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2019.09.28 放送
特 集JR北海道救う?稼ぎ頭の「副業」とは

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今週のMCは杉村太蔵さん。
コメンテーターは北海道大学大学院経済学研究院の平本教授。
今回のテーマは「JR北海道の副業」。








Still0926_00001.jpgJR北海道は、ローカル路線の見直しや本業の鉄道事業の赤字など、経営状況は厳しく、グループ全体の営業損失は、年々膨らんでいる。昨年度は過去最大の約418億円の赤字を出した。
JR北海道は、こうした厳しい経営環境から何とか脱しようと、これまでにない新たな取り組みを始めている。





Still0926_00003.jpg観光列車「風っこそうや」号。東北方面を走っていた「びゅうコースター風っこ」を、所有するJR東日本から借りて、この夏、宗谷本線で運行した。列車の一部は窓が取り払われ、直接風を感じることができる。ことしは夏場、音威子府とそれぞれ旭川と稚内を結んで運行。土日祝日限定で、4両編成のうち、2両が全席指定。





Still0926_00004.jpg旭川を出発した列車は、比布、塩狩を経て和寒駅へ。剣淵では、絵本の読み聞かせ。士別ではジンギスカンなど、主要な駅では、地元の住民が名物などを乗客に振る舞い、手厚く出迎える。参加した和寒町議員は「小さな町だが、アイデアを出して盛り上げようとしている。また来てくれるよう期待している」と話す。





Still0926_00010.jpg風っこそうやはことし、計14日間運行。平均乗車率は70パーセントで、目標の60パーセントを上回った。ただ、観光列車の運行だけでは、大きな収益につながらないのが現実。JR北海道営業部の滝沢 健課長は「観光列車をきっかけに、ほかの特急列車や北海道新幹線を利用してもらい、当社の鉄道利用促進につなげたい。また、買い物や食事を通じて沿線の活性化につながれば」と話す。





Still0926_00011.jpg昨年度のJR北海道は、鉄道事業以外の収益が約100億円に上った。赤字の圧縮には、不採算路線の見直しを避けて通ることはできないが、それを補う形で、鉄道事業以外の収益の拡大が重要。JR北海道は、ホテルやマンションなどの不動産事業にも力を入れている。






Still0926_00012.jpgJRのホテル事業「JRイン」。去年9月にオープンした千歳は、ビジネスでの利用が多いが、それでも全体の4割ほどは観光客だという。稼働率は、夏場で80パーセント台半ば。オープンから1年、まずまずの数字だ。JR北海道は、このホテル事業を、赤字を補う新たな収益の柱と位置付けている。






Still0926_00013.jpgJR北海道不動産開発企画グループの今井 敦史副課長は「JRインは宿泊特化型で、事業収益にも貢献できる業態なので、引き続き開発に力を入れていきたい」と話す。ホテル事業の昨年度の売り上げは82億円。鉄道事業以外の売り上げの約1割を占める。「北海道ナンバー1のホテルチェーン」を目指し、北海道新幹線の札幌開業までに、ホテルの数を今の倍以上にし、売り上げ200億円突破を目標に据える。




Still0926_00015.jpg去年、改装されたJR苗穂駅。その真横で今、JR北海道としては初となる分譲マンションの建設が進む。マンションは27階建てで、全300室。大手デベロッパーの大京、住友不動産と共同開発する。JR北海道不動産開発企画グループの多田 信寛さんは「ただ、デベロッパーに土地を売却するのではなく、マンション事業に進出することで事業利益を得られる」と話す。鉄道会社ならではの好条件の立地を強みに、好調に滑り出したマンション事業。多田さんに「JRといえばマンションと言われたいか」と聞くと、「そうなればいい」と笑って答えてくれた。


Still0926_00016.jpgJR北海道の副業は、ホテル・マンション事業だけではない。JR桑園駅のそばの社員寮があった場所には、サービス付き高齢者向け住宅の工事が行われている。こうした施設を既に札幌と小樽で3施設展開していて、高齢化で事業収益が見込まれることから、今後も拡充する方針。また、広告として駅名看板に表示する「副駅名称」を導入。1駅あたり年間300万円ほどの収入が見込まれるという。ほかにも、岩見沢市内の運転所の跡地に、太陽光発電所を建設中。



Still0926_00022.jpgJR北海道の鉄道事業以外の収入は現在、約800億円。これを北海道新幹線が開業する予定の2031年度の時点で1.5倍の1,200億円にする計画だ。モデルとするのはJR九州。地元の九州だけでなく、東京や大阪でもホテルやマンションを展開。都市部の再開発にも積極的にかかわる。こうした事業の収益規模は、年間250億円を超え、JR北海道の倍以上だ。
JR北海道の島田 修社長は「JR九州から学ぶべきものはしっかり学びたい。ゆくゆくは、開発関連事業も含めた『まちづくり企業集団』と見ていただけるようになればいい」と話す。


Still0926_00026.jpg道民の足を守るため、本業の鉄道事業以外の収入を伸ばすことは必要不可欠だ。
番組の最後は杉村太蔵さんの「薄口」コメント。コメントのフルバージョンはYouTubeなどのSNSで公開中。
【取材先】「」はブランド名など
JR北海道、「風っこそうや」、「JRイン千歳」、「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」




Still0926_00025.jpg来週、10月5日(土)はTVh開局30周年「食欲の秋、てんこもりSP」!
午前11時のけいナビから、後番組のスイッチンなどTVhの総力を挙げてお届けします。
MCは、杉村太蔵さんと、河本準一さん(次長課長)です。
是非、ご覧ください。