概要

日時 2019(令和元)年11月28日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(5名)

谷口勇仁副委員長、市村敏一委員、赤星和彦委員、横山百香委員、中井令委員
※議題に関するレポート提出:氏家和彦委員長、末長守人委員、吉田聡子委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、高梨真人編成制作局制作部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『土方歳三 五稜郭 星の謎 ~田中要次 オランダ・函館紀行~』
テレビ北海道開局30周年記念特別番組
テレビ北海道発―テレビ東京系列ネット特別番組
(2019年11月2日(土) 16:00~17:15放送)
委員の意見の概要

 五稜郭がなぜ星型なのかというテーマ設定は、歴史ミステリーの謎とき番組として、とても興味がわいた。

 ナレーションの声には違和感を覚えたものの、土方歳三が田中要次に語り掛けるやり方は楽しかった。

 函館、オランダともに観光要素を多く取り込んだことで、番組が歴史探訪なのか紀行番組なのか中途半端な印象となった。
 また、ルーツの掘り下げに不足を感じる。

 狂言回し的ナレーションは、土方歳三のイメージとかけ離れたくだけたものとなっており、番組の質を落としたと思う。

 五稜郭のルーツはフランスというのが一般的な定説なのに、なぜオランダだけに終始したのか、根本的な理由がはっきりせず理解できなかったし、そもそも謎解きものになっていなかったのが残念だ。

 歴史探訪ものかと思って見たが、内容が薄く物足りなかった。その分、函館やオランダのグルメ観光情報が多く、それはそれでとても楽しめた。

 番組として、五稜郭のルーツはオランダだとすることは問題ないと思うが、掘り下げて辿っていく中での説得力がなく、非常にあいまいだった。物足りなく消化不良となった。

 今回の番組は、時間も費用も掛かっていると思うが、その割に全体を見終わってなるほどといった満足感を十分に得られなかった。これは、サブタイトルにある「函館・オランダ紀行」に該当する部分を星形の謎解きの進行と並行させたことで、主体であるべきルーツの掘り下げが不十分になったためではないかと感じた。

※ 次回の放送番組審議会は、12月12日(木)開催予定です。

第302回 放送番組審議会 概要

日時 2019(令和元)年10月24日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(7名)

氏家和彦委員長、谷口勇仁副委員長、市村敏一委員、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員、中井令委員
※議題に関するレポート提出:吉田聡子委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、伊藤学編成制作局チーフプロデューサー

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『青春サラブレッド ~北海道静内農業高校の夏~』
(2019年9月23日(月祝) 10:05~11:00放送)
委員の意見の概要

 冒頭のシーンだけで、見る者の心をしっかりとつかんだ番組だ。

 1時間、全く飽きることなく、高校生たちのやさしさ、強さ、謙虚さに引き込まれ続け、最初から最後まで静かな感動に心が満たされる素晴らしい番組だった。

 画になるエピソードが満載で、高校生たちの熱い思いが伝わってきて、涙が出るほど感動した。

 地域で真摯に生きる人たちにスポットを当て、見る者の心を温かく満たすこうした番組作りは、ローカル局の使命のひとつだと改めて実感した。

 馬を育てる理不尽さ、大変さというのがどういうことなのか、その辺りを理解しやすいように紹介することで、(その後の喜びなどとの対比で)番組により一層深みが増しただろう。

 ナレーションや文字情報はとても分かり易く、音楽などはシーンごとに実によくマッチした雰囲気を醸し出し、見ているこちらの感情移入しやすい雰囲気に盛り上げてくれて気持ちが良かった。

 番組の随所を美しい映像で構成し、季節の移ろいや高校生たちの微妙な感情の変化、環境の変化を映像によって演出していたことが素晴らしかった。

 先輩から後輩への思いの継承ということが、番組の重要なテーマになっているだろう。菊地君や矢野君が話した言葉・思いをもう少し掘り下げて欲しかった。

※ 次回の放送番組審議会は、11月28日(木)開催予定です。

第301回 放送番組審議会 概要

日時 2019(令和元)年9月26日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(5名)

氏家和彦委員長、末長守人委員、赤星和彦委員、中井令委員、吉田聡子委員
※議題に関するレポート提出:谷口勇仁副委員長、市村敏一委員、横山百香委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、山谷哲夫編成制作局制作部担当部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『北海道アウトドア図鑑~夏編~』
(2019年8月12日(月振) 10:25~10:55放送)
委員の意見の概要

 忙しい日常を離れ、ゆったりと見られる良い番組となった。多彩なドローン映像により、美しさやスケールの大きさに感動した。

 空港からのアクセスなども、簡素に分かり易く表現され、前作秋編からの改善も見られた。

 オジロワシと遭遇できたのは素晴らしい貴重な体験をイメージできて良かったが、ぼんやりとした映像に甘んじることなく、資料映像で短く解説を加えるなど、図鑑らしい構成も意識すべきだった。

 ロケの天候が良くなかったことは残念だが、図鑑を名乗る以上は、撮り直し覚悟で美しい映像づくりを追及してほしい。映像が暗く、季節感が全く出ていなかった。

 今回の番組ではアドベンチャーツールズムに触れていないのだから、異文化体験の要素はいらなかったと思う。アイヌシアターはインドアだし、番組冒頭から宣伝臭が強すぎて、違和感があった。CMとの区切りが必要だ。

