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- 2019. 5.20 放送
- 厚真のコメ農家 亡きいとこの水田で田植え
去年9月の胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町のコメ農家・佐藤泰夫さんが、土砂崩れで亡くなったいとこの田んぼを受け継いで今年の田植えを始めました。
ビニールハウスの中で青々と育った稲の苗。地震による土砂崩れでハウスの一部が壊れ、苗を育てるスペースが減りました。そのため、これまでの3倍くらいの量の種をまいて、わずか2週間で苗を育て上げるという栽培法に挑戦。苗を密集して育てることで、去年と同じだけの量を確保しました。佐藤さんは「苗も何とか順調に育って植え付けるまでなりました」と話しました。
大切に育てた苗を植える場所は、去年の地震で亡くなった、いとこの正芳さんの田んぼです。苗の育て方を変えたことで、新たな田植え機械も必要となりましたが、メーカーがデモ機を提供。今年は「ななつぼし」を、およそ5・4ヘクタールに作付けします。佐藤さんは「道や土地改良区が復旧作業を真剣にやってくれて何とか用水も通った。あとは希望を持ちながら出来秋を迎えたい」と前向きに語りました。
JAとまこまい広域によりますと、厚真町では173戸の農家が去年より120ヘクタール少ないおよそ1450ヘクタールで作付けします。作業は今月いっぱい続きます。