第1話 凶相と吉相
朝鮮王朝14代王・宣祖(ソンジョ)は即位前、王になれば国に災いをもたらす"王になってはならない相"であると観相師に予言されていた。即位から20年以上たった1589年。その言葉どおり、民は飢饉とはやり病に苦しみ、度々外敵からの襲撃を受けていた。宣祖は自らの相を補う女人を側室に迎えようと候補の者を探させる一方、王たるべき吉相を持つ次男の光海君(クァンヘグン)の相を凶相に変えるため鍼を打たせるのだった。
朝鮮王朝14代王・宣祖(ソンジョ)は即位前、王になれば国に災いをもたらす"王になってはならない相"であると観相師に予言されていた。即位から20年以上たった1589年。その言葉どおり、民は飢饉とはやり病に苦しみ、度々外敵からの襲撃を受けていた。宣祖は自らの相を補う女人を側室に迎えようと候補の者を探させる一方、王たるべき吉相を持つ次男の光海君(クァンヘグン)の相を凶相に変えるため鍼を打たせるのだった。