 アクティビティが持っている魅力を十分に伝えられていない。映像やナレーションも含めて、工夫が必要と感じた。

 わたなべゆうかさんの自己紹介は、番組内容とはマッチせず、アウトドアとマッチさせる部分を少なからず作るべきだ。DJをやっているとか、イギリスにいたことがあるとか、視聴者目線では「ふ~ん」という程度の話。番組のコンセプトとなっているものと、わたなべさんのアウトドアへの造詣の深さとまではいわないが、憧れや、アウトドア図鑑に関わるようになってからのことに触れる部分は(2回目以降は)必要だろう。

※ 次回の放送番組審議会は、10月24日(木)開催予定です。

第300回 放送番組審議会 概要

日時 2019(令和元)年7月25日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(4名)

氏家和彦委員長、末長守人委員、赤星和彦委員、中井令委員
※議題に関するレポート提出:谷口勇仁副委員長、市村敏一委員、横山百香委員、吉田聡子委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、高梨真人編成制作局制作部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『絶対に食べたくなる!北海道グルメ2019』
(2019年6月22日(土) 16:00~17:15放送)
委員の意見の概要

 北海道物産展は全国どの地域でやっても物凄い人気で大勢人が集まる。特に北海道産食材というのはブランドとして確立していると思うが、北海道以外の地域の店で北海道のグルメを紹介するというコンセプト自体成り立つのだろうか疑問を持って見た。北海道のグルメが地域の食文化と融合して進化しているといったタイトルも出ていたが、番組で取り上げられていた殆どが進化など感じられることもなく、ここでこんなおいしい北海道グルメが食べられるよと紹介されていたに過ぎない。進化云々など取って付けたような言い方はやめて、純粋に美味しい北海道グルメが全国でも味わえるという紹介に徹したほうが良かったのでは?

 全国と謳いながら、福岡中心で東京・大阪・名古屋。大阪と名古屋はタレントのリポートすらなく、取って付けた感が否めず、外したほうが良かったのではないか。また、かき氷にかける練乳を北海道産グルメというのは無理がある。

 北海道以外の地域で「北海道グルメ」というコンセプトは、チャレンジしたのだろうと思うが、福岡から始まり東京のお店を紹介したと思ったらまた福岡に戻り、全国というよりも福岡福岡と制作上の偏った意図が見え隠れし、バランスの悪さを感じる。

 画面を分割映像にするなど、情報量の厚さを作り出していたのは、評価できる。ただ、お店の地図があまりにもザックリしていて、情報になっていなかったのは改めるべき。

 プレゼント告知が頻繁に出てくるのが煩かったのと、金券を広げて見せるのは品がなく見えた。見せ方に一考が必要だ。

 全国にある北海道グルメスポットという視点は、面白いと感じた。案内役の方々は好感が持て、彼らが楽しそうにしていることは番組にプラスに働いていた。紹介する人によって美味しそうに思える度合いの違いが露骨に出てしまい、タレント性の違いが出るのは面白いが、北海道グルメを紹介する番組として差が出てしまうのはどうかと思う。

 BGMが実に心地良かった。視聴者プレゼントに切り替わる際の「おーい北海道」のほか、料理ごとに楽しい選曲がされ、制作者の遊び心は視聴者を最後までテンポよく楽しませてくれた。

 なぜ北海道グルメが美味しいのか、もう少し説得力のあるストーリーがあれば、あの美味しそうな料理の数々がより貴重なものとして映り、それを育む北海道の魅力がもっと伝わったように思う。

※ 次回の放送番組審議会は、9月26日(木)開催予定です。

第299回 放送番組審議会 概要

日時 2019(令和元)年6月27日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(6名)

氏家和彦委員長、谷口勇仁副委員長、市村敏一委員、末長守人委員、横山百香委員、中井令委員
※議題に関するレポート提出:赤星和彦委員、吉田聡子委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、堤大輔編成制作局制作部課長代理

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『今夜大賞決定!YOSAKOIソーラン2019 THE FINAL』
(2019年6月9日(日) 19:54~21:54放送)
委員の意見の概要

 冒頭、「なんでゲストがDJKOO」という疑問も湧いたが、ダンス音楽つながりでデビュー年がよさこいソーラン祭りのスタートと重なるということでまあ、納得できた。祭りに詳しくない視聴者に代わって、祭り初観戦というゲストがルールや審査方法、見所を聞いていくという番組の進め方もオーソドックスでよかったし、何よりKOOに好感が持てた。ただ、番組の趣旨を踏まえて「ここを見ればいいというアドバイスありますか?」と聞くゲストに、「会場の熱を感じてください」という司会者のありきたりでどうでもいい答えには少しがっかりさせられた。

 まずは、進行役の二人とゲストであるDJKOOさんがとても良かった。KOOさんはよさこいをあまり知らないからこそ、素直に楽しみ、ワクワクし、素朴な質問や感じたことを楽しげに問いかけるという設定を、大変自然に、たぶん心からそう思っているんだろうなあと視聴者に感じさせる雰囲気で見事に果たしておられた。KOOさんのキャスティングは大当たりだと思う。

 番組の作りとしてはシンプルだと思うが、こうした地元が大切にしなければならない文化やそれに取り組む方たちを丁寧に温かくTVで紹介し続けていくことは大事だなと、改めて感じさせられた。

 生の臨場感が凄かった。

 事前取材映像がどうしてないのか不思議だった。大賞候補や特徴のあるチームを取材して、厚みのある内容の濃い番組にしてほしい。これでは、ただ現場を見せているだけで、番組と言えない。それに、表彰式も大賞くらいはちゃんと見せるべきだ。

 踊り手の色んな表情を伝えて欲しかった。引きの映像が殆どで、出番を待つ緊張感や高揚感など、生き生きとしたインパクトある映像が少なかったのが残念だ。

 ファイナルの舞台がどういうものなのか。祭り初心者にその凄さを伝える演出、工夫も十分ではなかったと思う。そもそも全体では何チームが参加しているのか、道外からの参加はどのぐらいあるのか、衣装や踊りを合わせるのにどのぐらい時間や費用をかけて準備しているのか。決勝の舞台の設定についても、演舞の時間や人数、旗などの小物の制限から、審査員はどんな人で、どういう観点から審査しているのか。司会のコメントでポツポツといろんな答えが出てきてはいたが、視聴者にうまく伝わったかどうかは疑問だ。チーム紹介のテロップもチームの創設年やファイナル進出回数などを加えればより良かったと思う。

※ 次回の放送番組審議会は、7月25日(木)開催予定です。

第298回 放送番組審議会 概要

日時 2019(令和元)年5月23日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(7名)

谷口勇仁副委員長、市村敏一委員、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員、中井令委員、吉田聡子委員
※議題に関するレポート提出:氏家和彦委員長

会社側

小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、山谷哲夫編成制作局制作部担当部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『土曜旅館 桜の間 ~味知らんガイド~』
(2019年4月20日(土) 19:00~19:54放送)
委員の意見の概要

 冒頭のCGと三味線はスピード感もあり、期待を膨らませるには十分の役割を果たしていて大変良かった。

 今回の番組は、情報提供とバラエティー性の両面を併せ持った内容にしようというのが制作意図と受け止め、何度も見直してみたが、結果、虻蜂取らずになってしまったとの印象だ。

 TVhが30周年をきっかけに、初のゴールデンタイムのレギュラー番組を作って放送することに期待したが、正直がっかりな内容だった。番組のコンセプトを設定から練り直したほうが良い。

 

 タレントの使い方が良くないので、売れないローカルタレントを東京のタレントがバカにしている悲しい内容に見えてしまう。まるで北海道民がバカにされているようにも感じられ、不快さは否めない。

 騒々しさだけが印象に残る。あまりにもふざけすぎていて、旅をテーマにした番組とは思えないつまらない内容だった。

 災害復興の応援も意識してと、厚真町の災害の様子を3カットくらい入れていたが、こんな扱いなら、バラエティー番組なんだしやらないほうが良かった。
コクワのワインとかを扱うようなところもあったが、扱い方など、応援する内容になっていない。

 旅コミ北海道のように面白い番組かと思ったら、そうではなく、番組のコンセプトから大きく外れた作りになっていた。騒いで煩いだけで、内輪受けで見ていて楽しいとは思えなかった。

 番組全体が下品だ。オープニングは期待感のあるものだったし、ゴールデンタイムにローカル番組を作って放送するということは、素晴らしい考えだと思っていたが、この内容から番組コンセプトを想像することも難しいほど残念な作りだった。

 土曜旅館は北海道旅館なんだというコンセプトはどうだろうか。旅館側は北海道に詳しくて、客をもてなすスタイルで番組内で紹介された食べ物の一つも出てきてふるまわれるなど、番組の最後には、土曜旅館に来た客が北海道に行きたい!となって次に繋がるような作りとかどうだろうか。

※ 次回の放送番組審議会は、6月27日(木)開催予定です。

第297回 放送番組審議会 概要

日時 2019(平成31)年4月25日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(6名)

氏家和彦委員長、谷口勇仁副委員長、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員、中井令委員
※議題に関するレポート提出:市村敏一委員、吉田聡子委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道局長、飯田伸二常務取締役編成制作担当・放送審議室長、佐藤伸明編成制作局長、小林弘明編成制作局担当局長、長谷川健一編成制作局制作部副部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『テレビ北海道開局30周年特別番組 人間国宝 柳家小三治 噺家人生 悪くねえ』
(2019年3月21日(土) 10:05~11:00放送)
委員の意見の概要

 柳家小三治が自身の老いや衰えを感じながらもなんとか自らを奮い立たせ、終わりなき芸の道に真正面から向かい続けていく様に感銘を受け、強面な顔と一見無愛想な言葉の後ろに見え隠れする人間的な魅力を端々に感じ、師匠の落語をぜひ生で聞いてみたいと思った。
また、きっと上っ面の質問やお世辞は一切受け付け無いであろう師匠に対し、懸命に言葉を探し投げかけて密着取材を続け、だんだん師匠の雰囲気が取材者に対して柔らかくなり心の様を打ち明け始めるプロセスが番組から感じられ、そこも大変好感が持てた。

 北海道と小三治との深い関りには、番組を観て驚かされたが、「旅に行くとすればどこへ行きたいか?」という問いに、「北海道」と答えてくれたことは、北海道に住んでいる者として素直に嬉しいことだった。この番組の取材があって、小三治は30年ぶりに宗谷岬に立つことができ、また40年ぶりに若い日の小三治を支えてくれた菅野さんとの再会を果たすことができた。番組スタッフに感謝しているだろう。
真っ先に行きたかった稚内へ行き、宗谷岬に立ったことで、小三治の中で何かスイッチが入ったような気がした。菅野さんを見送った後に、「さあ、やるぞ俺は。次の人生に歩みだそう。」と力強く話した表情は、それまで高座以外では見せることがなかった、生き生きとした表情だった。

 自らも小三治との親交が厚い小林聡美を起用したナレーションは、暖かく優しい印象で、番組全体のトーンに良く合っていた。これまでの、自分が知るTVhの番組の中で、最も素晴らしい番組だ。

 構成が良くできている。後半に入って師匠の表情が良くなった。視聴者をぐいぐい引き付けた。
稚内宗谷岬で、大きな声で叫んだり、突然歌いだしたり。密着取材の緊張と師匠が徐々に語りだす言葉の力強さは、まさにテレビ的で迫力があった。

 人間国宝にありながら「まだまだ未熟」と言い切る謙虚さ、「さあ、やるぞ俺は。次の人生に歩みだそう。」と力強く語る小三治が「噺家人生 悪くねえ」とは言わないだろうと感じた。なぜこのタイトルにしたのか、もっと別なタイトルがあったように思う。

 平成最後の大舞台、との言葉が出てきたが、それが番組内のどこに当たるのかが、全くわからなかった。

※ 次回の放送番組審議会は、5月23日(木)開催予定です。

第296回 放送番組審議会 概要

日時 2019(平成31)年3月28日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(7名)

氏家和彦委員長、市村敏一委員、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員、中井令委員、吉田聡子委員
※議題に関するレポート提出:谷口勇仁副委員長

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当・放送審議室長、佐藤伸明編成局長、廣岡雅晴報道部長、阿部力報道部員

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『ザ・ドキュメンタリー「希望の滴~再起にかけるコメ農家」』
(2019年3月2日(土) 12:00~12:30放送)
委員の意見の概要

 タイトルは,土砂の流れ込みを避けられた酒米を「希望」と位置づけ、日本酒「美苫」を「滴」と表現し、副題が「再起にかけるコメ農家」ということもあり、最初の8分間を見て震災の影響に苦労する中、試行錯誤の上「美苫」が完成したというストーリーだと予想したが、その後の内容は美苫を中心としたものではなく、違和感を感じた。

 稲刈りの映像など殆ど無く、コメ農家のイメージが沸きづらい。コメ農家ならではの苦悩が伝わってこない。また、コンバインを簡単に借りられたように見える作りからは、主人公佐藤さんの大変な苦労は伝わりにくい。

 被災者との距離感が良かった。前半の生々しい絶望感のある部分も、良く撮れている。ただ、タイトルの「希望の滴」を生かし切れていないというか、タイトルを描き切れていないのが残念なところ。

 テレビの役割は、ミクロの事例・一人の人を描くことで、マクロ・全体像をどう描くかが大切だ。本作品は、良くまとめられていると感じた。佐藤さんの笑顔に苦しさが逆に見えてくるが、あまり厳しいシーンを繋げるよりも、淡々と見せて伝えることのほうが良いだろう。

 酒の話がとても少なかったのは、物足りない。タイトルとの違和感も感じる。

 全体としてイメージ通りにまとめられていたので良かったが、意外性やインパクトに欠けていた。ナレーションは抑え気味で進められていたのが、番組としてイメージをよい方向へ持っていった。番組最後の小学校のシーンでの音楽の使い方は、ドキュメンタリー作品のイメージをしっかりしたものへ引き上げた。

※ 次回の放送番組審議会は、4月25日(木)開催予定です。

第295回 放送番組審議会 概要

日時 2019(平成31)年1月17日(木)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(5名)

谷口勇仁副委員長、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員、中井令委員
※議題に関するレポート提出:氏家和彦委員長、市村敏一委員

会社側

小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当・放送審議室長、佐藤伸明編成局長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『マチュアライフ北海道 被災地~円熟世代の絆』
(2018年12月15日(土) 14:00~14:54放送)
委員の意見の概要

 自社制作レギュラー番組だった「マチュアライフ北海道」で取材したマチュアの方たち4人を再び取材した今回の番組は、一回限りの取材ではなく、前向きな彼らをフォローすることで、被災者を支援したいという制作サイドの思いが感じられ、見ていて温かい気持ちになった。

 この番組をとおして考えさせられたことは、お金や物だけではない時間や労力、スキルを使った支援の大切さだった。自然災害が今後増加すると言われている中で、「自分には何ができるのか」ということを改めて考える良いきっかけとなった。震災を風化させないためにも、今後もこのような取材を続けてほしい。

 番組の中では、マチュアという言葉が当たり前のように繰り返し使われていたが、同じタイトルのレギュラー番組が終了して1年近く経っていることや、「マチュアライフ」という言葉自体、どこまで浸透しているか考えると、同じタイトルで関連性を持たせるには、いささか無理が有ったと思う。番組の内容が震災の復興を支える人たちをテーマにしたしっかりしたものだっただけに、マチュアライフ北海道というタイトルに違和感を持った視聴者も多かったのではないかと思う。

 震災の地を扱う番組の視点が、報道ではなく「マチュアライフ」という切り口で見たということが良かった。また、「マチュアライフ北海道」というレギュラー番組の基本スタイルを崩さなかったことも良かった。しかし、レギュラー番組に登場した人が出ることで、この人がどういう人物で、何故そのことに力を注いでいるのか等、番組終了から1年近く経っていることなどを考えると、説明が足りず解り辛かったのは残念だった。

 円熟世代の活躍に、見ている自分が背中を押された気がする。番組のエンディング部分に前向きさを強く感じられたし、出演の中島亜梨沙のコメントにも共感できた。今後も長いスパンで被災地を扱っていくことがTVhの使命とも感じた。

 過去のレギュラー番組との繋がりが解りづらく、登場人物たちをもう少しフォローしても良かったと思う。それと、番組内で、マチュア、マチュアと繰り返し何度もこの言葉が出てくるが、一般的にはほとんど浸透していない言葉を当たり前のように使うことで、かえって伝わりづらくしてしまっているようにも感じた。

 震災の被災者の番組かと思っていたが、復興の番組になっていて、少し後押しをしてもらえたように感じられる番組だった。中島亜梨沙さんの被災地に寄り添う姿勢に感動したし共感できた。中島さんの気持ちが綺麗で、映像もきれいで、テロップの入れ方にさえ品の良さを感じた番組だった。ただ、何故マチュアライフ北海道なのか、意味が良く解らなかった。番組とタイトルに乖離が有るように感じた。

※ 次回の放送番組審議会は、3月28日(木)開催予定です。

第294回 放送番組審議会 概要

日時 2018(平成30)年12月11日(火)17:00~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(6名)

蟹江章委員長、関 寛副委員長、そ ら委員、氏家和彦委員、赤星和彦委員、横山百香委員
※議題に関するレポート提出:市村敏一委員、末長守人委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当・放送審議室長、佐藤伸明編成局長、山谷哲夫制作部担当部長

事務局

斉藤凌

議題 『どさんこ和食堂 ジュニアの勝ちたい!を応援』
(2018年11月24日(土) 19:54~20:54放送)
委員の意見の概要

 スポーツを料理で応援するコンセプトは、とても良いと思いました。
人は食べたものでできているからこそ、リポーターのお二人が言っていたように、和食は、日本人が無意識に身体で求めている者なのだと改めて感じました。オリンピックまで継続して、第二弾、第三弾と放送されることを期待しています。

 番組連動のホームページで提案されたレシピは、どれも簡単に作れておいしそうでした。なおかつ、栄養バランスも取れていて、育ち盛りのお子さんを持つご家庭では重宝しそうだと思います。

 子どもによると思われるナレーションも、ジュニアアスリートが主役なので、良かったと思います。登場した、将来有望などさんこジュニアアスリートの汗と涙も映され、それぞれが次の目標に向けて進む姿が晴れ晴れとしていました。視聴後は爽やかな印象を残し、彼女たちの今後を応援したいと思いました。

 番組連動のレシピがホームページに掲載されているのは良いが、番組内でホームページへの誘導が適切に行われていたとはいえない気がする。
ネットとの連系あるいは融合の試みということかもしれないが、「勝ち飯」をテーマとして掲げた番組で、そのレシピを全部ホームページに投げてしまったらテレビ番組の存在価値がなくなる(少なくとも希薄化する)のではないだろうか。ホームページは、あくまでも番組で取り扱った内容の補足情報の提供手段ぐらいの位置づけの方がよいのではないか。

 自身も女子プロ野球のアスリートとして活躍している片岡安祐美さんと、料理番組に出演するほど料理好きで、プロ並みの腕前を持つ杉浦太陽さんのキャスティングは、非常に爽やかでそれぞれのコメントに説得力がありました。相手からの話しの引き出し方も上手で、良い人選だと思いました。

 世界を目指すジュニアの紹介が大半を占めており、彼女らの努力には感心し、その点は面白く見ることはできたものの、どさんこジュニアと食事の結び付け方も自然な流れには感じられず、番組を見終わって納得感や満足感を感じにくい内容だったと思う。

 ウエートコントロールが課題となる柔道の女子中学生の部分は若干特殊だが、スポーツをする子どものレシピはほぼ共通すると思われる。何も和食に限る必要もないのではないかとの違和感も残った。北海道味の素での管理栄養士さんの棒読みの話は申し訳ないが退屈さ、宣伝臭を感じさせられた。作成されたレシピをもとに子どもの家で実際に調理する映像は、こどものナレーションとともに楽しく見られた。ただ、冒頭の和食店で和食の基本として出汁が重要とうんちくを語っていたのに、「顆粒だしを使う」と堂々と宣言されて、少々がっかりさせられた。

 番組タイトルからは、「食」がメインかと思っていたが、番組を視た後の印象としては、期待のジュニアアスリートの紹介がメインと感じた。

※ 次回の放送番組審議会は、1月17日(木)開催予定です。

第293回 放送番組審議会 概要

日時 2018(平成30)年11月20日(火)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(6名)

蟹江章委員長、そ ら委員、氏家和彦委員、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員
※議題に関するレポート提出:市村敏一委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当・放送審議室長、佐藤伸明編成局長、山谷哲夫制作部担当部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『北海道アウトドア図鑑 ~秋編~』
(2018年10月20日(土) 14:25~14:55放送)
委員の意見の概要

 北海道の美しい秋の大自然をカヌー、散策、乗馬といったさまざまな目線から、きれいな映像を通して紹介する視覚的に満足度の高い番組であったと思います。

 「アドベンチャーツーリズム」や「前田一歩園財団」といった、あまり耳にしたことがない言葉や名称が、視聴者の殆どが知っているかのように、簡単な説明だけで番組が進行していくことに違和感を覚えました。
アドベンチャーツーリズムは、北海道がこれから大きな期待を寄せる観光振興策ですし、前田一歩園財団は環境保全や自然保護に長年にわたり取り組んできた、歴史ある北海道の著名な財団のひとつです。アドベンチャーツーリズムと前田一歩園財団については、取り組みや活動の内容をもう少し説明してあげた方が、番組をより深く理解できたのではないかと思いました。

 ドローンを十二分に使いこなし、自然の美しさやアウトドアシーンをとても良く捉えて見せてくれ、素晴らしかった。本番組の海外向け英語版制作も見据えたナレーター兼進行役の起用も、番組展開の先々を考えており素晴らしい。

 普段見ることのできない高い俯瞰や低い水鳥目線で表現されていて、一歩踏み込んで自然の豊かさを見せていたことは、さすがだと感じた。ただ、阿寒の俯瞰映像は、もっと広い範囲を捉えて欲しかった。

 タイトルに、秋編と付けたが、殆ど秋のイメージが感じられなかった。

 企アドベンチャーベースSIRIでの鶴雅の取組については、もう少し観光客が楽しめるような話にすべきだった。
また、番組を通して、価格などの情報が多くしつこかった。反面、今の北海道であれば、海外視点の話を盛り込むべきだったのではないだろうか。

 インバウンド向け情報として、イメージの地図情報には、海外から来る人が最初に降りる空港からの国内移動をイメージできるものを含めるべきだった。

 番組全体が少々暗すぎた。天気が悪かったのは仕方がないが、『図鑑』を名乗る以上は、それなりのクオリティーを保たなければならないと感じた。多少製作費がかさむことになっても、時間を、コストを、かけて作ることも大切だということを認識して欲しい。

※ 次回の放送番組審議会は、12月11日(火)開催予定です。

第292回 放送番組審議会 概要

日時 2018(平成30)年10月9日(火)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(7名)

蟹江章委員長、関 寛副委員長、そ ら委員、氏家和彦委員、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員
※議題に関するレポート提出:市村敏一委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当・放送審議室長、佐藤伸明編成局長、山谷哲夫制作部担当部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『北海道のチカラ ~豪農、半端ないって!~』
(2018年9月29日(土) 19:00~19:54放送)
委員の意見の概要

 北海道農業を代表する小麦、米、馬鈴薯、牛肉の4つの品目の豪農にスポットを当て、先進的な取り組みを紹介するとともに、機械化や規模拡大、6次産業化、土づくり、働き方改革など、これからの北海道農業の課題のいくつかが、バランスよく取り上げられた番組になっており感心した。

 農業の二極化にならざるを得ない部分などは、出演していた日経新聞の解説者をもっと有効活用して表現すべきだった。

 ドローンのクリアな映像は、それだけで充分に説得力が有り、番組内容を分かり易く伝えるツールとして威力を十二分に発揮していた。

 食と観光の融合を考えると、とても良く解りやすい作りになっていた。北海道農業のイメージのマイナス部分を払拭できる内容となっていた。

 豪農と言うよりも、思い切った取り組みが大切なことが見えてきた。「儲からなければ、他の人々や地域の力にならない。」という話は、とても説得力が有って良かった。

 企画意図が見事に具現された番組だったと思う。
北海道の力という意味で、力のあるところに光を当てたということだから、その陰にはいろいろな課題があっても、その部分は、今回はあまり取り上げないという割り切りもいいだろう。それが番組のタイトルに表われているし、非常に良く伝わってきたという気がする。

 課題とする部分があまり明確に示されなかった気がする。番組としては大規模農業が課題の解決策としたわけではないだろう。耕作面積や高齢化、農業人口の減少などの課題は、番組のクオリティーを更に高めていくことでもっと明確に示すべきだったのではないだろうか。

※ 次回の放送番組審議会は、11月20日(火)開催予定です。

第291回 放送番組審議会 概要

日時 2018(平成30)年9月11日(火)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(5名)

蟹江章委員長、関 寛副委員長、そ ら委員、市村敏一委員、横山百香委員
※議題に関するレポート提出:氏家和彦委員、末長守人委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当・放送審議室長、佐藤伸明編成局長、高梨真人制作部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『よるブラ』
(2018年7月7日(土) 19:00~20:00放送)
委員の意見の概要

 一時間それなりに楽しく見ることのできる番組になっていたので、それでよしとしても良いかと思う。あえて言うなら、ブラッと歩いた先での触れ合いやその場所の楽しさ面白さを紹介したいのか、お店の紹介も意図していたのか、その両方なのか、今回の番組がどのようなコンセプトで作られたのかが今ひとつ明確ではなく、なんとなく統一感がないと感じた。

 ススキノから豊平区、北区、小樽へと移動しながらの展開だったが、それぞれの場所や紹介した店と番組の脈絡を感じることができなかった。12時間という長いが限られた時間なので、あまり移動に時間をかけるのもどうかと思う。自転車店での様子やプールバーでビリヤードに興ずる姿は、内輪で盛り上がっている感が強く、見ていて興味を持つことができなかった。

 お店情報に地図が加わり、分かり易くしようとした点は一定の評価はするが、表示の仕方にばらつきがあり、近所の人にしかわからないような大雑把な地図では、出すこと自体どうなのかなと思う。情報には、一定の統一も必要だ。

 夜7時から翌朝7時までの12時間でどんな人がどのような活動をしているのか、おすすめスポットやお店の紹介なのか、MCのマラソン的な体力勝負を見せるのか? 正直申し上げ、番組のターゲット層をどこに見ているのか、狙いは何なのかがよく解らなかった。

 アポなし飛び込みロケは、1か所しかできず、これなら郊外へ行って、店と地域の事を合わせてPRできる番組にしたほうが良かったのではないか。仕込無しの3人の街ブラものなのだとしても、あまりにも番組内容に締りが無く、企画としての統一感も無かった。

 番組冒頭から上手く進まない感じがしていたが、そこそこ顔も名前も売れたタレントさんや芸人の街ブラものだったので、トーク内容が充実するのかと思いきや、全くの期待外れ。コンセプトは何かも掴み取れなかった。
タイトルを「よるブラ」としたのだから、夜じゃないと見られない札幌をススキノを見せて欲しかった。

※ 次回の放送番組審議会は、10月9日(火)開催予定です。

第290回 放送番組審議会 概要

日時 2018(平成30)年7月17日(火)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(7名)

蟹江章委員長、そ ら委員、氏家和彦委員、市村敏一委員、末長守人委員、赤星和彦委員、横山百香委員
※議題に関するレポート提出:関 寛副委員長

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当・放送審議室長、佐藤伸明編成局長、長谷川健一報道部副部長

事務局

斉藤凌、遠藤静哉

議題 『絶対に行きたくなる!北海道ラーメン2018
             ~究極のラーメンも作っちゃおうSP~』
(テレビ東京系列ネット特番/2018年6月30日(土) 16:00~17:15放送)
委員の意見の概要

 年一レギュラー企画のこの特番が議題に上がったのは過去にもあったが、これまで放送番組審議会で出された意見や考え方を随分取り上げて、更に楽しく、見やすく参考になる番組に仕上がっており感心した。

 メンの違いやスープの濃淡が鮮明に映し出され、分かり易くじっくりと見入ってしまった。食欲をそそる場面が数多くあり、とても楽しかった。ラーメンの歴史的な説明などもあり、充実した内容だった。シリーズを長く続けてほしい。

 本当においしそうに見せてくれた。ラーメンそれほど好きじゃないのだが、とても食べたくなった。

 ラーメン店の紹介だけではダラダラ感が出るだろうと思っていたが、食材にも話が及んでいることで、内容がとても充実していた。

 お店情報に地図が加わり分かり易くしようとした点は一定に評価はするが、表示の仕方にばらつきがあり、近所の人にしかわからないような内容の地図では、出すこと自体どうなのかなと思う。情報には、一定の統一も必要だ。

 番組内の企画もとても良かった。北海道の有名ラーメン店のラーメンとのコラボカップめんについての話は、セブンイレブンの本社まで出向き、面白いものとなっている。

 ホームページに番組で紹介されたお店の店名と住所が掲載されたのは初めてで、評価するが、掲載期間が短いことや、折角番組を放送していたのだから、番組らしいショートコメントを加えてもらえれば、とてもありがたい。

 夏なのに、熱々のラーメンを食べたくなる番組は、不思議な良い番組だった。この番組にしても、通信を活用した事後展開が今後の課題とも考える。例えば、番組を静止画で読み物として、iPadなどで見られると更に良い。

 今後は、知的エンターテインメント部分を増やしていかないと、食べるところを見せるだけでは飽きられてしまうだろう。

※ 次回の放送番組審議会は、9月11日(火)開催予定です。

第289回 放送番組審議会 概要

日時 2018(平成30)年6月12日(火)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(7名)

蟹江章委員長、関 寛副委員長、坪田成子委員、そ ら委員、市村敏一委員、末長守人委員、赤星和彦委員
※議題に関するレポート提出:氏家和彦委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当、佐藤伸明編成局長、遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)、山谷哲夫制作部担当部長

議題 『港猫~皐月~』
(2018年5月26日(土) 12:00~12:30放送)
委員の意見の概要

 土曜の昼に、のんびりした気持ちになることができる癒しの番組になっていて、とても楽しかった。

 コンテンツとして、港と猫の組み合わせは、船の航海と猫の切っても切れない関係など歴史的背景なども含めとても面白いと思う。

 テレビという動画の媒体で、シャッター音と共にスチル写真を効果的に使うことが、とてもインパクトのある楽しい番組作りにつながったと感じた。

 港の猫たちの背景がゴミだらけだったのが気になった。
 美しく可愛い映像作りで見せていくならば、フォーカスをソフトにするなど気遣いのある撮影も必要ではないか。

 今回の番組タイトルの文字デザインが良かった。「港」という漢字に灯台を、そして「猫」の文字には猫の姿と手形をあしらい、そして灯台の明かりや猫を動かして見せたところが秀逸で、タイトル文字だけで視聴者の関心を引き付けることができたのではないかと思う。

 コンセプトというか、焦点がどこにあるのか。ネコなのか、北海道の港なのか、「皐月」というタイトルがあって季節を生かしたものなのか。食も含めてとらえどころのない印象があって終わってしまったように感じた。

 番組タイトル「港猫」の割に、番組の内容が港とそこに生きる猫たちの関係性が少々希薄だなと感じました。
 また、番組冒頭のナレーションで「自由気ままに生きながら大事な役割を果たしている」とか、「気まぐれに生きる猫に振り回されながら港に生きる姿を追った」と番組の柱を紹介されたが、大切な役割と感じたのはネズミ退治くらいだったのと、生きる姿を追ったというよりも、港に住む猫の紹介に終始したような印象だ。

 番組最後の説明文は、あんなに必要ないだろう。伝えるべきところは、番組内で他にやり方が有ったような気がする。折角癒される内容の番組だったのに、番組終盤で余韻を味わえないような構成になってしまった。

※ 次回の放送番組審議会は、7月17日(火)開催予定です。

第288回 放送番組審議会 概要

日時 2018(平成30)年5月8日(火)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(7名)

蟹江章委員長、関 寛副委員長、坪田成子委員、そ ら委員、氏家和彦委員、市村敏一委員、赤星和彦委員
※議題に関するレポート提出:末長守人委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当、佐藤伸明編成局長、遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)、廣岡雅晴報道部長

議題 「ゆうがたサテライト~道新ニュース~」
(2018年4月19日(木)、24日(火) 16:50~17:25放送)
※道新ニュース第一部16:50~16:54
       第二部17:15~17:25
委員の意見の概要

 この時間帯は、他局は似通った情報番組を放送しているイメージが有るので、シンプルに北海道内の経済、企業の情報のニュースを得られるというのは、他と一線を画して個性が出ていると評価している。

  セブンイレブン道内1000店舗の報道が有りました。都市部と郡部という対比で両者の出店販売戦略の違いなど。これは単に、1000店の紹介にとどまらず、もっと掘り下げて「けいざいナビ」で追いかけてみても面白い番組ができるのではないか。ほかに、北ガス野球部の話は、北海道は元々社会人野球の名門チームが結構あり、それらが絶えて復活したという意味では、北海道の明るいニュースという意味でも良い話題を提供してくれた。

 取り上げられたニュース全般については、それぞれビジネスそのものに加え、市民生活や市域課題と関わりの深いものであり、各企業のPR的な要素だけでなく、広く興味を持ってもらえる内容であったと思う。

 天気予報のコーナーで、地域名の表記の中にローマ字表記も加えていることは、他の天気予報ではやっていないことだし、海外から来た人たちが何気なく見かけたときに、とても解り易い環境を作れるので、今後も継続して欲しい。

 LGBTのニュースで、札幌市のLGBTカップルの公的認証の動きが捕捉されていたが、もう少し当該問題に対する社会全体の動き、行政や企業での捕捉が有った方が、本件に対する理解がより深まったのではないか。そもそもLGBTとは何かといった解説が有るべきとも思った。

※ 次回の放送番組審議会は、6月12日(火)開催予定です。

第287回 放送番組審議会 概要

日時 2018(平成30)年4月10日(火)15:30~
出席者の状況
(委員総数8名)

出席委員(6名)

蟹江章委員長、坪田成子委員、そ ら委員、氏家和彦委員、市村敏一委員、末長守人委員
※議題に関するレポート提出:関 寛副委員長、赤星和彦委員

会社側

松井正憲代表取締役社長、小野秀司専務取締役報道制作局長、飯田伸二常務取締役編成担当、佐藤伸明編成局長、遠藤静哉放送審議室長(放送番組審議会事務局長)、及川靖報道制作局次長

議題 『ザ・ドキュメンタリー「学ぶこと 生きること 遠友塾の人々」』
(2018年3月15日(土) 25:00~25:30放送)
委員の意見の概要

 涙で番組を最後まで見続けられないほどだった。
身近にこうした現実が有り、それに手を差し伸べている人々がいるという素晴らしさ。とても良い題材を番組視してくれました。

 素晴らしい番組で感動した。それが故に、もう少し突っ込んで、運営のお金のことなどについても、きちんと表して欲しかった。補助金とか助成金のようなものは確立しているのでしょうか。この番組を通して手助けできる方法なども紹介されると、本当に良かったと思う。番組が放送された後となってしまったので、そういった情報はこの特別番組をフックに、今後もSNSを利用して発信し続けてほしい。

 戦争の犠牲者、反戦という構図を無理に出さなくても「読み書きができない負い目、人間の尊厳回復」に学びの場が必要で、いくつになっても学び始められる学校が有る。それをしっかり支えているボランティアの方々がいるという様子だけで十分興味深い内容となっています。

 今年は北海道命名150年という大きな節目。偉業を遂げたクラーク博士に支持し博愛・奉仕の精神を受け継いだのが新渡戸稲造で、新渡戸稲造が心血を注いだのが遠友夜学校。その学校を受け継ぐものが今札幌に残って多くの人々の生きる希望になっていることは、非常にタイムリーな題材だったと思う。

 タイトルの「学ぶこと 生きること」という非常に抽象的な題材だと思うのですが、これを工藤さんという人物の信念に裏打ちされた行動だとか言葉を通じて具体的にみせていることで、非常に抽象的でありながらも重要な問題の本質を非常に上手く伝えられていると感じた。また、磯部さんの率直な心情の吐露というものも、この番組のテーマを伝えるのには非常に効果的だったと思う。

 遠友塾の先生たちが非常に大きなやりがいを持って塾の運営に当たっていることは番組から強く感じることができるのだが、データ的なもの、資料・情報・背景情報などが番組内で示されれば番組にもっと厚み、深みが出たと思う。自主夜間中学がどういう実態なのかを示すデータがあれば良かった。あまりくどくどではなく、スーパーを出すだけで読まなくても、義務教育を受けられなかった人たちに対する教育の実情というものがもう少し伝わったのではないかと思った。

 番組で取り上げられていました教育やいじめ、差別、ボランティア活動、これらは現代社会が抱える問題でもある訳で、改めて見直す内容となっていましたし、この番組は幅広い世代に見てほしい番組だと感じた。

 公立夜間中学の設立を検討されている行政サイドへの取材や、既にある道外の公立夜間中学にも取材を広げたなら、課題や民間経営の辛さみたいなものにもさらに理解が進んだのではないかと思った。今回の番組は決して派手なテーマではないが、公立の夜間中学設立に対し確実な後押しになったと思う。この企画の立案と番組化に敬意を表したい。

※ 次回の放送番組審議会は、5月8日(火)開催予定です。